カテゴリー:Music

2019/01/21

コーネル・デュプリーのブルージーなギターが光る!ハンク・クロフォードの名作『ひとりぼっちの夜』を聴こう♪

ハンク・クロフォードが1972年に制作した名作『Help Me Make It Through The Night(ひとりぼっちの夜)』をご紹介します。

歌心あふれる演奏を得意としたサックス奏者のハンク・クロフォード!

今回は、米国テネシー州メンフィス出身のソウルフルなサックス奏者ハンク・クロフォードがリーダーの作品です。

 

この時期のハンク・クロフォードは、多作で数多くのアルバムを残しています。

 

特にKUDUレーベルには、本作を合わせて8枚もの名作を吹き込んでいます。

 

KUDUレーベルは、CTIレーベルのブラック・ミュージック部門として設立されたレコード会社です。

 

そのKUDUレーベルにハンク・クロフォードが移籍した第一作目が今回ご紹介する『Help Me Make It Through The Night(ひとりぼっちの夜)』になります。

 

 

Hank Crawford – 『Help Me Make It Through The Night』

01.Help Me Make It Through The Night
02.Brian’s Song
03.Uncle Funky
04.In The Wee Small Hours Of The Morning
05.Go Away Little Girl
06.Imagine
07.Ham
08.The Sun Died Ask Il Est Mort Le Sileil

 

Personnel:
Hank Crawford – Alto Saxophone
Richard Tee – Organ, Piano
Phil Kraus – Vibraphone
Cornell Dupree – Guitar
Ron Carter – Bass
Bernard Purdie – Drums
Margaret Ross – Harp
Charles McCracken, George Ricci – Cello
Alfred Brown, Emanuel Vardi, Theodore Israel – Viola
Bernard Eichen, Elliot Rosoff, Emanuel Green, Felix Giglio, Gene Orloff, Harold Kohon, Harry Lookofsky, Joe Malin, Max Pollikoff – Violin

 

– Only Track.07 Additional Personnel:
Grover Washington, Jr. – Tenor Saxophone
Wayne Andre – Trombone
Al DeRisi, Snooky Young – Trumpet
Pepper Adams – Baritone Saxophone
Eric Gale – Guitar
Idris Muhammad – Drums
Airto Moreira – Percussion

 

アルバムの内容

アルバムタイトルにもなった1曲目”Help Me Make It Through The Night”は、テキサス出身のフォーク系シンガーのクリス・クリストファーソンの1970年のヒットソングです。

 

カントリー調のゆったりしたこの曲を、コーネル・デュプリーのソウルフルなコード弾きに合わせて、ソウルジャズ風に演奏しています。

 

歌メロ部分のテーマを吹くのは、もちろん本作のリーダーのハンク・クロフォードです。

 

過去にはレイ・チャールズ楽団にも在籍していたハンク・クロフォードは、こういった歌ものの曲をサックスで演奏するのが得意です。

 

60年代には、レイ・チャールズたアレサ・フランクリンなんかの正統派R&B系の曲を多く取り上げていました。

 

そんなハンク・クロフォードが、カントリー調のこの曲を演奏すると、一気にブラック・フィーリング溢れるソウルフルな楽曲へと変化します!

 

ハンク・クロフォードが、テーマからソロを吹いた後は、コーネル・デュプリーのギターソロが始まります。

 

ブルースに根差したメジャー・ペンタトニック中心のフレーズに、ところどころ見せるダブルストップとアルペジオで下降するフレーズなど、お手本のようなR&B系のギターソロが聴きどころです♪

 

ギターソロの後は、70年代後半にコーネル・デュプリーと共に人気フュージョン・バンドのStuffとして活動することになるリチャード・ティーのオシャレなオルガンソロが続きます。

 

ソロとソロの繋ぎ目に、ドン・セベスキーによるゴージャスなストリングス&ホーンのアレンジも聴きどころです!

