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カテゴリー:Music

2019/03/15

ブラインド・フェイスとデレク&ザ・ドミノスのジャムセッションで聴くエリック・クラプトンのギタープレイ♪

エリック・クラプトンが在籍した伝説の2つのロック・バンドのブラインド・フェイスとデレク&ザ・ドミノス

エリック・クラプトンが在籍した2つのスーパーグループ!

エリック・クラプトンは、1969年~1970年の約2年間の間に2つのスーパーグループに在籍していました。

 

それは『ブラインド・フェイス』『デレク&ザ・ドミノス』の2グループです。

 

『ブラインド・フェイス』の方が先で、1969年に1枚のアルバム『Blind Faith(邦題:スーパー・ジャイアンツ)』を残して解散しています。

 

 

メンバーは、「クリーム」時代からの盟友ジンジャー・ベイカーのドラムを始め、英国ロック・バンド「トラフィック」での活動で知られているボーカル/キーボードのスティーヴ・ウィンウッドに、同じく「トラフィック」のメンバーだったベーシストのリック・グレッチの4名です。

 

早い話が、英国ロック・バンドの「クリーム」の2人に「トラフィック」の2人が合わさった感じですね。

 

このブラインド・フェイス解散後に、クラプトンは初のソロ・アルバムをリリースします。

 

エリック・クラプトンの1stソロアルバム『Eric Clapton』を聴こう♪

その後、デラニー&ボニーのツアーに参加したりもしています。

 

エリック・クラプトンも参加した デラニー&ボニーの1969年 伝説の欧州ツアーを収録したライヴ盤!

その1stソロ・アルバムとデラニー&ボニーのツアーで共演したメンバーと1970年に組んだバンドがデレク&ザ・ドミノスになります。

 

デレク&ザ・ドミノスは、クラプトン以外はキーボードのボビー・ウィットロック、ベーシストのカール・レイドル、ドラムのジム・ゴードンが主なメンバーです。

 

アルバムのレコーディングにオールマン・ブラザーズ・バンドのスライドギターの名手デュアン・オールマンが参加していることで話題になったバンドでもあります。

 

このデレク&ザ・ドミノスでは、その後クラプトンの代表曲となった名曲”Layla”を含むアルバム『Layla And Other Assorted Love Songs(邦題:いとしのレイラ)』を1枚残しています。

 

 

このバンドも長続きはせず、数回のコンサートのみで解散しています。

 

その模様は『In Concert』と『Live at the Fillmore』の2枚のライヴアルバムで聴くことが出来ます。

 

 

さて、今回はそんな2つのスーパーグループのあえて通常のアルバムではなく……『ジャム・セッション』の音源をご紹介したいと思います。

 

 

あえてジャム・セッションでエリック・クラプトンのギターを聴こう♪

『ブラインド・フェイス』『デレク&ザ・ドミノス』は、どちらもデラックス・エディション盤が発売されています。

 

そのどちらのデラックス・エディショ盤にも、それぞれのバンド期に録音された『ジャム・セッション』の音源が収録されていました。

 

そのどれもが、スタジオでウォーミングアップもしくはメンバー間のお遊びのような感じで即興演奏が繰り広げられています。

 

もちろんこの『ジャム・セッション』の一番の聴きどころは、エリック・クラプトンのギタープレイになります!

 

僕自身もギターを弾くので、やはりこういった『ジャム・セッション』音源を聴く一番の醍醐味は、ギターの即興演奏だと思っています。

 

なので、今回はこの2つのグループの『ジャム・セッション』音源に焦点を当ててご紹介したいと思います。
(※通常の音源や、その他の別テイク音源などは省きます。)

 

どちらのジャム・セッション音源も、特に初心者ギタリストの方におすすめしたい内容となっております!

 

最近ギターを始めたという方に、ぜひともこれらのクラプトンの即興演奏を聴いて、フレーズを耳コピして真似して弾いてみて、出来ればご自身でもこのジャム・セッションに合わせてギターを弾いてみる練習をしてみて下さい。

 

このジャム・セッション音源は、ロック・ギターの練習にも使えます♪

 

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この音源を練習用のバッキング・トラックとして使いましょう♪

 

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それぞれの楽曲で使えるスケールも
書きましたので耳コピが苦手な方もぜひ活用してみて下さい!

 

それでは、『ブラインド・フェイス』『デレク&ザ・ドミノス』の順番でご紹介したいと思います。

 

 

Blind Faith – 『Blind Faith [2000 Deluxe Edition]』

01.Jam No. 1: “Very Long & Good Jam”
02.Jam No. 2: “Slow Jam #1″
03.Jam No. 3: ” Change of Address Jam”
04.Jam No. 4: “Slow Jam #2”

 

ブラインド・フェイス期のジャム・セッションで公式リリースされているのは、上記の4つの音源になります。

 

全ての音源を演奏するメンバーは下記の3人です。

 

エリック・クラプトン – ギター
スティーヴ・ウィンウッド – ベース(3,4曲目はオルガン)
ジンジャー・ベイカー – ドラム

 

リック・グレッチは未参加のようで、代わりにスティーヴ・ウィンウッド がベースを弾いています。

 

またこれらの4曲は、どれもロック系のギタリストにとって一番覚えやすい[マイナー・ペンタトニック]だけで弾くことが出来ます。

 

そういった点でも、初心者ギタリストのバッキング・トラックに打ってつけです!

