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カテゴリー:Music

2022/09/12

更にディープにそしてファンキーに!続・ディープ・ファンクのおすすめアルバム20選!

更にディープにそしてファンキーに!続・ディープ・ファンクのおすすめアルバムを20作品ご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

続・ディープ・ファンクのおすすめアルバム20選!

3年ぶりとなる【ディープ・ファンクのおすすめアルバム20選!】第二弾

もう3年も前になるのですが2019年に【ソウライヴやザ・ニュー・マスターサウンズ好き必見!ディープ・ファンクのおすすめアルバム20選‼】というブログ記事を書いていました。

 

↓↓【ディープ・ファンクのおすすめアルバム20選!】の第一弾をご紹介した過去の記事↓↓
ソウライヴやザ・ニュー・マスターサウンズ好き必見!ディープ・ファンクのおすすめアルバム20選‼

 

今回はその続編で、第一弾でご紹介しきれなかったディープ・ファンク系のおすすめアルバムを更に20作品ご紹介したいと思います。

 

第一弾の方では、ミーターズや70年代のジャズ・ファンク及びレア・グルーヴ作品のようなオルガンとギターが中心のイナタい作品を中心にご紹介していました。

 

しかしディープ・ファンク・バンドの魅力はそれだけではありません!

 

ジェームス・ブラウンやスライ&ザ・ファミリー・ストーンにタワー・オブ・パワーといったファンク・バンドから影響を受けた良い作品も数多く存在しています。

 

なので第二弾となる今回は、華やかな管楽器が活躍するブラス・ファンク系の作品やボーカルが参加した歌ものの作品もご紹介します。

 

それと第一弾と同じくザ・ニュー・マスターサウンズ(以下:ニューマスター)とソウライヴ関連については取り上げていません。

 

どちらのバンドもこのブログでは個別で詳しく取り上げていますので、ニューマスターとソウライヴに関してはそれぞれの個別記事の方を参照してください。

 

それでは今回もミュージシャン名のABC順でご紹介していきます。

 

 

01.Analog Son – 『Funky Mother』

まず最初にご紹介するのは、ニューマスターのギタリストにしてリーダーでもあるエディー・ロバーツの秘蔵っ子アナログ・サンが2018年にリリースした4作目『Funky Mother』です。

 

米国コロラド州デンバーにて2013年に結成されたアナログ・サンは、ギタリストのジョーダン・リニットとベーシストのジョシュ・フェアマンの2人によって結成されました。

 

2014年にデビュー作『Analog Son』をリリースしてから2017年の『Black Diamond』までの3作品はジョーダンとジョシュ以外はその時々に出会ったスタジオ・ミュージシャンを起用する形で製作されていました。

 

しかし4作目となるこの『Funky Mother』からはライヴやレコーディングで知り合った地元の仲間と共に制作するようになりました。

 

そして2015年からデンバーに移り住んだエディー・ロバーツが新しく興したレーベル”Color Red”とレコード契約を交わしたアナログ・サンは、本作をエディーによるプロデュースで制作しています。

 

『Funky Mother』は、このアルバムからの2ndシングルとなった”Cti”を1曲目に、そして1stシングルとなった”Ugly Mug”を2曲目にして始まります。

 

1曲目”Cti”は、どことなくニュー・オーリンズ・ファンク風のエレピの音に合わせて、70年代ハービー・ハンコックのファンク・バンド期に属していたワー・ワー・ワトソンが弾いていそうなハーモナイズド・チョーキングを交えたギター・カッティングが印象的な楽曲です。

 

次の2曲目”Ugly Mug”は、エディー・ロバーツが「2,500回は聴いた!」と豪語する女性ボーカル入りのファンク曲です!

