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カテゴリー:Music

2021/05/30

メインストリーム・レコードのおすすめスピリチュアル・ジャズ作品5選!

アメリカのレコード会社『メインストリーム・レコード』に残されたおすすめのスピリチュアル・ジャズ作品を厳選して5枚ご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

『メインストリーム・レコード』に残されたおすすめのスピリチュアル・ジャズ作品をまとめてご紹介!

スピリチュアル・ジャズ好きの方にぜひ聴いてもらいたい僕のおすすめ5作品!

前回の【メインストリーム・レコードのおすすめジャズ・ファンク作品20選!】に引き続き、『メインストリーム・レコード』に残されたスピリチュアル・ジャズ系の作品を厳選して5枚ご紹介したいと思います。

 

最近のこのブログの記事にしては、たったの5枚…と珍しく少ない枚数のご紹介記事とはなりますが、その分内容が濃いアルバムをい集めています。

 

それではさっそくご紹介したいと思います。

 

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Buddy Terry – 『Awareness』

前回のジャズ・ファンク20選でも登場した漆黒の極太テナー・サックス奏者バディ・テリーもスピリチュアル編にご登場です。

 

 

1971年に録音されたこの『Awareness』は、ジョン・コルトレーン直系のようなスピリチュアルな組曲”アウェアネス組曲”で始まるアルバムです。

 

次の2曲目の”Kamili”と、連続して2曲スピリチュアルな楽曲が続きますが…3曲目にはキャッチーで聴きやすい”Stealin’ Gold”が収録されていたりもします。

 

まぁ、そのすぐ後に過激な”Sodom And Gomorrah”が収録されてもいますが…。

 

ちなみに本作には、ロイ・ヘインズのジャズファンク盤『Senyah』にも参加していたローランド・プリンスというギタリストが参加しています。

 

多少アバンギャルドで聴きにくい楽曲もありますが、アルバム最後の”Abscretions”のような正統派ジャズ・ファンクも収録された見逃せない名作です。

 

Curtis Fuller – 『Crankin’』

このブログを書いている数日前の2021年5月8日に惜しくも亡くなってしまったトロンボーン奏者のカーティス・フラーも『メインストリーム・レコード』にジャズファンクの名作を残してくれています。

 

ジョン・コルトレーン好きの僕としては、ブルーノートの名盤『Blue Train』に於けるカーティス・フラーの演奏が印象的なのですが…本作ではなかなかにアバンギャルドな演奏を披露してくれています。

 

表題曲の1曲目”Crankin'”は、まるでオーネット・コールマンやエリック・ドルフィーが乗り移ったかのようなハチャメチャっぷりです!

 

ギターで参加したビル・ワッシャーのソロも、ファズを効かせた歪んだ音色で、まるでジェームス・ブラッド・ウルマーのように過激です。

 

また興味深い点として、ベースにスタンリー・クラーク、ドラムにレニー・ホワイトといったリターン・トゥ・フォーエヴァー組の凄腕フュージョンマン達が参加しています。

 

最高クラスのリズム隊に支えられ、ハード・フュージョンに近いようなレベルの高い演奏を聴くことが出来ます。

 

アルバムのジャケット・デザインがあまり良くないのが残念ではありますが、アルバムの中身は高次元な演奏が繰り広げられる内容となっております。

 

演奏力の高いフュージョン系のスピリチュアル・ジャズ作品をお探しの方におすすめです。

 

Frank Foster – 『The Loud Minority』

14分39秒の長尺曲の1曲目”The Loud Minority”から、スピリチュアルな意思表明を感じさせるアルバムです。

 

「ラウド・マイノリティ=声高な少数派」とは、なんとも政治的な意味合いを感じさせますが…そういったことを抜きにしても本作のこの曲は、凄まじくかっこいい楽曲です!

 

現代における革新的なビッグバンド形態のバンドのスナーキー・パピーにこの曲を演奏してもらいたいな~と想像を膨らませてしまう名曲です。

 

ベースにはスタンリー・クラーク、ドラムにはコルトレーンの黄金のカルテットの一員だったエルヴィン・ジョーンズ、ギターにはテッド・ダンパー、そしてトランペットにはスピリチュアルな作品をいくつか吹き込んでいるハンニバル・マーヴィン・ピーターソンといった個性派のメンバーが本作には参加しています。

 

そのため演奏力も申し分なく、長尺曲がたったの4曲収録されているのみなのですが、濃いすぎる内容となっております。

 

BGMのような流し聞きするのではなく、たっぷりと時間があって精神的にも体力的にも余裕がある時にじっくりと聴きたい名作です。

 

Harold Land – 『New Shade of Blue』

名トランペット奏者のクリフォード・ブラウンの相棒としても活躍したサックス奏者のハロルド・ランドの1971年の作品『New Shade of Blue』も、かっこいいスピリチュアル・ジャズ曲が収録された名作です。

 

盟友ボビー・ハッチャーソンの新主流派のビブラフォンの音色がなんとも美しく、アルバム全体を幻想的な雰囲気で包んでいます。

 

2曲目以外は全てハロルド・ランドのオリジナル曲になりますが、どことなくジョー・ヘンダーソンが書きそうな曲調です。

 

知らずに聴いたらジョーヘンのアルバムだと勘違いしてしまうかも!?

 

ということは、この時代のジョーヘンの作品がお好きな方にもおすすめ出来るアルバムだとも言えますね。

 

Harold Land – 『Choma』

最後にご紹介するこの『Choma』も、ハロルド・ランドの作品です。

 

相棒だったクリフォード・ブラウンが亡くなってから、仏教徒となったハロルド・ランドの東洋思想が強く表れたような表題曲の1曲目”Choma (Burn)”が強烈です!

 

レジー・ジョンソンの低音ブイブイ・ベースに、レオン・”ンドゥグ”・チャンドラーとウッディ・ゼウスのツイン・ドラムによるリズム隊がとてもアグレッシヴです!

 

本作にもピアノで参加したビル・ヘンダーソン作の”Our Home”以外の楽曲は、全てハロルド・ランドによるオリジナル曲で、どれも10分を超える長尺曲になります。

 

この2曲目”Our Home”のみ5分程度の短くキャッチーな楽曲になります。

 

3曲目”Black Caucus”は、ワンコードのジャズ・ファンク系の楽曲で、各人がアバンギャルドに暴れ回った実験的な楽曲です。

 

アルバム最後の4曲目”Up And Dwon”は、ウェイン・ショーターやジョー・ヘンダーソンを彷彿させるモーダルなジャズ曲です。

 

 

以上、【メインストリーム・レコードのおすすめスピリチュアル・ジャズ作品5選!】でした。

 

今回は少なめの5作品だけのご紹介となりましたが、どれも強烈な勢いある作品となりますので、スピリチュアル・ジャズ好きの方はぜひとも聴いてみてください。

 

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