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カテゴリー:Music

2019/09/02

【ファンクおすすめの名盤シリーズ⑥】ワウギターがかっこいいファットバック・バンドのパーセプション・レコード時代の3作品を1つにまとめた『Fatbackin’』がおすすめ!

【ファンクおすすめの名盤シリーズ⑥】

シリーズ第六弾はNY発のヘビー・ファンク・バンドのファットバック・バンド!

まだまだ続いてます【ファンクおすすめの名盤シリーズ】です。

 

前回は【ディスコ・ファンクの雄BTエクスプレスの初期の4作品!】をご紹介していました。

 

個人的には軽いディスコ・サウンドはそこまで好きな方ではないのですが、しかし初期のBTエクスプレスは他のディスコ・バンドとは少し違ってヘビーなサウンドが特徴的でした。

 

【ファンクおすすめの名盤シリーズ⑤】ワウギターがかっこいい♪ディスコ・ファンクの雄BTエクスプレス初期の4作品を聴こう♪

そういったわけもあって【ファンクおすすめの名盤シリーズ】でも取り上げてみたのですが、今回はモロに僕の好きなファンク・バンドをご紹介したいと思います。

 

今回ご紹介するバンドは、以前このブログでも取り上げていたスレイヴと並んでヘビー・ファンクの代表格とも言えるNY出身のファットバック・バンドです!

 

僕自身、NYという街が好きでたまに海外旅行で行くことがあるのですが、やはりこの地から生まれてくる音楽も大好きなんです。

 

といったわけで、NY出身のファンク・バンドを好きになれないわけがない!んです。(笑)

 

そんなファットバック・バンドは、ドラムのビル・カーティスが中心となって1970年頃に結成された大所帯のファンク・バンドになります。

 

ビル・カーティスは、セッション・ドラマーとしても活動していたようで、以前このブログでも取り上げていたサックス奏者チャールズ・ウィリアムのレア・グルーヴ盤『Trees, Grass and Things』にも本名のウィリアム・カーティス名義で参加していました。

 

サックス奏者チャールズ・ウィリアムのレア・グルーヴ盤『Trees, Grass and Things』を聴こう♪

“Bill”というのは”William”のニックネームになります。

 

“William”が”Will”と短縮され、それがなぜか”Bill”と変化したようです。

 

なぜなのか?は、ネイティヴ・スピーカーに聞いてもよくわからないみたいなので、日本人の僕には「ニックネームってそんなもんなんだな。」としかわかりません(笑)

 

ウィリアム・カーティスはファットバック・バンドでは、ニックネームのビル・カーティス名義でクレジットされています。

 

ちなみに『Trees, Grass and Things』には、R&B系セッション・ギタリストのコーネル・デュプリーも参加していますので要チェックです!

 

今回ご紹介したいファットバック・バンドの作品は『Fatbackin’』というアルバムです。

 

CD2枚組全28曲入りのコンピレーション・アルバムになります。

 

しかしこのアルバムがとても便利なんです。

 

ファットバック・バンドが1972~1974年にパーセプション・レコードからリリースした3作品を一気に聴くことが出来ます。

 

初期のファットバック・バンドをおすすめしたい理由の一つとして、「ワウギターがかっこいい!」というのがあります。

 

僕は自分自身もギターを弾くので、どうしても音楽を聴く際に一番ギターを重視して聴くことが多いんです。

 

その中でも特にワウペダルを使ったファンク系のギター・カッティングが好きで、好きすぎて自分でもワウギターの演奏が得意になったぐらいです。(笑)

 

そんなワウギター好きの僕がぜひおすすめしたい初期のファットバック・バンドを今回は【ファンクおすすめの名盤シリーズ】の第六弾として選んでみました。

 

それでは作品をご紹介したいと思います。

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
※「ファンク曲」を中心にご紹介してます。
バラード曲に関しては感想を省います。

 

 

 

 

 

The Fatback Band – 『Fatbackin’ (The Perception Sessions)』

[Disc 1]
01.Street Dance
02.Free Form
03.Take a Ride (On the Soul Train)
04.Wichita Lineman
05.Baby I’m-A Want You
06.Let’s Do It Again
07.Goin’ to See My Baby
08.Give Me One More Chance
09.Green Grass of Home
10.Njia Walk (Street Walk)
11.Gotta Have You (Day By Day)
12.Fatbackin’
13.Baby Doll
14.Clap Your Hands

 

[Disc 2]
01.Soul March
02.Soul Man
03.To Be With You
04.Kiba
05.Dance Girl
06.Feeling Mellow [Instrumental]
07.Meet Me Over My House
08.Three Dimensional World
09.Sketches of Life
10.You’ve Got a Friend
11.Feeling Mellow [Vocal Version]
12.Makin’ Love
13.Why Is It So Hard to Do (The Things I Wanna Do)
14.Feel My Soul

 

アルバムの内容

[Disc 1]の1~9曲目までが1972年にリリースされたデビュー作の『Let’s Do It Again』に収録されていた楽曲です。

 

