2019/11/12
グラント・グリーンの名作を一気に聴くことが出来る2種類のお得なCDセットのおすすめです♪
グラント・グリーンの名作を一気に聴くことが出来る2種類のお得なCDセット『3 Essential Aalbums』と『5 Original Albums』をご紹介します。
先日、出先でタワレコに寄る機会がありました。
その時に、特に何かお目当てのCDとかはなかったのですが、久しぶりにジャズ・コーナーを暇つぶしついでに眺めることにしました。
最初の方は、いつもの如く新作コーナーを見て回り、試聴コーナーで作品を聴いたりしました。
そうこうしている内に、気になる作品を全て観終わったので、、今度は再発CDコーナーを見て回ることにしました。
僕は昔からジャズやブルースの作品を探す時は、まずは新譜コーナーを見てから次に再発コーナーを見る事にしています。
タワレコに行ったら再発コーナーを探してみよう!
というのも、ジャズやブルースのアルバムは、どうしてもロックやポップス程の需要がないために、数量限定で再発されて全て売れてしまうと廃盤になることが多々あります。
しかも一度廃盤になると、次の再発までに数年どころか、10年以上、それどころか最悪の場合は新品では二度と出に入らない可能性すらあります。
そうなると、1枚2,500円とかで買えていたCDが、オークションサイトで数十万円まで値段が跳ね上がることになってしまいます!
しかしそういったレア盤も、今ではデジタル音源などが広まったりと時代の流れに沿って需要が減ってきたと思います。
そのため、過去には数十万円の値段がついていたり、もはや入手困難になっていたレア作品でも、最近では急に再発されることがあります。
おそらくそういったレア盤が出回っていても、著作権を有するレコード会社にとっては利益にならないため、それなら逆に安くで再発することで悪質な値段が付けられたレア盤を駆逐する目的もあるんじゃないのかな?と考えたりもするのですが、僕のような音楽オタクにとっては嬉しいことでもあります。
数十万円の価値が付いていたレア盤が、今では再発CDが1,000円とかで販売していたりしますからね。
こういった廉価盤を探すのも、僕らジャズやブルース系の音楽好きにとっては楽しい時間だと思います。
さて、この日も再発コーナーを見て回ることにしました。
タワレコの再発コーナーで見つけたグラント・グリーンの2種類のCDセット!
Grant Green – 『3 Essential Aalbums』
最近のタワレコでは、再発されたレーベルごとにコーナーが設けられていたりします。
例えば、ブルーノート・レコードの作品だけを置いたコーナーやプレスティッジ・レコードの作品だけを置いたコーナーなどです。
僕は個人的にブルーノート・レコードの作品がとても好きなので、「何かレアな音源や未発表音源が再発されていないか?」といつも見て回ることにしています。
この日もブルーノート・レコードの再発コーナーを見ていたのですが、その時にグラント・グリーンのCDセットを見つけました!
これは『3 Essential Aalbums』というCD3枚組のセットです。
2019年2月19日に発売されたばかりのようです。
一応僕はグラント・グリーンのリーダー作品は、全て持っているのですが、最近だと安価で3枚のCDを購入出来て便利だな~と思いました。
ただ、最初にこのセットを見つけたときは「ん?どういう組み合わせだろう?」と不思議に感じました。
というのも、このセットにはグラントのリーダー2作目『Green Street』と1963年の『Am I Blue』、そして2006年に突如発表された未発表ライヴ音源『Live at the Club Mozambique』の3つがセットになっています。
ストレートなジャズ2作品にジャズファンクのライヴ盤1枚??
と、組み合わせに疑問を持ったのですが、よく考えたら理に適っているのですね。
その理由とは…
『Green Street』は、グラント以外はベースとドラムというギター・トリオで録音されたアルバムです。
収録曲の方も、”‘Round About Midnight”や”Alone Together”のような有名なスタンダード曲を含んでいます。
『Am I Blue』の方は、グラントのギターと相性の良い”ビッグ”・ジョン・パットンのオルガンが参加しています。
収録曲の方も、エセル・ウォーターズが歌った1929年のミュージカル映画の主題歌”Am I Blue”や、レイ・チャールズの”Take These Chains from My Heart”等の歌モノ曲をインストでカヴァーしています。
未発表ライヴ音源『Live at the Club Mozambique』は、1971年のヒップなジャズファンク期の演奏です。
この時期になるともはやジャズ色よりもファンク色やポップス色の方が濃いのですが、収録曲の方も、ジャクソン5やバート・バカラックにスパイラル・ステアケースのようなポップス曲をインストでカヴァーしています。
これらをまとめると、この3枚組のセットには…
●ギタートリオでスタンダードなジャズを演奏するグラント・グリーン
●ブルージーなギターが映えるオルガン編成で歌モノ曲を演奏するグラント・グリーン
●ファンキーなグルーヴに乗せてポピュラーソングを演奏するグラント・グリーン
といった、グラント・グリーンの魅力をこのセットだけで余すことなく聴くことが出来ます!
そういったわけで、これからグラント・グリーンを聴いてみたいな~という人や、最近グラント・グリーンを聴き始めたけれどもまだこの3作品を聴いたことなかったな~といった人に特におすすめのCDセットだと言えます。
さて、この日はもう1種類の魅力的なCDセットを発見しました。
Grant Green – 『5 Original Albums』
ブルーノート・レコードの再発コーナーの横にジャズ・ギターを特集したコーナーが設けられていました。
もちろんウェス・モンゴメリーやジョー・パスのような花形ギタリスト達の作品が多く並べられていたのですが…
嬉しいことにここにもグラント・グリーンのアルバムが目立つところに置かれていました。
それがこの『5 Original Albums』というCD5枚セットです。
なんとこのお値段でブルーノート時代のグラント・グリーンの名作を5枚も聴くことが出来ます!
収録内容は…
●1stリーダー作の『Grant’s First Stand』
●グラント・グリーンがラテン・ジャズに挑戦した『The Latin Bit』
●グラント・グリーンの代表作『Idle Moments』
●“Lazy Afternoon”の名演を含むオルガンジャズの傑作 『Street of Dreams』
●ビートルズやボサノバをカヴァーしたオルガンジャズの名作『 I Want to Hold Your Hand』
といった完璧な内容です!
強いて言えば、ゴスペル・アルバムの『Feelin’ the Spirit』が抜けているのが欠点ですね。
しかしジャズギタリストのグラント・グリーンを知る上で欠かせないような名盤ばかりですので、必聴です!
以上、【グラント・グリーンの名作を一気に聴くことが出来る2種類のお得なCDセットのおすすめです♪】でした。
僕がグラント・グリーンの作品を集めていた時代は、ほとんどの作品が廃盤の状態でした。
それを色んな地域のタワレコやCDショップによって「売れ残りはないか?」探し回りました。
しかし今では安価で一気に集めることが出来る便利なCDセットがこうやって売られているのですね!
これは利用しない手はないでしょう!
これからグラント・グリーンの作品を集めていきたいという人には、この2種類のCDセットがおすすめですよ♪
どちらのセットにも同じ作品が入っていないので、重複の心配もありませんからね。
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