カテゴリー:Music

2019/01/19

ポップで聴きやすくなった90年代のダイナソーJr.の4枚のアルバム!

 
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絶対に聴くべきダイナソーJr.の90年代の名作アルバム4枚をご紹介します。

90年代に入り、ついにメジャー・デビューを果たしたダイナソーJr.

以前書いていた【絶対に聴くべきダイナソーJr.の80年代のアルバム3枚】の続きです。

 

前回はダイナソーJr.がレコード・デビューをした1985年の1stアルバムから1988年のインディーズ時代最後の名作『Bug』までをご紹介していました。

 

絶対に聴くべきダイナソーJr.の80年代のアルバム3枚

今回はその続きで、90年代に入ってからの4作品のご紹介になります。

 

1991年にWEA傘下の英ブランコ・イ・ネグロに移籍して遂にメジャー・デビューを果たしたダイナソーJr.の作品は、これまで以上にポップで聴きやすい曲が多くなりました。

 

前回のインディーズ時代の3枚よりも聴きやすくなった反面、オルタナティヴな個性が薄れた感はあります。

 

『Bug』のリリース後に、ベーシストのルー・バーロウがJマスキスとの不仲が原因で脱退しています。

 

そしてレコーディングではドラムもJ自身が叩くようになり、次第にマーフも脱退してしまい実質的にJのワンマン・バンドといった形になってしまっています。

 

皮肉にもこの時期が一番ヒット作も多く、音楽番組への出演も多くなりこのバンドのイメージが形作られた時期でもありました。

 

また楽曲の質も上がっているのと、メジャー・レーベルなのでレコーディングにお金を掛けれるようになったため、サウンドも向上しています。

 

4作品とも、今でもライヴで演奏されるような名曲も多く含まれており、実はどれも名盤となっています。

 

僕も実際には、この時期のダイナソーJr.から聴き始めたので、後でインディーズ時代のハードなダイナソーJr.を聴いて少し驚いた記憶があります。

 

今でこそ初期の3作が好きなのですが、大学時代はこの90年代のポップなダイナソーJr.の方が好きでした。

 

というわけで、聴く人を選びそうなインディーズ時代よりも、ロックが好きなら誰にでもおすすめできそうな90年代のダイナソーJr.の作品をご紹介していきたいと思います。

 

 

