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カテゴリー:Music

2023/05/09

ネオ・ソウルやヒップホップ・ソウル好きにおすすめしたい1990年代の女性R&Bシンガーのアルバムをまとめてご紹介!

1990年から1999年の間にリリースされた洋楽女性R&Bシンガーのおすすめアルバムをまとめてご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

1990年代にリリースされた女性R&Bシンガーのおすすめアルバムをまとめてご紹介!

ネオ・ソウルやヒップホップ・ソウル好きにおすすめしたい1990年代のアルバムです。

先日、【ポップスもネオ・ソウルも…2010年以降にリリースされた洋楽女性シンガーのおすすめアルバムをまとめてご紹介!】というブログ記事を書いていたのですが、今回は1990年代にリリースされた女性R&Bシンガーのアルバムに絞ってご紹介したいと思います。

 

ポップスもネオ・ソウルも…2010年以降にリリースされた洋楽女性シンガーのおすすめアルバムをまとめてご紹介!

 

このブログではちょくちょく90年代の音楽をおすすめしたブログ記事が登場しますが、ちょうどその年代に音楽を聴き始めた僕はどうしても90年代の音楽が好きなのです。

 

というわけで、今回も90年代の音楽をご紹介します。

 

今回は、エリカ・バドゥやメアリー・J. ブライジといったネオ・ソウルやヒップホップ・ソウル等のR&Bミュージックと近いジャンルの女性シンガーに絞っています。

 

必ずしもソロ・アーティストというわけではなく、女性シンガーが中心のグループも取り扱います。

 

90年代は素晴らしいR&Bグループがいくつか活動していましたので、せっかくなのでそういった所からも選出しました。

 

また1アーティスト(1グループ)辺り1作品を選んでいます。

 

もしかしたら読んで頂いた人の中で、すでにこの年代のR&Bに詳しい人であれば「あれ?なぜあの名盤を選ばずにその作品を選んだ?」と感じる部分もあるかもしれません。

 

しかしあくまでも「このブログを書いている僕自身の思い入れの強い作品」を中心に選ぶことにしました。

 

そして「これから90年代のR&Bミュージックを聴いてみたいな~。」とご興味を持たれた初心者さんへの手助けとなるような、おすすめ記事にもしたいと思い書きました。

 

そういったわけで、エリカ・バドゥやメアリー・J. ブライジ等の有名ミュージシャンの作品も選んでおります。

 

しかしそれだけでなく、すでにこの年代のR&Bに詳しい人が読んでも「お!意外とマニアックな選出もしてるんだな!」と思って頂けるような作品も選んでおります。

 

また、このブログを書いている僕ならではの選出もしているので、「えぇ?それを選ぶか~!?」てのもあるかもしれませんが、そこもご了承の上で読んで頂けたらと思います。

 

僕としては「すでに音楽に詳しい人」も「これから音楽を聴いていきたいと思っている初心者さん」のどちらにも分け隔てなく楽しんで頂けることを望んで書いております。

 

なので「こういったおすすめ記事もあるんだな~」といった風に読んで頂けたら幸いです。

 

ちなみに僕自身はブーンバップ系のヒップホップのビートが大好きです。

 

そこにディアンジェロのようなクールなエレピの和音が重なったネオ・ソウル風の音楽が大好物です。

 

「60年代70年代の熱いソウルも悪くないけど、終始クールな90年代のソウル・ミュージックの方がもっと好き」といった音楽の好みを持っています。

 

今回の選出は、なるべくそういった特徴を持ったアルバムを選ぶようにしています。

 

それではいつものようにアーティスト名のアルファベット順でご紹介します。

 

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Aaliyah – 『One in a Million』

90年代に活躍した女性R&Bシンガーをご紹介する上で、アリーヤは外せません。

 

誰の目も引くような美貌と歌唱力を兼ね備えたアリーヤは、スワヒリ語で「最も高貴な者」という名に相応しい才媛です。

 

不慮の事故で22歳という若さで亡くなってしまったため、オリジナル・アルバムは3作品しか残されておりません。

 

もし今も生きていたら…と残念に思います。

 

今回選んだのはアリーヤが1996年にリリースした2ndアルバム『One in a Million』です。

 

初々しい1stアルバム『Age Ain’t Nothing but a Number』も悪くないのですが、R・ケリーの姿がアルバム・ジャケットも含め随所で感じられるので(笑)…こちらの方が僕は好きです。

 

ただしこちらは、プロデューサーのティンバランドとミッシー・エリオットの2人の影響が大きい作品です。

 

いわゆる「チキチキ」と称される硬質なビートが特徴のアルバムになっています。

 

人によってはこのチキチキ・サウンドがワンパターンでお好きじゃないって方もいるかもしれませんが…僕はこのノリがとても好きです♪

 

チキチキ・サウンドがどういったものか知りたいという方は、アルバム2曲目に収録された”Hot Like Fire”を聴くとよくわかると思います。

 

本当に「チキチキ」鳴ってます。

 

この曲はアルバムからの6枚目のシングルとしてもリリースされました。

 

本作は、リード・トラックの”If Your Girl Only Knew”を始め、マーヴィン・ゲイのカバー曲”Got to Give It Up”、アルバム・タイトル曲の”One in a Million”、”4 Page Letter”と”The One I Gave My Heart To”といったシングル曲が収録されたヒット・アルバムです。

 

他にもアイズレー・ブラザーズのカバー曲 “Choosey Lover (Old School/New School)”も、前半が「オールド・スクール(従来のスタイル)」で後半が「ニュー・スクール(新しいスタイル)」といった面白い構成でアレンジされているので必聴です!

 

アリーヤのとろけるようなスウィートな歌声に、ティンバランドが作り出す変態的なビート(良い意味で)が良い塩梅で合わさった名作です。

 

ちなみに僕が一番好きな曲は、アルバムからの3rdシングルにも選ばれたミッシー・エリオット作の”One in a Million”です。

 

この曲のシングル盤も持っているのですが、90年代のシングルによくあった同じ曲のリミックス・バーションが収録されています。

 

当時流行りだったケミカル・ブラザーズ的なテクノ風のリミックスやドラムンベースのリミックスなどが目立ちますが、僕が一番おすすめしたいのは、ロドニー・ジャーキンスことダークチャイルド(Darkchild)がリミックスしたバージョンです。

 

なぜかというとこのバージョンには、アコースティック・ギターの演奏が付け加えられているので、ギター好きの僕はやはりこのアレンジが一番好きです♪

 

今となってはアリーヤのシングル盤は、中古でもなかなか見当たりませんが…気になる方は探してみて下さい。

 

Adriana Evans – 『Adriana Evans』

どこか70年代ソウルの面影を感じさせるエイドリアナ・エヴァンスが1997年にリリースしたデビュー作『Adriana Evans』です。

 

1曲目”Love Is All Around”は、まるでミニー・リパートン風のニュー・ソウルを90年代に復活させたような曲調です。

 

しかし2曲目”Seeing’ Is Believing”では、モロに90年代風のブーンバップのグルーヴに乗せて、ちょいとジャジーなR&Bが始まります。

 

バックのギターのオブリガードもジャジーなオクターブ奏法を用いており、本作リリースの前年に登場したディアンジェロから始まるネオ・ソウルの風を感じさせます。

 

本作のようにヒップホップとジャズの要素を上手く取り入れたのがまさに90年代R&Bですね。

 

もしミニー・リパートンが90年代に活動していたらこんな感じだ他!?

