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カテゴリー:Music

2019/06/03

グラント・グリーンJr.とリューベン・ウィルソンとバーナード・パーディが組んだバンド『The Godfathers Of Groove』を聴こう♪

グラント・グリーンJr.とリューベン・ウィルソンとバーナード・パーディが組んだバンド『The Godfathers Of Groove』をご紹介します。

名手3人によるイナタいグルーヴのオルガン・ジャズ2作品♪

このブログでも何度か登場している僕の尊敬するジャズ・ギタリストのグラント・グリーンには息子がいます。

 

その息子グレッグ・グリーンは、グラント・グリーンJr.名義でリーダー作を制作していたりもします。

 

グラント・グリーンの息子のジャズファンクなリーダー作『Jungle Strut』を聴こう!

息子の方も父親に負けず劣らず素晴らしいジャズ・ギタリストなんです。

 

どちらかっていうと父親のグラントよりも、父と先輩後輩の関係性で仲の良かったジョージ・ベンソンに似たプレイスタイルです。

 

そんなグレッグ・グリーンJr.(以下:ジュニア)が父親のグラント・グリーンとも共演経験のあるオルガン奏者のリューベン・ウィルソンと、ソウル系ドラマーとして人気のバーナード・パーディと組んだバンドがあります。

 

そのバンドこそ今回ご紹介したい『The Godfathers Of Groove』です。

 

もちろん『ゴッド・ファーザー・オブ・グルーヴ』の名前に負けないグル~ヴィなオルガン系ソウル・ジャズが聴けます。

 

アルバムの方は2007年と2009年に1作ずつ、合わせて2作品がこれまでにリリースされています。

 

ちなみにこの3人は過去にリューベン・ウィルソンの2002年の作品『Organ Blues』でも共演していますのでそちらの方も要チェックです!

 

グラント・グリーンとも共演経験のあるリューベン・ウィルソンの『オルガン・ブルース』

それでは今回は『ゴッド・ファーザー・オブ・グルーヴ』の名作アルバムを2作品ご紹介したいと思います。

 

 

The Godfathers Of Groove – 『The Godfathers Of Groove』

01.The Okie Dokie
02.Flipity Flop
03.Sweet Home Chicago
04.My Father’s Song
05.Long Live New Orleans
06.Everday I Have The Blues
07.Summer Sun
08.People Get Ready
09.Just My Imagination

 

アルバムの内容

2006年にリリースされた『ゴッド・ファーザー・オブ・グルーヴ』名義のデビュー作品『The Godfathers Of Groove』です。

 

基本はジュニアとリューベン・ウィルソンとパーティのトリオ編成なのですが、本作にはゲスト・ミュージシャンとしてベースの名手ジェリー・ジェモットが参加しています。

 

ジェモットとパーディはキング・カーティスのバンド時代からの盟友ですね。

 

言うまでもなくジェモット含めた4人全員が各楽器の名手なので、演奏面での心配は一切ありません!

 

むしろ一流の演奏が聴けるので楽器を演奏する人にとっては、とても勉強になる作品でもあります。

 

収録曲の方は、そのジャンルの音楽好きなら誰しもが知るようなスタンダードな曲のカヴァー曲に、3人のオリジナル曲が程よくミックスされています。

 

1曲目”The Okie Dokie”は、曲名からしてクラレンス・”ゲイトマウス”・ブラウンを思い起こしますが……リューベン・ウィルソンのオリジナル・ジャズ・ブルース曲です。

 

テーマからファースト・ソロまでリューベンがリードを取り、2番手でジュニアがギター・ソロを弾きます。

 

こういったごまかしの聴かないシンプルなジャズ・ブルース曲でこそ、そのミュージシャンの本来の腕前を聴くことが出来ますね。

 

言うまでもなく本作の演奏陣は一流ばかりですので、安心して聴くことが出来ます♪

 

2曲目”Flipity Flop”は、軽快なリズムが楽しくなるリューベン流のジャズ・ファンク曲です。

 