 

所々で近年流行りのネオ・ソウル・ギター風のハープ奏法やソウルフルなオブリガード等も聴けますが、ギター・ソロに関しては激しく歪ませたジミヘン風のロック調です。

 

3曲目”Puppified”や4曲目”Top Hat”等はホーン隊も参加しており、ニューマスターというよりもファンク・バンドのレタスに近い雰囲気です。

 

ジョーダンのギター・ソロも、エディー・ロバーツの少しジャジーな弾き方とは違い、歪ませたロック・スタイルです。

 

そのためエディー・ロバーツがプロデュースしたということでニューマスターに近いバンドを期待して聴くと少し違和感があるかもしれません。

 

むしろレタスがお好きな方におすすめのアルバムだと言えます。

 

しかし1つ1つの楽曲の質は高いので、出来が残念な作品ではありません。

 

切れ味鋭いギター・カッティングとホーン隊が参加したブラス・ファンク好きならぜひ♪

 

9曲目”Funk Back”や10曲目”Greens”等、アルバム後半にもブラス・ファンク系のかっこいい曲が満載です!

 

 

02.Cecil Moses & the SGs – 『Cecil Moses & the SGs』

こちらはセシル・モーゼス&ザ・SGズというあまり知られていないバンドが2016年にリリースした1stアルバム『Cecil Moses & the SGs』です。

 

バンドの知名度こそほぼありませんが、アルバムとしての質はかなり高いです!

 

ギター&オルガン&ベースにドラムというザ・ミーターズやニューマスターと同じ編成でシンプルなインスト・ファンクを演奏するバンドです。

 

アルバムは、1曲目”Pipeline”からアーシーなワウ・ギターのテーマで始まります。

 

こちらもアナログ・サンと同じくギター・ソロは歪ませたロック・スタイルです。

 

しかし腕前は素晴らしいのでニューマスターのファンでも安心して聴くことが出来ます♪

 

3曲目”Livid Locksmith”や6曲目”Copped”なんかはザ・ミーターズ風のギター・リフが中心の楽曲です。

 

ワウ・ギターのチャカポコ・カッティングがかっこいい7曲目”Ballistic Gel”では、ニュー・オーリンズ・ファンク風のメンバーのコーラスも聴くことが出来ます。

 

ザ・ミーターズがお好きな方におすすめのアルバムです♪

 

03.The City Champs – 『The City Champs』

ザ・シティ・チャンプスは、米国テネシー州メンフィスで結成されたオルガン・ジャズ・トリオです。

 

こちらはセミアコのクリーン・トーンでジャジーなギター・ソロを弾くタイプのジャズ・ファンク・バンドになります。

 

正統派オルガン・ジャズ・ファンクな1曲目”Poppin'”や、サーフ・ミュージックの雰囲気もある2曲目”Drippy”や、まるでブラザー・ジャック・マクダフが演奏していそうな3曲目”Rigamarole”等、60年代オルガン・ジャズがお好きな方なら堪らない楽曲が冒頭から続きます。

 

5曲目”Break It Up”なんかは、リー・モーガンの”Sidewinder”系のノリの良いジャズ・ロック曲で誰しもが聴きやすい曲です。

 

かと思ったらニュー・オーリンズのセカンドライン系のビートが楽しい7曲目”The Whap-A-Dang”やB級スパイ映画に使われていそうなラテン調の8曲目”Theme From Mad Men (A Beautiful Mine)”等、様々な楽曲が収録されています。

 

こういった様々な曲調を1枚のCDで楽しめるアルバムですが、実は日本盤は2009年のアルバム『The Safecracker』と…

 

2010年のアルバム『The Set-Up』の2作品から編集されたスペシャル・アルバムになっています。

 

だから15曲も多種多様な楽曲が収録されているんですね!

 

1枚で2度美味しいアルバムです♪

 

04.Dojo Cuts Feat. Roxie Ray – 『Take From Me』

2008年にオーストラリアで結成されたファンク・バンドのドージョー・カッツが女性ボーカリストのロキシー・レイを全編にフィーチャーした2012年の2ndアルバム『Take From Me』です。

 

ゴージャスなホーン隊によるイントロが派手な1曲目”El Entro”から始まり、その後はエタ・ジェイムズの”I’d Rather Go Blind”やマーヴァ・ホイットニーの”What Do I Have To Do”といったカバー曲も含む歌ものファンク曲が続きます。

 

その中にあってギターのリフが主役のインスト曲”Sonny’s Strut”のかっこよさが目立ちます!

 

ジェームス・ブラウンの”Super Bad”からインスパイアされたファスト・チューンで3分39秒を一気に駆け抜けます!

