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カテゴリー:Music

2018/12/09

ジム・ホールの名作『Live!』の音源をコンプリートしよう!

ジャズギター・トリオの金字塔ライヴ盤ジム・ホールの『Live!』の音源をコンプリートしよう!

このサイトをブログ化して初のジム・ホールのブログ記事になります!

僕はどちらかというとグラント・グリーンやケニー・バレルなどのブルージーなジャズギタリストが好きなのですが、ジム・ホールもずっと好きで色々と作品を集めています。

 

しかしこのサイトをブログ化してからは、一度も取り上げていなかったですね……。

 

過去に1つだけジム・ホールの作品についてレビューを書いたことがありました。

 

ジム・ホールがトリオで制作したおすすめの作品『サークルズ』を聴こう!

この記事は、数年前に別の音楽レビューサイトに僕が投稿していたものを、このサイトをブログ化した際に移し替えたものです。

 

一応、このブログの内部検索用に“Jim Hall”というタグもブログ化してすぐに作っていたのですが、この1件しか登録されていなかったですね……。

 

 

ブログタグ:Jim Hall

 

 

せっかくブログ用のタグも作っていますし、僕自身もジム・ホールの作品は好きなので30枚以上は持っています。

 

そこで今後ジム・ホールの記事も増やしていこうと思います!

 

そういったわけで、久しぶりのジム・ホールのブログ記事になるのですが、せっかくなので僕が一番好きなジム・ホールの作品のご紹介をしたいと思います。

 

 

ギタートリオの金字塔ライヴ盤『Live!』の音源をコンプリートしましょう!

リリース元は「artistShare」というサイト

僕が一番好きなジム・ホールの作品は、1975年にカナダのトロントで収録されたジャズギター・トリオでの名作ライヴ盤『Live!』です。

 

この作品は、カナダのジャズミュージシャンであるベースのドン・トンプソンとドラムのテリー・クラークの2人のリズム隊を従えてトリオ編成で行われたライヴになります。

 

1975年の6月にトロントのバーボン・ストリートにて行われたライヴ音源が収録されています。

 

当初は全5曲入りの『Live!』のみの発売だったのですが……2012年に当時ジム・ホールの作品をリリースしていたartistShareというFan-Funded(ソーシャルファンディング的なことかな?)のサイトからリリースされています。

 

2000年以降のネット時代になってからこのartistShareでジム・ホールの多くの作品がリリースされています。

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
僕も知っている限りのジム・ホール作品を集めています。

 

今後、そういった作品に関しましても、こちらのブログで取り扱っていきたいと思います。

 

ちなみに、ジム・ホールとビル・フリゼールの共演作もこのartistShareからリリースされていて、その作品に収録されたギターデュオにアレンジした”Bag’s Groove”を僕も自分のギターデュオで真似て演奏していました。

 

こういった作品の数々が、自分の音楽活動に影響を及ぼしてくれているので、どの作品も見逃せない重要なものだと感じています。

 

 

『Live!』の続編『Live Vol.2-4』

さて、今回ご紹介したい『Live!』の続編となる『Live Vol.2-4』は、その時のトロントでの別日のライヴ音源が収録されています。

 

もちろん『Live!』に収録されていない音源ばかりになります。

 

実はこの2つだけでなく……もう1つ存在します。

 

『Live!』と『Live Vol.2-4』の下にあるCD-Rは、僕が自分で聴く個人用に焼いたものなのですが、これは『Live Vol.2-4』を購入した特典音源です。

 

『Live Vol.2-4』を購入すると、CDに付属しているアクセスキーを使ってartistShareからオマケ音源がダウンロード出来るんです。

 

2012年当時の僕は、そのDL音源をCDプレーヤーで聴けるようにCD-Rに焼いて聴いていました。

 

今となってはiTunesを通してデジタルで聴くのでCD-Rの必要性はなくなってしまったんですがね……。(笑)

 