この時期のリューベンは、自身のソロ・アルバムでもこういった楽しい雰囲気のオルガン系ジャズ・ファンク曲を多く書いています。

 

どうしても音楽シーンにおいてはヒット曲を出したりしないので目立たない存在ではありますが……しかし地味ながらも、こういったオルガン系ジャズ・ファンクの名曲をたくさん書いていたりします。

 

この曲はギター・ソロはなく、終始オルガンが中心となってリードを弾いています。

 

3曲目”Sweet Home Chicago”はロバート・ジョンソン作の超有名ブルース・スタンダード曲です。

 

ブルース系のミュージシャンがこの曲を演奏する場合は、ほとんどの人がマジック・サムのバージョンで「ジャジャジャ♪ジャジャジャ♪」とブルーム調の3連フレーズをギターで弾くのですが、本作ではゆったりとジャズ・ブルース調で演奏しています。

 

元がブルースの曲なのでジュニアのギターがテーマを弾いています。

 

親父譲りのブルージーなギター・ソロも披露しています。

 

5分56秒辺りで聴けるシーケンス・フレーズはまさにグラント・グリーン譲りですね!

 

4曲目”My Father’s Song”はジュニアのオリジナル曲で、父親のグラント・グリーンに捧げられたような曲です。

 

まるで70年代前半にグラント・グリーンがポップスの曲をジャズ・ファンク調でやっていた時のような爽やかな曲です。

 

ギター・ソロは父親のオマージュとも言えるグラント・グリーンの手癖フレーズ満載で弾いています。

 

5曲目”Long Live New Orleans”は、ジュニアとパーディが共作した曲です。

 

曲名通りにグルーヴィーなセカンド・ラインのリズムがニューオーリンズ風の楽しい曲です♪

 

どことなくミーターズ風ではありますが、ギター・ソロはジョージ・ベンソンばりに弾きまくっています!

 

6曲目”Everday I Have The Blues”は、クレジット上に「ピーター・チャットマン」と書かれていますが、これはメンフィス・スリムの本名です。

 

もちろんローウェル・フルソンやB.B.キングが得意としたあのブルースのスタンダード曲です。

 

なんとここではジュニアが歌も披露しています!

 

しかも渋くスモーキーな低音ボイスが悪くなかったりします!

 

父親のグラントは生涯を通して歌うことはありませんでしたが、ジュニアの方はなかなか歌唱力もありジョージ・ベンソンのように歌うことがあります。

 

ちなみにこの曲のリューベン・ウィルソンのオルガン・ソロが素晴らしいのでそちらの方もぜひ聴いてみてください。

 

7曲目”Summer Sun”は、ジュニアのオリジナル曲です。

 

どことなく”Lazy Afternoon”の様な雰囲気のバラード曲です。

 

8曲目”People Get Ready”は、お馴染みカーティス・メイフィールドがインプレッションズ時代に書いた名バラード曲です。

 

カーティスが歌う歌メロ部分をジュニアがギターで魂を込めて弾きあげています。

 

最後の9曲目”Just My Imagination”は、モータウン・サウンドの創造者の一人ノーマン・ホィットフィールドのペンによるR&B曲でテンプテーションズが歌った曲です。

 

この曲もジュニアがその渋い歌声を披露しています。

 

パーティとジェリー・ジェモットがいるためなのか?最後にモータウンの曲でアルバムは締めくくられています。

 

有名曲のカヴァーが数曲収録されてはいますが、しかしやはり3人によるオリジナル曲が一番のききどころです♪

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#1 #2 #4 #5 #7

 

The Godfathers Of Groove – 『3』

01.My Blues
02.Down Hill
03.Stella By Starlight
04.Autumn Leaves
05.Monkey Milk
06.Whats Going On
07.The Funkster
08.Groove On
09.You Send Me
10.Light My Fire
11.We’re In The Money

 

アルバムの内容

2009年にリリースされた『ゴッド・ファーザー・オブ・グルーヴ』名義の2作目『3』です。

 

この作品には3人の他にビル・イーズリーというサックス奏者も数曲でゲスト参加しています。

 

