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カテゴリー:Music

2022/06/09

ソウライヴのリーダー アラン・エヴァンスが2004年に制作したソロ・デビュー作『Let It Ride…』を聴こう♪

ソウライヴのリーダーでドラムを担当するアラン・エヴァンスが2004年に制作したソロ・デビュー作『Let It Ride...』をご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

ソウライヴのリーダーでドラムを担当するアラン・エヴァンスの初ソロ・アルバム『Let It Ride…』

つい先日、ソウライヴのギタリストのエリック・クラズノーが2009年にリリースした初ソロ・アルバム『reminisce』についてご紹介しました。

 

ビートルズにジミヘンにJ・ディラまでも!? 様々な要素が詰まったエリック・クラズノーの初ソロアルバム『reminisce』を聴こう♪

 

今回もソウライヴのメンバーによるソロ・アルバムをご紹介したいと思います。

 

今回はソウライヴのリーダーでドラムを担当するアラン・エヴァンスが2004年にリリースした初ソロ・アルバム『Let It Ride…』をご紹介します。

 

 

Alan Evans – 『Let It Ride…』

01.Do It Again
02.Break It Down
03.Let It Ride
04.Are You With Me?
05.Hot N’ Greezy
06.Ua Ah
07.Welcome To The World
08.What The People Say
09.Low Down Low
10.Do It Again (Outro

 

ソウライヴのリーダー、アラン・エヴァンスという人物

ソウライヴのリーダーであるアラン・エヴァンスは、他のメンバーのニール・エヴァンス(アランの弟でオルガンを担当)やエリック・クラズノー(ギターを担当)よりも先にソロ・アルバムを制作しています。

 

ソウライヴのメンバーはそれぞれが卓越した演奏技術を持ち合わせた実力派の3人になります。

 

そのためニールやエリックは他のバンドのライヴに客演したり他アーティストのアルバムのレコーディングに数曲で参加したりということが多いミュージシャンです。

 

しかしアラン・エヴァンスはその2人と比べるとそういった外部のミュージシャンとの共演は少ない方でした。

 

ソウライヴのライヴではリーダーであるアランがMCを務め会場を盛り上げるのが彼の役目でもあります。

 

そのノリの良いMCをしている姿を見ると、いつでも陽気で誰とでも気さくに話すタイプの様に見えますが、一旦ステージを降りると控えめでシャイな人物だという話をソウライヴのインタビューや記事などで見かけます。

 

またジェームス・ブラウン(以下:JB)やプリンスの音楽が好きなアランは、その2人のような「自分で作り出した音楽は自分でコントロールしたい!」という姿勢までも影響を受けているように思われます。

 

そのためソウライヴの活動が波に乗ってからすぐにこういった自身のソロ活動に着手しています。

 

もともとは2022年にインディ・レーベルのヴィレッジ・アゲインの協力のもとに『Breakin It Down』という5曲入りのミニ・アルバムを制作したのが始まりでした。

 

そのミニ・アルバムの5曲に追加曲を入れて制作したのがこちらの初・ソロアルバム『Let It Ride…』です。

 

ちなみに『Breakin It Down』には下記の5曲が収録されていました。

 

01.Do It Again
02.Break It Down
03.What The People Say
04.Are You With Me
05.Low Down Low

  

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ソウライヴのドラマー初のソロ・アルバムはファンキーな楽曲が収録された隠れた名作!

何か物思いにふけるように車の運転席から空を見つめているサイドミラー越しのアラン・エヴァンスの表情が印象的なアルバム・ジャケットの写真です。

 

これからの自身のソロ・プロジェクトについて考えているようにも見えるし、ソウライヴとしての次の戦略を考えているようにも見えるし、家族思いのアランだからこそ妻子のことを一番に考えているようにも見えます。

 

少なくとも「お気楽♪」に物事を考えている様には見えない表情です。

 

この少しナイーヴな表情を見ると本作はもしかしたら暗い作品なのかな?と身構えてしまいそうになります。

 

またドラム奏者のソロ・アルバムにありがちな、変拍子のテクニックを見せつけるようなマニアックな作品なのかも?と勝手な予想してしまいます。

 

しかしそのどちらでもないです。

 

結論から言うと、本作はJBやプリンスの魂が乗り移ったファンキーなアルバムです。

 

どうしてもシングル・ヒットするような美メロなポップ・チューンやバラード曲がないためチャートを賑わすことがない地味なアルバムではありますが、しかしだからといって駄作なわけではありません!

