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カテゴリー:Music

2023/04/23

ローウェル・ジョージがいた時代のリトル・フィートのおすすめアルバムをまとめてご紹介!

サザンオールスターズの桑田佳祐にも大きな影響を与えたローウェル・ジョージが在籍していた時代のリトル・フィートのおすすめアルバムをまとめてご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

ローウェル・ジョージがいた時代のリトル・フィートのアルバムをまとめてご紹介します。

リトル・フィートとは?

1969年に結成されたロック・バンドのリトル・フィート(Little Feat)は、一度解散をしたもののメンバーを代えながら今現在も活動している息の長いバンドです。

 

元はと言えば、フランク・ザッパが率いていたマザーズ・オブ・インヴェンションのメンバーだったギタリストのローウェル・ジョージとキーボード奏者のビル・ペインによって結成されたバンドでした。

 

初期の頃はちょっぴりブルース混じりのサザン・ロックっぽいバンドでしたが、徐々にニューオーリンズ音楽の影響が垣間見えるファンキー路線へと変わっていきました。

 

それはバンドの中心人物だったローウェル・ジョージに寄るところが大きかったと思われます。

 

L.A.で活動するバンドなのに米国南部のサザン・ロックやニューオーリンズ音楽の影響を感じさせるのは面白いところですね。

 

このファンキー路線の頃のリトル・フィートの音楽性は、サザンオールスターズの桑田佳祐にも大きな影響を与えた事でも有名です。

 

「いとしのフィート」といったリトル・フィートに捧げた楽曲も制作していましたからね。

 

どことなく桑田佳祐の歌い方もローウェル・ジョージに似ている!?…気もしますね。

 

 

リトル・フィートのローウェル・ジョージ

さて、そんなローウェル・ジョージはボーカルとギターを担当していました。

 

もちろん作詞作曲もこなしていました。

 

このブログ記事を書いている僕は、もちろんローウェル・ジョージの音楽性やギター演奏が大好きです。

 

ローウェルはスライドギターを得意としていて、ギターの指板を握る左手の小指にスライドバーをはめて演奏していました。

このスライド奏法は、古くはミシシッピ・デルタ・ブルースから受け継がれてきた伝統的な演奏方法です。

 

ロック・ミュージシャンでは、オールマン・ブラザーズ・バンドの歴代のギタリスト、デュアン・オールマンにウォーレン・ヘイズにデレク・トラックス等が得意としています。

 

また他に有名所でいうと、ライ・クーダーやサニー・ランドレスといったミュージシャンも得意としています。

 

正直言いますと、今名前を挙げた名手と比べるとローウェルのスライドギターはそこまで上手くはありません…。

 

同じような手癖フレーズで弾くことが多く、デュアン・オールマンやサニー・ランドレスのようにバリバリとアドリヴ演奏を披露するわけでもありません。

 

あくまでも楽曲に味付けするスパイスのような使い方です。

 

しかし毎回弾いているようなその「常套句フレーズ」こそがローウェル・ジョージの個性だとも言えます。

 

それとローウェル・ジョージのギター演奏で特徴的なのが、コンプレッサーというエフェクターを使っていることです。

 

“compressor”をそのまま日本語にすると「圧縮機」の意味になるのですが、このコンプレッサーというエフェクターは簡単に言ってしまえば、「大きな音と小さな音を同じ出力レベルに整える」といった感じです。

 

例えばギターの弦は、6弦が一番太く1弦は一番細い仕様になっています。

 

6本ある弦はそれぞれ太さが違うため、そのまま弾くとどうしても太い6弦の音は大きくなり、細い1弦の音は小さくなってしまいます。

 

こういった音の出力の差を埋めるのがコンプレッサーというエフェクターです。

 

このコンプレッサーは、カントリー・ミュージックのギタリストや、ファンキーなカッティングをするファンク・ギタリストが好んで使うエフェクターです。

 

近年ではネオ・ソウル・ギターの流行りと共に彼らネオ・ソウル系のギタリストにも必須アイテムとなっております。

 

そんなコンプレッサーを使ってスライドギターを弾いていたのがローウェル・ジョージでした。

 

特にローウェルは、MXR社の”DYNA COMP(ダイナ・コンプ)“を使っていました。

 

 

リトル・フィートを聴き始めた大学生だった頃の僕は、ローウェル・ジョージを知ってからこのダイナ・コンプの存在を知りました。

 

