カテゴリー:Music

2019/10/27

ソウライヴ初の映像作品『Soulive 1999 – 2003』のDVDを観よう♪

現代版オルガン・トリオの代表格ソウライヴが2004年にリリースした初の映像作品『Soulive 1999 – 2003』のDVDを観よう♪

久しぶりに僕の好きなバンドの一つソウライヴのご紹介です。

 

このブログではザ・ニュー・マスターサウンズとソウライヴに関しては、各アルバムを個別記事で書いています。

 

前回ご紹介していたのが2019年3月26日だったので、7ヵ月ぶりとなります。

 

その時は順番を前後してデビューアルバムについてご紹介していました。

 

【今年でデビュー20周年!】ソウライヴのデビューアルバム『Get Down!』を聴こう♪

今回は、ライヴ名盤『Soulive』リリース後に発売された初の映像作品についてご紹介したいと思います。

 

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『Soulive 1999 – 2003』ソウライヴ絶頂期のライヴ映像を収録したファン必見のDVD作品です!

 

01.El Ron
02.Lenny
03.Turn It Out
04.It’s Your Thing
05.Shaheed
06.Stop Messin’ Around
07.Latin Jam
08.Shining On Me

 

DVDの内容

2004年にリリースされた本作は、ソウライヴにとっての初の映像作品になります。

 

その内容は、8曲のライヴ映像を収録したコンサート映像と、バンドのメンバーや過去の共演者が登場してソウライヴというバンドについて語るドキュメント映像の2つのパートが収録されています。

 

それ以外にも本作発売までにリリースされた過去のソウライヴの作品が掲載されたディスコグラフィーのパートも収録されていますが……それは単にアルバムの画像と収録曲が載っているだけなので重要ではないです。

 

まずは本作の一番の目玉となる8曲のライヴ映像なのですが、1~3曲目は2002年11月にNYCのアーヴィン・プラザというライヴハウスで収録された映像です。

 

おそらくこの映像はライヴ名盤『Soulive』に収録されていたのと同じ内容だと思います。

 

この3曲とも『Soulive』に収録されていました。

 

またライヴ盤のライナーノーツの記載によると2002年11月23日にNYCのアーヴィン・プラザで収録と書かれています。

 

演奏内容については下記のブログ記事を参照してください。

 

ソウライヴの最高傑作!?トリオライヴ盤『Soulive』を聴こう♪

 

ソウライヴの3人だけによる純粋なオルガン・トリオ編成で演奏されたライヴ映像になります。

 

このDVDの良いところは、僕の一番好きなソウライヴの曲”El Ron”から始まるところです。

 

ソウライヴのリーダーでドラム奏者のアラン・エヴァンスが書いたこの曲は、今のところスタジオ録音がリリースされていません。

 

それどころかスタジオでレコーディングしたことがあるのか?ということもわかりません。

 

いきなりライヴ盤で新曲として登場した楽曲になります。

 

こういったところは、ジョン・コルトレーンの様な昔のジャズマンみたいでもあり、同じ『ジャムバンド』とカテゴライズされることのあるグレイトフル・デッドみたいでもありますね。

 

コルトレーンの”Chasin’ The Trane”やデッドの”Bertha”や”Playing in the Band”みたいなもんです。

 

近年では”El Ron”を演奏する際は、ギターのエリック・クラズノーはジミヘン風のロータリースピーカー系の「シュワシュワ」音をエフェクターで疑似的に作って弾いています。

 

主にフェイザーとトレモロを使っているようです。

 

しかしこの映像では、オートワウを使ってまるでブーツィ・コリンズ風の「チャカポコ♪」サウンドで弾いていますね。

 

続いて2曲目の”Lenny”では、スティーヴィー・レイ・ヴォーンが彼女に捧げたバラード曲をカヴァーしています。

 

エリック・クラズノーは、バークリー音楽大学ギター科助教授のトモ藤田さんに師事していますので、こういった音楽性が共通していたりします。

 

このお2人とジョン・メイヤーは、何だかんだでジミヘンとレイ・ヴォーンがお好きなんですね♪(笑)

 

