カテゴリー:Music

2018/12/13

【シカゴ・ブルース・ギタリスト御三家!】バディ・ガイとオーティス・ラッシュとマジック・サムおすすめの発掘ライヴ音源3選!

【シカゴ・ブルース・ギタリスト御三家!】バディ・ガイとオーティス・ラッシュとマジック・サム

同世代の「若手ブルース・ギタリスト」たち

今回は僕が【シカゴ・ブルース・ギタリスト御三家!】と勝手にカテゴライズしているバディ・ガイとオーティス・ラッシュとマジック・サムの3人のブルースマンについてのご紹介です。

 

ロバート・ロクウッドJr.もB.B.キングも亡くなってしまった今となっては、82歳でまだまだ現役のバディ・ガイがブルースの最後の大物となりましたね。

 

マジック・サムは1969年に早くに亡くなってしまっているのですが……オーティス・ラッシュも残念ながら今年亡くなってしまいました……。

 

【オーティス・ラッシュの思い出】2018年9月29日(土)にオーティス・ラッシュが亡くなりました。

しかし50~60年代のシカゴ・ブルースを聴いていると、バディ・ガイやオーティス・ラッシュやマジック・サムは「若手ブルースマン」の部類です。

 

なので、どうしてもマディ・ウォーターズやハウリン・ウルフにリトル・ウォルターなんかと比べると「若手」感がいつまで経っても拭えない気がします。

 

さて、そんな3人はほぼ同い年です。

 

オーティス・ラッシュが一番年上で1935年生まれになります。

 

その次にバディ・ガイが1936年生まれでマジック・サムが一番若い1937年生まれになります。

 

残念ながら一番若いマジック・サムが最初に若くして亡くなっています。

 

僕はこの3人の中では一番マジック・サムが好きなのですが、それも若くして亡くなったため作品数が少ないからこそなのかもしれませんよね。

 

もしマジック・サムがもう少し長生きしていて、噂通りにスタックス・レーベルに移籍していたとしたら……ファンキー・ブルースの名盤をいくつも制作してくれたのかもしれません。

 

そういった想いもあってのことかもしれませんが、この3人の中でも一番ギターが上手いと僕は思っています。

 

もちろんバディ・ガイやオーティス・ラシュも半端なく上手いギタリストなのですが、マジック・サムの方がこの2人よりもグルーヴ感が上だと思っています。

 

特にブギ系の曲を演奏している時のグルーヴは凄まじいものです!

 

やはりファンキーな音楽が好きな僕にとっては、この3人の中で一番グルーヴィーなマジック・サムに魅力を感じます。

 

とか言いつつ、バディ・ガイやオーティス・ラシュも大好きなんですけどね!(笑)

 

さて、そんなモダン・ブルース・ギター好きなら誰もが知っていなくてはいけない3人のレジェンドのライヴ盤をそれぞれ1枚ずつご紹介したいと思います。

 

しかも録音当時はなぜかお蔵入りになっていて未発表だった作品に焦点を当ててみました。

 

どの作品も1990年代以降に突如リリースされたものばかりです。

 

なぜ未発表だったのか?すごく謎に感じてしまうような名演が収録されたライヴ盤です。

 

やはりブルースは、「ライヴ盤で聴いてこそ!」だと僕は思っています。

 

ぜひともブルースが好きだけれども、今回ご紹介する3枚のライヴ盤を聴いたことがなかった……という方は、今回のこのブログ記事を参考にして頂ければ……と思っております。

 

それでは、リリースされた年代順に「バディ・ガイ→オーティス・ラシュ→マジック・サム」の順にご紹介したいと思います。

 

 

 