通っていた楽器屋さんに「ローウェル・ジョージが使用したことで有名なコンプレッサー」と書かれたポップが目に入りました。

 

当時はコンプレッサーというエフェクターについて、よくわかりませんでしたが、「そうか!ローウェル・ジョージのあの煌びやかな音はコンプレッサーで作ってるんだな!」と想像しました。

 

懐かしい思い出です♪

 

他にもローウェル・ジョージのギターには独特な要素があります。

 

まず若い頃に東洋思想を学んでいたため、システマティックな西洋音楽にはない音使いをしています。

 

その東洋思想とちょうど合っていたのが、ギターのフレットを横滑りしていくスライド奏法でした。

 

更にローウェルは、フェンダーのストラトキャスターを使っていたのですが、ピックアップはテレキャスターの物に代えています。

 

後期にはコンプレッサーだけでなく、ギターの音を「シュワシュワ」鳴らすフェイザーというエフェクターも使っています。

 

こういった特徴のあるローウェルでしたが、1970年代後半から常習していた薬物での中毒を度々引き起こすことにより体調を崩しがちになります。

 

1977年 のアルバム『Time Loves a Hero』辺りから、他のメンバーの音楽性がジャズやフュージョン寄りになっていった頃からローウェルはバンド内で孤立化していきました。

 

そういった経緯から音楽性の違いを理由に1979年にリトル・フィートは解散するのですが、その直後にローウェルは心臓発作で亡くなっています。

 

1979年6月29日に34歳という若さで亡くなったローウェルでしたが、彼の残した音楽は永遠に輝きを失うことはないでしょう。

 

現に僕はローウェル・ジョージが亡くなった後で生まれた世代ですが、大学生の頃にリトル・フィートを聴いて好きになりました。

 

既にローウェルが亡くなってから20年以上が経っていました。

 

それでもリトル・フィートの音楽に出会い、ローウェル・ジョージの才能に魅了されました。

 

そういったわけで、今回は僕よりも若い世代の「これから色んな音楽を聴いてみたい!」といった人たちや、僕と同世代、もしくは年上の方にも「リトル・フィートってどんなバンドなの?」といった人たちに、ローウェル・ジョージがいた時代のリトル・フィートのおすすめアルバムをおすすめしたいと思います。

 

ちなみにローウェルが亡くなってから一度解散したリトル・フィートでしたが、1987年にメンバーを代えながら再結成して今も活動を続けています。

 

もちろんローウェル時代の楽曲を今でもライブでやっているのですが…ていうか、ローウェル時代の楽曲を今でもメインでライブ活動をしています。

 

それぐらい「リトル・フィート=ローウェル・ジョージ」のイメージが強いバンドです。

 

ローウェル・ジョージがいなくなった後もビル・ペインを中心に活動を続けてアルバム制作はしていますが、正直言って僕はあまり好きではありません。

 

それどころかローウェルがいた後期のアルバムもフュージョン色が強くってそこまで好きではありません。

 

勘違いしないでもらいたいのですが、僕はフュージョンは大好きです!

 

ただ、リトル・フィートがやるべき音楽性ではないかな?…と感じているからです。

 

やはりリトル・フィートには、スワンピーなファンク・ロックを求めてしまいます。

 

そういった音楽性はローウェル・ジョージに寄るところが大きかったですからね。

 

それでは前置きが長くなりましたが、ここからは僕がおすすめしたいリトル・フィートのアルバムを順番にご紹介します。

 

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ローウェル・ジョージ時代のリトル・フィートのおすすめアルバムをご紹介!

Little Feat – 『Little Feat』

1971年にリリースされたリトル・フィートの1stアルバム『Little Feat』です。

 

この頃はまだニュー・オーリンズ・ファンク風の音楽性ではなく、ブルースの影響が濃いサザン・ロック・バンドといったところでしょうか!?