Dinosaur Jr. – 『Green Mind』

1991年にメジャー移籍第一弾としてリリースされたダイナソーJr.の最高傑作『Green Mind』です。これまでのギター+ベース+ドラムというシンプルなサウンドから、アコースティック・ギターを重ねたりコーラスが練られていたり曲によってはメロトロンの音が入っていたりと豪華な音作りに変化しています。収録曲の出来も素晴らしく、誰の耳にも聴きやすいようなキャッチーな曲ばかりになりました。アルバム・ジャケットもいつものよくわからないイラストからオシャレだけどシニカルな写真が使われています。女の子が煙草を吸っているこの写真は、ジョゼフ・スザボの写真集『Almost Grown』に収録されていた「Priscilla(プリシラ), 1969」という作品です。右側のスペースに紫のバンド名と緑のアルバム・タイトルが入れられたシンプルなジャケットです。ただし次回作以降は、お馴染みのグロかわいいイラストジャケに戻るのですが……。そういったジャケットのデザインだけを見てもこの作品だけがダイナソーJr.のディスコグラフィーの中でも異色の作品だと感じられます。僕が初めて聴いたダイナソーJr.の作品はこのアルバムなのですが、当時はこういったポップなバンドだと思っていました。その後、他のアルバムを聴いてみると、このアルバムだけ他の作品と比べると楽曲のポップさが浮いているな~と思うようになりました。多分メジャー一作目ということでレコード会社から制作にあたってヒットを要求されたのかもしれませんね⁉しかしこの作品のヒットのお陰で今のダイナソーJr.が存在しているってのも事実だと思います。さて、本作では1曲目と7曲目と9曲目だけがマーフの演奏で、それ以外の7曲は全てJがドラムを叩いています。また5曲目のアコースティック・ベース以外のベースも全てJが弾いています。まるでプリンスみたいに、ほぼ全ての収録曲の演奏がJ一人によるものです。もちろんJはどの楽器も上手くこなしているので、聞き苦しいところはひとつもありません。さて、収録曲の方は1曲目からこれ以降のダイナソーJr.の代表曲となったヒット曲”The Wagon”が始まります。疾走感あふれる爽やかなこの曲から既にこれまでのダイナソーJr.になかったポップな曲調に変化しています。ギターのコードもCadd9のオープンコードの響きが不思議な爽快感を醸し出してくれています。続く2曲目”Puke + Cry”は、イントロからJのアコギが登場する曲です。実はアコギも得意なJが軽やかに弾いています。スタジオ版ではエレキのバックにアコギの音が重ねられていますが、ライヴでは普通にエレキ1本で演奏されています。ライヴではイントロにエレキのカッティングから始まるかっこいいアレンジがされています。次の3曲目”Blowing It”もアコギの音が爽やかな楽曲です。バッキングにアコギの音をプラスするのがインディーズ時代になかった一番の変化ですね。そしてメドレー形式で4曲目”I Live for That Look”に続きます。この辺の楽曲の作り方もJのソング・ライティング能力が向上したことを感じさせます。5曲目”Flying Cloud”は、全編アコースティックの音で演奏する浮遊感漂う不思議な曲です。Jがアコギで弾き語りライヴをする際によく演奏される曲です。6曲目”How’d You Pin That One on Me”は、イントロから速いテンポで始まる曲です。ポップな楽曲が多い本作の中では、この曲でもハードな方です。曲の終わりにJの弾きまくりギターを聴くことが出来ます。7曲目”Water”は、サビ部分のどこか物悲しいコーラスが耳に残る印象的な楽曲です。8曲目”Muck”は、ヘヴィでファンキーなギターリフがかっこいい楽曲です。そして9曲目”Thumb”も”The Wagon”と同じくダイナソーJr.の代表曲となったバラード曲です。”There never really is a good time.There’s always nothing much to say.”「楽しいことなんて決して起きないんだよ。いつだって言いたいことなんて何もないんだ。」と、まるでカート・コバーンやトム・ヨークが歌いそうな自虐的な歌詞が印象的です。無気力王子とも呼ばれる寡黙なJの本音なのか?どうかはわかりませんが、なんとも悲しい歌詞です。メロトロンの音もバックで悲しく鳴っています。Jのギターソロもいつも以上に悲し聴こえます……。とても暗い曲ではあるのですが、ライヴだとJがギターを弾きまくるので、ライヴの山場とも言える重要な曲になっています。最後の10曲目のタイトル・トラックの”Green Mind”は、若者の青臭さを歌った曲です。これまで以上にポップにはなっていますが、最後の最後までクォリティーの高い曲ばかり収録された間違いなくダイナソーJr.の最高傑作として仕上がっています。ダイナソーJr.を聴くならまずはこの作品から!ですね。しかしこの作品がダイナソーJr.の「全て」ではないので、そこは勘違いしないようにしてください。

 

 

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Ryo
おすすめ曲は、全てです!
特に“The Wagon”“Thumb”は必聴です♪

ジョゼフ・スザボの写真集『Almost Grown』にご興味がある方はこちらもどうぞ♪

 

 