 

もっちゃりした歌い方のロキシー・レイのボーカル曲はどうしても迫力に欠けるため、”El Entro”や”Sonny’s Strut”といったインスト曲のかっこよさと比べると歌ものの弱さが目立ちます。

 

ギターやホーン隊が主役のインスト中心の曲ばかりで固めた方が良かったんじゃないかな?と思えるアルバムです。

 

6曲目の”Sonny’s Strut”が飛び抜けてかっこいいのでディープ・ファンクがお好きな方はこの曲だけでも聴いておきましょう♪

 

05.Ernie Hawks and The Soul Investigators – 『Scorpio Man』

前回の第一弾でもご紹介していたザ・ソウル・インヴェスティゲーターズが今回も登場です!

 

しかし今回ご紹介するこのアルバムは一風変わった異色作になります。

 

エリン・ホークスというフルート奏者を全編で起用した2018年リリースのインスト作品『Scorpio Man』です。

 

全体的に1960年代後半から1970年代半ばにかけて制作されたアメリカン・ニュー・シネマ系の渋い映画で使われていそうな楽曲が並ぶアルバムです。

 

カリブロ35や近年のソウライヴもそうなのですが、ディープ・ファンク系のミュージシャンは古い映画音楽にインスパイアされたようなアルバムを作ることがよくあります。

 

本作もそういった類いのアルバムです。

 

フルートが主役の懐かしの映画音楽といった雰囲気ですが、バックで演奏しているザ・ソウル・インヴェスティゲーターズはしっかりと「ファンク」しています!

 

何も元気ハツラツとした勢いある演奏だけが「ファンク」ではないですからね。

 

こういった渋い「ファンク」もたまにはいかがでしょうか?

 

06.Estrada Orchestra – 『Jazzbeatjaatis』

北ヨーロッパのエストニアにもディープ・ファンク・バンドはいました!

 

このエストラーダ・オーケストラも要チェックなバンドです!

 

強靱なドラムのビートに重厚なホーン、そして暴れ回るフルートの音色が狂乱の「ファンク」を生み出しています!

 

1曲目”Envelope”ではチャカポコ系のワウ・ギターのような音色が聞こえていますが、これはエレピによる演奏です。

 

このバンドの基本はギターが主役ではなく、ホーン隊とエレピが主役です。

 

なのでニューマスターやソウライヴのようなギター・バンドとは違うのでその辺は要注意です!

 

どちらかっていうと70年代のメインストリーム・レコード等で多く見られたファンクの要素を含んだスピリチュアル・ジャズ系の演奏を得意とするバンドです。

 

日本盤には2曲のライヴ・バージョンがボーナス・トラックとして収録されていますが、ディープ・ファンク系のバンドには珍しくライヴ演奏よりもスタジオ演奏の方が良かったりします。

 

ファンキーではありますが、ギター・バンドではないので、どちらかと言うとホーンやエレピが暴れ回る作品がお好きな方におすすめです。

 

07.The Excitements – 『Breaking The Rule』

アルバム・ジャケットの中央に写っている女性を見て大体の予想が付きそうなのですが、その通り歌ものバンドです。

 

2009年にスペインはバルセロナで結成されたジ・エキサイトメンツの3作目『Breaking The Rule』も近年のファンクがお好きでしたら聴いておきたいアルバムです。

 

ニュー・オーリンズ・R&B風の1曲目”The Mojo Train”で始まり、ジノ・パークスのカバーである2曲目”Fire”と勢いのある歌もの曲がアルバム冒頭から続きます!

 

基本は紅一点ココ・ジャン・デイヴィスのボーカルが中心なのですが、7曲目の”Chicken Pickin'”だけはギターが主役のインスト曲です。

 

曲名そのままにリード・ギタリストのアルベルト・グリーンライトのチキン・ピッキングをフィーチャーしたハチャメチャな楽曲です。

 

どことなくスティーヴィー・レイ・ヴォーンの”Scuttle Buttin'”を彷彿させます。

 

歌ものファンクがお好きな方はぜひ♪

 

08.Funkshone – 『Shining』

とにかくドラムが目立つバンドです!