 

ピアノとシンセサイザーのストリングスをバックに歌う”I’ll Be There”もミニー・リパートンを彷彿させる曲です。

 

おすすめ曲は、4曲目の”Reality”です。

 

ヴィブラフォンやフルートが醸し出す70年代フュージョン風サウンドのバックでブーンバップのビートが繰り返し派手にビートを刻みます。

 

Andrea Martin – 『The Best Of Me』

アンドレア・マーティンは、才能あるシンガーソングライターながら1998年にリリースした本作『The Best Of Me』の1作品しかスタジオ・アルバムをリリースしていません。

 

残念ながら2021年に49歳の若さで亡くなっています。

 

しかしアンドレアはこの年代のR&B好きであればお馴染みの名曲をいくつも書いています。

 

それはモニカの”Before You Walk Out of My Life”であったりトニー・ブラクストンの”I Love Me Some Him”等です。

 

他にもアンジー・ストーンの”Wish I Didn’t Miss You”やアン・ヴォーグの”Don’t Let Go (Love)”といった曲も書いており、どちらかというとソングライターとしての才能に目が行きますが、シンガーとしての実力も素晴らしいです。

 

“Steppin'”や”The Best Of Me”といったバラード曲で彼女の歌唱力の高さを存分に味わうことが出来ます。

 

また本作には、1996年にネイティヴ・タン一派の女性ラッパー、クイーン・ラティファと共演した名曲”Set It Off”も収録されています。

 

この曲は映画『Set It Off』のテーマ曲でした。

 

アンドレア・マーティン唯一のアルバム『The Best Of Me』は、90年代R&Bの良いところが全て詰まったようなアルバムです。

 

Angel Grant – 『Album』

てっきり12年に1度活動をする人だと勘違いして昨年に久しぶりのアルバムをリリースしてくれるもんだと期待していたら…何も起こらなかった女性シンガーのエンジェル・グラントです。

 

1998年に本作『Album』でデビューした後は、2010年に12年振りとなる2ndアルバム『My Journey Back』をリリースして…その後13年が過ぎた今も3rdアルバムはリリースされておりません。

 

しかし彼女の優しい歌声はとても魅力的で、第一次ネオ・ソウル・ブームの時代にリリースされた本作は隠れた名作です。

 

ジミー・ジャムとテリー・ルイスの音楽プロデューサー2人、いわゆる「ジャム&ルイス」のプロデュースでリリースしたデビュー曲”Lil Red Boat”がちょっとした小ヒットをして本作がリリースされるに至りました。

 

もちろん本作には”Lil Red Boat”も収録されています。

 

作品名が『Album』と、なんだかそのままのタイトルではありますが、ジャム&ルイスのレーベル『フライト・タイム・レコード』の第一弾としてリリースされたアルバムでもあります。

 

ちなみに3曲目に収録された”OM(オーム)”とは、”Om Mani Padme Hum”=「聖なる蓮の華」を意味します。

 

「全ての物欲や私心を捨てて無に帰ることこそ人間の原点である」といったインド哲学から由来しています。

 

ジョン・コルトレーンが1965年10月1日に録音したアルバムにも『OM』という作品がありましたが、無我の境地を音楽で表現しているのでしょう。

 

エンジェル・グラントのソフトな歌声がまるで彼女の名前である「天使」の囁きのようにも感じられる美しい楽曲です。

 

この時代の他のネオ・ソウル作品と比べると、ポップすぎる曲が多い気もしますが…悪くない作品です。

 

Angela Winbush – 『Angela Winbush』

80年代からリネイ&アンジェラという男女デュオで活動していたアンジェラ・ウィンブッシュが1994年にリリースしたソロ3作目のアルバム『Angela Winbush』です。

 

本作リリースから29年が過ぎましたが、今のところこれ以降にアルバムのリリースはしていません。

 

その間に、プロデューサーとしても妻としても公私ともに支えていたアイズレー・ブラザーズのロナルド・アイズレーと離婚していたり、2006年に卵巣がんを煩っていたり…色々と大変な経験をしたようです。

 

80年代にリリースされた前2作品は、いかにも80sといったアルバムでしたが、本作では見事に90年代のサウンドに仕上がっています。

 

マーヴィン・ゲイの有名曲”Inner City Blues”もブーンバップのビートに乗せてカバーしています。

 

本作リリース時はちょうどロナルドと結婚した時期で、その後家庭に入りこれ以降アルバムのリリースがなくなったためネオ・ソウル全盛期に音楽的な活動をしていません。

 

もし96年にディアンジェロが登場した後に、本作に続く4thアルバムがリリースされていたら、ネオ・ソウルの名作が1つ増えていたんだろうな…と思いながら本作を聴いています。

 

Angie Stone – 『Black Diamond』

このブログでも何度か登場しているアンジー・ストーンは今回ももちろんご紹介いたします。

 

『Black Diamond』は、1999年9月28日にリリースされたソロでのデビュー・アルバムになります。

 

なので今回のテーマである1990年代にギリギリ入っています。

 

アンジー・ストーンの歌手としてのデビューは、1979年に結成されたヒップホップ・ソウル・バンドのザ・シーケンス(The Sequence)からになりますので、ソロ・アルバムでのデビューが本作になります。

 

アンジー曰く、ザ・シーケンスは歴史上初のヒップホップ・ソウル・バンドらしいです。

 

おそらくこれは、メジャー・デビューした初のバンドという意味合いだと思われます。

 

その影には有名になれなかったヒップホップ・ソウル・バンドが数多くいたことでしょう。

 

それは置いといて…本作はネオ・ソウルというジャンルを語る上でも外せない名盤だと言えます。

 

さすがに本作リリースまでにミュージシャンとしての長いキャリアを歩んできただけあって、デビュー作とは思えないクォリティの高さを持ったアルバムです。

 

公私ともに密な関係にあったディアンジェロとお互いに良い影響を与えながら制作されたアルバムでもあるので、ディアンジェロ好きの人にもおすすめのアルバムです。

 

特にそのディアンジェロと共演した4曲目の”Everyday”はネオ・ソウルを代表するような名曲です。

 

この曲はアルバムからの3枚目のシングルとしてもカットされており、ディアンジェロもウーリッツァー(電子ピアノの一種)で参加しています。

 

もうこのウーリーのネットリした演奏を聴くだけで「あ!ディアンジェロだ!」とわかってしまう程に個性的ですね!

