
2017/11/27
ファンカデリックのギターがかっこいい曲【6選】ファンカデリックに在籍した名ギタリスト3人からチョイス!
ファンカデリックに在籍した名ギタリスト3人
ジョージ・クリントン率いるファンカデリックの始まり
Funk元帥ジョージ・クリントン率いる1970年代を代表するバンドのファンカデリックには素晴らしいギタリストたちが在籍していました。
そんなファンカデリックの誕生を簡単に説明していきます。
元はと言えば、ファンカデリックが生まれる以前にジョージ・クリントンが1958年に『ザ・パーラメンツ』という5人編成のコーラスグループとして活動を始めたのがきっかけでした。
しかしこのグループでは成功を掴めずにいました。
そして時は流れて…1967年、時代はサイケデリック・ロックが盛り上がっていた時期にジミヘンやジャニス・ジョプリンにドアーズなどの偉大なミュージシャンが新しいロックの形を築いていきました。
そんな中、サンフランシスコのフラワームーヴメント(60年代後半のヒッピー文化やサイケ音楽など)が盛り上がる中、ロックとファンクの融合を図った黒人白人の人種混合バンド、スライ&ザ・ファミリーストーンが当時の音楽シーンに大きな影響を与えました!(あのマイルス・デイヴィスにまで影響を与えています。)
そのブームに伴い『ザ・パーラメンツ』もよりバンドサウンドを前面に押し出した『パーラメント』というバンドに変化していきます。
その『パーラメント』の演奏陣がよりギターを前面に出したロックなサウンドを特長とする『ファンカデリック』として別名で活動を始めます。
この『ファンカデリック』も実質的にはジョージ・クリントンの率いるバンドです。
これらのバンドサウンドを基礎とした『パーラメント』と、よりロックな派手なギターを中心とした『ファンカデリック』などを含めて『Pファンク』と総称することもあります。
ファンカデリックのギタリストたち
さて、そんな『ファンカデリック』には、特に素晴らしい3人のギタリストがいました。
今回は1975年に加入した歌もいけるグレン・ゴインズは、省きます。
その3人とは、初期から『ファンカデリック』に参加している最もジミヘンに近いギタリストのエディ・ヘイゼルと、オムツ姿で歌もいけるゲイリー・シャイダーと、加入時はハイスクールを卒業したばかりだった若手凄腕ギタリストのマイケル・ハンプトンです。
僕の勝手な印象では、
◆エディ・ヘイゼル ・・・・・・ジミヘンに似たサイケデリックでロックなスタイル
◆ゲイリー・シャイダー ・・・・・・ソウルフルでほんのりブルージーなスタイル
◆マイケル・ハンプトン ・・・・・・派手なハードロック系のスタイル
という気がします。
それでは、その3人を中心とした『ファンカデリック』のギターがかっこいい曲を6曲選んでみました。
ギターがかっこいいファンカデリックの曲【6選】
01.I Got A Thing, You Got A Thing, Everybody’s Got A Thing
まずはファンカデリックの1970年の1stアルバム『Funkadelic』から4曲目に収録されていた”I Got A Thing, You Got A Thing, Everybody’s Got A Thing”です。
この時代を象徴するようなワウギターのリフがあまりにも印象的でかっこいい曲です。
この曲は古い映像ですがTV出演した際のものがあります。
エディ・ヘイゼルのギターがかっこいい曲ですね。
サイケデリック・ロックとファンクがいい感じに融合した曲だと思います。
02.Maggot Brain
さて、2曲目もエディ・ヘイゼルのギターが印象的なこの曲です。
ファンカデリックの中でも一番の名盤の誉れ高い1971年の『Maggot Brain』から1曲目に収録されていたタイトル曲です。
10分30秒近くあるインスト曲ですが、まさにこれこそがエディ・ヘイゼルが残した彼の生涯で最も素晴らしい名演でしょう!
ロックやファンク系のギタリストならまず必聴で知っていなければいけない名曲だと思います。
ギターインストものでも最上位に位置してよい名曲だと断言できますね!