そのままバンドはデビュー作に収録されていた”Turn It Out”に流れていきます。

 

現代風オルガン系ジャズファンク曲を代表するような名曲だと思うのですが、作曲者のニール・エヴァンス自身はあまり気に入っていないようなことを過去にインタビューで話していました。

 

若かった未熟な頃に作曲した曲のため、自身ではそう思うのでしょう。

 

しかし兄のアランやエリック・クラズノーは、こういった過去のソウライヴの楽曲を大事に思っているようです。

 

僕自身も初期のソウライヴが好きなので、こういったソウライヴらしい楽曲をいつまでも演奏し続けてもらいたいです。

 

ちなみに2019年現在のライヴでも、毎回ではないですがたまに”Turn It Out”をやっているようでした。

 

なんだか少し安心しました。(笑)

 

さて、DVDは場面が変わって2000年11月にNYCのバワリー・ボールルームで収録された映像に代わります。

 

Ryo@Dixiefunk Lab.のTwitterアイコン
Ryo
先ほどのアーヴィン・プラザと同じく
バワリー・ボールルームは、NYCが好きで
ギターも演奏する僕にとって憧れの場所です♪

 

この日の映像は、アイズレー・ブラザーズの”It’s Your Thing”のカヴァーとソウライヴのオリジナル曲”Shaheed”が選ばれています。

 

特に”It’s Your Thing”のカヴァーは必見です!

 

あのかっこいいファンク曲を、エリック・クラズノーが歌メロ部分をギターで弾いてインストで演奏しています。

 

エリック・クラズノーは、ザ・ニュー・マスターサウンズのエディー・ロバーツと同じようにグラント・グリーンから大きな影響を受けたギタリストです。

 

おそらくこの”It’s Your Thing”をカヴァーする際にも、グラント・グリーンがライヴ盤『Alive』で演奏していたのを参考にしたんじゃないのかな?と思います。

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
この”It’s Your Thing”は、本作のハイライトですね♪

 

そして最後の3曲は、2004年2月に同じくNYCのバワリー・ボールルームで収録された映像です。

 

どれもソウライヴのディスコグラフィーにない楽曲なのですが……それはこの当時ソウライヴが活動を共にしていたソウル・シンガーのレジー・ワッツが歌っているからです。

 

6曲目の”Stop Messin’ Around”は、曲名だけを見ると……エアロスミスのライヴで毎回ジョー・ペリーが歌うフリート・ウッドマックのブルースロック曲だと思ってしまいますが、全く違います。

 

これはレジー・ワッツの曲です。

 

この曲と同じく最後の”Shining On Me”もレジー・ワッツの歌うR&B調の楽曲です。

 

どちらもソウライヴの3人と、ゲストのホーン隊が参加して演奏されていますが……「これってソウライヴでやる必要あるの?」と思ってしまいます。

 

ソウライヴというバンドの個性が埋没して、単なるレジー・ワッツのバックバンドになっているのがどうも気になります。

 

本作の後にリリースされた2005年のソウライヴの6作目『Break Out』辺りからバンドに変化が起こるのですが、それまでのオルガン系ジャズファンク・バンドから一転して、ボーカルをフィーチャーするようになったり、ジミヘンなどのロックの曲をカヴァーするようになります。

 

その予兆とでも言いますか、本作でレジー・ワッツが登場するライヴ映像が2曲もフィーチャーされているのは、そういうことです。

 

『Break Out』でもレジー・ワッツが歌う曲が2曲も収録されていましたからね。

 

別に悪くはないのですが、しかしソウライヴらしさが希薄になっているのがどうも僕には気になって仕方ありません。

 

ホーン隊や他の楽器が入るのなら別に問題ないのですが、ボーカリストが入ってしまうと「バックバンド」になってしまう気がします。

 

それは最近のザ・ニュー・マスターサウンズにも言えることなのですが……。

 

さて、レジー・ワッツの2曲の間に”Latin Jam”という即興のセッション映像が収録されています。

 

この曲はソウライヴの3人と、ゲストミュージシャンのホーン隊やパーカッション奏者が即興でジャムったライヴ映像です。

 

こちらの方がソウライヴらしさを保ちつつも新しいことをやっている気がして好感が持てます。

 

エリック・クラズノーはギターカッティングのみならず、ワウペダルを使ってギターソロを披露しています。

 

この曲も本作の目玉のひとつですね♪

 

以上がライヴ映像のパートなのですが、他にドキュメント映像も収録されています。

 

このドキュメント映像も面白くって、ソウライヴの3人が個別でインタビューに答えています。

 

バンドの結成から成功をつかむまでのストーリーはとても面白いのでソウライヴファンは必見です!