 

他にも先行シングルとしてリリースされた “No More Rain (In This Cloud)”は、グラディス・ナイト&ザ・ピップスの1973年の名曲”Neither One of Us (Wants to Be the First to Say Goodbye)”をサンプリングした楽曲です。

アンジーの代名詞のような名曲です♪

 

「ネオ・ソウルとはどんなジャンル?」と問われた際に、ディアンジェロの『Voodoo』やエリカ・バドゥの『Mama’s Gun』と並んでおすすめできる間違いのない名盤です!

 

Beverley Knight – 『The B-Funk』

こちらは90年代ブリティッシュ・ソウルを代表するビヴァリー・ナイトが1995年にリリースしたデビュー作『The B-Funk』です。

 

ビヴァリーは米国人ではなく英国中部にあるウェスト・ミッドランズ州ウルヴァーハンプトン出身の女性シンガーです。

 

しかし米国のネオ・ソウルやヒップホップ・ソウルがお好きな方が聴いても違和感なく聴くことが出来ます。

 

2曲目の”Moving On Up (On The Right Side)”は、カーティス・メイフィールドの1979年の曲”You’re Too Good To Me”を引用しており、70年代ソウルのベースラインが90年代になっても通じることがわかります。

ちなみにカーティスのこの曲は、メアリー・J. ブライジも1994年に”Be Happy”でサンプリングしていました。

 

確かに良い曲です♪

 

他にもアルバムからの1stシングルになった”Flavour of the Old School”や、2ndシングルの”Down for the One”、4thシングルの”Mutual Feeling”といったシングル曲は、良質なヒップホップ・ソウル曲です。

 

もちろんメロウなバラード曲もいけます。

 

アルバムからの5枚目のシングルにも選ばれた”Cast All Your Cares”は、サビ部分でのビヴァリーの突き抜けるような歌声が誰しもの琴線に触れるような名バラード曲です。

 

ダンサンブルなヒップホップ・ソウル曲が多く収録されたすごく聴きやすいアルバムなのでおすすめです。

 

Brandy – 『Brandy』

モニカと共に90年代R&Bを語る上で外せない存在なのがこのブランディですね。

 

自身のアーティスト名を冠したこの『Brandy』は、1994年にリリースされたデビュー作です。

 

邦題はわかりやすく『デビュー!』でした。

 

本作の4曲目に収録されたデビュー曲の”I Wanna Be Down”は、録音当時まだ14歳の少女だったというのが信じられない程に大人びた歌声に驚きます。

ホイットニー・ヒューストンに憧れ11歳の頃から数々のオーディションを受けていただけあって、歌唱力の高さは折り紙付きです!

 

2ndシングルにもなった2曲目”Baby”は、R&Bチャートで1位を記録した重たいビートがクセになるヘヴィー・ファンクな名曲です。

 

他にも”Movin’ On”や”Best Friend”に”Sunny Day”等の同路線のファンクな楽曲が特に良い出来です。

 

4枚目のシングルにもなったバラード曲の”Brokenhearted”は、ボーイズIIメンのウォンヤ・モリスとデュエットしたバージョンも話題となりました。

 

ブランディの公式YouTubeチャンネルにMVがありましたので、こちらに掲載しておきます。

本作収録のオリジナル・バージョンも良いのですが、やはりどちらの方がより素晴らしいか?と問われると、このデュエットの方に軍配が上がります。

 

10代の少女が歌ったR&Bのアルバムだと信じられないぐらいに圧倒的な完成度を誇る名盤です!

 

デビュー作にしてすでに90年代R&Bの全てが詰まっていますね!

 

Brownstone – 『From The Bottom Up』

たった2枚のスタジオ・アルバムを残して活動を停止してしまったのがあまりにも惜しい女性3人組のボーカル・グループ、ブラウンストーンが1995年リリースにリリースしたデビュー作『From The Bottom Up』です。

 

ちなみにマイケル・ジャクソンが設立したMJJレーベルからデビューしています。

 

3曲目に収録されたゴードン・チェンバースが書いたメロウなバラード曲でアルバムからの2枚目のシングルにも選ばれた”If You Love Me”は、第38回グラミー賞で最優秀R&Bパフォーマンス賞にノミネートされた彼女たちの代表曲です。

この曲以外にも3枚目のシングル曲”Grapevyne”や、4枚目のシングル曲”I Can’t Tell You Why”といったバラード曲の良さが光ります。

 

たった2作品しか残していませんが、90年代女性ボーカル・グループを代表する彼女たちブラウンストーンも外せない存在です。

 

まずはこのデビュー作『From The Bottom Up』を聴いてみて下さい♪

 

Chantay Savage – 『I Will Survive (Doin’ It My Way)』

90年代に3枚のスタジオ・アルバムを残してその後音沙汰なしだったシャンティ・サヴェージでしたが、2020年に突如シングル曲”Tear It Down”をリリースして90年代ソウル好きを驚かせてくれました。

 

しかしその後にアルバムのリリースはありませんが…。

 

本作『I Will Survive (Doin’ It My Way)』は、1996年にリリースされた2作目です。

 

アルバムからの1枚目のシングルにも選ばれたタイトル・トラックの”I Will Survive”は、グロリア・ゲイナーで有名なR&Bの名曲を90年代ヒップホップ・ソウルで蘇らせた名リメイクです。

 

ハービー・ハンコックの”Watermelon Man”を上手くサンプリングした”Baby Drive Me Crazy”は、アルバムからの2ndシングルにも選ばれたネオ・ソウル曲です。

 

本作にも”Brown Sugar”という曲が収録されていますが、ディアンジェロの曲とは別です。

 

もちろんローリング・ストーンズの曲でもありません。

 

シャンティ自ら多重録音したコーラスがとても美しい作品です。

 

Coko – 『Hot Coko』

女性3人組ボーカル・グループSWV(シスターズ・ウィズ・ボイセズ)のリード・ボーカルのシェリル・”ココ”・ギャンブルの1stソロ・アルバム『Hot Coko』は、90年代最後の年にリリースされました。

 

リード・トラックの “Sunshine”を始めアルバム中4曲をロドニー・ジャーキンスがプロデュースを手掛けており、それらの曲の出来の良さが目立ちます。

 

ちなみにマーヴィン・ゲイがタミー・テレルとデュエットした”If This World Were Mine”を、本作ではココとタイリース・ギブソンがデュエットしています。

 

個人的にはブライアン・アレクサンダー・モーガンが手掛けた5曲目のバラード曲”Bigger Than We”がとても好きです♪

 

Davina – 『Best Of Both Worlds』

もともとはレコーディング・エンジニアを務めていたダヴィーナ・ブッシーが、ダヴィーナ名義で1998年にリリースしたデビュー作『Best Of Both Worlds』です。

 

ディアンジェロからの音楽的な影響を受けつつも、自身でトラック・メイクしたシンプルなビートがクセになります。

 

モダン・ジャズ・カルテット(MJQ)のピアニスト、ジョン・ルイスが書いたジャズの名曲”Django”をサンプリングしたアルバムからの1stシングル曲”So Good”のようなジャジーなヒップホップ・ソウルが目立つアルバムです。

 

マイケル・ジャクソンが『Off The Wall』で歌っていたスティーヴィー・ワンダー作の”I Can’t Help It”のカバーも良い出来です。

 

