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カテゴリー:Music

2019/01/12

ミニマル・ファンク・バンド『Vulfpeck(ヴルフペック)』の日本盤CDで買える2作品をご紹介します。

ミニマル・ファンク・バンド『Vulfpeck(ヴルフペック)』の日本盤CDで購入できる2作品『The Beautiful Game』と『Mr. Finish Line』!

今話題のギタリスト、コリー・ウォンも参加したヴルフペックのアルバムです!

今回は、今話題のギタリスト、コリー・ウォンが参加したミニマル・ファンク・バンド『Vulfpeck(ヴルフペック)の現時点で日本盤CDで購入できる2作品『The Beautiful Game』と『Mr. Finish Line』をご紹介したいと思います。

 

収録された楽曲の質の高さやバンドの演奏能力の高さだけでなく、デイヴィッド・T・ウォーカーやジェームス・ガッドソンにブーツィー・コリンズなど豪華ゲストも参加したアルバムです♪

 

 

 

『Vulfpeck(ヴルフペック)』とは?

ちなみにヴルフペックは、キーボードやドラムを演奏するリーダーのジャック・ストラットンを中心に、ベースのジョー・ダート、キーボードのウッディー・ゴス、ギタリストのテオ・カッツマンからなるL.A.を拠点に活動する新世代のバンドです。

 

最小限の編成で無駄のないタイトな演奏をすることから「ミニマル・ファンク・バンド」と呼ばれています。

 

このメンバーに、最近ではミネアポリス出身の話題のギタリスト、コリー・ウォンが参加しています。

 

2011年にEP『Mit Peck』でデビューしています。

 

 

その後、2012年に『Vollmilch』、2013年に『My First Car』、2014年に『Fugue State』をリリースしています。

 

 

またフル・アルバムの方は、2015年に第一弾である『Thrill of the Arts』をリリースしています。

 

 

さて、上記でご紹介したアルバムは日本ではフィジカル盤で発売されていないようです。

 

そこで今回ご紹介する2作品は日本でCD化されたものをご紹介したいと思います。

 

その2作品は、2016年にリリースされたフル・アルバムの第二弾『The Beautiful Game』と2017年にリリースされた第三弾『Mr Finish Line』です。

 

どちらも日本盤のCDで購入できますので、デジタル音源派ではない方におすすめです♪

 

それでは順番にご紹介したいと思います。

 

 

 

Vulfpeck – 『The Beautiful Game』

本国では2016年にリリースされた第二弾の『The Beautiful Game』です。

 

この作品からコリー・ウォンが参加しています。

 

10曲中7曲に参加したコリー・ウォンは、そのまま名前が曲名になった”Cory Wong”という楽曲も収録されています。

 

まずアルバムは、クラリネットの重奏によるインスト・ナンバーの1曲目”The Sweet Science”から始まります。

 

まるでアメリカの古き良き時代の寸劇が始まりそうな雰囲気が終わった後は、一転してジャクソン5的なキャッチーなサビとコーラス・ラインを持つ2曲目”Animal Spirits”に移ります。

 

ライヴでも序盤に演奏されることが多い盛り上がる曲です。

 

この楽しい曲のお次は、ウェザーリポートの”Teen Town”と似た曲名の3曲目”Dean Town”が始まります。

 

この曲はライヴでも定番曲のようで、ライヴの終盤に演奏されることが多いようです。ライヴでは少しテンポを速くして演奏されています。

 

ベースのジョー・ダートとコリー・ウォンがユニゾンで弾くメロディーラインがかっこいい曲ですね♪

 

そしてヘリの飛行音から始まる4曲目”Conscious Club”は、ローラ・メースという女性シンガーが歌う曲です。

 

ベースがブリブリ鳴る中、コリー・ウォンのギターカッティングと軽快なドラムがローラの高音を活かした歌を支えます。

 

5曲目”El Chepe”ではペダルスチールギターが登場します!ピアノとペダルスチールギターが主役のインスト・ナンバーです。

 

6曲目”1 For 1, Dimaggio”は、どことなくジャクソン5の”ABC”のようなキャッチーなコーラスを持つ曲です。曲の内容は野球について歌っているようです。

 

この曲でもコリー・ウォンのファンキーなカッティングギターと、ジョー・ダートのブリブリベースが大活躍します!