 

それもそのはず!

 

こちらのファンクションはドラマーのマイク・バンドーニがリーダーのバンドだからです。

 

2008年にリリースされたこのデビューアルバム『Shining』は、ドスの効いたバリトン・サックスとオラついたドラムが破壊力バツグンな1曲目”Lets The Drums Speak”で幕を開けます。

 

女性ボーカルをフィーチャーした2曲目”The Raw”は、スライ&ザ・ファミリー・ストーンの”Sing A Simple Song”をそのままなぞったようなファンク曲です。

 

次の3曲目”Deeper Love”も歌ものファンク曲ですが、4曲目にはお待ちかね⁉︎

 

ワウ・ギターのチャカポコ・カッティングがかっこいいインスト曲の”Soulfood”が収録されています。

 

この曲を聴くためだけに本作を入手しても良いと言えるほどかっこいい曲です♪

 

ワウ・ギターが活躍するレア・グルーヴ系のファンク曲がお好きな人はぜひ聴いてみて下さい。

 

5曲目の”Purification Parts 1 & 2″も似た感じのインスト・ファンク曲ですが、こちらはドラムやホーンの方が目立っています。

 

その後、ボーカル曲”Droppin'”を挟みますが、7曲目”Run for It!”、8曲目”Stop the Bus”、9曲目”The Strut”と怒濤のインスト・ファンク曲が続きます!

 

特に曲名通りにバスをも止めてしまいそうな”Stop the Bus”でのドラム・ソロは、名手バーナード・パーディも聴いて驚きそうなほど圧巻のドラム・ブレイク連発です!

 

他にもロイ・ポーターのカバー曲”Panama”や、マイク・バンドーニの一人芝居”It All Comes Back to This”等のかっこいいジャズ・ファンク曲が目白押しです!

 

ただ難点を言えば、いくらドラムがリーダーだからと言ってこのミックスはどうなのかな?と思います。

 

やけにドラムの音がデカくって、特にボーカル曲では歌を邪魔してる感が否めません…。

 

音楽は全楽器の音量のバランスも大事だと思います。

 

とにかくファンキーでド派手なドラムが好きだ!という方におすすめのアルバムです。

 

ギターはあくまでオマケ程度のアルバムです。

 

09.Kerbside Collection – 『Mind The Curb』

これまたオーストラリア出身の現行ファンク・バンドのご紹介です。

 

徹底的にこだわったビンテージ・サウンドがイナタくってかっこいいカーブサイド・コレクションの2013年のアルバム『Mind The Curb』です。

 

ギターの単音ミュート・カッティングから始まる渋い1曲目”Jelly Belly”からベースがブリブリと唸る2曲目”Cat Whip”に続き、なんと3曲目にはジャズ・スタンダードの”A Night In Tunisia(チュニジアの夜)“や7曲目にジョン・コルトレーンのカバー曲”Impressions”等のファンク・バージョンが収録されています。

 

ディジー・ガレスピーやジョン・コルトレーンといった2曲のジャズ・スタンダードのカバーがあるように、このバンドのギタリストも全曲で少しジャジーなソロを演奏しています。

 

例えば、4曲目”Red Stripe”や5曲目”41 Bernhard”ではウェス・モンゴメリー風のジャジーなオクターブ奏法を弾いています。

 

これこそまさにニューマスターがお好きな人におすすめのアルバムだと言えます!

 

ポスト・ザ・ニュー・マスターサウンズの最有力候補はこのカーブサイド・コレクションでしょう!

 

どこか温かみのあるアルバム全体のサウンドと共に、安心して聴くことが出来る好盤です♪

 

10.Lettuce – 『Rage!』

現行のディープ・ファンク・バンドの中でも最高峰に位置するのがこのレタスです!

 

もともとはソウライヴのギタリストであるエリック・クラズノーを中心に結成されたファンク・バンドでしたが、最近ではソウライヴで忙しくなったクラズノーはガッツリとはこのバンドには参加してはいません。

 

この2008年リリースの2ndアルバム『Rage!』の時点でも、もはやドラムのアダム・ダイチとベースのエリック・クームスを中心としたバンドだと言えます。

 

もちろんドクター・ドレのアルバムでも演奏するベーシスト(エリック・クームス)にジョン・スコフィールドのツアーにも起用されるドラマー(アダム・ダイチ)といった凄腕が集まったバンドなので演奏力に関しては申し分ありません!

