カテゴリー:Music

2010/02/01

ハードバップ誕生の夜を記録した名盤、アート・ブレイキー『バードランドの夜』Vol.1

アート・ブレイキー『バードランドの夜』Vol.1

モダンジャズを語る上で絶対に外すことの出来ない ハードバップ誕生の夜を記録したとされている大名盤 アート・ブレイキーの『バードランドの夜』です。

 

アート・ブレイキー『バードランドの夜』Vol.1

Art Blakey 『A Night At Birdland Vol.1』

 

1. Announcement by Pee Wee Marquette
2. Split Kick
3. Once in a While
4. Quicksilver
5. Night in Tunisia
6. Mayreh
7. Wee-Dot [Alternate Take]
8. Blues (Improvisation)

 

Clifford Brown – trumpet
Lou Donaldson – alto sax
Horace Silver – piano
Curly Russel – bass
Art Blakey – drums

 

BN:1521

 

 

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アルバムのジャケについて

このアルバムの録音は1954年2月21日でオリジナルのレコードは、ブルーノート(以下BN)の10インチ盤では5037,5038,5039番の3枚でリリースされ12インチ盤では1521,1522番の2枚でリリースされています。

 

写真のアルバムは12インチ盤の1521番をCD化したアルバムに2曲のボーナストラックを付け加えたものです。(7,8曲目)

 

2人のリーダー格!?

 

一応ここでのリーダーはブレイキーですが音楽的なリーダーシップを取っていたのはシルヴァーの方でした。

 

この後55年にはシルヴァーはブレイキーのジャズ・メッセンジャーに参加しますが、袂を分かつこととなります。

 

(これについては一般的に、宗教上の違いで熱心なイスラム教徒だったブレイキーが他のメンバーと孤立したため、とされています。)

 

しかし、やはりシルヴァーが一番良い演奏をしていたのはブレイキーと一緒のときだったと僕は思います。

 

もちろん、この名盤の凄さはそれだけではありません。

 

 

アルバムの聴きどころ

後にBNのファンキー・ジャズ路線を進めていくアルト・サックスのルー・ドナルドソンに、たった4年ほどの活動しか残されていない若き天才トランペッターのクリフォード・ブラウン(以下ブラウニー)の2管編成による絶妙なユニゾン・プレイが最高です。

 

それにベースのカーリー・ラッセルは40年代にはチャーリー・パーカーやバド・パウエルらと共演していた名モダン・ジャズ・ベーシストです。

 

#1のピー・ウィー・マーケットのMCから歴史に残るジャズの大名盤の幕開けです。

 

#2のイントロでいきなりドナルドソンとブラウニーの息の合ったユニゾン・プレイが聴き所です。ブレイキーの「パカポコパカポココン!!」っていう独特のドラミングがかっこいいです。

 

一発でブレイキーだってわかります。

 

その特徴的なドラムに魅了されることでしょう。

 

クリフォード・ブラウン魂のバラード!

しかしこのアルバムで音楽的に一番凄かったのはブラウニーだと思います。

 

#3のバラード演奏を聴いてみてください。

 

美しく響くシルヴァーのピアノのイントロからブラウニーがトランペットを吹く瞬間!!

 

何度聴いても感動しますね♪

 

これほどまでにクリアーでメロディアスなトランペットを吹けるのは、ブラウニーをおいて他にはいないでしょう!

 

この曲ではドナルドソンは参加しておらず終始ブラウニーの輝くようなトランペット・ソロを聴くことが出来ます。

 

途中、ブレイキーが思わず“blow your horn!”(もっと吹くんだ!!)とはっぱをかけます。

 

そして曲が終わるとオーディエンスの大喝采とともにブレイキーが唸っているのが聞こえます。

 

一緒に演奏しているブレイキーをも虜にしてしまうブラウニーのトランペットは神懸り的です。

 

その後も名演は続きます♪

 

ガレスピーの名曲#5で聴けるブレイキーのナイアガラ・ロール!!凄まじい!!

 

それにボーナストラックの#8での即興によるブルース演奏も最高です。

 

最初の2分間に及ぶドナルドソンのソロがブルージーで良いです。

 

その後、2分57秒のところでブラウニーにソロが代わります。

 

ブラウニーのメロディアスなソロがここでも存分に味わえます。

 

 

ビ・バップとハード・バップ

このアルバムを聴いていてもうひとつ思うのがそれまでのビ・バップとこの後誕生する(というかこの日を境に)ハード・バップとの違いです。

 

無頼派のビ・バップとは違ってここでのメンバーは、個々のソロのときにしっかりとバッキングを演奏し、グループ全員で曲を盛り上げていきます!

 

ビ・バップは一種のジャズによる即興の芸術だと思いますが、ハード・バップでは、より分かりやすい演奏に合わせて即興で演奏することの楽しさが存在しています!

 

こういった楽器全体のグルーヴ感を基調とすることからその後、BNにファンキー・ジャズ・ブームが到来する一因となったってことは間違いないでしょうね。

 

 

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終わりに……

ジャズを語る上で絶対に外せないような歴史的名盤だと思います♪

 

このアルバムを聴かずして「ジャズが好きです。」とか……ありえません!

 

 

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