カテゴリー:Music

2019/03/12

ソウルフルな名曲”マーシー・マーシー・マーシー”を含むキャノンボール・アダレイの熱いライヴ盤を聴こう♪

キャノンボール・アダレイの1966年の熱いライヴ盤『Mercy, Mercy, Mercy! Live At 'The Club'』をご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

凄腕アルトサックス奏者キャノンボール・アダレイの白熱のライヴ盤『Mercy, Mercy, Mercy! Live At ‘The Club’』をご紹介します。

ウェザー・リポート参加前のジョー・ザヴィヌルが書いたソウルフルな名曲”マーシー・マーシー・マーシー”を含む名盤!

マイルス・デイヴィスの歴史的名盤『Kind Of Blue』にも参加していたアルト・サックス奏者のキャノンボール・アダレイが、1966年に録音したライヴ盤になります。

 

と言っても、実際には色々と訳アリのライヴ盤のようです……。

 

この作品のアルバム・ジャケットにはシカゴにある『Club DeLisa(”The Club”)』でライヴ録音されたと記載されていますが……実際にはハリウッドにあるキャピトル・レコード・スタジオにオープンバーを設置してオーディエンスを招いた上でライヴ録音されています。

 

この様な食い違いが起こった原因は、キャノンボール・アダレイと『Club DeLisa(”The Club”)』のマネージャーが友達だったために、このクラブを宣伝しようとしたからのようです。

 

そのせいでアルバム・ジャケットにまで『Live At ‘The Club’』とデカデカと記載されることになりました。

 

キャノンボール・アダレイの友達想いの気の良さそうな人柄のせいでややこしいことになっちゃってるんですね。(笑)

 

しかし白熱のライヴ録音であることには違いありません!

 

ただレコーディング・スタジオ内でのライヴ演奏ですので、クラブでの録音と違ってサックスの音色などの反響音が強いような気もします。

 

ちなみにキャノンボール・アダレイの本名は、ジュリアン・アダレイです。

 

キャノンボールは、その巨体から付けられた渾名です。

 

それでは今回はそのキャノンボール・アダレイの名盤『Mercy, Mercy, Mercy! Live At ‘The Club’』をご紹介したいと思います。

 

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The Cannonball Adderley Quintet – 『Mercy, Mercy, Mercy! Live At ‘The Club’』

キャノンボール・アダレイの1966年の熱いライヴ盤『Mercy, Mercy, Mercy! Live At 'The Club'』をご紹介したブログ記事の写真1枚目

キャノンボール・アダレイの1966年の熱いライヴ盤『Mercy, Mercy, Mercy! Live At 'The Club'』をご紹介したブログ記事の写真2枚目
01.Introduction – Fun
02.Games
03.Mercy, Mercy, Mercy
04.Sticks
05.Hippodelphia
06.Sack O’ Woe

 

Personnel:
Cannonball Adderley – Alto Saxophone
Nat Adderley – Cornet
Joe Zawinul – Electric Piano
Vic Gatsky – Bass
Roy McCurdy – Drums

 

 

 


 

アルバム参加メンバー

本作はクインテット(5人)編成でライヴが行われています。

 

リーダーのキャノンボール・アダレイは、もちろんアルト・サックスをバリバリと吹きます!

 

フロントマンは、キャノンボール・アダレイの他に、キャノンボールの弟でコルネット奏者のナット・アダレイも参加した2管編成です。

 

本作でエレピを弾いているのは、後にウェザー・リポートに参加することになるオーストリア出身のジャズ・ピアニストのジョー・ザヴィヌルになります。

 

ベースを弾くのは、ヴィクター・ガスキンです。

 

ヴィクターは、レス・マッキャンなんかとも共演していた人物です。

 

ドラムを叩くのは、ロイ・マッカーディです。

 

キャノンボールのクインテット以外では、数多くの無名のジャズ・オーケストラなんかに参加しているようです。

 

この5人による熱くファンキーなライヴ演奏が聴けるのが本作の魅力です♪

 

アルバムの内容

1曲目は、司会者のキャノンボール・アダレイのクインテットを紹介するだけの簡潔なMCら始まります。

 

すぐにマッカーディのキレのあるドラミングと、ザヴィヌルの跳ねたリズムのピアノのコンピングから、ナット・アダレイの曲”Fun”が始まります。

 

アダレイ兄弟2人のユニゾンによるテーマ部分からさっそくファンキーです♪

 

最初にソロを吹くのは、本作の主役のキャノンボールからです!

 

マイルスの『Kind Of Blue』参加時には、1人だけメジャー調の明るいソロが浮いていましたが……本作のようなファンキーで明るいセットリストなら本領発揮です!

 

チャーリー・パーカーの再来とも言われたキャノンボールのアルト・サックスの腕前は「本物」です!

 

マッカーディのキレのあるドラムに煽られてか、いつも以上にアグレッシヴにソロをバリバリと吹き切っています!

 

次に続くのは、ナット・アダレイのコルネット・ソロです。

 

兄弟揃ってファンキーなソロを吹かせると天下一品ですね♪

 

2人の熱いソロに続くのは、ジョー・ザヴィヌルのエレピ・ソロです。

 

ファンキーなだけでなく、どこまでも軽やかなタッチで、まるで水滴がポタポタと流れ落ちるようなマイルドな音色です。

 

エレピ・ソロが終わると再びアダレイ兄弟のユニゾン・テーマに戻ります。

 

最後はキャノンボールが「クイッ♪」と滑らせるような音色を吹いて曲の終わりを告げます。

 

キャノンボールによる曲紹介などのMCが終わった後は、2曲目の”Games”に移ります。

 

この曲もナット・アダレイが書いた曲です。

 

どことなくリー・モーガンの”Sidewinder”を彷彿させるジャズ・ロックなリズムが特徴的な楽曲です。

 

これまた2管のユニゾンで最初のテーマを吹き終えると、キャノンボールのアドリヴ・ソロが始まります。

 

ここでも熱いソロをバリバリと吹いています♪

 

次に続くのは弟のナットで、少し大袈裟にブロウしています!