まず1曲目”My Blues”は、リューベン・ウィルソンの書いたジャズ・ブルース曲です。

 

いつもの感じの曲なので驚きこそはありませんが、安心して聴くことが出来る楽曲です。

 

このトリオによる熟練の演奏を聴くことが出来ます。

 

2曲目”Down Hill”は、ゲスト参加しているサックス奏者のビル・イーズリーの書いた曲です。

 

そのためメインのテーマやリューベンに続く2番目のソロイストとしてもサックスを吹いています。

 

3曲目の”Stella By Starlight”と4曲目の”Autumn Leaves”は、お馴染みのジャズ・スタンダード曲なのですが、なぜバラード曲の2曲をアルバムの序盤に連続して配置したのか?は少し疑問に残ります。

 

言うまでもなくどちらも名曲で、また3人による名演も素晴らしいのですが、しかしせっかくなのでオルガン系ジャズ・ファンク中心でアルバムを作った方が良かったんじゃないかな?と感じます。

 

3人の書いたオリジナル曲だと、この『ゴッド・ファーザー・オブ・グルーヴ』というバンドの良さが前面に出てきてはいるのですが、こういったジャズ・スタンダード曲だと、どうしても「よくあるジャズ・バンドのアルバム」に感じてしまいます……。

 

気を取り直して、”Pick Up The Pieces”風のギターカッティングのイントロから始まる5曲目”Monkey Milk”は、ジュニアの自作曲です。

 

リード・ギターをバックのカッティングのギター音はオーヴァーダブされているようです。

 

こういったオリジナル曲でこそ、このバンドの良さが出てると感じさせてくれますね。

 

6曲目”Whats Going On”は、マーヴィン・ゲイの人気曲のカヴァーです。

 

しかもジュニアが歌っています。

 

先のバラード調のジャズ・スタンダード2曲と比べると、まだ爽やかなこのR&B曲はバンドのカラーにあっていると思います。

 

それにしてもパーディは、自身のソロ作品やウェルドン・アーヴィンの作品などでm、いったい何回この曲を録音しているんでしょうかね?(笑)

 

7曲目”The Funkster”は、ジュニアの書いたジャズ・ファンク曲です。

 

レア・グルーヴ系のイナタいワウギターをバックで弾いています。

 

こういった曲こそ3曲目4曲目あたりに配置すべきだったのじゃないかな~?と感じます。

 

8曲目”Groove On”は、リューベンの書いたオルガン系ジャズ・ファンク曲です。

 

この時期のいつものリューベン節が良い具合に出ています。

 

またパーディのどこまでもグルーヴィ-なドラム・ソロも聴きものです♪

 

9曲目”You Send Me”は、サム・クックでお馴染みのバラード曲です。

 

スウィートなサックスの音色に酔いしれる名演ですね。

 

10曲目”Light My Fire”は、なんとロック・バンドのドアーズの名曲のカヴァーです。

 

しかもジュニアが歌っています。

 

メデスキ,スコフィールド,マーチン&ウッドも2ndアルバムでこの曲を取り上げていたのですが、最近のジャズ・ファンク系のバンドは2作目で取り上げないといけない契約なのでしょうか?(笑)

 

最後の11曲目” We’re In The Money”もサックス奏者のビル・イーズリーが書いた曲です。

 

悪くないソウル・ジャズ系の曲です。

 

本作も1作目と同じく、有名曲のカヴァーよりもやはり3人によるオリジナル曲が一番のききどころです♪

 

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#1 #5 #6 #7 #8

 

 

以上、【グラント・グリーンJr.とリューベン・ウィルソンとバーナード・パーディが組んだバンド『The Godfathers Of Groove』を聴こう♪】のご紹介でした。

 

ジャズ・ファンク系の名手3人によるファンキーなバンドです。

 

『3』のリリースから10年が経ちましたが……またこの『ゴッド・ファーザー・オブ・グルーヴ』名義でアルバムをリリースして欲しいところです。

 

 

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