Dinosaur Jr. – 『Where You Been』

Green Mind』から2年後の1993年にリリースされたメジャー第二弾アルバム『Where You Been』です。さっそくメジャー2作目から謎のグロかわいい(?)ジャケットに戻っています。でもこの方がダイナソーらしくっていいですね。(笑)不気味なジャケット・デザインのせいで少し損しているような気がしなくもないのですが……収録曲の方は、前作から引き続き聴きやすいポップな曲が多く収録されています。1曲目の”Out There”は、ギターが激しく歪んだヘヴィな楽曲ですが、歌メロは耳に残るような曲調です。Jの低音ボーカルとファルセットのコーラスが上手く混じり合ったヴァース部分も印象的です。今でもライヴで毎回のように演奏されている代表曲のひとつとなりました。続く2曲目”Start Choppin”は、ヘヴィな1曲目から一転して『Green Mind』に収録されていてもおかしくないような爽やかな曲です。イントロのギターのカッティングが煌びやかで印象的ですね♪ライヴでもよく演奏されるヒットソングです。3曲目”What Else Is New”も、シュールなアルバム・ジャケットからは想像できないぐらい爽やかな曲です。(笑)イントロのギターソロがとてもキャッチーです♪この曲もライヴでよく演奏されています。Jのアコギ弾き語りライヴでも登場回数の多い楽曲です。4曲目”On the Way”は、これまた一転してギターの爆音で始まるテンポの速いロック・ソングです!前作『Green Mind』では見られなかったハードな楽曲が復活しています!とにかくかっこいい曲です!5曲目”Not the Same”は、なんとも暗い曲です……。悲しさの中にも憂いがあった”Thumb”とは違って、ひたすら暗い曲です……。Jは終始ファルセットで歌っていますが、それがなんとも更なる暗さを醸し出しています。個人的にはこの曲はいつも飛ばしています……さすがに暗いです。しかし次の6曲目”Get Me”は、インディーズ時代だと考えられなかったようなキャッチーなラヴソングです!この曲も”The Wagon”や”Thumb”と並ぶダイナソーJr.の代表曲となりました。ライヴでも必ずのように演奏されている名曲です♪キャッチーな歌メロだけでなく、Jのギターソロも過去最高の出来です!特に終盤のギターソロは絶品です♪実は僕が初めてギターソロに感動したのがこの曲でした。それまではギターソロってそこまで気にしたことなかったんです。この曲を聴いて以来、僕もギターでソロを弾くようになった思い出の曲です。次の7曲目”Drawerings”は、先の”Get Me”となんとなく似たメロディーを持つ楽曲です。しかしこちらの方は、最後まで盛り上がりどころのない単調な曲調で終わっています。再びハードなロック・ソングの8曲目”Hide”を挟んで、9曲目の軽やかなアコギのポップ・ソング”Goin Home”と続きます。そして最後の派手なギターのイントロで始まる10曲目”I Ain’t Sayin”でアルバムは終了します。捨て曲こそなかったけれども、ハードな楽曲が皆無だった前作『Green Mind』と比べると、3曲ほどハードなロック・ソングが収録されているこのアルバムの方が、よりダイナソーJr.らしいアルバムだとも言えますね。

 

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おすすめ曲は、#1 #2 #3 #4 #6

Dinosaur Jr. – 『Without a Sound』

れまたやる気なさげな謎のイラストがジャケットに使われた1994年リリースのメジャー3作目の『Without a Sound』です。ビール瓶を栓抜きで開けた時のような効果音からメランコリックなギターのアルペジオで始まる1曲目”Feel the Pain”は、今もライヴで演奏されている代表曲のひとつです。キャッチーな歌メロに弾きまくりのギターというダイナソー印の楽曲です♪2曲目”I Don’t Think So”も同じようにポップな楽曲でシングルカットもされました。当時、あるギター雑誌にこの曲の譜面が掲載されていて、”Get Me”でギターソロに目覚めた僕は必死に練習して弾けるようになりました。(笑)今にして思えば、若い頃にこの曲のギターソロを練習していたおかげでポップな楽曲のギターソロをアドリヴで弾けるようになれたのかも?と感じます。そう考えると、僕もJマスキスから影響を受けているんですね。3曲目”Yeah Right”は、ポストパンク・バンドのライヴ・スカルやオルタナティヴバンドのウヂで活動していた女性シンガーのタライア・ゼデックがコーラスで参加したポップな楽曲です。3曲連続でギターポップ系の曲が続いた後は、アコースティックなバラード曲”Outta Hand”が4曲目に収録されています。その後、ソロ活動でJが発表するようなアコギの曲の原点とでもいうべき曲調です。5曲目”Grab It”は、前作から見られた、静かな曲の次に聴いてる人を驚かせるような爆音ギターで始まる楽曲です。(笑)いきなりの爆音ギターのイントロはびっくりします(笑)6曲目”Even You”、7曲目”Mind Glow”、8曲目”Get Out of This”とゆったりとしたテンポの曲が続きます。この辺は少し単調に聴こえてしまいますね。軽快な9曲目”On the Brink”が続き、10曲目”Seemed Like the Thing to Do”で”Outta Hand”のようなアコギの楽曲が再び登場します。最後の11曲目”Over Your Shoulder”は、ヘヴィなギターに暗めの歌メロを持つ楽曲です。1曲1曲のクォリティーは決して低くはないのですが、どうしても前2作と比べると地味な楽曲の目立つアルバムだと感じます。

 

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おすすめ曲は、#1 #2 #3 #4 #10 #11

 

 

 

追記で2019年2月のことなのですが、『Without a Sound』に収録されている最後の11曲目”Over Your Shoulder”がBillboard JAPANのチャートで突如1位を獲得したようですね!

