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カテゴリー:Music

2019/01/18

スライドギターの名手ジョン・リトルジョンのおすすめの必聴アルバム2枚をご紹介します。

スライドギターの名手ジョン・リトルジョンの必聴アルバム2作品!

今回はスライドギターの名手ジョン・リトルジョンの1969年のデビューアルバム『Chicago Blues Stars』と1981年12月の来日公演を収録した『Blues Show! Live At The Pit Inn』の2枚のアルバムをご紹介します。

 

どちらもシカゴ・ブルース界でも群を抜いて実力派のスライドギターを存分に味わえる名盤です♪

 

 

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ジョン・リトルジョンとは?

前回、前々回と続いていたエルモア・ジェームス系譜のスライド・ギタリストではありますが、テクニックよりも勢いで聴かせるJ・B・ハットやハウンド・ドッグ・テイラーと違ってジョン・リトルジョンのギターの腕前はかなりのものです!

 

またJ・B・ハットと同じようにエルモア・ジェームスだけでなく、マディ・ウォーターズからも大きな影響を受けています。

 

1931年にミシシッピ州レイクに生まれたジョン・リトルジョンは、1926年生まれのJ・B・ハットや1915年生まれのハウンド・ドッグ・テイラーよりもだいぶ年下になります。

 

小さい頃に父親が賭博で得たお金でギターを買ってもらい、友達の父親であったヘンリー・マーティンからギターの手ほどきを受けました。

 

その後、1946年になると家を出てアメリカのあらゆる場所、ミシシッピ州ジャクソンからアーカンソウにニューヨーク州ロチェスター、インディアナ州ゲーリーなどを旅してまわったようです。

 

その後、1951年になってようやくシカゴに落ち着くことになります。

 

シカゴに移住してからは、自動車修理工をしながらウェスト・サイドのクラブで演奏活動を続けていました。

 

ジョン・リトルジョンは、ジャクソン5の父親であるジョー・ジャクソンと知り合いで、1960年代半ばから後半までジャクソン5のリハーサル・バンドとしても手助けしていたようです。

 

その後、ハウリン・ウルフのバンドでもドラムを叩いていたサム・レイと一緒にシカゴのあらゆるクラブで演奏活動を行いました。

 

そして1969年になって、遂に初アルバムのレコーディングの機会に巡り合うことになります。

 

その時に制作したのがデビュー作にして名盤『Chicago Blues Stars 』です。

 

そして今回はもう1枚、1981年12月に新宿ピット・インで来日公演した際のライヴ盤『Blues Show! Live At The Pit Inn』も併せてご紹介したいと思います。

 

 

 

John Littlejohn – 『Chicago Blues Stars』

1969年にリリースされたジョン・リトルジョンの記念すべきデビュー作品『Chicago Blues Stars』です。もちろん本作のリーダーであるジョン・リトルジョンは、リードギターとボーカルを担当しています。ウィリー・ディクソン作の1曲目”What In The World You Goin’ To Do”は、イントロからシカゴ・ブルースお決まりの始まり方をします。ギターの1弦と2弦を合わせてダブルチョーキングをして独特の不協和音を奏でる弾き方です。これはマディ・ウォーターズやロバート・Jr.・ロックウッドなどが得意としたイントロの弾き方で、多くのシカゴ・ブルースの曲で聴くことが出来ます。ちなみに古くはロバート・ジョンソンなんかのミシシッピ・デルタ・ブルース時代から使われている由緒正しき(?)ブルースのイントロ・フレーズでもあります。そんな1曲目は、作者のウィリー・ディクソンのいつものパターンの曲進行です。この曲ではスライドギターは弾いていません。通常の押弦で弾いています。2曲目”Treat Me Wrong”は、ジョンリトルジョンの自作曲です。どことなくオーティス・ラッシュを彷彿させる曲調と歌い方です。3曲目”Catfish Blues”は、マディ・ウォーターズにジミヘンやタージ・マハルもカヴァーしたロバート・ペトウェイの曲です。ジョン・リトルジョンはマディ・ウォーターズがカヴァーしたバージョンに近い感じで演奏しています。歌い方までマディに似せています。4曲目”Kiddeo”は、R&Bシンガーのブルック・ベントン作の曲です。実はここまでの曲では、まだお得意のスライドギターは披露していません。5曲目に来てついにスライドギターが登場します!その曲名もズバリ”Slidin’ Home”です!煌びやかな音色のスライドギターがついに登場します!この曲はジョン・リトルジョン自作のインスト・ナンバーです。次の6曲目”Dream”もジョン・リトルジョンの自作曲で、彼の代表曲です。マディ・ウォーターズ風のスライドギターが特徴的なスローブルースです。卓越したテクニックで弾くスライドギターのソロは必聴です!7曲目”Reelin’ and Rockin'”、8曲目”Been Around the World”と2曲の自作曲が続いた後は、CD盤だとJ.B.レノアー作の”How Much More Long”が9曲目に収録されています。レコード盤だと9曲目にエルモア・ジェームスの”Shake Your Moneymaker”が収録されてアルバムは終わりを迎えますが、CD盤だと”Shake Your Moneymaker”は1曲目に収録されています。ちなみに”How Much More Long”は、J.B.レノアーの歌い方を真似て歌っています。また”Shake Your Moneymaker”で登場するスライドギターは絶品です♪その後、11曲目に”I’m Tired”、12曲目に”Nowhere to Lay My Head”とジョン・リトルジョンのオリジナル曲が2曲続いてアルバムは終わりを迎えます。正統派のシカゴ・ブルースを、しっかりとしたテクニックで聴かせる名作なので、ブルース好きなら誰しもが安心して聴けるおすすめアルバムとなっています♪