 

まず1曲目のジャム音源は、ジンジャー・ベイカーのドラムから始まって徐々にベースが入りクラプトンのギターリフが加わる形です。

 

この曲で使えるスケールは、[Cマイナー・ペンタトニック]です。

 

まずは基本的なC(ド)の音を基準としたスケールから始まるという点も、このジャム・セッションを練習用のバッキング・トラックとしておすすめ出来るポイントですね♪

 

ミドル・テンポの8ビートなのも弾きやすいと思います。

 

まずは前半部分のクラプトンのギターソロに耳を傾けましょう。

 

後半はクラプトンのコード弾きパートが続く箇所がありますので、そこで思いっきり[Cマイナー・ペンタトニック]で弾きまくってみて下さい!

 

クラプトンのフレーズを真似して弾いてみるも良し!自分の考えたフレーズを弾いてみるも良し!

 

スケールの音さえ間違えなければ、なんでも自由な発想でOKです♪

 

次の2曲目は、クラプトンが「ザック♪ザック♪」と弾くシャッフル系のジャム演奏です。

 

[Eマイナー・ペンタトニック]で弾けます。

 

ということは、ギターのフレット上の特徴を活かして開放弦を使えることになります。

 

このジャム曲の中心となるバッキングのベース音も、6弦0フレットの開放弦のE(ミ)の音と5弦2フレットのB(シ)の音で弾いています。

 

開放弦を使ったトリッキーなギターソロを弾く練習に打ってつけのバッキング・トラックつぃて使えます!

 

3曲目のジャム曲は、同じく[Eマイナー・ペンタトニック]で弾けます。

 

この曲の「ジャッ♪ジャッ♪ジャッ♪ジャァ~~ジャッ♪」というギターリフは、5弦7フレットのE(ミ)と、4弦5フレットのG(ソ)と、4弦7フレットのA(ラ)の3音がベース音となっています。

 

この曲と次の4曲目はスティーヴ・ウィンウッドがベースからオルガンに演奏楽器を替えています。

 

この3曲目のジャム曲は、基本的にスティーヴ・ウィンウッドがオルガンソロを弾いていて、クラプトンはバッキングに徹しています。

 

なので、フレーズコピー用というよりも、自由に自分のフレーズを使って練習すると良いと思います♪

 

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8分14秒辺りから始まるクラプトンの
16分カッティングがとてもかっこいいので
それも必聴です♪

 

最後の4曲目は、[Gマイナー・ペンタトニック]で弾ける曲です。

 

この曲ではクラプトンもソロを弾いています。

 

その後、オルガンソロ→ドラムソロと続き、リズムパターンが変わって、スローで始まった曲が勢いのあるロック調に変わります。

 

以上がブラインド・フェイス期のジャム・セッションでした。

 

ジンジャー・ベイカーのドラムが硬いロック系のためか、どの曲も8ビートやシャッフルが中心になっています。

 

そのためクラプトンの弾くギターソロも[マイナー・ペンタトニック]を中心とした、ブルージーなロック・ギター調です。

 

少し暗く感じるのもそのためですね。

 

この時期のクラプトンは、クリーム解散から色々と音楽活動が上手くいっていなかったためか⁉そういった心境もギタープレイに反映されているようにも感じられます。

 

しかしこの『Blind Faith [2000 Deluxe Edition]』のジャム・セッションはロック系ギタリストにとって、とても勉強になるフレーズが満載ですので、そういった方におすすめの作品です♪

 

 

 

Derek & the Dominos – 『The Layla Sessions: 20th Anniversary Edition』

01.Jam I
02.Jam II
03.Jam III
04.Jam IV
05.Jam V

 

こちらは約1年後のデレク&ザ・ドミノス時代のジャム・セッションになります。

 

どれもシンプルに数字が振られただけの曲名ですね。

 

基本となるメンバーは、クラプトンにボビー・ウィットロックにカール・レイドルとジム・ゴードンの4人です。

 

4曲目は、その4人にオールマン・ブラザーズ・バンドのジェイモ以外の5人が参加しています。
(※デュアン・オールマン、グレッグ・オールマン、ディッキー・ベッツ、ベリー・オークリー、ブッチ・トラックスの5名です。)

 

5曲目は、デレク&ザ・ドミノスの4人にデュアン・オールマンのみが参加した5人で演奏しています。

 

まず、1曲目からブラインド・フェイス時代と違うのは、「明るくファンキーな曲調」に変化していることです!