 

力が入りすぎな気もしませんが、熱いソロです♪

 

1曲目と同じく次はジョー・ザヴィヌルのエレピ・ソロが始まります。

 

5分50秒辺りからファンキーに鍵盤を叩きつける箇所なんかは、どことなくハービー・ハンコックを思い起こさせます。

 

今にして考えると、何とも豪華な3人の名手のソロ演奏が聴けるライヴだったんですね♪

 

そしてキャノンボール最大のヒット曲となった3曲目”Mercy, Mercy, Mercy”のご登場です!

 

その後、ジャズ・ファンク系のミュージシャンなんかもカヴァーすることもあるこの名曲は、実はジョー・ザヴィヌルが書いています。

 

まるでアレサ・フランクリン辺りが歌いそうなこのソウルフルな楽曲を、クラシック音楽の国オーストリア出身のジョー・ザヴィヌルが書いたっていうのがなんとも興味深いですね。

 

ちなみにこの曲の主役は、ジョー・ザヴィヌルのエレピで、アダレイ兄弟はバックで盛り上げ役に徹しています。

 

さて、この曲には主なアドリヴ・ソロのパートはありません。

 

ほぼザヴィヌルの弾く、テーマメロディーが繰り返されるのみです。

 

アドリヴ演奏が得意なアダレイ兄弟やザヴィヌルがいるっていうのに、本作の目玉曲がこのメロディーのみの楽曲だっていう……皮肉なもんですね。(笑)

 

結局、オーディエンスが求めているのは、フロント楽器陣が自分の腕試しのために吹きまくるアドリヴ演奏ではなくって、キャッチーなメロディー・ラインとホットなグルーヴなんですよね……。

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
ただこの曲が名曲だっていうことは
間違いありません!

 

ゆったりとした名曲の後は、ホットな4曲目”Sticks”が始まります!

 

キャノンボールの自作曲で、自身の明るいキャラクターを現すかのようなアップ・テンポの陽気な楽曲です♪

 

いつもの如く2管のユニゾン・テーマが終わると、まず最初にソロを吹き始めるのはナット・アダレイです。

 

細かくグリッサンドするようなトリッキーなプレイを披露しています!

 

その後食い気味で兄貴のキャノンボールが割って入ります!

 

「今日の主役は俺なんだぜ!」と言わんばかりの豪快なアドリヴ・ソロです!

 

最後の締めは、ザヴィヌルのコード・ワークを主体にしたエレピ・ソロです。

 

ノリの良い曲のため、オーディエンスの反応も上々です!

 

5曲目”Hippodelphia”は、”ヒップ”と”フィラデルフィア”を合わせた造語です。

 

作曲者はジョー・ザヴィヌルになります。

 

先ほどのソウルフルな”Mercy, Mercy, Mercy”とは違い、この曲はハード・バップ調の楽曲です。

 

まずはキャノンボールがソロを吹いて、ナット・アダレイが続き、最後にザヴィヌルがエレピ・ソロを弾くのは、このクインテットのお決まりですね。

 

ただこの曲は、最後のテーマが終わるとナット・アダレイが一人でテーマを吹いて終わります。

 

最後の6曲目”Sack O’ Woe”は、キャノンボールが書いた軽快な楽曲です。

 

ソロの順番も、キャノンボール→ナット→ザヴィヌル続きオーディエンスも大盛り上がりです♪

 

ザヴィヌルのソロの後に、ナットがちょっとしたテーマを崩したフレーズを吹き、その後ウッドベースのソロも始まります。

 

本作唯一のウッドベース・ソロは、オーディエンスの手拍子も交えて徐々に盛り上がっていきます。

 

手拍子に呼応するようにザヴィヌルのエレピがコードを弾き、最終的にアダレイ兄弟の吹くテーマに戻ります。

 

こうして『Club DeLisa(”The Club”)』でのライヴと勘違いされた(笑)キャピトル・レコード・スタジオの即席オープン・バーのライヴは終焉を迎えます。

 

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#2 #3 #4 #6

 


 

 

以上、【ソウルフルな名曲”マーシー・マーシー・マーシー”を含むキャノンボール・アダレイの熱いライヴ盤を聴こう♪】でした。

 

どうしてもアルバム・タイトルとしても使われているザヴィヌル作のキャッチーな”Mercy, Mercy, Mercy”が目立つ作品ですが……しかし本作の主役であるキャノンボール自身の曲”Sticks”と”Sack O’ Woe”も聴きどころです!

 

キャノンボール・アダレイのキャラクターをそのまま表現したかのような軽快で明るい曲調は、こういったライヴ演奏では大いに盛り上がります!

 

またアダレイ兄弟のアドリヴ・ソロが特に盛り上がりを見せるのがこの2曲だと感じます。

 

やはりジャズ好きなら、アドリヴ・ソロをバリバリと吹いた曲を聴きたいですからね♪

 

全体的に軽快なノリの曲が多いので、ジャズ・ファンク好きの方にもおすすめ出来ます♪

 

 

 

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