2017/11/24
【Rare Grooveの名盤】ミーターズ(The Meters)を聴いたらゲイターズ(The Gaturs)も聴こう!
前回のブライアン・ストルツと前々回のパパグロに引き続き、連続でニューオーリンズファンク特集です。
レア・グルーヴ必須盤!ゲイターズ(The Gaturs)を聴こう!
ニューオーリンズファンク/ソウルの重要人物ウィリー・ティー
このゲイターズというバンドの『The Gaturs featuring Willie Tee … Wasted』というアルバムは知る人ぞ知る!なアルバムではありますが、レア・グルーヴ好きには必須のアルバムだと思います。
1962年辺りからレコードデビューをしたニューオーリンズのキーボード奏者兼シンガーのウィリー・ティーが1970年代に結成したのがこのゲイターズです。
ウィリー・ティーは、1974年のワイルド・マグノリアスのデビューアルバムでも音楽監督として重要な役割を果たしています。
そんなウィリー・ティーが率いるゲイターズは、基本は同郷のミーターズと同じキーボード+ギター+ベース+ドラムの4人編成です。
残念ながらほぼ無名のままこのアルバムを残して消えてしましましたが、このアルバムは聴き処の多い作品となっております。
70年代な雰囲気が全体に漂っているのが今聴くとレトロでいいんですよね。
『The Gaturs featuring Willie Tee … Wasted』
まず1曲目の渋い”Booger Man”から始めります。
ウィリー・ティーの弾くキーボードのオシャレなメロディがかっこいい曲です。
次の2曲目の”Cold Bear”と3曲目の”Gatur Bait”は、レア・グルーヴ・クラシックと言っても良いような曲だと思います。
というのも、ニューマスター・サウンズのギタリストでリーダーのエディ・ロバーツが2015年の自身のソロライヴでこの2曲をカヴァーしていました。
“Cold Bear”の方はワウギターがかっこよいダンサンブルなファンク曲です。
“Gatur Bait”は冒頭のベースのイントロがクールでギターはシンプルなリフを延々と弾いています。
この曲のキーボードソロで一瞬ドアーズの名曲”Riders on the Storm”っぽいメロディをウィリー・ティーが弾いています。
レイ・マンザレクに影響を受けているのでしょうか?
この時代のレア・グルーヴ/ジャズ・ファンク系のミュージシャンは、意外とドアーズからの影響を受けているのか?”Light My Fire”をカヴァーしていたりします。
僕の好きなギタリストのブーガルー・ジョー・ジョ-ンズも取り上げていました。
最近では、メデスキ、スコフィールド、マーチン&ウッドも”Light My Fire”を取り上げていますね。
他にもオルガン奏者のリューベン・ウィルソンとグラント・グリーンの息子のグラント・グリーンJr.とバーナード・パーディの3人が結成したオルガントリオの『The Godfathers Of Groove』も取り上げています。
しかもグラント・グリーンJr.が歌を歌っていたりします。
こういうの面白いですね。
やはりオルガンが入ったりするとドアーズをやってみたくなるんですね。
続く4曲目の”Nobody Can Be You”は一転してメロウなボーカル曲です。
この時代に多く見られるオハイオ・プレイヤーズ的な甘ったるいバラード系です。
5曲目はゲストのホーン隊が迫力あるその名も”Hunk Of Funk”です。
そして6曲目も曲名通りにファンキーな”Funky Funky Twist”でウィリー・ティーが歌います。
この曲もワウギターがいい感じでなっています♪
7曲目はタイトルトラックの”Wasted”なんですが、この曲も2,3曲目と同じくレア・グルーヴ・クラシックと言っても良いような傑作です。
アルバム名にこの曲を選んだのもうなずけるかっこいい曲です。
ワウギターがとことんグルーヴします。
8,9曲目はボーカル有りのオシャレでメロウ系の曲です。
少し時代を感じてしまう古い曲調ではあります。
最後の10曲目の”Get Up”は女性コーラスとサックス入りのアーバンな雰囲気漂うR&B系の曲です。
ここまでがアルバム本編で、CD盤のボーナストラックとして5曲のウィリー・ティーが歌う曲が収録されています。
一番の聴きどころは15曲目の”Sweet Thing”でしょう。
ホーンととストリングスとワウギターが盛り上げてくれるオシャレなファンク曲です。
以上、ミーターズとはまた違ったオシャレなファンクバンドですが、このアルバムもニューオーリンズファンクやレア・グルーヴが好きな人は必聴です!
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