 

1曲目の “Snakes on Everything”は、ローウェルが書いた曲ではなくキーボード奏者のビル・ペインが書いています。

 

そのためローウェルではなくビル・ペインが歌っています。

 

イントロではしっかりとローウェルの「いつものスライドギター」の「常套句フレーズ」が登場しているのですが、いきなりロ-ウェルではなくビル・ペインが歌っているので驚きますね。

 

ローウェルだけでなくビル・ペインもこのバンドの要だということがわかります。

 

リトル・フィートは今現在も活動を続けているのですが、もはやオリジナル・メンバーはビル・ペイン以外残っていません。

 

本作収録時のベーシストだったロイ・エストラーダは今も健在ですが2012年に脱退しています。

 

ドラマーのリッチー・ヘイワードは残念ながら2010年に他界しました。

 

ビル・ペインのみとなったリトル・フィートですが、そもそもこの1stの時点でも彼の存在もローウェルと並んで大きかったので、今もリトル・フィートが続いているのはそういうことなのでしょう。

 

ちなみに “Takin’ My Time”もビル・ペインの単独作曲です。

 

さて、ビル・ペインとの共作にはなりますが2曲目”Strawberry Flats”からローウェルの曲が始まります。

 

無骨な歌い方は決して上手くはありませんが、どこか「悲しみ」を秘めたような哀愁が感じられます。

 

この”Strawberry Flats”と”Truck Stop Girl”の2曲は隠れた名曲だと思います。

 

どうしてもローウェル・ジョージの最高傑作と名高い”Willin'”と比べると印象は薄くなりますが、どちらの曲も良い曲です。

 

この頃の楽曲はローリング・ストーンズからの影響が大きく感じられますね。

 

次にローウェルお得意のしっとりとしたバラード曲”Brides of Jesus”を挟み、名曲”Willin'”が登場します。

 

とは言ったものの、この曲は2ndアルバムで再演収録されるのですが、そちらのバージョンの方が良いです。

 

こちらの1stアルバム収録バージョンは、まだ未完成の状態に感じられるあっさりとした仕上がりです。

 

しかしこの1stアルバムの”Willin'”には、スライドギターの名手ライ・クーダーがゲストで参加しています。

 

したがって本作の”Willin'”で聴けるスライドギターは、ローウェルではなくライ・クーダーの演奏です。

 

まぁ…正直言うと、ライ・クーダーの方が上手いですね。

 

いやいや、音楽は技術が全てじゃない!(笑)

 

完成バージョンは次のアルバムまで待ちましょう!

 

ちなみにライ・クーダーは、ハウリン・ウルフのカバー曲をメドレーで演奏した”Forty-Four Blues / How Many More Years”にもゲスト参加しています。

 

いきなりビル・ペインの曲”Snakes on Everything”で始まったり、ハウリン・ウルフのカバー曲をやっていたりとまとまりはそこまでなくローウェル色もそこまで濃くないアルバムですが、”Hamburger Midnight”のようなストレートなロックをやっていたリトル・フィートの貴重なデビュー・アルバムも悪くない出来です!

 

Little Feat -『Sailin’ Shoes』

僕が初めてリトル・フィートを聴いたのがこの2ndアルバム『Sailin’ Shoes』からでした。

 

ちょうど色んなジャンルの音楽を聴き始めていた大学生だった頃に、ワーナーミュージックの「対象のCDを3枚買って応募券を送ったらCD1枚を無料でプレゼント!」というキャンペーンがその当時あったんです。

 

大学生だった僕にはこのキャンペーンがとても助かりました。

 

CD3枚分の金額で4作品手に入れることが出来たんですからね!

 

その時にまだ色んな音楽を知らなかった僕はジャケ買いをしました。

 

ダイナソーJr.の『Green Mind』と、この『Sailin’ Shoes』と次回作の『Dixie Chicken』を買いました。

 

この『Sailin’ Shoes』からリトル・フィートのアルバム・ジャケットのイラストはネオン・パークが手掛けているのですが、僕には強烈に印象に残りました!

 

「変なイラストだな~」とは思ったものの、アルバムを聴いてみてすぐに好きになりました!

 

爽やかなアコギのイントロに導かれて、1stの頃よりもちょっぴりボーカルが上達したローウェルが爽やかに歌う1曲目の”Easy to Slip”は、初めて聴いた時から今でもずっと好きな楽曲です。

 

僕はこういったサビの部分を一緒に口ずさめそうなキャッチーなロック・ソングが大好きです♪

 

その代わり、この曲でリトル・フィートを知ったため後に1stアルバムを聴いた時は逆に驚きました。

 

「1stアルバムからえらく変わったんだな~!」ってね。

 

本作は”Easy to Slip”だけでなく、ミドル・テンポのロック曲”Cold, Cold, Cold” や、軽快なピアノがノリの良い”Tripe Face Boogie” に、ブルース・ロックの”A Apolitical Blues”、そしてストレートなロックン・ロール曲”Teenage Nervous Breakdown”や”Texas Rose Café” といったかっこいい曲が多く収録されています。

 

今回もビル・ペインの単独作曲は”Got No Shadow”と”Cat Fever” の2曲が収録されているのですが、どちらもCDの後半、レコードでいうところのB面に収録されています。

 

ローウェル色が強くなった分、リトル・フィートらしさがより前面に出たアルバムだと言えます。

 

…とまだ終わりません!

