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2017/11/16

Fire Waltzの衝撃!エリック・ドルフィー怒涛のファイヴ・スポットでのライヴ録音!

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エリック・ドルフィーの伝説のライヴ!

エリック・ドルフィーは一番好きなフリージャズマン!

 

フリージャズといえば、まず思いつくのはオーネット・コールマンですよね!

 

僕も20代前半の頃に初めて聴いた”European Echoes”が衝撃的でした!

 

 

しかし10代の頃にコルトレーンを初めて聴いてジャズに目覚めた僕にとっては、オーネット・コールマンよりも、エリック・ドルフィーを初めて聴いた時の方が更に印象に残っています。

 

 

 

 

コルトレーンマニア!?

 

 

 

 

そんなエリック・ドルフィーのアルバムもいくつか所有していたのですが……(下記リンク先参照)

 

 

 

 

久しぶりに見つけたフリージャズ系のCDとか……

 

 

 

 

ベタですがやはり一番最初に聴いた『ファイヴ・スポット』でのライヴ盤が一番ですね!

 

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エリック・ドルフィーが伝説を作った1961年7月の2週間

 

ファイヴ・スポットとは?

このライヴ盤は1961年7月に2週間行われた『ファイヴ・スポット』でのライヴ録音盤です。

 

『ファイヴ・スポット』とは、当時のオーナーのターミニ兄弟がニューヨークのロウアー・イーストサイドに出店していたバー形式のお店で、当初は近辺に住んでいる前衛的なアーティストのたまり場だったようです。(今は閉店して無くなっています。)

 

そしてドルフィーと同じフリージャズ系のピアニストのセシル・テイラーがこの店に6週間出演したことによって成功して、それ以来ジャズを聴かせるライヴハウスへと変わっていったみたいです。

 

その後、麻薬問題でマイルス・デイヴィスのクインテットをクビになったジョン・コルトレーンが、セロニアス・モンクに拾ってもらい、ジャズの歴史に永遠に残る素晴らしいライヴ録音を残したのもこの『ファイヴ・スポット』でしたね。

 

 

 

このアルバムは僕も大好きなんで、いつか記事にしますので乞うご期待!?

 

アドリヴ系のソロがバリバリなジャズを好きならマストアイテムですよ!

 

 

ドルフィー以外の参加メンバー

 

さて、ドルフィーの話に戻しますと、この時の出演メンバーは下記のクインテット編成になります。

 

 


 

Eric Dolphy — alto saxophone, bass clarinet and flute
Booker Little — trumpet
Mal Waldron — piano
Richard Davis — double bass
Ed Blackwell — drums

 


 

チャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーのように、この編成ではエリック・ドルフィーと若きブッカー・リトル(若干23歳!)の双頭リーダーになります。

 

そのフロントマン2名をバックで支える3人のリズム隊という感じです。

 

ただし、その3名ももちろん名手ばかりです。

 

ピアニストのマル・ウォルドロンは、1957年から1959年の間、ビリー・ホリディの伴奏を務めたことで有名になりました。

 

彼女に捧げた『レフト・アローン』は、日本でも人気の名盤です。

 

そのマル・ウォルドロンが今回のタイトルにも記載している名曲”Fire Waltz”を書いています。

 

またベーシストのリチャード・デイヴィスは、ジャズギター好きならパット・マルティーノの名盤『Exit』での参加や……

 

 

ケニー・バレルのトリオ編成でのライヴ名盤『Night at the Vanguard』が思い浮かびますね。

 

 

 

ドラムのエド・ブラックウェルは、ニューオーリンズ出身のドラム奏者でオーネット・コールマンのバンドでも叩いています。

 

フリージャズ系に多く参加しているドラマーですが、独特のグルーヴ感が醸し出されるニューオーリンズ・スタイルのプレス・ロール奏法を得意としています。

 

ニューオーリンズ音楽好きの人はどちらかっていうと、ブルースやR&Bばかり聴いて、こういったフリージャズ系は苦手って人が多いのかもしれませんが、このドルフィーのライヴ盤はハマるかも?って思います。

 

録音されたのはたった1日の出来事!?

 

さて、このメンバーで『ファイヴ・スポット』に2週間出演していたみたいですが、作品としてライヴ録音されたのは1961年7月16日の1日です。

 

録音を担当したのは、ブルーノート・レーベルのエンジニアでも有名なルディ・ヴァン・ゲルダーです。

 

惜しくも昨年の2016年に亡くられましたね……。残念です。

 

この日のセットリストは下記の通りです。

 


 

01.”Status Seeking”
02.”God Bless the Child”
03.”Aggression”
04.”Like Someone in Love”
05.”Fire Waltz”
06.”Bee Vamp” (two takes)
07.”The Prophet”
08.”Number Eight (Potsa Lotsa)”
09.”Booker’s Waltz”[5]

 


 

そしてこれらの曲目から3枚のアルバムとしてリリースされています。

 

『Vol.1』『Vol.2』『Memorial Album』の3枚です。

 


 

Eric Dolphy – 『Eric Dolphy At The Five Spot Vol.1』

Eric Dolphy - 『Eric Dolphy At The Five Spot Vol.1』

01.Fire Waltz
02.Bee Vamp
03.The Prophet
04.Bee Vamp [Alternate Take] (Bonus Track)

 


 

Eric Dolphy – 『Eric Dolphy At The Five Spot Vol.2』

 

Eric Dolphy - 『Eric Dolphy At The Five Spot Vol.2』

01.Aggression
02.Like Someone In Love

 


 

Eric Dolphy & Booker Little – 『Memorial Album』

 

Eric Dolphy & Booker Little - 『Memorial Album』

01.Number Eight
02.Booker’s Waltz

 

以上の3枚がフリージャズ好きならマストアイテムです!