 

本作『Rage!』は、曲名通りのブラス・ファンク曲”Blast Off”で始まます。

 

そしてなんと3曲目にはカーティス・メイフィールドの名曲” Move On Up”のカバーまで収録されています。

 

この曲を歌っているのはディアンジェロと並ぶネオ・ソウル系シンガーのドゥウェレです。

 

ドゥウェレはラッパーのコモンとライヴで共演したり、このレタスのアルバムにも参加したりと、意外と幅広い活動を行っているシンガーです。

 

アルバム後半には、チャールズ・ライトの当たり曲”Express Yourelf”のカバー曲も演奏しています。

 

 

全15曲も収録されたこのアルバム『Rage!』は、2作目にして一切の隙の無いクオリティーの高さを誇っています!

 

このアルバムのリリース後もレタスは次々とアルバムをリリースしていて、今年2022年にはまたしても力作『Unify』というアルバムをリリースしてくれています。

 

正直言ってレタスのアルバムは外れがないのでどれから聴き始めても良いのですが、まずはカーティス・メイフィールドの名曲” Move On Up”のカバーが収録された本作から聴いてみてはいかがでしょうか?

 

近年のファンクがお好きならレタスは絶対に聴いておきましょう!

 

なんならレタスに関しては全アルバム揃えても良いと思います。

 

11.The Mighty Mocambos – 『Showdown』

ザ・マイティー・モカンボズ は2000年代中盤にドイツのハンブルクで結成されたファンク・バンドです。

 

2作目となるこの『Showdown』は2015年にリリースされています。

 

ドイツ映画音楽の巨匠ピーター・トーマスをフィーチャーした1曲目”Road to Earth”で渋く始まり、ヒップホップ界のゴッドファーザーともいえるアフリカ・バンバータを起用してシングル・カットもされた2曲目”It’s the Music”のキラー・チューンでいきなり聴く者をノックアウトさせる勢いです!

 

次の3曲目”In the Dark”は女性ボーカルをフィーチャーしています。

 

そして5曲目”Political Power”ではまたしてもアフリカ・バンバータの再登場です!

 

更にはザ・ローリング・ストーンズの”Hot Stuff”をザップ風のトーク・ボックスを用いてブギー・ファンク風に料理したり…と聴き応えのあるアルバムに仕上げられています。

 

ニューマスターやソウライヴのようにギターがアドリヴでソロを弾きまくって大活躍するといったようなバンドではありませんが、先にご紹介していたレタスのようにバンドのアンサンブルを楽しむ聴き方が良いでしょう♪

 

12.Nicole Willis & the Soul Investigators – 『Keep Reaching Up』

ザ・ソウル・インヴェスティゲーターズの再登場です!

 

ザ・ソウル・インヴェスティゲーターズは自分たちのバンドとしてのアルバムだけでなく、先にご紹介していたエリン・ホークスとの共演作のように他のミュージシャンと共演したアルバムも多く制作しています。

 

本作は女性ボーカリストのニコル・ウィリスをフィーチャーした2006年のアルバム『Keep Reaching Up』です。

 

それまでのザ・ミーターズ風の演奏から打って変わってここではまるで『Superfly』期のカーティス・メイフィールドのような緊張感のあるファンク曲を演奏しています。

 

 

1曲目”Feeling Free”のストリングスのアレンジやワウ・ギターのカッティングはまさに『Superfly』を意識したかのような演奏です。

 

初期の頃はザ・ミーターズの物真似バンドのようだったザ・ソウル・インヴェスティゲーターズのメンバーの演奏力は、ここにきて確実に上がっているといえるでしょう!