せっかくなので全ての作品を簡単にご紹介したいと思います。

 

 

Jim Hall – 『Live!』

01.Angel Eyes
02.’Round Midnight
03.Scrapple From The Apple
04.The Way You Look Tonight
05.I Hear A Rhapsody

 

この『Live!』は、1975年当時に発売されたオリジナルの作品になります。

 

各曲の収録日の記載こそされていませんが、1975年6月の数日間のトロントでのライヴで録音された音源です。

 

収録メンバーは、ギターのジム・ホールにベースのドン・トンプソンとドラムのテリー・クラークの3人のみです。

 

管楽器やピアノがいないので音量こそ小さめですが、その静かさを楽しむアルバムだとも言えます。

 

ジム・ホールは、ギターを歪ませたりしませんですし、ギター側のトーンを限りなくゼロに近いぐらい絞ってモコモコした音色で演奏します。

 

なので、派手さは全くありませんが、難解なスケールやモーダルなコードや斬新なメロディーラインを弾く達人中の達人です!

 

更に若い頃にブラジルでボサノバやサンバのリズムを経験したこともあって、抜群のリズム感を持っています。

 

Ryo@Dixiefunk Lab.のTwitterアイコン
Ryo
はっきり言って、意味わかんないぐらい上手過ぎるギタリストです!(笑)

 

そんなギターの名手なので、編成が小さいほど本領を発揮します!

 

収録曲の5曲全てが有名スタンダード曲のカヴァーになります。

 

しかし捨て曲一切なしのレベルの高い演奏が繰り広げられています!

 

本当にどの曲の演奏も凄いので、逆におすすめしづらい位なのですが……あえて1曲挙げるとするなら、2曲目に収録されたセロニアス・モンクの名曲”‘Round Midnight”が僕は一番好きです!

 

元の曲が名曲ということもありますが、しかしジャズギタリストのカヴァー演奏では、このジム・ホールのバージョンが一番好きです!

 

ウェス・モンゴメリーもケニー・バレルもジョー・パスもグラント・グリーンもジミー・レイニーも……挙げだしたらキリがないぐらい多くのギタリストに取り上げられた定番曲なのですが、そのどれもを聴いてきた僕の中では、このジム・ホールの”‘Round Midnight”が最も素晴らしい演奏だと感じています。

 

何と言っても、終盤のベースソロの後にフレーズを弾きつつもギターのボリュームを上げて「ボワ~ッ」と不気味な不協和音を鳴らすあのセンスが最高です♪

 

この『Live!』に収録されている曲は、どれも全体的にダークな曲調と雰囲気が漂うライヴ演奏ばかりですが、特にこの”‘Round Midnight”の深淵な音の世界観は、目を閉じて静かに聴きたくなる名演です♪

 

価値のあるジャズギターのライヴ盤の最高峰の内容だと思います。

 

Ryo@Dixiefunk Lab.のTwitterアイコン
Ryo
ジャズギター好きの方や
ジャズギターを練習している方は、必ず聴きましょう!

続いて、その続編『Live Vol.2-4』のご紹介にいきたいと思います。

 

Jim Hall – 『Live Vol.2-4』

『Live Vol.2-4』に収録されているCDを1枚ずつご紹介していきたいと思います。

 

まずは1枚目のCDとなる”VOLUME TWO”です。

 

01.How Deep Is The Ocean
02.Emily
03.Valse Hot
04.Love Letters
05.Chelsea Bridge
06.Something Tells Me
07.Fly Me To The Moon

 

1975年6月12日のライヴから7曲が収録されています。

 

“Valse Hot”や”Chelsea Bridge”など、ジム・ホールが晩年までよく演奏していた曲や、あまりにも有名なスタンダード曲の”Fly Me To The Moon”なんていう選曲が面白かったりします。

 

次はCD2枚目の”VOLUME THREE”です。

 