 

むしろ「隠れたファンクの名作!」というのが本作に対する僕の評価です。

 

とは言ったものの、全曲アランのペンによるオリジナル曲中心のアルバムではありますが、オリジナリティーという点ではそこまで個性は強くないです。

 

それよりも過去のファンクの巨人、アランが子供の頃に聴いて育ったファンクの偉人たちからの影響を思う存分発揮して制作したオマージュ作品のように感じられます。

 

JBやプリンス、ジョージ・クリントンやブーツィー・コリンズたちのP-ファンうク軍団(パーラメントやファンカデリック)、そしてスライ&ザ・ファミリー・ストーンのようなファンクの偉人からの影響がモロに出たアルバムです。

 

アルバムの内容

1曲目”Do It Again”は、ソウライヴのライヴでもちょくちょく披露されていたJB風のギターリフが特徴的なミドル・テンポのファンク・ナンバーです。

 

アランの歌い方やコーラスの入れ方がスライ&ザ・ファミリー・ストーンを彷彿させます。

 

出だしから良質なファンク曲で幕を開ける幸先の良いアルバムです♪

 

ファンキーなサックスを吹いているのは、一時期ソウライヴのメンバーでもあったお馴染みのサム・キニンジャーです。

 

シュワシュワとなるフェイザー・エフェクターを使ったファンキーなギターカッティングもゆる~い曲調に合っています。

 

冒頭からファンキーなワウギターのカッティングが登場する2曲目”Break It Down”は、JBの”Super Bad”風のファンク・ナンバー!

 

 

変拍子を多用したり派手なドラムソロを入れたりするでもなく、ただひたすらにストレートなファンク・ドラムを叩くアランの「俺はファンクを叩くドラマーなんだ!」という強い意志が伝わってきそうです。

 

3曲目”Let It Ride”は、どことなく70年代後半のハービー・ハンコック風のシンセサイザーとネオ・ソウル風のハンマリング&プリングを多用したギターのコード弾きがアンビエントな雰囲気を醸し出すゆったりとした曲です。

 

アルバム・タイトルにも選ばれているようにアランのこの時の心境を現した楽曲なのでしょう。

 

4曲目”Are You With Me?”は、JBからの強い影響を感じさせるノリの良いファンキーな楽曲です。

 

レア・グルーヴ風のワウギターのチャカポコ♪カッティングをバックにアランがJBから強く影響を受けたボーカルを披露します!

 

ソウライヴのライヴでもアーチー・ベル&ザ・ドレルズのカバー曲”Tighten Up”を歌っていたアランですが、決して歌唱力が高いわけではありませんがこういったファンク曲を歌うと妙に合うボーカル・スタイルです。

 

5曲目”Hot N’ Greezy”は、ブリブリ鳴るイントロのベースラインからよく跳ねたアランのドラミングにファンキーなワウギターが合ったノリの良いファンク曲です。

 

この曲ではケム・ガステラムがハーモナイズさせた厚みのあるサウンドでサックスを吹いています。

 

6曲目”Uh Ha”は、再び70年代後半のハービー・ハンコック風のシンセサイザーが登場し、トーク・ボックスを使ったアランのボーカルも乗ったディスコ・ファンク前夜の時代の懐かしさを感じさせる曲です。

 

7曲目”Welcome To The World”は、ちょうどこの年に生まれたアランの長女ライラに捧げたジャジーな楽曲です。

 

どことなくプリンスの『Rainbow Children』に収録されていそうな楽曲です。

 

 

『Rainbow Children』がリリースされたのが2001年だったので少なからず影響を受けていることでしょう。

 

8曲目”What The People Say”は、アランのブーツィー・コリンズ風のボーカルが聴けるかっこいいファンク・ロック曲です。

 

なんとなく70年代のブラックスプロイテーション映画のBGMで使われていそうな曲調です。

 

9曲目”Low Down Low”も同じく70年代のブラックスプロイテーション映画のBGMで使われていそうな怪しい曲調です。

 

この曲でクラヴィネットやフェンダー・ローズを弾いているのは弟のニールです。

 

10曲目”Do It Again (Outro)”は、1曲目の短い繰り返しをアルバムの最後にエンディングとして配置した曲です。

 

この辺もJBやその周辺の70年代ファンク・ミュージシャンのアルバムのような作り方ですね。

 

JBやプリンスにP-ファンク、そしてスライ&ザ・ファミリー・ストーンたちから大きな影響を受けたファンク・ミュージック・オマージュ作品として本作を聴いたなら本作は良くできたアルバムだと言えます。

 

以上、【ソウライヴのリーダー アラン・エヴァンスが2004年に制作したソロ・デビュー作『Let It Ride…』を聴こう♪】でした。

 

 

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ソウライヴのアルバムをご紹介したブログ記事シリーズのまとめ
【ファンクおすすめの名盤シリーズ④】ジェームス・ブラウンのファンキーなインスト・アルバム2選‼
プリンスのおすすめアルバム7選‼
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