 

途中でまるで遊園地のメリーゴーランドで流れていそうな(?)オルガンのソロが入ります。

 

7曲目”Daddy, He Got A Tesla”もイントロからブリブリベースとコリコリカッティングから始まるファンキーな曲です♪

 

サックスやドラムソロも登場するインスト曲です。

 

8曲目”Margery, My First Car”は教会のミサで流れているようなゴスペル調のコーラスから始まります。

 

歌っているのはクリスティン・ヒューカルという女性ボーカリストです。

 

コンプレッサーが効いたコリー・ウォンのコリコリした音色のギターの音が印象的です。

 

9曲目”Aunt Leslie”は、6曲目の”1 For 1, Dimaggio”に引き続き黒人シンガーのアントウォウン・スタンリーが歌うポップな曲です。

 

このアントウォウン・スタンリーというシンガーは、ヴルフペックやコリー・ウォンのソロアルバムなどによく参加している常連さんです。

 

そしてアルバムの最後はコリー・ウォンの名前が曲名になった10曲目”Cory Wong”で終わります。

 

このコリー・ウォンのギターをフィーチャーしたインスト・ナンバーはライヴでは割と序盤に演奏されることが多いようです。

 

ちなみに本作の日本盤には”Aunt Leslie”と”Dean Town”の「Woody’s Demo」というデモ音源がボーナス・トラックとして収録されています。

 

あくまでもデモ音源ですので、音質も悪く演奏の方も勢いに欠けています。まずは本編の10曲をしっかりと聴き込みましょう♪

 

コリー・ウォンのギターだけでなく、聴いていてハッピーな気分になれるボーカル曲がおすすめです♪<

Vulfpeck – 『Mr. Finish Line』

2017年にリリースされた3枚目のフル・アルバム『Mr. Finish Line』も日本盤のCDで購入できます。

 

ヴルフペックは、その独特なアートワークや動画のデザインセンスも特徴的なバンドなので、こうやってCDという「形」で手元に置いておけると「観る」する楽しみも出てきますね♪

 

ちなみに日本盤の帯に記載されているバーコードも面白いデザインがされていますので、ぜひ本作を購入して確認してみて下さい。

 

さて、本作には3曲のボーナス・トラックを省くオリジナル盤の収録曲10曲中コリー・ウォンは3曲(そのうち1曲はギターではなく話し声のみ)のみの参加ですが、その代わりにデイヴィッド・T・ウォーカーにジェームス・ガッドソンにブーツィー・コリンズという超豪華な大物ゲスト・ミュージシャンが参加しています!

 

デビT好きの僕にとっては、ヴルフペックとの共演ってだけで最高のアルバムです!

 

もちろんゲストが豪華なだけじゃなくって、相変わらずの楽曲のクォリティーの高さも安心して聴けるアルバムです。

 

冒頭の1曲目”Birds of a Feather, We Rock Together”からアントウォウン・スタンリーが優しく歌うメロウな曲で始まります。

 

う~ん、この1曲目からメロウなR&B系の曲が好きならヤバいです!

 

本作は、キャッチーで弾けるように軽快な曲が多く収録されていた前作『The Beautiful Game』と比べると全体的にメロウな曲が多く収録されています。

 

次の2曲目”Baby I Don’t Know Oh Oh”は、チャールス・ジョーンズが歌う曲です。

 

ピアノとボーカルの絡み合いがどことなくダニー・ハサウェイが名盤『LIVE!』で歌ったジョン・レノンの”Jealous Guy”を彷彿させます。

 

3曲目”Mr. Finish Line”でようやくコリー・ウォンのご登場です!

 

前作で”Margery, My First Car”を歌っていたクリスティン・ヒューカルが浮遊感漂う歌声で軽やかに歌う曲です。

 

コリーのギターもコリコリと鳴っています♪

 

4曲目”Tee Time”は、人気フュージョン・バンドのStuffに在籍していたリチャード・ティーを彷彿させるエレピの音色が印象的な曲です。

 

曲名といいピアノの進行といいリチャード・ティーをリスペクトした曲ですね。

 

曲の最後にコリー・ウォンの話し声が入っていますが、ギターは弾いていません。

 

5曲目”Running Away”はデビT好きには目玉の曲です!デイヴィッド・T・ウォーカーがギターで、そしてジェームス・ガッドソンがドラムで参加したメロウなバラード曲です。

 

ジョーイ・ドシクという若手ボーカリストがしっとりと歌う曲です。

 

もう曲調からしてデビTがギターを弾かなくってはいけないような雰囲気です。

 

もちろんお得意のハープ奏法が「ピロリロリン♪ポロピロリン♪」と鳴りまくっています!