 

2曲目”Brian’s Song”は、フランスの作曲家ミシェル・ルグランのメロウなバラード曲です。

 

優雅なストリングスをバックにハンク・クロフォードが感情を込めて思いっきりサックスを奏でます!

 

2分を過ぎた頃にストリングスがゴージャスに鳴り響き、盛り上がりを見せます。

 

最後までサックスがリードを吹いて終わる、ハンク・クロフォードにとって本作一番の見せどころとも言える曲です。

 

ブルージーなコーネル・デュプリーのギターのイントロで始まる3曲目”Uncle Funky”は、ハンク・クロフォードのオリジナル・ブルースです。

 

その後、コーネル・デュプリーのソロライヴでもお馴染みの曲になります。

 

やはりコーネル・デュプリーは、こういったブルース系の曲を弾いている時が一番輝きますね!

 

イナタいコーネルのギターに、ソウルフルなハンク・クロフォードのサックスソロ……ブラック・ミュージック好きには堪らない名演です♪

 

フランク・シナトラが歌ったことで知られる4曲目”In The Wee Small Hours Of The Morning(朝のひととき)“は、リチャード・ティーのゴスペル風のオルガンが映えるバラード曲です。

 

まるでシナトラになったかのようにサックスを歌わせるハンク・クロフォードの名演が聴けます♪

 

5曲目”Go Away Little Girl”は、再びコーネル・デュプリーのブルージーなギターのイントロから始まる曲です。

 

この曲は、元はと言えばジェリー・ゴフィンとキャロル・キングが共作した曲で、スティーブ・ローレンスを始めダニー・オズモンドなどあらゆるシンガーがこぞって取り上げた人気の曲です。

 

ハンク・クロフォードが歌メロをしっとりとサックスで奏でます♪

 

ストリングスの盛り上がりと、ツボを押さえた的確なコーネル・デュプリーのバッキングが聴きどころです♪

 

6曲目”Imagine”は、ご存じジョン・レノンの歴史的名曲です!

 

まぁこの曲はさすがに、もとがずば抜けた名曲なのでよっぽど下手な演奏をしない限り上手くいく曲なのですがね……。(笑)

 

リチャード・ティーの幻想的なエレピをバックにハンク・クロフォードがサックスでしっとりと歌メロを奏でます♪

 

次の7曲目の”Ham”のみ演奏陣が多数入れ代わっています。

 

ギターがコーネル・デュプリーからエリック・ゲイルに、ドラムがバーナード・パーディからアイドリス・ムハマッドに代わっています。

 

この曲のみ、サックスにゲストでグローヴァー・ワシントンJr.が参加していたり、ペッパー・アダムスがバリトン・サックスで参加していたり、アイアート・モレイラがパーカッションを叩いていたりと豪華な面子が参加しています。

 

後年、コーネル・デュプリーは最後のソロアルバムでこの曲を取り上げていましたが、本当はこの1972年の本作でも参加したかったのでしょうか?(笑)

 

8曲目”The Sun Died(燃えつきた太陽)“は、レイ・チャールズの曲です。

 

ストリングスの優雅な演奏を背に、レイ・チャールズになったかのように歌心溢れるサックスを演奏するハンク・クロフォードの名演が心に染み渡ります。

 

ギターやオルガンのソロはなく、終始ハンク・クロフォードとストリングスが主導で曲を展開していきます。

 

アルバム最後はまるでメロドラマのエンディング曲のようなメロウな曲で締めくくられています。

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#1 #3 #5 #7

 

 

以上、【コーネル・デュプリーのブルージーなギターが光る!ハンク・クロフォードの名作『ひとりぼっちの夜』】のご紹介でした。

 

どちらかというとバラード曲が多く収録されたアルバムではありますが、”Help Me Make It Through The Night”や”Uncle Funky”に”Ham”などジャズファンク系の盛り上がる曲も収録されているのがポイントです。

 

またギター好きにとっても、名手コーネル・デュプリーのブルージーなギターソロやソウルフルなバッキングが聴けるのも聴きどころです♪

 

 

 

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