 

大事なことはまだあります!

 

大事なことは3曲あります!

 

それは”Trouble”と”Willin'”、そして”Sailin’ Shoes”です!

 

この3曲が飛びぬけて良い曲です!

 

“Trouble”は2分ちょっとと短いながらも、ローウェルの悲し気な歌声が素晴らしい楽曲です。

 

どことなくメキシコ音楽のテックス・メックスからの影響を感じさせますね。

 

そして”Willin'”は、ローウェルが書いた最も素晴らしい楽曲だといっても過言ではありません!

 

1stアルバムで収録されていたバージョンよりもテンポを落として、ピアノのメロディーを強く強調したアレンジに代えられています。

 

ここで聴けるビル・ペインのピアノ・ソロの美しさは、まさに名演と呼ぶにふさわしいです。

 

ちなみにこの再演バージョンでもローウェルはスライドギターは弾いていません。

 

ピアノ・ソロに重ねて聞こえるラップ・スティール・ギターを弾いているのは、フライング・ブリトウ・ブラザーズのスニーキー・ピート・クレイノウがゲスト参加して弾いています。

 

ローウェルはアコギと歌に集中しています。

 

しかし本当に名曲です♪

 

大学生だった当時の僕はこの曲のギターを必死でコピーしていたのを思い出します。

 

ちなみにこの名曲は、リンダ・ロンシュタットがカバーしており、そちらも名演なのでぜひ聴いてみて下さい。

 

過去にこのブログでご紹介していましたので、そちらのブログ記事もぜひ読んでみて下さい。

リンダ・ロンシュタットがカヴァーしたおすすめの泣ける名曲バラード【4選】

 

そして最後にタイトル・トラックの”Sailin’ Shoes”なのですが、この曲は、ロバート・パーマーが1974年にリリースした名作『Sneakin’ Sally Through The Alley』の1曲目でカバーしていたのも有名です。

ロバート・パーマーのバージョンは、ミーターズがバックを務めたのでリトル・フィートのオリジナルよりも更にファンキーに仕上がっていました♪

 

ローウェル本人もゲストで参加していたのでリトル・フィートを聴いた後でぜひロバート・パーマーのバージョンも聴いてみて下さい。

 

“Trouble”と”Willin'”と”Sailin’ Shoes”の3曲は、ローウェルが亡くなった後でも再結成後のライブで何度も演奏されている名曲です。

 

この3曲は、リトル・フィートを知る上で欠かせない名曲ばかりです。

 

当時の僕と同じく、リトル・フィートを聴き始めるのは、まずはこの『Sailin’ Shoes』からおすすめします!

 

Little Feat -『Dixie Chicken』

以前からこのブログを読んで下さっている方々の中には、もしかしたら「このブログ名ってどういう意味?」とか「ニューオーリンズのディキシーランド・ジャズが好きなの?」とか疑問に感じている方がいるかも知れません?

 

いやいや、僕の思い違いで誰も気にもしていないかも…?それは残念…。

 

ん~、まぁそれはどちらでも良いのですが、(笑)

 

このブログを始めてから一度もブログ・タイトルについて触れていなかったのですが、初めてそのことについて書きます。

 

このサイト名の「Dixiefunk LAB.」は、元はと言えばリトル・フィートの『Dixie Chicken』から付けた名前です。

 

本作を始めて聴いた当時の僕は大学生でして、人生で初めてPCを使い始めた時期でした。

 

まだその当時は子供の頃からPCを使っていた人が少なかった時代だったので、僕は大学生になって授業で必要になったから初めてPCを使い始めたんです。

 

今でこそWebデザイナーというPCをバリバリ使う仕事をしていますが、僕は大学生になるまでPCなんて触ったこともなかったです…。

 

その大学生だった時に自分のハンドルネームを何にしようかな~?と迷ったときに聴いていたのがこのアルバムでした。

 

そこでそのまま「Dixie Chicken」にするのは嫌だったので、ファンキーな音楽が好きだから「Dixie Funk」にしたんです。

 

それからずっとハンドルネームで使っていたのですが、2014年にこのサイトを作る際にもサイト・ネームとして使うことにしました。

 

まぁ、このことは僕の直接の知り合いの人にも今まで一度も言ったことはなかったので誰も知らなくて当然なんですけれどもね…。(笑)

 

もしかしたら1人でもこのブログ名を気になっているっていう人がいてくれたら…と願い初めてここに書きました。

 

そんな影響を受けた『Dixie Chicken』なのですが、本作は間違いなくリトル・フィートの最高傑作です!