ヒップホップ・ソウル好きの方におすすめしたい作品です。

 

Deborah Cox – 『One Wish』

カナダ出身の女性R&Bシンガー、デボラ・コックスが1998年にリリースした2ndアルバム『One Wish』です。

 

アルバムからの1stシングルに選ばれた3曲目の”Nobody’s Supposed to Be Here”は、長くチャートに留まり続けた名バラードです。

 

他にも2ndシングルの”It’s Over Now”や、男性シンガーのR.L.とデュエットした3rdシングルの”We Can’t Be Friends”等のバラード曲が聴き所です。

 

そんな中にあってブーンバップなビートが心地良いタイトル曲”One Wish”も90年代ソウルらしさがあって良いです。

 

ファンキーなワウギターとコーラス・エフェクターを用いたギターのカッティングの混じりあいも最高です♪

 

 

Des’ree – 『I Ain’t Movin’』

こちらのデズリーも90年代ブリティッシュ・ソウルを代表する女性シンガーです。

 

『I Ain’t Movin’』は1994年にリリースされた2ndアルバムで、シングル・カットされた”You Gotta Be”と”I Ain’t Movin'”は、彼女の代表曲です。

 

特に本国イギリスで大ヒットした”You Gotta Be”は、シャーデーを彷彿するスムースなR&Bの名曲です。

 

En Vogue – 『Funky Divas』

現在は3人組となってしまったけれども、元は女性4人組のボーカル・グループだったアン・ヴォーグも90年代に素晴らしいアルバムをリリースしています。

 

それがこの『Funky Divas』で、1992年に2ndアルバムとしてリリースされました。

 

アルバムからのリード・トラックとなった”My Lovin’ (You’re Never Gonna Get It)”を始め、プリンス風のファンキーな楽曲が特に素晴らしいグループです。

 

またカーティス・メイフィールドがアレサ・フランクリンに提供したバラード曲”Something He Can Feel”を”Giving Him Something He Can Feel”というタイトルに変えてカバーもしています。

 

この曲はアルバムからの2ndシングルにも選ばれました。

 

“Giving Him Something He Can Feel”のシングル盤のアルバム・ジャケットをご覧の通り、彼女たちは抜群のプロポーションを誇っており、歌唱力だけでなくそのルックスの高さも魅力の1つでした。

もともとは”4U”(フォー・ユー)というグループ名で活動しようとしていたものの、先に他のグループに登録されていたためファッション雑誌の『VOGUE(ヴォーグ)』からグループ名を取ってアン・ヴォーグとなりました。

 

こういった経緯からも、彼女たちは見た目の良さも1つの強みにしていたと考えられます。

 

90年代らしい楽曲としては、タイトルそのまんまにヒップでファンキーな”Hip Hop Lover”がおすすめです。

 

90年代初頭なのでまだまだニュー・ジャック・スウィングの影響が強かった時代の曲だな~と感じますね。

 

アルバムからの3rdシングルにも選ばれたロックな曲”Free Your Mind”は、かなりプリンスっぽいです。

 

ジェームス・ブラウンの1969年の名曲”Give It Up or Turnit a Loose”から曲名を拝借した”Give It Up, Turn It Loose”も人気の曲です。

 

僕は高校生だった頃にたまたまラジオでこの”Give It Up, Turn It Loose”を聴いてアン・ヴォーグを知りました。

 

ファンキーでオシャレなこの曲は、アルバムからの4枚目のシングルとしてもリリースされています。

 

ビートルズの名曲”Yesterday”もソウルフルにカバーしており、彼女たちの原点であった「90年代のシュープリームス」に立ち戻ったかのような洗練されたコーラスが素晴らしいです。

 

その後、3人組とはなったものの現在も活動を続けているアン・ヴォーグの代表作は間違いなくこの『Funky Divas』でしょう。

 

90年代R&B好きならマスト・アイテムです!

 

Erykah Badu – 『Baduizm』

このブログでも度々ご紹介しているエリカ・バドゥですが、やはり今回も外すわけにはいきません!

 

本作『Baduizm』は1997年にリリースされたエリカのデビュー作にしてネオ・ソウルを代表するアルバムの1つです。

 

ジャジーなイントロの”Rimshot (Intro)”で始まり、デビュー曲 “On & On”に繋がる冒頭の流れは完璧です!

 

エリカの気だるいボーカルに、ねっとりとしたグルーヴ、控えめに鳴るエレピの音…これぞまさしくネオ・ソウルですね!

 

ただエリカ自身は、自身の音楽性を「ファンク・ムーヴメントの1つ」と考えており、”Neo Soul”(ネオ・ソウル)という呼び方は「少しズレた解釈」だと語っておりました。

 

エリカ本人は自身の音楽性を、”Neo Funk”(ネオ・ファンク)だと言ってます。

 

ん~でもやっぱり”Soul”の方がしっくり来ますよね!?(笑)

 

以前、このブログのどこかの記事でも書きましたが、僕は本作収録の”Next Lifetime”がエリカ・バドゥの曲で一番好きです。

この曲は、「もしあの時、あの人と一緒になっていたとしたら私の人生はどう変わっていたのだろう?」といった叶わぬ願いを歌った曲です。

 

自分には愛するパートナーがいるものの、もしこの人ではなく過去に想いを寄せていたあの人と一緒の人生を送っていたとしたら…とふと人生を振り返った歌詞が素晴らしいですね。

 

デビュー作にしてその後のR&Bのシーンに大きすぎる影響を与えた本作『Baduizm』は、R&Bがお好きなのであれば絶対に聴いておいて欲しい名盤です。

 

Grenique – 『Black Butterfly』

先ほどご紹介していたエリカ・バドゥと似た音楽性のグレニークも90年代ネオ・ソウルの名作を残しています。

 

本作『Black Butterfly』は、90年代最後の1999年6月22日にリリースされたグレニークのデビュー作にして、今のところ唯一のアルバムです。

 

1998年にリリースしたシングル曲”Disco”は、映画『ラッシュアワー』のサウンド・トラックに収録されました。

 

この曲はこの『Black Butterfly』にも収録されています。

 

曲名こそ「ディスコ」ですが、曲調はディスコ・ファンクとかではなく、エリカ・バドゥやレデシーを併せたようなネオ・ソウルのしっとりとした曲です。

 

またジャジーなネオ・ソウル曲の”You Say”には、デビュー前のビラルが参加しています。

 

エリカ・バドゥやレデシーがお好きな方におすすめです♪

 

あまり知名度の高いシンガーではないので、よっぽどネオ・ソウルがお好きとかじゃなければ出会う可能性は低いかもしれませんが…何かのご縁でこのブログで初めて知ったという方はぜひ聴いてみて下さい。

 

知名度も低く、大ヒットもしていませんが、作品の質は高いです!

