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カテゴリー:Music

2017/11/23

ファンキー・ミーターズとポーター・バティステ・ストルツを通して名ギタリストのブライアン・ストルツを聴こう!

前回のパパグロに引き続き、今回もニューオーリンズファンクについてです。

 

 

 

ニューオーリンズファンクを代表するバンドPapa Grows Funk(パパ・グロウズ・ファンク)を聴こう!

 

 

 

Funky Meters & Porter Batiste Stoltz

始まりはミーターズ!

ニューオーリンズ・ファンクバンドで最も偉大なのは間違いなくミーターズでしょう。

 

ミーターズは、ブッカー・T&ザ・MG’sに影響を受けたオルガンを中心とした4人組インスト・ファンクバンドです。

 

オリジナルのメンバーはオルガン奏者のアート・ネヴィルにギタリストのレオ・ノセンテリ、ベーシストのジョージ・ポーターJr.、ドラムのジョー“シガブー”モデリストの4人です。

 

この4人が作り出す独特のねちっこいファンクサウンドは今日に至るまでにあらゆるバンドに影響を与えてきました。

 

しかしミーターズは、1977年に解散しその後はレオ・ノセンテリとシガブーの2人が抜けた状態で新たに『Funky Meters』として再始動しました。

 

ギタリストのレオの代わりは、ジミヘンから強く影響を受けたと思われるブライアン・ストルツに、(ちなみにジミヘンは逆にレオ・ノセンテリから影響を受けています。逆なんですね。)ドラムのジガブーの代わりはラッセル・バティストJr.という新規メンバーを2名入れた新生ミーターズこと『Funky Meters』として活動を始めました。

 

名前にFunky』という言葉が付属されたからなのか?以前にもましてギターのカッティングが活かされたバンドに生まれ変わっています。

 

音の隙間を楽しむかのような少ない音で効果的なグルーヴを生み出すレオ・ノセンテリに対して、わかりやすいキレキレのカッティングにジミヘン風のロックギターソロが特長的なブライアン・ストルツとでは、サウンドに大きな違いがあります。

 

オリジナルのミーターズは、独特のグルーヴ感で好きになってハマった人を決して抜け出せないようなグルーヴの渦に誘いこみますが、好きになれない人にとっては退屈な演奏に聴こえてしまう!?という危険性もあります。

 

一般受けは決してしないサウンドではあると言えます。

 

しかしファンキー・ミーターズの方は、同じミーターズのレパートリーを演奏してはいますが、よりロックに近い聴きやすいファンクサウンドに変化していて誰にでも聴きやすい演奏だと感じます。

 

しかしオリジナルのミーターズにハマった者としては、あっさりしすぎていてまるで『清涼飲料水』のような軽いサウンドが退屈に感じてしまう危険性があります。

 

ギタリストとドラムの2名が代わるだけで、同じバンドの曲をやってもここまで違いが出てくるもんなんですよね。

 

それがバンドの面白い部分でもあり、「その人にしか出せないサウンド」でもあって難しい部分でもあります。

 

 

ブライアン・ストルツを聴こう!

 

さて、そんなミーターズとファンキー・ミーターズなのですが、僕はもちろんオリジナルのミーターズからハマったタイプですが、柔軟な考え方をしています。

 

必ずしもレオとジガブーが全てだとは思いません。

 

ミーターズ好きの人の中には、排他的というか頑固というかなんというか……ジガブー以外のドラムなんてミーターズじゃない!バティステのドラムは聴くに値しない!みたいな偏見を持ってらっしゃる方がいたりします。(実際にいたんですよ……。)

 

僕はもっと大らかに考えたいです。

 

ミーターズの良さは「あの時代」のものであって、例え今オリジナルの4人が揃っても「あのサウンド」は決して出せません。

 

でもだからってミーターズの名曲が色褪せることもありません。

 

だったらメンバーが代わっていても、ブライアンもバティステも演奏技術は一流なんだし、新しいバンドの『Funky Meters』として楽しめばいいと思います。

 

そんなわけで僕はブライアン・ストルツのファンクギターも好きです。

 

 

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ブライアン・ストルツのファンクギターを楽しめるお勧めアルバム

ブライアン・ストルツのかっこいいファンクギターが楽しめるアルバムをいくつかご紹介します。

 