 

ニューオーリンズ・ファンク色が最も濃いアルバムです。

 

タイトル・トラックの”Dixie Chicken”は、ファンキーな名曲で、リトル・フィートを代表する曲でもあります。

 

再結成後のライブでは、この曲で20分近くジャムってることもあります。

 

ローウェル流のファンク・ロックのエッセンスが全て詰まった名曲ですね!

 

そりゃ~当時の僕がハンドルネーム用にパクry…拝借するのも頷けますね!(笑)

 

次の”Two Trains” では、珍しくワウギターのカッティングが登場するのですが、これは新加入のギタリスト、ポール・バレアが弾いています。

 

本作にもローウェルの悲し気なボーカルが曲調に合う”Roll Um Easy”や”Fool Yourself”といった哀愁漂うバラード曲も収録されています。

 

“Fool Yourself”の方はローウェルではなく、フレッド・タケットが書いた曲です。

 

フレッド・タケットは、本作からサポート・メンバーとして参加し始めたギタリストでした。

 

その後、1987年に再結成した時に正式メンバーとなり、今ではリトル・フィートのメイン・ギタリストになっています。

 

他にもアラン・トゥーサンの曲をカバーした”On Your Way Down”や、”Dixie Chicken”と並ぶローウェル流ファンク・ロックの名曲”Fat Man in the Bathtub” も聴き所です!

 

珍しいところでは”Kiss It Off”は、ローウェルの東洋思想が反映されたサイケデリックな曲です。

 

しかしライブでも人気の”Dixie Chicken”と”Fat Man in the Bathtub”の2曲の出来が飛び抜けていますね!

 

『Sailin’ Shoes』を聴いたら次はこの『Dixie Chicken』を聴いてみましょう♪

 

Little Feat -『Feats Don’t Fail Me Now』

どうしても『Sailin’ Shoes』と『Dixie Chicken』の名盤続きの後にリリースされたアルバムのためその2作品と比べると見落としがちですが、4作目のこの『Feats Don’t Fail Me Now』も素晴らしいアルバムです。

 

『フィーツ・ドント・フェイル・ミー・ナウ』というややこしいタイトルが当時の日本では難しかったのか、邦題は『アメイジング! 』と変えられています。

 

1曲目”Rock & Roll Doctor”では、イントロからフェイザーを使ったシュワシュワ音のギターが印象的ですね。

 

続く”Oh Atlanta”は、ビル・ペインが歌うノリの良いロックン・ロールで、今でもライブの定番曲として演奏されています。

 

“Skin it Back”は前作から新加入したポール・バレアが書いたファンキーな楽曲で、バレア自身が歌っています。

 

ローウェル印の「ブワァァ~~~ン!」と鳴るスライドギターのイントロで始まる”Down the Road” や、ホーンのアレンジがファンキーな”Spanish Moon”の2曲はローウェルの単独作曲です。

 

タイトル曲の”Feats Don’t Fail Me Now”は、”Dixie Chicken”や”Fat Man in the Bathtub”路線のファンク・ロック曲で、今でもライブの定番でもあるリトル・フィートの代表曲の1つでもあります。

 

邦題は「頼もしい足 」というタイトルが付けられています。

 

“The Fan”は、ローウェルとビル・ペインの共作曲ですが、後半のフュージョン的なインスト・パートはビルによるものでしょう。

 

このフュージョン路線が後にリトル・フィートが解散に至る原因となるのですが…。

 

本作には収録用の新曲が足りなかったのか、最後に”Medley: Cold Cold Cold/Tripe Face Boogie”の『Sailin’ Shoes』に収録されていた2曲をメドレーにしたリメイクが収録されています。

 

リメイク曲が収録されていますが、他の新曲はどれも出来の良い曲ばかりで、ハズレ曲がない本作も『Sailin’ Shoes』と『Dixie Chicken』に引けを取らない名作だと言えます。