続いて[Disc 1]の10~[Disc 2]の4曲目までが1973年の2ndアルバム『People Music』に収録されていた楽曲です。

 

[Disc 2]の5曲目にボーナス・トラックとして”Dance Girl”という曲が収録されています。

 

そして[Disc 2]の6目~14曲目までが1974年の3rdアルバム『Feel My Soul 』に収録されていた楽曲です。

 

まずはデビュー作の『Let’s Do It Again』から収録曲をご紹介します。

 

1stアルバムの『Let’s Do It Again』には、4曲目にキング・カーティスやミーターズなんかもカヴァーしたジミー・ウェブの名曲”Wichita Lineman”や、5曲目にソフトロック・バンドのブレッドの曲”Baby I’m-A Want You”や、9曲目にトム・ジョーンズの歌唱で有名な”Green, Green Grass of Home(思い出のグリーングラス)“のような当時流行ったのであろうバラード曲のカヴァーも収録されています。

 

どの曲も美しいバラード曲ではありますが……これらのカヴァー曲は、僕がこのバンドに求めるファンクではありません。

 

ちなみにサックスがテーマを吹くインストでカヴァーしています。

 

“Green, Green Grass of Home(思い出のグリーングラス)“といえば、ジョジョ好きの僕としてはどうしても第6部の緑色の赤ちゃんのスタンドを思い出してしまいます。

 

『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する敵キャラでデザインがかっこいいと思うスタンド20選

『Let’s Do It Again』に収録されている他の6曲はファットバック・バンドのオリジナル曲です。

 

カヴァー曲も悪くないですが、やはりオリジナルの楽曲にファンクな曲が多いので、そちらを中心におすすめしたいと思います。

 

まず1曲目”Street Dance”が最高にファンクしています!

 

ビル・カーティスのドラムから始まり、ジョニー・キングの弾くワウギターが「ワカチョコ♪ワカチョコ♪」とドス黒いグルーヴをまき散らしています。

 

ストリート感覚溢れる人々の話し声も挿入されています。

 

フロントを務めるのはハンク・クロフォードやデイヴィッド・”ファットヘッド”・ニューマンばりにホンクするアール・シェルトンのテナー・サックスです。

 

途中ジョージ・アダムスのフルートも混じります。

 

次の2曲目”Free Form”もワウギターが大活躍する曲です。

 

イントロからワウギターによるテーマが始まります。

 

“Street Dance”とは違って、この曲ではホーン隊はバックを盛り上げるのみでフロントを務めるのは、ジョニー・キングのワウギターになります。

 

まずは挨拶代わりのこの2曲だけでも、そこらの軽いファンク・バンドを薙ぎ倒してしまいそうな勢いです!

 

次の3曲目”Take A Ride (On The Soul Train)”はワウペダルはお休みですが、クリーントーンのギター・カッティングがどこまでもファンキーです!

 

ソロを吹くのはトランペット奏者のジョージ・ウィリアムスとジョニー・キングのギターです。

 

ワウを使わなくっても相当上手いギター・ソロです!

 

2曲のバラード曲のカヴァーを挟んだ後は、タイトル・トラックの6曲目”Let’s Do It Again”で再びファンクが始まります♪

 

ホーン隊の華やかなテーマが終わるとアール・シェルトンのテナー・サックスが粋なソロを披露します。

 

アルバムのタイトル名に選ばれただけあって、本作収録曲のなかでも一番の出来です!

 

7曲目”Goin’ To See My Baby”にビル・カーティスのスキャットのようなボーカルが入った楽曲です。

 

ドラムが主体となって、その周りをギターやベースが絡むタイプのグルーヴ重視のファンクです。

 

8曲目”Give Me One More Chance”は、ギタリストのジョニー・キングとベーシストのジョニー・フリッピンがバック・コーラスを歌った渋めのファンク曲です。

 

そして再びカヴァー曲の”Green, Green Grass of Home”を最後の9曲に収録してデビュー作『Let’s Do It Again』が幕を閉じます。

 

個人的には有名な3曲のバラード曲のカヴァーよりも、残りのオリジナルの6曲のファンクをお勧めしたいところです!

 

続いて本作の[Disc 1]の10曲目から2ndアルバムの『People Music』が始まります。

 

『People Music』には、ウェルドン・アーヴィン作の” Fatbackin'”、サム&デイヴが歌ったアイザック・ヘイズ作の”Soul Man”、ラテン・ピアニストのニック・ヒメネスが書きウィリー・トレスが歌った”To Be With You”以外の6曲がファットバック・バンドのオリジナル曲になります。

 

“To Be With You”はバラード曲になりますが、(Mr.ビッグの曲とは待ったく別ですよ。)サム&デイヴやブルース・ブラザーズでお馴染みの”Soul Man”や同時期にレア・グルーヴ系の名作を多く残したウェルドン・アーヴィンの” Fatbackin'”は、ファンクな楽曲です。

 

本コンピレーションのタイトルにもウェルドン・アーヴィンの” Fatbackin'”が選ばれているのですが、これが中々楽し気にファンクした楽曲です♪

 

もちろん2ndアルバムに収録されていた楽曲もデビュー作に引けを取らない素晴らしいファンクが多いんです!