 

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Ryo
おすすめ曲は、#1 #3 #4 #5 #6 #10

John Littlejohn – 『Blues Show! Live At The Pit Inn』

1981年12月に『第3回ザ・ブルース・ショウ』として行われたジョン・リトルジョンの来日公演ライヴを収録したアルバムです。ブルース・ハープ奏者のキャリー・ベルとの共演ライヴです。エルモア・ジェームス風のブルーム調の1曲目”Bloody Tears”から勢いに乗ったライヴが幕を開けます!ザックザックとリズムを刻むサイドギターの上を、ジョン・リトルジョンの繊細なスライドギターとパワフルなキャリー・ベルのブルース・ハープが絡み合います!ギターソロはスライドを使わず押弦で弾いていますが、かなりの腕前です!1曲目から期待以上のクォリティーの高いブルース演奏を聴くことが出来ます♪2曲目はマディ・ウォーターズの代表曲”Hoochie Coochie Man”です。マディ風に歌うジョン・リトルジョンのボーカルに、コール&レスポンス形式でオブリガート・フレーズをキャリー・ベルがブルース・ハープで吹いています。ギターソロはこの曲のお決まりのフレーズを弾いています。よく聴くパターン化されたフレーズですので、アドリヴソロではないです。3曲目”Mama Told Me”は、キャリー・ベルがリード・ボーカルで歌う曲です。ジョン・リトルジョンは、オブリガートのフレーズやギターソロで活躍します。4曲目”Sweet Home Chicago”は、ロバート・ジョンソン作のブルース・セッションで定番のスタンダート曲ですね!もちろんマジック・サムが有名にしたお馴染みのアレンジで演奏しています。さすがに有名すぎる曲なので、曲が始まるとオーディエンスも盛り上がっています♪曲自体はいつものあの感じですが、やはり聴きどころはジョン・リトルジョンとキャリー・ベルの2人のソロパートです。大盛り上がりの後はジョン・リトルジョンの代表曲”Dream”がしっとりと始まります。スライドギターが大活躍する曲です。ギターソロではむせび泣くような高音をスライドギターで奏でています。次の6曲目”Carey Bell’s Rock”は、キャリー・ベルのブルース・ハープを前面に出したシャッフル・ブギのインスト・ナンバーです。7曲目”Easy to Love You”もキャリー・ベルがリード・ボーカルで歌う曲です。そして8曲目”Kiddio”、9曲目”Slidin’ Home”、10曲目”Shake Your Money Maker”とデビュー作の『Chicago Blues Stars』に収録されていた名曲が続きます。特に”Slidin’ Home”の煌びやかなスライドギターのソロと、会場のお客さんも交えて大合唱が始まる”Shake Your Money Maker”は、聴いていて元気の出る曲です♪大盛り上がりで大団円を迎えるおすすめのライヴ盤です。

 

 

 

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おすすめ曲は、#1 #4 #5 #8 #9 #10

 


 

 

以上、【スライドギターの名手ジョン・リトルジョンのおすすめの必聴アルバム『Chicago Blues Stars』と『Blues Show! Live At The Pit Inn』の2枚】のご紹介でした。

 

 

 

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