 

Groove Theory – 『Groove Theory』

現在はソロ・アーティストとしても確固たる地位を築き上げた女性シンガーのアメール・ラリューが在籍していたことで有名なグループですが、元はと言えば元マントロニクスのブライス・ウィルソンが始めたR&Bプロジェクトがこのグルーヴ・セオリーです。

 

アルバムとしては、1995年にリリースされたこの『Groove Theory』1作品のみとなりますが、それでも十分にこのユニットの魅力は伝わってきます。

 

まずは1stシングルにも選ばれた人気曲”Tell Me”を始め、2ndシングルの”Keep Tryin’ “や、3rdシングルの”Baby Luv”といったシングル曲がおすすめです。

アメール・ラリューの官能的でミステリアスなボーカルが、ブライス・ウィルソンが作り出すブーンバップのビートに乗って化学反応を起こします!

 

2曲目”Time Flies”は、なんとなくピート・ロックが作りそうなビートですね。

 

個人的にはキャッチーな”Angel”が一番好きな曲です♪

 

Hil St. Soul – 『Soul Organic』

ザンビア出身の女性シンガーのヒラリー・ムウェルワとプロデューサーのヴィクター・レッドウッド-ソーヤーの&RBプロジェクト、ヒル・ストリート・ソウルのデビュー作『Soul Organic』は、90年代最後の1999年にリリースされました。

 

英国を拠点に活動しているのでブリティッシュ・ソウルのカテゴリーに分けられますが、米国ネオ・ソウル勢と並べて聴いても違和感はそこまでありません。

 

1曲目”Strictly a Vibe Thang”では、当時シェールのヒット曲”Believe”で流行っていたオートチューンでボーカルを加工したいわゆる「シェール・エフェクト」が時代を感じさせますが…曲じたいは90年代R&Bです。

 

アルバムのリリースこそ少ないですが、ヒル・ストリート・ソウルは昨年も新作『Back In Love』をリリースしていました。

 

デビュー時の本作と変わらないネオ・ソウルな曲を今も作り続けている数少ないアーティストです。

 

Janet Jackson – 『The Velvet Rope』

おそらく多くの音楽ファンにとっては、ジャネット・ジャクソンの最高傑作は『Control』か『Rhythm Nation 1814』のどちらかだと思うのですが…僕は1997年にリリースされた6作目『The Velvet Rope』が一番好きです。

 

もちろんジャネット・ジャクソンは、キング・オブ・ポップことマイケル・ジャクソンの妹です。

 

一応…これを読んでくれている初心者さんのためにも。

 

それまでのニュー・ジャック・スウィング路線から、トリップ・ホップを混ぜたR&Bに変化した本作は、なんといってもクールなビートが堪りません。

 

またアルバムからのリード・トラックに選ばれた”Got ‘til It’s Gone”には、ア・トライブ・コールド・クエストの中心人物Qティップとジョニ・ミッチェルが参加した話題作でした。

 

プロデュースはジャム&ルイスが担当しており、いかにも90年代ヒップホップ・ソウルな楽曲です。

 

もしかしたら80年代のジャネット・ファンからしたらこういった楽曲には違和感を持つかも知れませんが、僕はこういった曲調の方が好きです♪

 

また本作には隠れた名バラード曲の”Every Time”も収録されています。

この曲はアルバムからの6枚目のシングルにも選ばれているのですが…ベスト盤には収録されることがなかったり…とあまり良くない扱いを受けています。

 

僕はジャネットが書いたラヴ・ソングで一番好きなのですがね…良い曲なのになぁ~。

 

今回ご紹介するアルバムの中では、なんだかんだでこの『The Velvet Rope』が一番ポップな作品ではありますが…90年代ソウルとしても聴くことは出来ると思います。

 

まぁそういう僕は、ハジけるようなダンサンブルな楽曲が苦手ではありますが…。

 

でもそれが本来のジャネットの一番の魅力ですからね。(笑)

 

Jazzyfatnastees – 『The Once And Future』

元は女性4人組だったけれども、デビューするにあたってメルセデス・マルチネスとトレイシー・ムーアの女性デュオに変わったジャジーファットナスティーズが1999年にザ・ルーツ一派の助力を得て制作したデビュー作『The Once And Future』です。

 

ザ・ルーツのドラマーのクエストラヴやヒップホップ系のプロデューサーであるメルヴィン・”カオス”・ルイスが作り出すビートに乗せてメロウなR&Bを2人のシンガーが交じり合いながら歌います。

 

彼女たちは女性優先のオープン・マイク・イベント”Black Lily”の”A Women in Music Series”を牽引しており、そのイベントにはアリシア・キーズやジル・スコット、時には男性ボーカルのビラルなどが出演していました。

 

そういった裏方での活動もあるためジャジーファットナスティーズ名義では今までに3作品しか残していません。

 

デビュー作にあたる本作では、いわゆるネオ・フィリーと呼ばれるような漆黒のフィーリングが感じられるアルバムに仕上がっています。

 

ザ・ルーツの作品にしてもジャグアー・ライトの作品にしてもそうなのですが、ネオ・フィリー系独特のシリアスなナンバーが多いように感じられます。

 

そんな中でもメロウなバラード曲”Unconventional Ways”は、エリカ・バドゥ風のネオ・ソウル曲です。

 

この曲だけ他と違って聞こえます。

 

ちなみに本作の多くの曲で、伝説のネオ・ソウル・ギタリストのスパンキー・アルフォードが参加しています。

 

そういった点ではネオ・ソウル・ギター好きにもおすすめしたいアルバムです。

 

Jhelisa – 『Galactica Rush』

アメリカ生まれながらイギリスに渡英して活動しているジェリーサが1994年にリリースしたデビュー作『Galactica Rush』です。

 

アルバムのリリース時期からしてもネオ・ソウルというよりもアシッド・ジャズといった音楽性で、ソウル・II・ソウルがお好きな方におすすめしたい作品です。

 

ちなみに本作にはダブ・バージョンを集めた『Galactica Dub』といった企画盤や…

アコースティック・ヴァージョンを収録した『Galactica Moods』といった面白い企画盤も存在しています。

ジャジーなギターのイントロからアシッドなビートが始まるシングル曲”Friendly Pressure”がヒットしました。

 

Joya – 『Here I Am』

歌い方からしても、もろにメアリー・J. ブライジの影響を受けているであろうジョヤは、90年代にヒップホップ・ソウルの良作を残しています。

 

本作『Here I Am』は、1995年にリリースされたジョヤのデビュー作で、1曲目のイントロが終わるとヤング&カンパニーのディスコ・チューン”I Like What You’re Doing to Me”のカバーが始まるから驚きです!