 

これはカール・レイドルとジム・ゴードンのリズム隊の影響が大きいと感じます。

 

ジャム・セッションって、一見フロントでソロを演奏するギターやキーボードが主体のように感じますが、実際にはベースとドラムのリズム隊が主体となっていることの方があると思います。

 

例えば、ジョン・コルトレーンがライヴで即興演奏した”Chasin’ The Trane”なんかも、ピアノのマッコイ・タイナーを抜いて、コード楽器なしでリズム隊のみで演奏していました。

 

その際にコルトレーンは、ベースのジミー・ギャリソンとドラムのエルヴィン・ジョーンズに毎晩「キーとテンポ」のみを伝えて全て即興で演奏したようです。

 

やはりジャム・セッションにしても通常の楽曲にしても、リズム隊の醸し出すグルーヴがフロントマンの演奏に強く影響を及ぼしていると感じられますね!

 

さて、この1曲目は[Dマイナー・ペンタトニック]だけでも演奏できます。

 

更に[Dメジャー・ペンタトニック]の音を加えると良い感じになります。

 

こういった「明るくファンキーな曲調」だと[マイナー・ペンタトニック]よりも[メジャー・ペンタトニック]の方が、より雰囲気が出ます!

 

2曲目は少々アップ・テンポのファンキーなジャムです。

 

この曲調だと[マイナー・ペンタトニック]よりも[メジャー・ペンタトニック]で弾いた方がよく合います!

 

クラプトンも[Dメジャー・ペンタトニック]を中心にギターソロを弾いています。

 

どうしても[マイナー・ペンタトニック]から覚えたギタリストは、「[メジャー・ペンタトニック]ってどのポジションだったっけ??」と最初の頃はなりがちですが、[ペンタトニック・スケール]は、メジャーとマイナーで共通のポジションで覚えれます。

 

例えばこの[Dメジャー・ペンタトニック]を弾きたければ、6度上の[Bマイナー・ペンタトニック]を弾いてみて下さい。

 

全てのスケール音は[Dメジャー・ペンタトニック]と[Bマイナー・ペンタトニック]で共通しています。

 

ただフレーズの最終的な着地音をD(レ)にするだけです。

 

慣れるまでは、どうしてもB(シ)の音に戻ってしまいそうになりますが、[メジャー・ペンタトニック]時のルート音の場所さえ覚えてしまえば、後はどんなキーの曲でもマイナーとメジャーに変えるだけで弾けるようになります!

 

[メジャー・ペンタトニック]の指板上でのもうひとつの覚え方は、6弦ルートの[マイナー・ペンタトニック]の位置を1音半下げる(3フレット分左に動く)だけで弾くことが出来るようになります。

 

初心者の頃は、もしかしたらこの覚え方が一番使いやすいかもしれません⁉

 

僕自身はギターを弾き始めた頃は、このやり方で[メジャー・ペンタトニック]を覚えました!

 

最初の頃は指板上で視覚的に覚えたとしても、長く弾いている内に勝手に「耳で覚える」ようになるもんです!

 

だから初心者の頃は気にせずに、「一番覚えやすい方法」で覚えましょう!

 

いきなり、しっかりと理論を覚えようとして挫折するよりも、最初は視覚的に入った方が長続きすると思います!

 

「継続は力なり」とはよく言ったもんで、長く続けていれば自然と弾けるようになりますよ♪

 

この2曲目のジャムでまずは[メジャー・ペンタトニック]を覚えましょう♪

 

次の3曲目もファンキーなジャム曲です!

 

イントロからクラプトンも16分カッティングでファンキーに弾いていますね♪

 

アルバムに収録されていた”Why Does Love Got to Be So Sad?”になり損ねたジャム・セッションのようにも聴こえますし、このジャムから発展してこの曲が出来上がったようにも聴こえます。

 

ジャム曲の方は、[Bマイナー・ペンタトニック]で弾けます。

 

そして次の4曲目は、デレク&ザ・ドミノス+オールマン・ブラザーズ・バンドの豪華ジャム・セッション音源です!

 

さっそくデュアン・オールマンのギターソロが登場します!

 

その次にディッキー・ベッツ、そしてクラプトンの順番でギターソロが続きます。

 

16分のファンキーなカッティングを弾いているのは、もちろんクラプトンです。

 

この曲は、[Eメジャー・ペンタトニック]で弾くことが出来ます。

 

ということは、[C♯マイナー・ペンタトニック]と同じポジションです。

 

そして最後の5曲目もファンキーなジャム曲です!

 

こちらはデレク&ザ・ドミノスの4人+デュアン・オールマンの5名で演奏されています。

 

いきなりデュアンのスライドギターの音がけたたましく鳴り響いていますね!

 

1弦17フレットのA(ラ)の音です。

 

この曲は[Aメジャー・ペンタトニック]で弾くことが出来ます。

 

ついついデュアン・オールマンの素晴らしいギタープレイに聴き入ってしまいそうになる音源ですが…。

 

クラプトンのバッキングで自由奔放にギターソロを弾くデュアンは最高ですね♪

 

 

 

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特に9分3秒から始まるスライドギターのソロは絶品です♪

 

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まさに“スカイドッグ”の渾名の通りですね♪

 

 

 

 

以上、【ブラインド・フェイスとデレク&ザ・ドミノスのジャムセッションで聴くエリック・クラプトンのギタープレイ♪】でした。

 

どちらもロック・ギターの練習用のバッキング・トラックとして使えるおすすめの作品です。

 

もちろんジャム・セッションを聴いて楽しむのもOKです♪

 

 

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