 

まず”Njia Walk (Street Walk)”は、”Street Dance”と同じ路線のワウギターが「ワカチョコ♪ワカチョコ♪」とウネりまくるストリート・ファンク曲です。

 

ギタリストのジョニー・キングが書いた”Gotta Have You (Day By Day)”は、短めのR&Bソングです。

 

同じくジョニー・キングの書いた”Baby Doll”は、バラード曲ですがバックでワウギターがウネりまくっています。

 

続いてジョニー・キングの楽曲”Clap Your Hands”は、曲名通りに手拍子したくなる「タッタタッタ♪」という軽快なリズムが印象的なR&Bソングです。

 

そしてトランペット奏者のジェリー・トーマスが書いた”Soul March”も聴きどころです!

 

イントロからクリーントーンでファンキーにカッティングしたキレッキレのギターがかっこいいんです♪

 

最後の”Kiba”は、前作の”Free Form”路線のミドルテンポでファンキーにジャムった感じの楽曲です。

 

この曲でもワウギターがバックの演奏陣を盛り上げています。

 

2ndアルバム終了後の本作[Disc 2]5曲目にはボーナス・トラックとして” Dance Girl”というミドルテンポのファンク曲が収録されています。

 

ファットバック・バンドのオリジナル曲で、ビル・カーティスのスキャット風のボーカルをフロントに、バックでギター・ベース・ドラムがファンキーにジャムっている感じの楽曲です。

 

続いて3rdアルバムの『Feel My Soul』収録曲が[Disc 2]6曲目から最後の14曲目までの9曲になります。

 

ただここにきて、に変化が⁉

 

ダニー・ハサウェイもカヴァーしたキャロル・キング作の名バラード曲” You’ve Got A Friend”以外は全てジョニー・キングの書いた楽曲です。

 

前2作でファンキーなギターを弾いていたジョニー・キングなのですが、本作では基本的にメロウでスウィートなR&B調のボーカル曲が多くなっています。

 

インスト・バージョンとボーカル・バージョンの2種類が収録されている目玉曲の” Feeling Mellow”は、曲名通りにメロウな楽曲です。

 

この曲のみジョニー・キングとウェルドン・アーヴィンの共作になります。

 

とても素敵な楽曲なのですが……ファンクではないです。

 

“Meet Me Over My House”や”Three Dimensional World”なんかもボーカルが中心のメロウR&B曲です。

 

ようやく”Sketches of Life”まで来て本来のファンキーな楽曲が登場します!

 

この曲もジョニー・キングのボーカルが中心ではありますが、ファンキーなギター・カッティングも登場します。

 

その後、ディスコ・ファンク時代の幕開けと言えそうな”Makin’ Love”や”Why Is It So Hard to Do (The Things I Wanna Do)”のような軽めのファンク曲を挟んで、最後にアルバム・タイトル曲の”Feel My Soul”でメロウなまま終わってしまいます。

 

ジョニー・キングに焦点を合わせたボーカル曲となっているのですが、どうしても前2作のようなドス黒いヘビー・ファンク曲が聴けないのが残念なところです。

 

個人的にはあまり好きではありません。

 

“Street Dance”や”Njia Walk (Street Walk)”のような疾走感あるワウギター中心のインスト・ナンバーが欲しかったところです。

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、[Disc 1]#1 #2 #3 #6 #10 #11 #12 #14
[Disc 2]#1 #2 #4 #5 #6 #9

 

 

以上、【【ファンクおすすめの名盤シリーズ⑥】ワウギターがかっこいいファットバック・バンドのパーセプション・レコード時代の3作品を1つにまとめた『Fatbackin’』がおすすめ!】でした。

 

ファットバック・バンドのパーセプション・レコード時代の3作品『Let’s Do It Again』と『People Music』と『Feel My Soul 』をまとめて2枚のCDで聴くことの出来る便利なコンピレーション・アルバムです。

 

CD盤では1stの『Let’s Do It Again』以外はリリースされていなかったと思います。

 

 

そのため『People Music』と『Feel My Soul 』もまとめて聴けるこの『Fatbackin: Perception Session』はとても便利な企画盤です。

 

特に『People Music』は、”Njia Walk (Street Walk)”や”Kiba”のようなレア・グルーヴ系の気持ちいい「チャカポコ♪」ワウギターが聴けるのでファンク・ギター好きにはマストな作品です!

 

インスト系ファンク好き、見習いレア・グルーヴ収集家、ファンク・ギター弾きの方におすすめしたいファンキーなコンピレーション・アルバムです♪

 

ちょうど1年前の9月から始まったこの【ファンクおすすめの名盤シリーズ】もやっと第六弾となりました!

 

このブログでは他にもジャズやブルースなんかの作品も同時にご紹介しているため、どうしてもこのシリーズの更新のペースが遅くなるのですが……まだまだ続きます!

 

ぜひ今後もこのシリーズともども、こちらのブログも読みに来てください。

 

 

 

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