まずは何といっても2003年にリリースされたライヴ盤の『Fiyo at the Fillmore』ですね。

1曲目のジャムっぽい”Too Funky”からそのタイトル通りのファンキーな演奏が聴けます。レオの様な独特のねちっこいファンクネスはありませんが、その分切れの良いギターカッティングは聴きやすく耳心地が良いです。4曲目の”People Say”や8曲目の”The World Is A Little Bit Under The Weather”に9曲目の”Fire On The Bayou”などのミーターズ時代からの代表曲ではブライアンがオーヴァードライヴを効かせたロックな激しいギターソロを弾いています。ロック系のギターソロではありますが、意外と曲調に合っています。違和感なく聴けるのもニューオーリンズファンクとジミヘン系のロックの相性の良さを感じられます。またミーターズの最も有名な曲でセッションでも定番の”Cissy Strut”もやっているのですが、曲の始まる前に”Cissy Pickup”という約2分程度のイントロが付け加えられています。ブライアンがファンキーにギターを弾いていて、これがこのアルバムの聴き処と言ってもいいぐらいの素晴らしいアレンジだと思います。また”Cissy Strut”の曲中でもオルガンソロのバックで単にコードカッティングするだけでなく、リズムやメロディを変えて多彩な表情で弾いているので飽きさせません。ブライアンのひとつの特長として、単なる一本調子のつまらないリズムギターではなく引き出しの多いフレージングで聴く者を飽きさせないところが素晴らしいと感じます。ねちっこさは薄れたけれども、多彩なリズムギターで誰でも喜んで聴けるような新しいミーターズの形がこのライヴ盤にはあります。ちなみに9曲目の”You’ve Got Too Change”にアート・ネヴィルの息子でDumpstaphunkのメンバーであるイアン・ネヴィルが2ndギターで少し弾いています。

 

 

 

 

お勧めのニューオーリンズ・ファンクバンドDumpstaphunk

 

 

他にはCDのライヴ音源だけでなく、DVDで動くFunky Metersを観れます。

 

2005年にリリースされた『Live From New Orleans Jazz & Heritage Festival』です。

 

2000年に”New Orleans Jazz & Heritage Festival”に出演した際のライヴ映像になります。

のDVDでは動くブライアン・ストルツが観れますのでギタープレイを確認したい人には特にお勧めです。”People Say”で始まり”Africa”や”Cissy Strut”など怒涛のミーターズクラシックな名曲が冒頭から目白押しです。ここでも”Cissy Pickup”のイントロを弾いてから”Cissy Strut”を演奏しています。また8曲目の”7 Desires”という曲ではブライアンがボーカルを取ります。普通にロックな曲です。オーヴァードライヴとワウを効かせたジミヘン風ギターソロがこれでもか!というほど炸裂しています。また最終曲の”Ain’t No Use”ではアート・ネヴィルの息子のイアン・ネヴィルがステージに出てきて、遠慮気味にリズムギターを弾いていきます。まだ初々しさが見られるのですが、その後イアンはブライアンが一時期抜けていたファンキー・ミーターズでギターを弾くまでに成長します。こうやって映像作品で動くファンキー・ミーターズを観れるのは良いですね。

 

 

 

さて、ここまではブライアンの参加したファンキー・ミーターズの作品でしたが、アート・ネヴィルが抜けた3人で『Porter Batiste Stoltz』という3人の名前からそのままバンド名にした(笑)トリオ・ファンクバンドでも活動していました。

アートのオルガンが抜けて、よりギターが中心となったファンクロックなサウンドに変化しています。

 

選曲もミーターズの曲はほとんど取り上げずに、新たなオリジナル曲やボブ・ディランなんかのカヴァー曲が多めになっています。

 

一番のお勧めは、このトリオの個性が出たスタジオアルバムの『Expanding the Funkin Universe』です。

 

 

このアルバム収録の”Wah Wah Me”という曲が面白かったりします。

 

ブライアンがジミヘン風の音色のワウギターでミーターズっぽいどこか拍子抜けしたようなリフをゆる~~く弾いています。

 

ブライアン・ストルツというギタリストがどういった音楽性なのかを表しているようです。

 

ミーターズとはまた別のニューオーリンズファンク・バンドとして聴けばなかなか悪くないバンドですのでお勧めです。

 

 

以上、ブライアン・ストルツのお勧めでした。

 

ちなみに僕はブライアン・ストルツの参加しているファンキー・ミーターズのライヴを観に行ったこともあります。

 

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