 

とは言ったものの、完全にヒップホップ・ソウルの重たいビートでアレンジしており、オリジナルのディスコ・ファンク風みたいな古さを感じさせません。

 

“I Like What You’re Doing to Me”の次にシングル・カットされた “Gettin’ off on You”がベスト・トラックです。

 

この時代に数多くいたメアリー・J. ブライジ・フォロワーの中でもトップ・クラスに質の高い本作『Here I Am』ですが、しかしジョヤは知名度が低いまま「知る人ぞ知る」存在止まりなのは、なんとも残念なことです。

 

Lauryn Hill – 『The Miseducation Of Lauryn Hill』

今のところ、これ1枚で止まっているのがなんとも残念なローリン・ヒルの名作『The Miseducation Of Lauryn Hill』です。

 

3人組ヒップホップ・グループ、フージーズのボーカリストだったローリン・ヒルが、1998年にリリースした唯一のソロ・アルバムです。

 

“Doo Wop (That Thing)”や”Ex-Factor”に”Everything Is Everything”といった3枚のシングル曲はどれも質が高く、90年代ソウルを代表するような名曲です。

 

特に僕はバラード曲の”Ex-Factor”が好きなのですが、この曲のサンプリング元はなかなかに複雑です。

 

大元のネタバーブラ・ストライサンドが1973年に歌った”The Way We Were”という曲です。

 

映画『追憶』の主題歌でした。

翌年の1974年になってアンディ・ウィリアムとグラディス・ナイト&ザ・ピップスがこの曲をカバーしました。

 

そのグラディス・ナイトのバージョンを20年後の1994年ににウータン・クランが”Can It Be All So Simple”という曲名でサンプリングしました。

その”Can It Be All So Simple”を更にサンプリングしたのがこのローリン・ヒルの”Ex-Factor”です。

 

曲の出だしで”It could all be so simple”という歌詞が出てくるのは、ウータン・クランの”Can It Be All So Simple”を意識してのことでしょうか。

 

とにかく素晴らしい曲です。

 

他にもカルyロス・サンタナのギターをフィーチャーした”To Zion” や、メアリー・J. ブライジをフィーチャーした”I Used to Love Him” 、ディアンジェロと共演した”Nothing Even Matters”といった話題曲も収録されています。

 

一応隠しトラック扱いでフランキー・ヴァリの代表曲”Can’t Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)“のネオ・ソウル風カバーも収録されています。

 

当時この曲が再々リバイバルしたためか、この曲ばかり注目する人が多かった気がしなくもないですが(?)、僕はサンプリング元が凝った”Ex-Factor”の方が好きです。

 

たまたま僕の知り合いのソウル・ファンが「君の瞳に恋してる」好きが多いだけなのかも知れませんが、どうしてもこの曲を聴くと、ローリン・ヒルよりもボーイズ・タウン・ギャングのディスコ・アレンジの方を思い浮かべてしまいます…。

 

この曲を聴くと、どうしてもあのTV出演時の上半身裸の怪しい出で立ちで謎のダンスをする2人の男共のシーンを思い浮かべて笑ってしまいそうになります。

 

Lisette Melendez – 『True To Life』

知る人ぞ知る?隠れた名作『True To Life』も今回選びました。

 

リセット・メレンデスは、NYハーレム出身のプエルトリコ系の女性シンガーです。

 

本作『True To Life』は、1994年にリリースされた2ndアルバムです。

 

本作収録のヒット・シングル “Goody Goody”は、日本の女性グループ、セクシーメイツが”Goo Lee-Goo Lee”と日本語詞で歌っていました。

懐かしいですね。

 

まぁそのカバー曲の印象が強いですが、本作はかっこいいヒップホップ・ソウル曲が収録されています。

 

日本盤のCDには、”Goody Goody”のビートがよりヘヴィーになったヒップホップ・ミックスのバージョンもオマケで収録されていました。

 

Macy Gray – 『On How Life Is』

あまりにも特徴的な歌声を持ったメイシー・グレイは、1999年のデビュー以来10作品ものアルバムをリリースしています。

 

この時期にデビューしたR&Bシンガーにしては多作ですが、それも納得の才能を持ったミュージシャンです。

 

まず何と言っても彼女のアルバムは、ハズレがないです!

 

良い意味で、どのアルバムから聴き始めても良いミュージシャンでもあります。

 

おすすめアルバムは全部!なのですが、今回は90年代に絞っているので、メイシーのデビュー作『On How Life Is』を選びました。

 

全曲素晴らしいのですが、特におすすめは1stシングルにも選ばれた2曲目の”Do Something”です。

メイシーが書いた歌詞に、その業界の名だたるコンポーザーが作曲した曲です。

 

本作からは他にも”I Try”や”Still”に”Why Didn’t You Call Me”といった曲もシングル・カットされました。

 

バラード曲の”Still”なんかは、まさに彼女のことを「もしロッド・スチュワートが女性だったら?」と称したサラ・ヘロンの意見に賛成します。

 

エリカ・バドゥと同じく「デビュー作で完璧な名盤を作ってしまった!」天才だと僕は思っています。

 

メイシー・グレイはどの作品を聴いてもハズレがありませんが、まずはこのデビュー作『On How Life Is』から聴いてみてはいかがでしょうか。

 

Mary J. Blige – 『Mary』

ここでとうとうメアリー・J. ブライジの登場です!

 

今回このブログを書くにあたって、最初の方でも触れていたようにエリカ・バドゥ風のネオ・ソウルとメアリー・J. ブライジ風のヒップホップ・ソウルがお好きな人に「似たようなこんなアルバムもありますよ~」とご紹介するのがテーマでした。

 

というわけで、やはりエリカ・バドゥとメアリー・J. ブライジのアルバムは主役級の扱いです。

 

昨年も新作をリリースしていたメアリー・Jは、これまでに15作品もリリースしている多作なミュージシャンですが、先にご紹介していたメイシー・グレイ同様にどのアルバムから聴き始めてもハズレがありません。

 

なので、どれか1つに絞るのはとっても難しいです…。

 

90年代だけでも4作品ありますからね。

 

そこで今回は、90年代最後の1999年にリリースされた『Mary』を選びました。

 

初々しいけれども粗っぽかった1作目や、ストーリー性のある名盤の2作目、そしてメインストリーム化した3作目のどれも素晴らしいアルバムなのですが、僕としてはメアリー・Jが「素の自分をさらけ出した」この4作目『Mary』がその中では一番好きです。(とか言っといて、その時々でコロコロ好きなアルバムは変わるんですけれどもね。笑)

 

このアルバムをリリースする前にライヴ盤『Share My World』を制作して、デビュー時からひたすらヒップホップ・ソウル界を先頭で牽引してきたメアリー・Jが、ヒップホップ・ソウルというジャンルに縛られることに燃え尽きてしまい、派手なビートを抑えより温もりのあるオーガニックな楽曲作りになっていきました。

 

前3作品と比べると、アルバム・ジャケットも地味で、メロウな楽曲が多くなりサウンドもシンプルにはなりましたが…しかしジャケットで目元の傷をさらけ出したように、ここには「素のメアリー・J. ブライジ」がいます。

 

だからアルバム・タイトルも自身の名前を冠した『Mary』なのでしょう。

 

アルバムからの先行シングルにもなった”As”は、スティーヴィー・ワンダーのカバーです。

 

それよりも2ndシングルにも選ばれた1曲目の”All That I Can Say”が素晴らしいです。

「私が言える全てのこと」と自身をさらけ出したような歌詞ですが、この曲はメアリー・Jの友人でもあるローリン・ヒルが提供した楽曲です。

 

