
2026/02/27
エリック・クラプトンの1986年のアルバム『August』を徹底解説!名曲”It’s in the Way That You Use It”を含む収録曲一覧と魅力

エリック・クラプトンが1986年にリリースしたアルバム『August』を徹底解説!収録曲の魅力と背景を詳しく紹介します。
エリック・クラプトンが1986年にリリースしたアルバム『August』は、80年代のエリック・クラプトンを象徴する重要な一枚です。
フィル・コリンズをプロデューサーに迎え、ティナ・ターナーとの豪華デュエット曲”Tearing Us Apart” や映画『ハスラー2』(原題:The Color of Money)の主題歌”It’s in the Way That You Use It” を収録した本作は、ブルースの魂を保ちつつ当時のポップで洗練されたサウンドを融合させた隠れt名盤として今も多くのファンに愛されています。
本記事では、エリック・クラプトンが 1986年にリリースしたアルバム『August』に興味がある方に、収録曲の詳しい解説や制作背景をわかりやすくお届けします。
『August』の概要とリリース情報
今回ご紹介する1986年のアルバム『August』は、エリック・クラプトンの10枚目のソロアルバムです。
1986年11月24日にDuck Records / Warner Bros. Recordsからリリースされました。
アルバムタイトルは、同年8月に誕生した息子コナーの誕生月にちなんで付けられたものです。
全11曲(CD版はボーナストラック「Grand Illusion」を加えた12曲)で、演奏時間は約56分になります。
イギリスでは3位、アメリカBillboard 200では37位を記録し、UKではプラチナ、USではゴールド認定を受けました。
エリック・クラプトンの80年代を象徴する「ハードR&B」スタイルの作品として、今も多くのファンに愛されています。
『August』の制作背景とプロデュース体制
前作『Behind the Sun』に続き、フィル・コリンズがメイン・プロデューサーを務めました。
長年の盟友トム・ダウドも一部で参加し、エリック・クラプトン自身も1曲目を共同プロデュースしています。
ドラムはフィル・コリンズ、ベースはネイサン・イースト、キーボードはグレッグ・フィリンゲインズという豪華な布陣で演奏しています。
ホーンセクションやシンセサイザーを効果的に取り入れ、ポップでソウルフルな80年代サウンドを実現しました。
一方で、エリック・クラプトンのギターとブルースのルーツはしっかり残されており、聴き応え十分です。
映画『ハスラー2』の主題歌 “It’s in the Way That You Use It”やロバート・クレイの曲 “Bad Influence”にティナ・ターナーとのデュエット曲”Tearing Us Apart” など、話題性も抜群でした。
『August』収録曲 一曲ずつ詳しく解説
ここからは、『August』の収録曲を1曲ずつ丁寧に解説していきます。
各曲の作詞作曲、特徴、背景を押さえながら、エリック・クラプトンのアルバム『August』の魅力をお伝えします。
1. “It’s in the Way That You Use It”
アルバムのオープニングを飾るアップテンポなナンバーです。
エリック・クラプトンとロビー・ロバートソン(The Band)の共作曲で、トム・ダウドとの共同プロデュースで制作されています。
映画『ハスラー2/カラーズ・オブ・マネー』の主題歌として大ヒットし、メインストリーム・ロックチャートで1位を獲得しました。
キャッチーなメロディーとエリック・クラプトンの渋いボーカル、キレのあるギターワークが光る一曲です。
80年代のエリック・クラプトンらしいポップロックの代表曲です。
アルバムからの第2弾シングルとしてもカットされています。
2. “Run”
ラモント・ドジャー(Lamont Dozier)作のファンキーなナンバーです。
ホーンセクションが華やかに鳴り響く、ダンスビート寄りのR&Bチューンです。
フィル・コリンズのドラムが心地よく、マイケル・ブレッカーらのサックスもアクセントに。
エリック・クラプトンのボーカルが情感たっぷりに歌い上げ、ライブ映えする曲として人気がありました。
3. “Tearing Us Apart” (with Tina Turner)
本作最大のハイライト、ティナ・ターナーとのデュエット曲です。
エリック・クラプトンとグレッグ・フィリンゲインズの共作で、激しい感情がぶつかり合うパワフルなR&Bロック。
二人の熱いボーカルが交互に絡み合い、聴く者を圧倒します。