 

もうこれだけで満足なぐらいですね♪

 

しかしヴルフペックのメンバーは、本当に良い曲を書きますね!

 

60年代後半から70年代半ばまでの古き良き時代のソウルファンの心をがっちりキャッチするような名曲です♪

 

曲の終わりに少しだけ聴けるサックスの音色とか、堪りません♪

 

6曲目”Hero Town”は、コリー・ウォンのギターも登場するインスト・ナンバーです。

 

この曲には故プリンスのバンドでドラムを叩いていたマイケル・ブランドが参加しています。

 

サックスも登場するミドルテンポのインスト曲です。

 

7曲目”Business Casual”は、ジャクソン5風のボーカル曲です。

 

前作でも数曲で聴けたヴルフペック流ジャクソン5ですね。

 

8曲目”Vulf Pack”は、ここにきてバンド名が曲名になったインスト・ナンバーです。

 

ギターを弾くのはコリー・ウォンではなく、バンドのリーダーでマルチ・プレイヤーのジャック・ストラットンです。コリー・ウォンこそ参加していませんが、「ミニマル・ファンクってどんな感じ?」という疑問に答えてくれそうな曲です。

 

「ミニマル・ファンク」を知りたければ、まずはこの曲を!…といった感じでしょうか。

 

9曲目”Grandma”は、”Running Away”と同じくデイヴィッド・T・ウォーカーとジェームス・ガッドソンが、70年代ニューソウル好きを泣かせに掛かったメロウなバラード曲です!

 

アントウォウン・スタンリーが感情を込めて、まるでダニー・ハサウェイやアル・グリーンのように歌う涙腺崩壊系のメロウ・チューンです。

 

曲の終わりにベースから始まるちょっとしたジャム演奏も聴きどころです。

 

本編最後の10曲目”Captain Hook”は、ブーツィー・コリンズがベースではなくボーカルで参加した楽し気な曲です。

 

ベースを弾いていないのは残念なのですが、ブーツィーがちょっと歌うだけで一気にパーラメント感が出てくるのが凄いですね!

 

ちなみにギターを弾くのはテオ・カッツマンです。そして日本盤には、この後に3曲ものボーナス・トラックが収録されています。

 

11曲目”Eddie Buzzsaw”は、ジャック・ストラットンのコンプレッサーの効いたギターの音色とエディー・バーバッシュのアルト・サックスが印象的なインスト・ナンバーです。

 

12曲目と13曲目には、それぞれ”Captain Hook”と”Mr. Finish Line”のボーカル抜きのインスト・バージョンが収録されています。

 

特に13曲目の”Mr. Finish Line”は、ボーカルが無い分コリー・ウォンのギターを集中して聴くことが出来るので、ギターファンにはおいしいボーナス・トラックですね♪

 

コリー・ウォン好きだけでなくデビT好きも要チェックの好盤です♪
以上、【コリー・ウォンもギターで参加したミニマル・ファンク・バンド『Vulfpeck』の日本盤CDで買える2作品!】のご紹介でした。

 

ヴルフペックは、ビートルズの”Don’t Let Me Down”やジョージ・ハリソンの名曲”Something”にスティーヴィー・ワンダーの”Boogie On Reggae Woman”など、70年代のジャズファンク/ソウルジャズ系のミュージシャンがこぞってカヴァーした定番曲も2016年のライヴで演奏していました。

 

“Something”では、ジョージのあの印象的なギターソロを2本のギターがオクターヴ違いでユニゾンで弾く、まるでイーグルスの”Hotel California”やレーナード・スキナードの”Free Bird”状態でした。

 

いつか日本に来日して演奏してもらいたいものですね。

 

今後もヴルフペックとコリー・ウォンの活躍に目が離せませんね!

 

このブログでも引き続き追っかけていきたいと思いますので、ぜひまた読みに来てください。

 

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