他にも3rdシングルに選ばれた”Deep Inside”は、エルトン・ジョンの1974年の曲”Bennie and the Jets”をサンプリングしています。

 

4thシングルの”Give Me You”は、エアロスミスが映画『アルマゲドン』のサウンド・トラックで歌った大ヒット・シングル”I Don’t Want to Miss a Thing”の作曲者で有名なダイアン・ウォーレンが書いたバラード曲です。

 

ダイアン・ウォーレンは、チープ・トリックの全米No.1シングル”The Flame”を手がけていたり、こういったヒット狙いのバラード曲を作る天才です。

 

残念ながらメアリー・Jの”Give Me You”は68位止まりでしたが…。

 

ダイアン・ウォーレンのソフトな曲調にしては、メアリー・Jの歌声はパワフル過ぎるかな…。

 

ちなみにベイビーフェイスが手がけた9曲目のしっとりとしたバラード曲”Don’t Waste Your Time”は、憧れのアレサ・フランクリンとデュエットしています。

 

メアリー・J. ブライジの「素」を感じられるおすすめのアルバムです。

 

Monica – 『Miss Thang』

先にご紹介していたブランディと共に、10代にして圧倒的な歌唱力を持っていたモニカも90年代に活躍したR&Bシンガーです。

 

デビュー作『Miss Thang』をリリースした1995年当時は弱冠15歳でした。

 

12歳の頃に地元のアトランタで参加したタレント・オーディションでダラス・オースティンに見初められ、1993年から本作に収録されることになる楽曲のレコーディングを開始しています。

 

本作のジャケットに写るモニカはまだ14歳でした。

 

アルバムの2曲目に収録された”Don’t Take It Personal”でデビューを果たしたモニカでしたが、10大の少女とは思えない完成された歌声です!

 

そして本作のベスト・ソングにして最も注目すべき曲は、アルバムからの2ndシングルにも選ばれた”Before You Walk Out of My Life”です。

 

本当に信じられないくらいに歌が上手いです!

 

これが10代の少女が歌うラヴ・ソングなの!?と驚いてしまうくらい大人びています。

 

キュートな見た目からは想像できないぐらいに大人びた歌声を、ぜひMVで観て感動して下さい。

この曲が飛び抜けて良すぎるためそればかり目が行ってしまいますが、作品全体を通して90年代ヒップホップ・ソウルの良さを味わうには最適なアルバムです。

 

 

 

N’dea Davenport – 『N’dea Davenport』

UKの人気アシッド・ジャズ・グループであるブラン・ニュー・ヘヴィーズのボーカリストのエンディア・ダヴェンポートが1998年にリリースした今のところ唯一のソロ・アルバム『N’dea Davenport』です。

 

1曲目”Whatever You Want”から期待通りのジャジー・ソウルが始まります。

 

シングル・カットされた”Bring It On”は、ソングライターのコリン・ウォルフ自らが弾くオクターヴ奏法のギターのリフが印象的なヒップホップ・ソウル曲です。

 

ちなみに1曲目の”Whatever You Want”と4曲目”When The Night Falls”と10曲目”Old Man”でギターを弾いているのは、エリック・クラプトンのバンドにもサポートとして参加していたドイル・ブラムホール2世です。

 

“Old Man”は、ニール・ヤングのカバーです。

 

ブラン・ニュー・ヘヴィーズがお好きな人はもちろん、90年代ヒップホップ・ソウル好きにもおすすめのアルバムです。

 

ローリン・ヒルと共に、久しぶりに新しいソロ・アルバムをリリースして欲しいところです…。

 

Nicole – 『Make It Hot』

ニコル・モニーク・レイことニコルが1998年にリリースしたデビュー作『Make It Hot』です。

 

ミッシー・エリオットのレーベル、ゴールド・マインドの第一弾アーティストとしてデビューしたニコルですが、歌声はかなりキュートです。

 

ミッシーがプロデュースしたマイナー調のイカつい楽曲にはちょっとボーカルが弱い気もしなくはないですが…ミッシーとニコルが共作した”Boy You Should Listen”のようなメロウな曲では悪くなかったりします。

 

ただ”Seventeen”のような曲調は、やはりミッシー・エリオットだからこそ合う楽曲だなった感じます。

 

アルバムの何カ所かにインタールードが挟まれているのですが、”Traffic Jam”と”Pressure”は、ニコル自らが制作しています。

 

アルバム終盤の”Eyes Better Not Wander”や”Silly Love Song”に”Borrowed Time”といったバラード曲こそがニコルの歌声に一番合っていると感じます。

 

Puff Johnson – 『Miracle』

1曲目”Forever More”から「アルバム終盤」のような壮大なバラード曲で始まりますが、パフ・ジョンソンが1996年にリリースした唯一のアルバム『Miracle』も90年代R&Bの名作の1つです。

 

マライア・キャリーのプロデュースでも知られるウォルター・アファナシェフが本作を手がけており、「第2のマライア」を狙っていたのでしょうが、大ヒットとまではいきませんでした。

 

それは、当時のマライアのアルバムには必ず前半部分に収録されていたキャッチーなダンス・トラックがパフ・ジョンソンのこのアルバムにはなかったからなのでしょう。

 

90年代のアメリカでヒット曲を出すには、「踊れるダンス曲」か「映画に使えそうなお涙頂戴の壮大なバラード曲」がお決まりのパターンです。

 

残念ながら本作には、そういったラジオ・フレンドリーな楽曲が欠けてはいましたが、しかしヒップホップ・ソウルのアルバムとしてはおすすめできる内容です。

 

さすがにマライア・キャリーのアルバムでは、今回のテーマでご紹介するのには向いていませんが…「第2のマライア」を狙ったはずのこちらのパフ・ジョンソンはテーマに沿ったアルバムです。

 

ちょっとバラードが多めではありますが、おすすめのアルバムです。

 

Sandra St. Victor – 『Mack Diva Saves The World』

スライ&ザ・ファミリー・ストーンからグループ名を取ったザ・ファミリー・スタンドでボーカルを務めているサンドラ・セイント・ヴィクターが1996年にリリースした1stソロ・アルバム『Mack Diva Saves The World』です。

 

圧倒的な歌唱力に、パワフルなファンク・ロック曲”Mack Diva”や、渋いR&B曲”Chocolate”に、メアリー・J風のヒップホップ・ソウル”Rise”と多彩な楽曲が収録されたアルバムです。

 

なんていうか、ネオ・ソウルだとかヒップホップ・ソウルだとか当時の流行りに乗って制作したというよりも、自分の好きな音楽を伸び伸びと制作した結果、このアルバムが出来上がったという自然体が良いですね。

 

 

Tamia – 『Tamia』

カナダ出身の女性シンガーのタミアは、クインシー・ジョーンズの1995年のアルバム『Q’s Juke Joint』に参加したことでクインシーの秘蔵っ子としてデビュー・アルバムをリリースするチャンスを得ました。

それが1998年にリリースしたこの『Tamia』でした。

 

『Q’s Juke Joint』に参加した際に歌ったミーシャ・パリスのカバー曲”You Put a Move on My Heart”は、本作『Tamia』にもボーナス・トラック扱いで収録されています。