アルバムからの第3弾シングルとしてリリースされており、メインストリーム・ロックチャートの5位を記録しています。
4. “Bad Influence”
ロバート・クレイのオリジナルをカバーしたブルース・シャッフル曲です。
ロバート・クレイとマイケル・ヴァニスとの共作で、5分を超える長めのプレイタイムが特徴です。
ホーンを効かせたミッドテンポのグルーヴに、エリック・クラプトンのソウルフルなギターが映えます。
クラプトンのギターソロのみならずマイケル・ブレッカーの素晴らしいサックスソロも聴きどころです。
80年代のポップ感覚とブルースのルーツが融合した、味わい深い一曲です。
5. “Walk Away”
リチャード・フェルドマンとマルセラ・デトロイトの作曲によるミッドテンポのバラード寄りナンバーです。
切ないメロディーとエリック・クラプトンの情感豊かなボーカルが心に染みます。
シンセとギターのバランスが絶妙で、80年代のエリック・クラプトンらしい洗練されたアレンジが魅力です。
6. “Hung Up on Your Love”
再びラモント・ドジャー作のソウルフルなミッドテンポの曲です。
愛に囚われた心情を歌った歌詞が印象的で、フィル・コリンズのドラムとホーンが心地よいリズムを刻みます。
エリック・クラプトンのボーカルが優しく包み込むような仕上がりです。
7. “Take a Chance”
エリック・クラプトンがネイサン・イーストとグレッグ・フィリンゲインズと共作した曲です。
ファンキーなビートとキャッチーなサビが特徴のポップなロックナンバーです。
バンドのグルーヴが存分に発揮され、ライブで盛り上がりそうなエネルギッシュな一曲です。
8. “Hold On”
エリック・クラプトンとフィル・コリンズの共作曲によるバラードです。
ティナ・ターナーもバックコーラスで参加しており、温かみのあるコーラスワークが美しいです。
人生の困難を乗り越えるメッセージが込められており、エリック・クラプトンの人間味を感じられる曲です。
イントロのドラムの入り方がまさにフィル・コリンズ印なのも興味深い点です。
9. “Miss You”
エリック・クラプトンがボビー・コロンビーとグレッグ・フィリンゲインズと共作した曲です。
切ない恋心を歌った歌詞と、エリック・クラプトンの情感たっぷりのギターソロが聴きどころです。
10. “Holy Mother”
スティーブン・ビショップとエリック・クラプトンの共作曲で、本作屈指の美しいバラードdです。
同年3月に自殺で亡くなったザ・バンドのリチャード・マニュエルに捧げられた曲です。
優しいメロディーと心に響く歌詞、エリック・クラプトンの繊細なボーカルが胸を打ちます。
アルバムからの第4弾シングルとしてもリリースされました。
当時のライヴでもよく演奏されていた曲で、今でもファンの間で特に愛される名曲です。
3大テノールの1人ルチアーノ・パヴァロッティとの感動的な共演もクラプトンのファンには有名です。
11. “Behind the Mask”
坂本龍一が所属していたYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のカバー曲です。
クリス・モスデルと坂本龍一らが手がけたオリジナルを、エリック・クラプトンがポップにアレンジしています。
グレッグ・フィリンゲインズの提案で録音され、マイケル・ジャクソンが未発表でアレンジしていたバージョンも有名です。
UKでトップ20入りしたダンサブルなナンバーで、シンセとギターの融合が新鮮です。
アルバムからのリードシングルとしてもリリースされました。
12. “Grand Illusion” (CDボーナストラック)
CD版のみ収録のボーナストラックです。
壮大なアレンジのミッドテンポナンバーで、未発表にするにはもったいない一曲です。
エリック・クラプトンのギターがより前面に出たサウンドが楽しめます。
エリック・クラプトンの今聴くべき80年代の名作『August』
『August』は、フィル・コリンズの影響でポップ寄りになった一方、エリック・クラプトンのブルース魂が決して失われていないバランスの良い作品です。
ティナ・ターナーとの”Tearing Us Apart”、映画主題歌”It’s in the Way That You Use It”、追悼曲”Holy Mother”など、どの曲も時代を超えて心に響きます。
80年代のエリック・クラプトンのアルバムとしては真っ先に聴いておきたいのがこの『August』です。
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