 

Little Feat -『The Last Record Album』

アルバム名通りにこれが「最後」です…。

 

リトル・フィートの「最後」だと言うことではなく、ローウェル・ジョージ時代の「最後」だということです。

 

1曲目”Romance Dance”からローウェルではなく、ビル・ペインとポール・バレアがボーカルを取るこの2人が中心の曲で始まります。

 

しかし次の”All That You Dream”は、ビルとポールの書いた曲ながらローウェルが歌うキャッチーな楽曲が出てきて少しほっとします。

 

そして”Willin'”に似たローウェル印の泣けるバラード曲”Long Distance Love”が出てきて安心します。

 

リトル・フィートに求めたいのは、これなんですよね!

 

ローウェルのキャッチーでファンキーなロック曲と、哀愁漂うバラード曲…これこそがリトル・フィートです!

 

フュージョンっぽい楽曲は、ビル・ペインがソロか別プロジェクトでやるべきだった!

 

…とは言ったものの、薬物中毒で体調を崩しがちだったローウェルがたくさん曲を書くことが出来なかったので仕方ない面もあるかもしれませんね!?

 

他にも”Down Below the Borderline”や”Mercenary Territory”といったローウェル印の良い曲も収録されたアルバムです。

 

 

今回はご紹介しませんが、この後のアルバム『Time Loves a Hero』でよりフュージョン色が濃くなってローウェルの居場所はなくなっていきます。

 

その後、ローウェル亡き後に完成させたアルバム『Down on the Farm』で一旦リトル・フィートは解散をします。

 

ここまでがローウェルのいた時代のリトル・フィートのおすすめのオリジナル・アルバムでした。

 

それでは引き続き、おすすめしたい企画盤を2作品ご紹介します。

 

Little Feat -『Waiting for Columbus』

まずは1978年にリリースされたライブ盤の『Waiting for Columbus』です。

 

ローウェルが存命中に唯一リリースされた公式ライブ盤でした。

 

1977年に録音されたライブ音源が使用されています。

 

名曲”Fat Man in the Bathtub”で始まり、ビル・ペインとポール・バレアの共作曲ながらもローウェルが歌うキャッチーな”All That You Dream”へと続く冒頭2曲で、もう本作を聴く人はリトル・フィートの素晴らしいライブ演奏の虜になることは間違いありません!

 

そして9分にも及ぶ長尺演奏にアレンジされたライブ・バージョンの”Dixie Chicken”は、間違いなく本作のハイライトです!

 

そして”Willin'”で大泣きしましょう…。

 

本当に美しい名曲です♪

 

アルバム終盤には、代表曲の”Sailin’ Shoes”とノリの良い”Feats Don’t Fail Me Now”が続きます!

 

ちなみにCD盤では10曲も追加収録されたデラックス・エディションがリリースされています。

 

ホーン隊が参加してファンキーになった”Cold, Cold, Cold”や、アラン・トゥーサンのカバー曲”On Your Way Down”に、ストレートなロックン・ロール曲”Teenage Nervous Breakdown”といった見逃せない名演が収録されているので、今本作を購入するのであればぜひデラックス・エディション盤で手に入れましょう!

 

 

更に更に!

 

マニア向けにはCD8枚組のスーパー・デラックス・エディション盤も存在しています!

 

Little Feat -『Hoy-Hoy!』

1981年に『軌跡』という邦題でリリースされた未発表音源を中心に収録した企画盤です。

 

アコースティック・バージョンやデモ音源にライブ音源など様々な曲が収録されています。

 

中でも面白いのが、1969年に録音された”Teenage Nervous Breakdown”のデモ音源です。

 

初期の頃はゆったりしたテンポの曲だったんですね!

 

真っ先に聴くべきアルバムではありませんが、ローウェル時代のリトル・フィートを知る上で最後にでも聴いて欲しいアルバムでもあります。

 

 

以上、【ローウェル・ジョージがいた時代のリトル・フィートのおすすめアルバムをまとめてご紹介!】でした。

 

これからリトル・フィートを聴いてみたいといった方々の参考になれば…と思います。

 

ぜひこのブログ記事でご紹介したおすすめアルバムを聴いてみて下さい♪

 

まさかこのブログ記事で僕のこのサイト名の由来を初めて書くことになるとは…。(笑)

 
 

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