Buddy Guy – 『Live At The Checkerboard Lounge』

ディ・ガイが1979年に行ったライヴ演奏を収録した『Live At The Checkerboard Lounge』です。その後1995年になってリリースされました。アルバムジャケットにも特徴的なアフロ頭で写っていますが、バディの弟のフィル・ガイもギターで参加しています。1曲目の”Buddy’s Blues, Pt. 1″はキーGのインストナンバーです。バシャバシャなるドラムにファンキー・ブルース調のギターリフがバックで鳴る中、バディが挨拶代わりに勢いのあるギターソロを炸裂させます!途中、わざと弱くピッキングして音量を下げ、その後強めのピッキングによる爆音でダイナミクスを付けています。こういった演奏法は後にスティーヴィー・レイ・ヴォーンに受け継がれていってますよね。続く2曲目の”Done Got Over You”は、バディが大きな影響を受けたギター・スリムの曲です。バディの前に最初にギターソロを弾いているのはフィルの方ですね。少しフェイザーが掛かったような音が特徴的です。慎重に音を選んでる感じが悪くないです。3曲目”I’ve Got a Right to Love My Woman”でB.B.キングの曲をしっとりと演奏しています。しかしギターソロでは爆発しています!この爆発力こそバディ・ガイの真骨頂と言えます!4曲目”Tell Me What’s Inside of You [Version 1]”は、後に1991年にリリースしてバディの代表曲となる”Damn Right, I’ve Got the Blues”と同じギターリフの曲です。ギターソロも同じようなフレージングですね。5曲目の”The Things I Used to Do”もこれまたギター・スリムの曲でバディの定番曲でもありますね。確かこの曲は、コーネル・デュプリーがギターに目覚めるきっかけにもなった曲でした。ギター・スリムが後輩ギタリストたちに与えた影響力は計り知れません!6曲目”The Dollar Done Fell”はファンキーなギターリフが印象的なノリの良い曲です。7曲目”Buddy’s Blues, Pt. 2″でまたしてもインストナンバーの登場です!まるでレッド・ツェッペリン風な攻撃的なギターリフから一気に始まる曲ですが、40秒が経つ頃にいったんクールダウンします。そしてギターのファンキーなカッティングが流れる中、約1分以上の長いフィードバック音をバディが流し続けています!実験的なフィードバック音が鳴り終わるとバディが一気にギターソロを弾き始めます!その後またクールダウンして曲は終わりを迎えます。8曲目”Get Up Get Down”はまるでJBな曲名のファンク・ロック調のかっこいい曲で、この曲のみフィルがボーカルを取ります。ギターソロはなく、パーカッションのソロがあるのみです。9曲目”Don’t Answer the Door”は、B.B.キングの代表曲のひとつです。L.C. サーストンなる人物がボーカルを取っています。最初にギターソロを弾くのはフィルです。その次に兄貴のバディがギターソロを弾きまくります!またしても弟は兄に勝てなかった……と言いたくなるぐらいバディの方が上手です!本当に上手いギターソロです♪最後の曲”Tell Me What’s Inside of You [Version 2]”は4曲目の別バージョンです。バージョン1の方が終盤に畳みかけるようなギターソロがあったので、こちらの方は少し劣ります。以上、全10曲が収録された『Live At The Checkerboard Lounge』でした。バディが影響受けたギター・スリムの2曲や、その後代表曲となる”Damn Right, I’ve Got the Blues”の元バージョンみたいな”Tell Me What’s Inside of You”が聴けるという点でもおすすめのライヴ・アルバムです。

 

 

 