01.Secret Love
02.Baubles, Bangles And Beads
03.In A Sentimental Mood
04.Star Eyes
05.Where Would I Be
06.Body And Soul
07.Careful

 

1975年6月11日のライヴから7曲が収録されています。

 

ジム・ホールが晩年までよく演奏していた”In A Sentimental Mood”や”Body And Soul”の収録が嬉しいところです。

 

また2ndリーダー作の『…Where Would I Be?』に収録されていた”Where Would I Be”や”Careful”も演奏しています。

 

面白いところでは、フランク・シナトラが歌った”Baubles, Bangles And Beads”をやっています。

 

この曲は、1953年のミュージカル映画『キスメット』用にロバート・ライトとジョージ・フォレストが作った曲です。

 

映画では女優のアン・ブライスが歌っていましたね。

 

このポピュラーソングをジム・ホールが演奏すると、一気にモーダルなジャズ化します!

 

そしてCD3枚目の”VOLUME FOUR”です。

 

01.Someday My Prince Will Come
02.Come Rain Or Come Shine
03.Prelude To A Kiss
04.Everything I Love
05.Blue Dove
06.Embraceable You
07.The Theme

 

1975年6月13日のライヴから7曲が収録されています。

 

お馴染みのジャズスタンダード曲”Someday My Prince Will Come”や”Come Rain Or Come Shine”も演奏されています。

 

“Someday My Prince Will Come”も元は白雪姫の曲とは思えないぐらい「ジャズのスタンダード曲」ですよね!

 

他にもデューク・エリントンの”Prelude To A Kiss”もジム・ホールは晩年のライヴでもよく演奏していました。

 

やはりそれぞれのミュージシャンにとって得意曲や気に入った曲ってあるんですね。

 

そしてこの『Live Vol.2-4』の3枚のCDの最後を締めるのはジャズの帝王マイルス・デイヴィスの曲”The Theme”です。

 

マイルスとジム・ホールは、結局一度も共演することがありませんでしたが……ジム本人のインタビューによると、マイルスからの誘いはあったようなのですが、お互いの仕事の都合があわなくって残念ながら共演に至らなかったとのことです。

 

マイルスもジム・ホールも好きな僕としては、ぜひともこの2人に共演してもらって、『Kind Of Blue』以上に静謐な世界観を持った名盤を制作してもらいたかったところです……。

 

もちろんビル・エヴァンスも呼んできてね!

 

そしてこの『Live Vol.2-4』には、4枚目のCDとしてオーディオファイルが納められたCDも付属しています。

 

全部で4枚のCDが収録されていますが、普段聴くのはCD1~3のみですね。

 

以上が『Live!』の続編『Live Vol.2-4』でした。

 

 

 

それでは最後に『Live Vol.2-4』を購入した際にartistShareのサイトでダウンロード出来る音源のご紹介です。

 

『Live Vol.2-4』のオマケ音源

 

音源は『Live Vol.2-4』を購入したらダウンロード出来るようになります。

 

収録曲は下記の7曲です。

 

01.Emily
02.Prelude To A Kiss
03.Springis Here
04.Fly Me To The Moon
05.Two Blues
06.Moonlight In Vermont
07.Careful

 

「バーモントの月」という邦題で有名な”Moonlight In Vermont”が収録されているのが嬉しいところです。

 

この曲は1944年にカール・スエスドルフが書いた曲です。

 

エラ・フィッツジェラルドやフランク・シナトラの歌で有名ですね。

 

ギター弾きの僕としては、ジャズギタリストのジョニー・スミスのバージョンが好きです。

 

 


 

以上が、【ジム・ホールの名作『Live!』の音源をコンプリートしよう!】でした。

 

ジャズギター好きの方だけでなく、普段ジャズギター系の作品を聴かないって人にもぜひとも聴いて欲しい作品です!

 

 

 

それでは今後もジム・ホールの他の作品をこのブログで取り上げていきたいと思いますので、ぜひまた読みに来てください。

 

 

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