 

しかもきっかけはYouTubeでの再生回数によるものだそうです。

 

25年経って媒体が変わったことでこうやってヒットすることもあるもんなんですね!

 

 

Dinosaur Jr. – 『Hand It Over』

イナソーJr.の90年代を締めくくる1997年にリリースされたメジャー4作目にして解散前のアルバム『Hand It Over』です。このアルバムを最後に一度解散をして、その後はJマスキスは「Jマスキス+ザ・フォグ」という名義でソロ活動をします。しかし解散から10年後の2007年にはオリジナル・メンバーで再結成します。解散前のアルバムなので、どうしても印象が薄れてしまいそうなのですが……しかし収録曲の出来はかなりのものです!1曲目”I Don’t Think”は、前作の2曲目だった”I Don’t Think So”と似た曲名ですが、全くの別の曲です。こちらの方はヘヴィーなギターのリフからJのファルセットの歌が入ってきます。相変わらず素晴らしいギターソロが登場します。2曲目”Never Bought It”、3曲目”Nothin’s Goin’ On”、4曲目”I’m Insane”はどれもシングルカットされたポップな楽曲です。再結成後のライヴで演奏されることはないのですが、しかしどの曲もキャッチーなサビを持つ聴きやすい良い曲なので少しもったいない気もします。5曲目”Can’t We Move This”は、もはやお決まりの、静かな曲の後にびっくりするような爆音ギターで始まる曲です。(笑)この曲もファルセットで歌われています。6曲目”Alone”は、曲名通りに独りぼっちで寂しいようなダークな曲調です。「ザ・フォグ」時代にもライヴで演奏されていた曲です。ライヴでは”Thumb”とこの曲で、うっ憤を晴らすかのようにJがギターソロを弾きまくっていました。その後もポップな楽曲が続く中で、11曲目の”Sure Not over You”だけバンジョーの音色が入った異色の曲に仕上がっています。どうしてもアルバムの前半に良い曲が密集していますが、悪くない出来のアルバムでした。

 

 

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Ryo
おすすめ曲は、#1 #2 #3 #4 #6

 

 

以上、【ポップで聴きやすくなった90年代のダイナソーJr.の4枚のアルバム!】のご紹介でした。

 

ちなみにこの時期のダイナソーJr.の曲を多く収録したベスト・アルバムが2001年に『Ear-Bleeding Country: The Best of Dinosaur Jr.』というタイトルでリリースされています。

 

 

このベスト盤には、初期のインディーズ時代の曲や「ザ・フォグ」名義の曲も収録されていたり、シングルのみでリリースされていた”Just Like Heaven”に”Whatever’s Cool With Me”や”Take a Run at the Sun(太陽の渚を突っ走れ)“なんかのレアな楽曲も収録されています。

 

 

そういった意味でも貴重なベスト盤ですね!

 

 

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オマケ

この時期のJマスキスのアコギ弾き語りライヴを収録した2枚のアルバムもおすすめです!

 

1枚は1996年にリリースされた『Martin + Me』です。

 

 

もう1枚は『J Mascis Live At Cbgb’s: The First Acoustic Show』です。

 

 

 

どちらの作品でも”Thumb”や”What Else Is New”、”Get Me”なんかのアコギ演奏が映える名曲が収録されています。

 

『Martin + Me』の方には、ザ・スミスの”The Boy With The Thorn In His Side”のカヴァーも収録されています。

 

またレアな楽曲”Keeblin'”をやっているのもポイントです!

 

アコギの名手でもあるJマスキスのしっとりとした弾き語りライヴは絶品ですので、必聴ですよ♪

 

 

 

 

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