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おすすめ曲は、#1 #4 #5 #7

Otis Rush – 『All Your Love I Miss Loving: Live at the Wise Fools Pub Chicago』

題は『オール・ユア・ラヴ~激情ライヴ!1976』というタイトルで2005年にデルマーク・レコードより突如としてリリースされた『All Your Love I Miss Loving: Live at the Wise Fools Pub Chicago』というライヴ盤です。録音状態も良く、波の激しいラッシュにしては絶好調の演奏が繰り広げられている1976年のシカゴでのライヴを収録した作品です。選曲もパフォーマンスも最高峰に素晴らしいのに、なぜ録音当時にリリースされなかったのか?と感じる作品ですね。1曲目”Please Love Me”と2曲目の”You’re Breaking My Heart”に6曲目の”Woke Up This Morning”と9曲目の”Gambler’s Blues”そして11曲目の”Sweet Little Angel”と5曲もB.B.キングが演奏した曲のカヴァーが収録されています。”Gambler’s Blues”はラッシュにとっても定番曲なのですが、少しマニアックな”You’re Breaking My Heart”が演奏されているのが嬉しいとこです♪他にもラッシュの代表曲の”All Your Love (I Miss Loving)”や、アール・フッカーのインストナンバー”Will My Woman Be Home Tonight”や、T-ボーン・ウォーカーの”Mean Old World”にチャック・ウィリスの”Feel So Bad”などラッシュのライヴでは定番の曲が演奏されています。また聴き所としてラッシュのコブラ録音でも有名な代表曲のひとつ”It Takes Time”は、B.B.キング風のメジャー調なアレンジに変更して演奏しています。マイナー調のオリジナル録音と聴き比べると、歌詞が同じなだけでもはや別の曲です!そして珍しい選曲として、ラッシュがこのライヴを行ったのと同じ年の1976年にリリースしていたスタジオ盤『Cold Day in Hell』にも収録しているオルガン奏者ジミー・スミスの”Motoring Along”を取り上げているのも聴き所です。この曲は、ジミー・スミスの1959年の作品『Home Cookin’』に収録されていました。『Home Cookin’』にはジャズギタリストのケニー・バレルも参加していて、そのケニー・バレルの代表曲のひとつ”Chitlins Con Carne”はオーティス・ラシュもバディ・ガイも、そして更にはスティーヴィー・レイ・ヴォーンまでも演奏するようなブルースマンに大人気の曲となりました。もしマジック・サムがもう少し長生きしていたなら……もしかしたら”Chitlins Con Carne”をやっていたかもしれませんね⁉さて、本作はB.B.キングの曲が少し多めではありますが、ラッシュの絶好調のライヴ演奏を素晴らし音質で聴けるブルース・ギター好き必聴のライヴ盤となっております。難を言えば、ラッシュのライヴ定番曲”So Many Roads, So Many Trains”と”Crosscut Saw”が収録されていたら、もっと最高だったのになぁ~ぐらいですね。演奏は文句なしです!

 

 

 

 

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おすすめ曲は、#2 #4 #8 #12

Magic Sam – 『Raw Blues: Magic Sam Live 1969』

題は『ロウ・ブルース!未発表ライヴ1969』というタイトルで2012年にPヴァイン・レコードより突如としてリリースされた『Raw Blues: Magic Sam Live 1969』というライヴ盤です。マジック・サムのライヴ音源に多いのですが……録音状態は決して良くないです。家庭用テープレコーダーで録音されたようなので、まるでブートレッグ音源のような音質です。ライヴが行われている会場の外かトイレの中から録音されたような遠くから音が鳴ってる感じです。しかしマジック・サムが亡くなる約4ヵ月前のライヴという貴重な音源ではあります。4ヶ月後に亡くなるのが不思議に思えるぐらい絶好調なブルース・ギターを思う存分聴くことのできるライヴ盤です。録音状態の悪さは、凄まじい演奏で帳消しに出来そうなぐらいです。出来れば音質の良いスピーカーで大きな音量で聴くか?それかイヤホンをしてなるべく大きめの音量で聴くことをおすすめします。そうしないと単なる音質の悪いブートレッグを聴いてる感じになりますので……。収録曲の方も全17曲と大容量です!B.B.キングの”You Done Lost Your Good Thing Now”、”I Got Papers On You, Baby”にフレディ・キングの”San-Ho-Zay”、”Tremble”、”Just Pickin'”、”Hide Away”などが収録されています。また1stアルバムの『West Side Soul』に収録されていた曲も多く含まれています。”That’s All I Need”を始め、”I Need You So Bad”に”I Feel So Good”や”Looking Good”、”Sweet Home Chicago”、”I Don’t Want No Woman”、J.B.ルノアの”Mama, Talk to Your Daughter”など名曲ばかりです!また2ndアルバムの『Magic Sam Blue Band』収録曲の”You Don’t Love Me”も収録されています。この曲はブルースハープも吹くシンガーのウィリー・コブが1960年に歌った曲です。オールマン・ブラザーズ・バンドが取り上げたことで有名になりましたが、僕はモダンな感じがするマジック・サムのカヴァーしたバージョンがすごく好きです。音質さえもっと良ければ……といった難点がありますが、演奏の方は本当に素晴らしいのでこれもブルース・ギター好きの人は必聴盤です!特にフレディ・キング系のインストナンバーの勢いあるギターソロが素晴らしい出来です!

 

 

 

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おすすめ曲は、#1#3 #5 #7 #9 #13 #15

 

以上、【シカゴ・ブルース・ギタリスト御三家!】バディ・ガイとオーティス・ラッシュとマジック・サムおすすめの発掘ライヴ音源3選!のご紹介でした。

 

3作品ともこうして世に出ることとなって本当に良かったな~と思える熱いライヴ盤です。

 

 

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