 

ただニコル・ウィリスのボーカルは力強いわけでもなく、かといって洗練されているわけでもなく、中途半端です。

 

歌ものアルバムなのにボーカルが弱い…といった少し残念な作品です。

 

10曲目にはザ・ソウル・インヴェスティゲーターズのテーマ・ソングとでもいうべきインスト曲”Soul Investigator’s Theme”も収録されています。

 

カーティス・メイフィールドがお好きな方にもおすすめできるアルバムですが、ボーカルがね…もうちょっと良ければね。

 

 

ちなみに2007年には本作をリミックスしたアルバム『Keep Reachin Up: Remixed』もリリースされています。

 

13.Phat Fred – 『Don’t Spoil The Soup!』

イギリス人のギタリストとドラマーにアルゼンチン人のベーシストにスペイン人のオルガン奏者を合わせた多国籍なファンク・バンドのファット・フレッドの2006年の作品『Don’t Spoil The Soup!』です。

 

いきなりJBマナーなファンク曲”Stay On The Groove”で始まるこのアルバムは、他にもザ・ミーターズやPファンクにオハイオ・プレイヤーズ、そしてプリンスからの影響も感じさせます。

 

更にはパール・ジャムやフランク・ザッパからディープ・パープルに至るロック・ミュージシャンからの影響も受けたという異色のバンドではありますが、本作に於いてはファンク色の方が濃いめです。

 

派手なギター・ソロやオルガン・ソロはほとんどなく、どちらかというと初期のザ・ミーターズのようにバンドのグルーヴを楽しんで聴くタイプのアルバムです。

 

JB+ザ・ミーターズがお好きな方はぜひ♪

 

「あれ?どこかで聴いたことがあるような…」といった馴染みあるメロディーの楽曲も満載です!

 

14.Push – 『Band on a Mission』

実は活動歴の長いジャズ・ファンク・バンドのプッシュ!

 

1988年にジャイルス・ピーターソンが手がけていたアシッド・ジャズ・レーベルよりデビューを果たしているので既に34年も前に活動を開始しているバンドです。

 

そういった意味ではニューマスターやソウライヴよりも遙かに先輩のバンドですが、2011年リリースされたこの『Band on a Mission』は、他のディープ・ファンク・バンドと比べても古さを感じさせません!

 

ボーカル曲がタワー・オブ・パワーからの影響をモロに感じさせますが、ワウ・ギターがチャカポコ鳴るインスト曲”Walk In the Park”のような曲はレア・グルーヴ系の影響を感じさせます。

 

活動歴の長いバンドだけに演奏力は安定していますが、少しパワー不足に感じられるのは仕方ありません…。

 

若手のバンドにパワーでは負けてしまいますね。

 

しかしタワー・オブ・パワーのような洗練されたファンク・バンドがお好きでしたらおすすめです♪

 

15.Randa & The Soul Kingdom – 『Randa & The Soul Kingdom』

パンチの効いた女性シンガーのランダ・ハミースを中心としたバンド、ランダ&ザ・ソウル・キングダムの2009年にリリースされた1stアルバム『Randa & The Soul Kingdom』もディープ・ファンク・ファンにおすすめです!

 

基本はJB風の楽曲が中心ですが、力強いランダ・ハミースのボーカルはこのバンドの一番の魅力と言えます!

 

どうしてもディープ・ファンクというとインスト・ファンク曲を思い浮かべますが、こういった女性ボーカルもののファンクも良いです♪

 

もちろんランダのボーカルだけでなく、バックの演奏陣のレベルも高いので安心して聴くことが出来ます♪

 

16.Smilin Myron – 『What About the People?』

ここで少しマニアックなバンドを…。

 

スマイリン・マイロンはニュー・オリンズで結成されたファンク・バンドです。

 

1996年にリリースされたこの『What About The People』が唯一のスタジオ盤なのですが、歴史の闇に葬り去られるにはあまりにもったいないアルバムです。

 

パパ・グロウズ・ファンクにも通じる近代ニュー・オーリンズ・ファンク風の1曲目”Johnny”に始まり、2曲目では一転してラテン調の”Tuna Ritz”へと移り変わる音楽性の広さが摩訶不思議なミクスチャー感を漂わせるバンドです。

 

他にもほのぼのした弾き語り曲”The Ole Pecan Trail”や、カントリー調の”Bruff Lady”等、まさにニュー・オーリンズ料理のガンボのようにゴッタ煮にされた異色のバンドです。

 

正直、これもディープ・ファンク??といった場違いなチョイスかも知れませんが、他に属するカテゴリーも見当たらないのでここでご紹介させて下さい。

 

現代風のファンク・バンドの一員ってことで…。

 

ちなみに日本盤のCDにはボーナス・トラックとして11曲目に”Got To Provide”という曲の12分にも及ぶ長尺ライヴ・バージョンが収録されているのでおすすめです!