あくまでもアルバムは、その後録音された曲で統一したかったのでしょう。

 

ジャーメイン・デュプリをフィーチャーした1stシングルの “Imagination”や、コモドアーズの1978年のバラード曲”Say Yeah”をアップ・テンポにサンプリングした2ndシングルの”So Into You”等、いかにも90年代R&Bな楽曲が並ぶアルバムです。

 

Terri & Monica – 『Systa』

テリー・ロビンソンとモニカ・ペインからなる女性デュオのテリー&モニカが1993年にリリースしたデビュー作品Systa』です。

 

元マントロニックスでアメール・ラリューとグルーヴ・セオリーを組んでいたブライス・ウィルソンがプロデューサーの1人として名を連ねているだけあって、なんともわかりやすい90年代ヒップホップ・ソウルのアルバムに仕上がっています。

 

でもそのおかげでアルバム全体を通して「この曲はなんか違うな~…」といった違和感もなく、統一感のある作品に仕上がっています。

 

シングルにもあった”Uh-Huh”と”Intentions”は、グルーヴィーなヒップホップ・ソウルです。

 

“Next Time”では、ファンキーなワウギターも登場します!

 

ムーディーな”I Need Your Love”を始め、エモーショナルな”The Way You Make Me Feel”等、アルバム後半はバラードが続きます。

 

アップ・テンポに始まって、スローで終わる作りも良いです。

 

明るくなったグルーヴ・セオリーといった感じでしょうか。

 

こちらの方が聴きやすさはあります。

 

Terry Dexter – 『Terry Dexter』

テリー・デクスターが1999年にリリースしたデビュー作『Terry Dexter』です。

 

ワウギターのイントロで始まる1曲目 “Better Than Me”は、ジャジー・フェイのプロデュースでアルバムからの2枚目のシングルに選ばれました。

 

ジャジー・フェイは、 世界最古のファンクバンド、ザ・バーケイズのベーシストであったジェームズ・アレクサンダーの息子です。

 

3曲目”You’ll Never Miss Me (‘Til I’m Gone)”は、1998年に映画『ラッシュ・アワー』のサウンド・トラックに収録され話題となった曲で、本作にも収録されました。

 

この曲や、3rdシングルにもなった”Strayed Away”もそうなのですが、テリー・デクスターの歌唱力を活かしたバラード曲が多めの作品です。

 

TLC – 『CrazySexyCool』

90年代R&Bを語る上で絶対に外せないのが、女性3人組のボーカル・グループだったTLC(ティーエルシー)です。

 

オリジナル・メンバーは、つぶやき系ボーカルを得意とするT-ボズとダンス好きのチリとラッパーのレフト・アイという個性的な3人でした。

 

グループ名のTLCとは、3人の名前から付けられています。

 

しかし2002年にレフト・アイが不慮の自動車事故で亡くなってしまい、グループは活動休止を余儀なくされました。

 

しかし2017年にT-ボズとチリの2人でアルバムをリリースしましたが、残念ながら90年代のTLCの良さはそこにはありませんでした。

 

やはりTLCといえば、90年代にリリースされた初期の3作品が最高です!

 

今回は1994年にリリースされた2ndアルバム『CrazySexyCool』をチョイスしました。

 

先行シングルとしてリリースされた”Creep”と、歌詞さえ覚えてしまえばサビ部分を一緒に口ずさみたくなるようなキャッチーな”Waterfalls”の2曲はTLCの代表曲です。

 

プロデューサーのオーガナイズド・ノイズの出世作ともなった”Waterfalls”は、3rdシングルとしてもカットされました。

 

NYの街が映し出されたMVも含めて僕はこの曲が一番好きです♪

他にもベイビーフェイスが手掛けた “Diggin’ on You”と”Red Light Special”の2曲もシングルとしてリリースされてヒットしました。

 

TLCの代表作にして90年代R&Bを語る上でも欠かせない名盤『CrazySexyCool』は、R&Bファンだけでなくポップスのファンにも聴いて欲しいおすすめのアルバムです。

 

Toni Braxton – 『Toni Braxton』

セクシーなアルト・ボイスが魅力的なトニー・ブラクストンが1993年にリリースしたデビュー作『Toni Braxton』です。

 

ブラクストンズという姉妹グループで活動していたため、本作がソロ・デビューという形になります。

 

後の作品と比べると、1stシングルにもなった”Another Sad Love Song”からしてボーカルが力み過ぎではありますが…ベイビーフェイスが手掛けた質の高い楽曲が並ぶアルバムです。

 

本作からは先の”Another Sad Love Song”を始め、”Breathe Again”、”Seven Whole Days”、”You Mean the World to Me”、”I Belong to You”と”How Many Ways”の両A面と5枚ものシングルがリリースされました。

 

シングル全盛時代だとしても、ソロ・デビュー作でアルバムの半分の曲がシングル化は多いですね。

 

まぁそれだけ質の高い楽曲が並んだアルバムということではありますが。

 

2020年までに9作品をリリースしているトニー・ブラクストンの初々しいソロ・デビュー作品『Toni Braxton』をぜひ聴いてみて下さい♪

 

Willie Max – 『Bona Fide』

ローズとスカイとリリックのスミス三姉妹が組んだグループ、ウィリー・マックスの唯一のアルバム『Bona Fide』は、1998年にリリースされました。

 

トニ・トニ・トニの前座を務めたことでラファエル・サディークの目に止まりアルバム・デビューするにいたりました。

 

同じ女性グループでも先にご紹介していたブラウンストーンやアン・ヴォーグと比べると、これといったシングル・ヒット曲もなく、このグループが短命に終わったのは致し方ないことなのかな?とはこの作品を聴いていても感じられます。

 

しかし悪くはない作品なので、良かったら聴いてみてください。

 

Zhané – 『Pronounced Jah-Nay』

ルネー・ヌーブルとジーン・ノリスの2人の女性シンガーが組んだデュオがこのジャネイです。

 

ジャネイというグループ名はルネーとジーンの名前をフランス語風に合わせて付けられました。

 

もともとはネイティヴ・タンの一員だったクイーン・ラティファ主宰のフレイヴァー・ユニット出身の弟子にあたります。

 

デビュー曲”Hey Mr. D.J.”や”Vibe”に”Groove Thang”といたシングル曲に90年代ヒップホップ・ソウルの始まりを感じさせます。

 

 

以上、【ネオ・ソウルやヒップホップ・ソウル好きにおすすめしたい1990年代の女性R&Bシンガーのアルバムをまとめてご紹介!】でした。

 

これまでにこのブログではネオ・ソウル系のブログ記事をいくつか書いてきましたが、今回は90年代の女性シンガーで絞ってみました。

 

今回は1990年~1999年の10年間でしたが、次回は2000年~2009年の2000年代に絞って同じテーマで書いてみます。

 

ぜひそちらのブログ記事も読んでみて下さい。

 

もしこのブログ記事を読んで気に入って頂けたなら、SNS等で拡散していただけたら幸いです。

 

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