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カテゴリー:Music

2010/01/11

【ジャズを聴こう♪】イタリアが生んだ新世代のトランペッター、ファブリッツィオ・ボッソの『SOL!』を聴こう!

イタリアが生んだ新世代のトランペッター、ファブリッツィオ・ボッソ

 

イタリアのトランペット奏者のファブリッツィオ・ボッソとアルゼンチン生まれのラテン系サックス・プレイヤーのジャヴィエル・ジロットと共演したラテン系ジャズのプロジェクトです。

なんともオシャレです♪

ラウル・ミドンが参加しています。

 

しかも歌っている曲は「キサス・キサス」でこの曲はラテン系音楽好きなら誰もが知るボレロの名曲です。

 

コンポーザーはオスバルド・ファレスで、キサス(Quizas)とはスペイン語で、英語でいうところの“Perhaps”です。

 

ちなみに歌詞の中で「キサス,キサス(ええ、多分ね)」というのはいっこうに煮えきらない男に想いをよせる遣る瀬無い乙女心を歌ったものらしいです。

 

ちなみにナット・キング・コールも歌っていました。

 

ブエナ・ビスタソシアル・クラブ・バンドのカーネギー・ホールでのライヴ盤でもオマーラ・ポルトゥオンドが歌っていました。

 

もちろんこのアルバムの良いところはそれだけではありませんよ!

 

 

アルバムの聴きどころは……

初っ端の#1からハイ・テンションなラテン・ジャズで幕を上げます!

 

まず最初にソロを取るジャヴィエル・ジロットの吹くバリトン・サックスでのソロがなんとも素晴らしいです!

 

それとこのなんともいえないリズム感がたまらない♪

 

ちなみにドラムもハイ・ファイヴのメンバーです。そしてその後ファブリーツィオのソロ……

 

しかしこのファブリーツィオという男はものすごいテクニックを持っています!

 

早いパッセージで吹きまくるんですが、音の1つ1つがハッキリと聴こえていて、まったく濁りのないクリーンな音がどこまでも響き渡ります!

 

そしてピアノソロに移り曲は盛り上がったまま終わりを迎えます。

 

そして次はラウル・ミドンが感情を込めて歌う「キサス・キサス」です♪

 

いい声です♪

 

ここでもジャヴィエルのバリトン・サックスのソロがムーディーでいい感じです♪

 

続く#3は、しっとりとした大人なムードの曲調です♪

 

トランペットとバリトン・サックスが効果的に絡み合うアレンジが活かされています!

 

#4は、演奏時間は短いながらもファブリーツィオとジャヴィエル(この曲ではソプラノ・サックス)のデュオで始まり、だんだんと他のメンバーも参加して盛り上げる曲です。

 

#5は、少し悲しい曲調で始まります。

 

どこかアイリッシュなイメージがするソプラノで始まり、ファブリーツィオが入ってくると一気にラテン・ムードになる曲です♪

 

#6は、途中のピアノ・ソロがとても美しい音色だったことがとても印象深いです。

 

しかし曲の終盤にはまたしてもファブリーツィオとジャヴィエルの相性バツグンのハーモニーが聴けます♪

 

よく練られたアレンジだと思います。

 

#7は、ピアノの印象的なメロディーのイントロで始まり曲を通してほぼファブリーツィオとジャヴィエルがユニゾンで吹いています。

 

もちろん途中で上のパートと下のパートに入れ替わっての演奏です。

 

#8は、これまたウットリするようなピアノの音色が綺麗な曲です。

 

ゆったりとしたバラード演奏でファブリーツィオのフリューゲルホルンがとても美しい音色を奏でています。

 

そしてタイトル曲の#9は、またまた2人のハーモニーがとても綺麗で楽しい曲です。

 

終盤のファブリーツィオのソロがまた素晴らしい♪

 

少しブラウニーを彷彿させます!?

 

#10はテーマがしっかりとしている曲で、まずファブリーツィオが流麗なソロを取り、ジャヴィエルがソプラノで張り裂けんばかりの高音を奏でます!

 

#11は、ナタリオ・マンガラヴィテが歌うボーカル曲でバラードです。

 

バックでオブリガードを吹くファブリーツィオのミュート・トランペットの音色がどこまでも美しいのが特徴です♪

 

#12は、バリトンの哀しいメロディーがなんともお涙頂戴……なバラードです。

 

バックで弾いているピアノのコンピングもなんとも哀しい……。

 

しかしとても雰囲気のあるいい曲だ。

 

#13は、ここに来てかっこいい曲です!

 

普通こういったかっこいい曲はアルバムの最初らへんに置きそうなのですが、あえて最後まで気を抜かせない構成にしたのではないでしょうか!?

 

この曲、タイトルからしてかっこいいですよね♪

 

最後の#14は、なんとなくネヴィル・ブラザーズやユッスー・ンドゥールを思い出す(?)浮遊感溢れるボーカル(というか、何だろう?民族的な声)で始る曲。

 

その後穏やかな演奏が続く……。

 

アルバムの締めにちょうど良い曲調だと感じます。

 

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終わりに……

全体を通して高度な演奏技術とハーモニーを基調としたアレンジが施されていて、そういった音楽的なところを見るとかなりレベルの高いアルバムだと思います。

 

しかしそれ以上にこのアルバムのいいところは、そういった音楽的な知識を意識しなくっても単純に楽しいラテン・ジャズ♪として聴けるところでしょう。

 

ジャケもなんだかピカソっぽくっていい感じだし、中ジャケのファブリーツィオとジャヴィエルが並んで演奏している写真がとても雰囲気が合っていい感じです。

 

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