 

パパ・グロウズ・ファンクがお好きな方にもおすすめです♪

 

17.The Soul Immigrants – 『The Hustle Is On!』

ここから「ザ・ソウル・○○」といったバンド名が3つ続きます!

 

まずはこのザ・ソウル・イミグランツから…。

 

UK発のファンク・バンドで1992年に結成された実はニューマスターよりもベテランのバンドです。

 

本作『The Hustle Is On!』は2013年になってからようやく日本でリリースされたアルバムになります。

 

1曲目”Yard of Hard”には、JB組からフレッド・ウェズリーがゲスト参加しています。

 

ニューマスターやソウライヴと比べるとジャズ色は薄く、どちらかというとJBやタワー・オブ・パワーがお好きな人におすすめのアルバムとなっております。

 

18.The Soul Snatchers – 『Sniffin’ & Snatchin’』

ザ・ソウル・スナッチャーズは、フィル・マーティンが率いるオランダはアムステルダム出身の8人組の大所帯ファンク・バンドです。

 

ワウ・ギターのカッティングがかっこいい1曲目”Approaching Target”から始まり、ジミ・ベルマーティンのソウルフルなヴォーカルをフィーチャーした2曲目”I Can’t Stand It”や女性ボーカルをフィーチャーした3曲目” Who Told You”等、正統派のファンク曲が続きます。

 

良くも悪くも驚きこそないものの、JB系のファンクがお好きなら安心して聴くことが出来るアルバムです。

 

19.The Soultwisters – 『Soup Is Hot』

「ザ・ソウル・○○」系の最後にご紹介するバンドはこのザ・ソウルトゥイスターズです。

 

フィンランドから登場したこのバンドは、まるでキング・カーティスが乗り移ったかのような激しいブロウが特徴的なパヌ・スールヤネンのテナー・サックスが主役のバンドです。

 

しかしテナー・サックスだけでなく、ロック系の激しい弾きまくりギターも大活躍するバンドです!

 

同時代に活躍する米国のファンク・バンドのボストン・ホーンズに似た雰囲気です。

 

ただファスト・チューンだけでなく、ワルツ調の”Waltz For King”やソウルフルなバラード曲”Baker’s Song”なんかも良い「聴かせてくれる」バンドでもあります。

 

キング・カーティスやボストン・ホーンズがお好きな方におすすめです♪

 

20.Third Coast Kings – 『Third Coast Kings』

今回の20選で最後にご紹介するのがこのサード・コースト・キングスです。

 

ミシガン州デトロイト出身のバンドで2007年に結成されています。

 

2010年になってようやくイタリアのレーベルからリリースされたシングル”Give Me Your Love / Tonic Stride”でレコード・デビューを果たしています。

 

本作『Third Coast Kings』は2012年にリリースされた1stアルバムです。

 

デビュー曲の”Give Me Your Love”も2曲目に収録されています。

 

ボーカル曲とホーン隊を中心としたブラス・ファンク曲が半々に配分されたアルバムとなっております。

 

ギター好きとしては11曲目の”Case Quarter”がおすすめです!

 

ワウ・ギターのチャカポコ・カッティングが大活躍するファスト・チューンです!

 

 

 

以上、【続・ディープ・ファンクのおすすめアルバム20選!】のご紹介でした。

 

第一弾ではご紹介できなかったバンドも多数ご紹介することができました。

 

ぜひ今回のこの第二弾を参考に、モダンなディープ・ファンク・バンドを色々と聴いてみて下さい。

 

「ファンク」という音楽がお好きならきっとどれも気に入って頂けることでしょう♪

 

まだまだご紹介したい作品はありますので、第三弾もいつの日にか…。

 

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