2010/02/01
ジュゼッピ・ローガンのフリージャズ作品『The Giuseppi Logan Quartet』を聴こう!
幻のジュゼッピ・ローガンのフリージャズ奏者ジュゼッピ・ローガン
Giuseppi Logan -『The Giuseppi Logan Quartet』
1. Table Suite
2. Dance of Satan
3. Dialogue
4. Taneous
5. Bleeker Partita
Recorded on October 5, 1964
Giuseppi Logan (as,ts,oboe,bcl,flu)
Don Pullen (p)
Eddie Gomez (b)
Milford Graves (ds,tabla)
フリージャズの隠れた名盤!?
’60年代フリー・ジャズ全盛期に2枚のアルバムを作り、忽然とシーンから消えたジュゼッピ・ローガン。
精神を病んでいたらしく消息不明(?)だったらしいのですが、最近になりまた突然の復活したようですね!
YouTubeで検索するといくつかの最近の映像を観ることができます。
よれよれのサックスのメロディーなんですが、これこそフリーなスピリチュアルなんですよね♪
記念すべき1stアルバム
で、このアルバムはジュゼッピの1stアルバムになります。
魅力的な参加メンバー
参加しているメンバーが凄いですね!
時にマッコイ・タイナーの様に流れるようなモーダルなソロを弾くドン・プーレンや、なんとも不思議なリズム感でドラムを叩くミルフォード・グレイヴス、そして形式にとらわれず幅広い感性でどんなジャズにも対応できるエディ・ゴメスと…
そこに吹き方こそヘロヘロなのに思いっきりグニャグニャ吹きまくるジュゼッピのサックスが乗っかれば最高のフリージャズになっちゃいました♪
アルバムの内容は?
#1、何か宗教儀式の様な感覚です。
ミルフォードのタブラがスピリチュアルな空間を作り出すしています。
ジュゼッピのエスニックなオーボエが聴き手を更なる精神世界の高みへと昇らせる感覚です。
#2、ゴメスの催眠効果のありそうなベースリフに乗っかり、呪術的なサックスを吹くジュゼッピがクセになりそうなフリーキーな(しかし一定の秩序のある…)メロディーを奏でています。
#3、#4、どちらもかなりフリーな演奏で後期コルトレーンの『SunShip』なんかを思い出す曲になっています。
プーレンのピアノがマッコイ・タイナーの様だが、しかしプーレンの方がよりフリーな演奏に長けているように思われます。
ジュゼッピは、ヘロヘロながらも魂の叫びであるかの如く吹きまくる!!
グニャグニャなのにどこか熱い!!
ゴメスがベースを引っ’いたりが弓弾いたり急降下したり大活躍します。
#5、個人的に本アルバム中のベスト・トラックかな!?
かなりコルトレーンっぽいです!?
…と、全5曲フリー地獄絵巻の名盤です♪
復活作の予定は?
しかしこんだけ良いアルバム作っといてその後もう1枚作ったまま…ってのは勿体なさすぎやしないかい?
せっかく復活したんだから今からでも新譜を制作してもらいたいものですね。
もちろんグニャグニャのヘロッヘロで!
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