後年、マイケル・ハンプトン とエディ・ヘイゼルが共演したライヴ映像なんかも見所たっぷりです♪
ぜひこの曲は下記のアルバムを購入してじっくりと聴いてみて下さい。
03.Red Hot Mama
3曲目にお勧めするのはこのロックな名曲、”Red Hot Mama”です。
1974年の『Standing on the Verge of Getting It on』の1曲目に収録されています。
この曲の題名からRed Hot Chili Peppersの名前が生み出されたのは、Pファンクやレッチリファンには有名な話ですね。
とにかくロックなギターリフがかっこいい曲です。
ちなみにこの曲は、そもそもパーラメントの1970年のデビューアルバムに 収録されていた古い曲でもあります。
そのバージョンもジミヘンっぽくてかっこいいですよね。
時代を象徴するようなファズギターが最高です♪
04.Cosmic Slop (Hardcore Jollies Album version)
さて、次にご紹介する曲は元はと言えば、1973年発売の『Cosmic Slop』に収録されていたタイトル曲なのですが…
この曲に関しては、後の1976年にリリースされた名盤『Hardcore Jollies』の6曲目に収録されていたライヴバージョンの方が遥かにかっこいいですのでこちらをお勧めします!
これこそが当時のファンカデリックに在籍していたゲイリー・シャイダーとマイケル・ハンプトンの二枚看板の凄腕ギタリスト達による頂点を極めた演奏だと言えるでしょう!
とにかく2人ともがギターを弾きまくっています!
05.Comin’ Round the Mountain
残すところ後2曲になりましたが、5番目にご紹介するのはマイケル・ハンプトンのギターが暴れまくるファンキーでかっこいいギターのリフが印象的な名曲”Comin’ Round the Mountain”です。
この曲も『Hardcore Jollies』に収録されています。
元はと言えば、エディ・ヘイゼルがデモ音源として残していたものなのですが、結局こうやってファンカデリックのアルバムに収録されることとなりました。
↓エディ・ヘイゼルのバージョンは”Unkut Funk (Instr.)”という曲名で下記のアルバムで聴けます。
ちなみにレッチリのアンソニー・キーディスが一番好きな曲はこの曲です。
言われてみれば初期の頃のレッチリの曲調ってこんな感じの曲が多いような…まぁジョージ・クリントンにアルバムのプロデュースをしてもらったりもしているので多大なる影響を受けているんでしょうね。
『Hardcore Jollies』は、他にもマイケル・ハンプトンのギターソロが素晴らしい曲満載ですのでお勧めです♪
06.Who Says a Funk Band Can’t Play Rock?!
さて、最後にご紹介する曲は「ファンクバンドにロックが演奏出来ないなんて誰が言ったんだ!!??」というテーマの”Who Says a Funk Band Can’t Play Rock?!”です。
この曲はファンカデリックの大ヒットアルバムの1978年『One Nation Under a Groove』の3曲目に収録されています。
『One Nation Under a Groove』は、大ヒットしたタイトルトラックが彼らの代表曲として有名ですが、ギタリスト的にはマイケル・ハンプトンのギターが大暴れするこの曲でしょう!
ほんと、そこらのヘボロック・バンドのギタリストなんか余裕で蹴散らすようなマイケル・ハンプトンのギターの素晴らしさと言ったら…。
この曲の問いの答えは「ファンクバンドがロックをやったら、ロックバンドなんかよりも遥かに上手かった!」ですね。(笑)
『One Nation Under a Groove』は、ギター好きならもちろん、ファンク好きも必聴で、ロック好きも必聴ですよ!
以上の6曲でした。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
もはやロックバンドよりもギター弾きまくりのファンクバンド、ファンカデリックの凄腕ギタリスト3名による名演の数々は?
今となってはエディ・ヘイゼルも早くに亡くなっており、ゲイリー・シャイダーも2010年に鬼籍に入られました。
マイケル・ハンプトンしか現存していません。
しかし彼かが残した名演の数々は、ファンクロック好きの皆の心に永久に残っていくことでしょう!
今回の記事で初めてファンカデリックを知った人は、ぜひこの記事の映像を全て観て、気に入ったならリンク先のアルバムも買ってファンカデリックにハマってみて下さい。
もうすでにファンカデリック聴きまくっているベテランさんも、今回のギタリスト目線でのチョイスを参考に、またファンカデリックを聴き直してみてはいかがでしょうか?
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