 

これらのアルバムの『Vol.2』『Memorial Album』の2枚に関してはそれぞれ2曲ずつしか収録されていませんが、各曲がどれも約20分近くの長尺曲となっています。

 

その長い曲の間、テーマ以外の部分では延々とアドリヴソロが繰り広げられます。

 

しかもハーモニーから外れたようなメロディーばかりのその名の通りのフリーな演奏です!

 

好きな人はどっぷりとハマりますが、嫌いな人にとってはすぐに聴くのが嫌になってしまう内容だと思います。(笑)

 

 

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Fire Waltzの衝撃!

 

さて、やはりこの『ファイヴ・スポット』でのライヴ録音で一番印象的なのは『Vol.1』の1曲目に収められているマル・ウォルドロン作の名曲”Fire Waltz”ですね!

 

僕もこのワルツ調のフリージャズを始めて聴いてドルフィーにハマりました!

 

まずこの曲を聴き始めると、曲が始まる前に少し間が空きます。

 

すぐに曲が始まりません。

 

しかしこの瞬間が独特の緊張感を醸し出してもいます。

 

そしてマル・ウォルドロンが、イントロのメロディーを軽く弾いて一旦止まります。

 

再び少し間が空いて……

 

その後、

 

ンッタッタッ♪ンッタッタッ♪ターッタッ♪

 

とワルツのリズムに乗ってイントロのピアノのテーマを弾きます。

 

間髪入れずドルフィーが、

 

パララパララ~♪パッパラ~♪パララパララ~♪パッパラ~♪

 

と印象的で強烈なメロディーラインを吹きます。

 

そこに被せるようにブッカー・リトルがオブリフレーズを、

 

タッタラ~♪タッタラ~♪

 

と吹きます。

 

その後は、ドルフィーによる超絶フリー演奏へと突入していきます。

 

その間もブッカー・リトルが被せるように下降するフレーズを吹いていたりして一筋縄ではいかない曲なんです!

 

この曲のかっこよさといったら……♪

 

正直言って、3枚のアルバムの中でも結局『Vol.1』の”Fire Waltz”ばかりを聴いてしまいます♪

 

まだ未聴の方は、「フリージャズだから……」と敬遠せずに、偏見をなくしてまずはこの”Fire Waltz”を聴いてみて下さい。

 

きっとフリージャズのライヴの熱気を感じ取ることが出来るでしょう!

 

 

エリック・ドルフィーとブッカー・リトルのその後……

 

ところでこのライヴが録音されてから約3週間後にブッカー・リトルは若干23歳で亡くなっています。

 

彼にとってはこの作品は遺作のようなものです。

 

またドルフィーも約3年後の1964年に36歳という若さで亡くなっています。

 

不世出の天才というのはなぜにこんなにも短命なのでしょうか……。

 

ブッカー・リトルは、何枚かの少ない数の作品を残していますがあまり話題になることは少ないようです。

 

その点ドルフィーは、もう少し長く活動をしていたのでアルバムもこの他にもたくさんあるので生前から既に有名にはなっています。

 

中でもチャールズ・ミンガスやオリヴァー・ネルソンとの共演なんかはとても有名ですね。

 

ドルフィーが『ダウンビート』誌の新人賞に輝いた際に「これで仕事が増えるってことかな?」と語ったのを面白く感じます。

 

あれだけ革新的でフリーな演奏をしていても、やはり新人賞に輝くのは嬉しいことなんですね。

 

ドルフィーの最期のインタビューからの引用です。

 


 

“When you hear music,after it’s over,it’s gone in the air. You can never capture it again. “

 


 

 

「音楽は聴きおわった後、空中へ消えてしまう。そして再び つかまえることは誰にもできない……」

高槻ジャズストリートで聴いた”Fire Waltz”

 

最後に余談になりますが、僕が高槻ジャズストリートの存在を始めて知ったのは2008年の第10回になってからです。(まさかその8年後に自分も高槻ジャズストリートに出演しているとはその時は思いもよらなかったですけども……)

 

その当時、一緒にジャズギターデュオをやっていた一回り以上年上の(当時僕はまだ20代半ば)高槻在住のおじさんに教えてもらいました。

 

たまたまこの方が、主催者のどなたかのお知り合いだったので現代劇場の大トリの日野皓正さんを前列の間近で観ることが出来ました!

 

もちろん無料です!

 

その時のヒノテルバンドが、”Fire Waltz”を演奏していたのが一番記憶に残っています。

 

それ以外は、正直記憶にないです……。

 

いかに”Fire Waltz”という曲の旋律が印象的で記憶に残るのか!を生で思い知りました。

 

ただ当たり前っちゃー当たり前のことなんですが、ヒノテルファンの方には申し訳ないけど、本家ドルフィーの演奏には遠く及ばないですね!

 

その日は家に帰って早速ドルフィーのこの『ファイヴ・スポット』に収録されている”Fire Waltz”を聴きまくりました!

 

やはりドルフィーの”Fire Waltz”が一番衝撃的です!

 

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