 

他にもソウライヴと共演したことがあるサックス奏者のジョシュア・レッドマンや、ミーターズのアーロン・ネヴィルの息子でダンプスタファンクのリーダーであるアイヴァン・ネヴィルや、現代的ヴィブラフォン奏者のステフォン・ハリスに大御所フレッド・ウェズリー等がソウライヴについて語っていたりします。

 

その際に、アイヴァン・ネヴィルがソウライヴをバックにミーターズの”Just Kissed My Baby”を歌っている映像が一瞬映ったり、ソウライヴをバックにサックスを激しくブロウするジョシュア・レッドマンの映像も映ります。

 

特にジョシュア・レッドマンと共演した映像は短いながらも凄まじい気迫で、レジー・ワッツの歌よりもこのライヴ映像を本編に収録したらいいのに……と思うぐらいです。(笑)

 

むしろ今からでもいいので、来年辺りにソウライヴとジョシュア・レッドマンが一緒にアルバムを作って来日公演でもしてくれないかな~?と妄想してしまいます。(笑)

 

ちなみみにゲスト以外のドキュメント映像では、エヴァンス兄弟とエリック・クラズノーとの出会いから、なぜスーツを着てライヴをするのか?や、初来日した時の日本の感想にガーナでツアーした時の話など興味深い内容を3人が話しています。

 

また今後の展開について、ボーカルを取り入れたアルバムを制作中だということもエリック・クラズノーが語っています。

 

これが後に『Break Out』や、『No Place Like Soul』でのボーカリストの起用に繋がります。

 

このDVDのライヴ映像の終盤にレジー・ワッツを含む2曲のボーカル曲を収録したのは、未来のソウライヴに向けての予告だったのでしょう。

 

しかし僕としては、DVDのタイトルの『Soulive 1999 – 2003』にあるように、デビュー時から2003年までのソウライヴらしいライヴ映像で固めて欲しかったな~と感じます。

 

例えば……

 

先程のジョシュア・レッドマンとの共演映像もそうですが、1999年のデビュー当時のソウライヴはデレク・トラックスとライヴでよく共演していました。

 

デレク・トラックス入りのソウライヴが、ファンクバンドのウオーの曲”The World Is a Ghetto”を一緒に演奏していたりします。

 

ソウライヴのバッキングの上を、デレクのスライドギターが駆け回る演奏は爽快です!

 

他にも同じ『ジャムバンド』でカテゴライズされることが多い、ジョン・スコフィールドやチャーリー・ハンターも初期のソウライヴとしょっちゅう共演していました。

 

面白いところでは、最近再ブームを起こしているネオソウル系のソウルクエリアンズ関連との繋がりもあります。

 

ソウルクエリアンズの一員だったラッパーのモス・デフがソウライヴの演奏をバックにラップをしているライヴもいくつかあります。

 

そういったレアな映像こそ、この初の映像作品に収録すべきだったのでは?と、ソウライヴ・オタクの僕は考えます。(笑)

 

それかいっそのことライヴ盤の『Soulive』をそのまま映像作品にしてもよかったのでは?とも思います。

 

そういった個人的な不満点こそありますが、しかしYouTubeでは観ることが出来ないソウライヴの映像を観ることが出来る貴重な映像作品ということは否定できません。

 

YouTubeだけでなく、公式リリースのこの『Soulive 1999 – 2003』も、ソウライヴがお好きの人は観てみましょう!

 

 

以上、【ソウライヴ初の映像作品『Soulive 1999 – 2003』のDVDを観よう♪】でした。

 

 

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