2010/01/09

ソニー・ロリンズの時代!?おすすめアルバム『ニュークス・タイム』を聴こう！

Sonny Rollins -『Newk’s Time』

1. Tune Up
2. Asiatic Raes
3. Wonderful! Wonderful!
4. The Surrey With The Fringe On Top
5. Blues For Philly Joe
6. Namely You

Sonny Rollins (ts)
Wynton Kelly (p)
Doug Watkins (b)
Philly Joe Jones (ds)

『ニュークス・タイム』は【ロリンズの時代】！

数多くの名盤をリリースしてきたブルーノート・レーベルの中でも特に「4000series」は人気が高く歴史的名盤が多いと思います。

そんな「4000series」の1枚目を飾るのは、モダンテナーの巨人ソニー・ロリンズのBNでの4枚目のリーダー作です。

まず参加メンバーが素晴らしいですね!

適度にスウィンギーなウィントン・ケリーのピアノにジャズ・メッセンジャーズで鍛えられたダグ・ワトキンスのしっかりとしたベース、そしてマイルスのクウィンテットから名ドラマーのフィリー・ジョー・ジョーンズ……素晴らしい面子です!

これで悪い演奏になるわけがない!

このアルバムでは特にフィリー・ジョーの活躍が素晴らしく、ロリンズとの一騎打ちの#4“The Surrey With The Fringe On Top（飾りのついた四輪馬車）”が最高です♪

そのためかロリンズはフィリー・ジョーに捧げた#5をこのアルバムに収録しています。

ちなみにアルバムタイトルにある「ニュ−ク」とは、当時ドジャーズの選手だったドン・ニューカムにロリンズが似ていたためフィリー・ジョーがロリンズを「ニュ−ク」とニックネームで呼んでいたことに由来しています。

それゆえ、アルバム・タイトルにある「ニュークス・タイム」とは、【ニュークの時代＝ロリンズの時代】が到来したことを告げています。

まさに絶好調にあった当時のロリンズの演奏を収めた名盤だと言えるでしょう!

この2ヵ月後には、あの伝説の『ヴィレッジ・ヴァンガードの夜』の録音がされています。
（発売は逆で先に『ヴィレッジ・ヴァンガードの夜』が発売されその後このアルバムがリリースされました。）

なんていうかロリンズのテナーには聴くものを夢中にさせる魅力がありそして説得力も持ち合わせている! そう思います。

アルバムの内容は？

#1の”Tune Up”から骨太で芯があり、それでいて煌びやかで流麗なヴァンプをかましています!

このアルバムはロリンズ1人の1管編成なんでロリンズの代名詞ともいえる＜豪快なテナー・ブロウ＞が存分に味わえます♪

「男性的なテナー・サックスを聴きたければソニー・ロリンズを聴けばいい。」とは、BNの創始者アルフレッド・ライオンの言葉ですが、このアルバムを聴けばその言葉の意味が理解できますね!

ちなみに#2はケニー・ドーハム(tp)の曲でどことなくアフリカンな感じが漂う傑曲です。

#3はジョニー・マチスのヒット・ナンバーでゆったりとしたロリンズのテナーがメロディアスで心地よい曲です。

続く#4の「飾りのついた四輪馬車」は、大ヒット・ミュージカル「オクラホマ」の曲で軽快なメロディーが印象的です。

マイルスもこの曲をアーマッド・ジャマル(p)のバージョンを参考にしてやっていましたね。

ロリンズが豪快にそして奔放にメロディアスなテーマを吹き、溢れんばかりのアドリヴを!

そしてフィリー・ジョーと共にだんだんと熱くなっていく!

手に汗を握るような白熱の演奏が聴きものです!

そして#6は「リル・アブナー」というコメディ・ミュージカルの曲で素敵にアルバムの幕を閉じます♪

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6曲全てが素晴らしい♪

このアルバムには素晴らしいモダンジャズばかりが収められていると思います♪

それにしてもこの当時にモヒカンってのはねぇ〜〜かっこいい！(笑)

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