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カテゴリー:live

2022/06/15

スティーリー・ダンのあの名曲もやっちゃう!? 2022年6月14日(火)ビルボードライブ大阪にてラリー・カールトンの来日公演を観てきました。

2022年6月14日(火)ビルボードライブ大阪でラリー・カールトンの来日公演が行われました。そのライブのレポを書いたブログ記事のタイトル画像です。

2022年6月14日(火)ビルボードライブ大阪で行われたラリー・カールトンの来日公演を観てきました。

2022年6月14日(火)にラリー・カールトンの来日公演を観てきました。

 

今回の来日公演は2018年から続くラリー・カールトン自身がそのキャリアを振り返るライヴの第二弾として行われました。

 

このキャリアを振り返るライヴは、毎回1srステージと2ndステージの2部構成で行われています。

 

基本的な構成として1stステージは、ラリー・カールトンが参加したザ・クルセイダーズの曲にフォーカスを当て、2ndステージはスティーリー・ダンの曲にフォーカスを当てたライヴとなっております。

 

もちろんラリー・カールトン自身のソロ・アルバムからの名曲もしっかりと演奏されるベスト・ヒットな内容です。

 

今回の2022年のツアーは、6月5日(日)のルボードライブ横浜公演を皮切りに…

6月6日(月)ビルボードライブ横浜

6月8日(水)ビルボードライブ東京

6月9日(木)ビルボードライブ東京

6月10日(金)ビルボードライブ東京

 

と、関東の方で合計10ステージをこなした後に大阪に上陸しています。

 

大阪では、
6月13日(月)ビルボードライブ大阪

6月14日(火)ビルボードライブ大阪

の2日間で合計4ステージを行っています。

 

僕は以前にもこのブログでご紹介していたように最終日の2ndステージを観に行きました。

 

2022年5~6月にビルボードライブ大阪にて来日公演を行う海外ミュージシャンの気になる日程をまとめました。

 

今回はそのライヴレポを簡単にですが書いてみたいと思います。

 

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ラリー・カールトンの来日公演のライブレポ

2022年6月14日(火)ビルボードライブ大阪でラリー・カールトンの来日公演の写真1枚目

先ほども書きましたが、僕が今回ラリー・カールトンのライヴを観に行ったのは最終日の2022年6月14日(火)21時スタートの2ndステージでした。

 

実は人生で初のラリー・カールトンのライヴ!

実は僕はこれまでに一度もラリー・カールトンを生で観たことがありませんでした。

 

僕を直接知る人にこのことを話しても「意外ですね!」と驚かれます。

 

音楽にハマった10代の頃から色んなライヴを観に行ってはいるのですが、若い頃はどちらかと言うとボーカルが中心のバンドばかり観に行っていました。

 

なのでインストが中心のライヴを観るようになったのは20代半ばになってからでした。

 

僕は自分でもギターを演奏するのですが、しかし20代半ばまでは実際に自分もブルースバンドに所属していたためブルースギターが一番好きでジャズギターにはあまり興味がありませんでした。

 

それがいつの間にか僕自身もギター・インストでバンド活動やセッションに参加するようになりました。

 

それからギター・インストのデイヴィッド・T・ウオーカーのライヴを観にいったり、ザ・ニュー・マスターサウンズやソウライヴのようなファンキーなインストバンドを観に行ったりするようになりました。

 

そして今回ようやくラリー・カールトンを観に行ける機会が訪れたので「このチャンスを逃してはいけない!」と予約開始日にすぐに予約を入れました。

 

おかげさまで昨日、ついに生ラリー・カールトンを観ることが出来ました!

 

今回の来日公演のメンバー

今回の来日公演でのラリー・カールトン以外のメンバーは、下記の通りです。

2022年6月14日(火)ビルボードライブ大阪でラリー・カールトンの来日公演の写真2枚目

ラリーの実の息子でベーシストのトラヴィス・カールトン、ドラムにはジーン・コイ、キーボードを弾くのはルスラン・シロタ、そして2本のホーン隊、サックスのマーク・ドゥティット とトロンボーンのバリー・グリーンによる合計6名のセクステット編成でした。

 

先にビルボード大阪のサイトでこの編成を知って「初のラリー・カールトンはラリーだけのリードを聴きたいな~」とか思っていたのですが、実際には2本のホーン隊がとても良い仕事をしていました。

 

特にサックスのマーク・ドゥティットは何度も素晴らしいメロディーやソロを吹いていたので、彼が参加していて良かったなと感じました。

 

21時になると会場が暗転して6人のメンバーが一気に登場してステージに立ちました。

 

さぁライヴが始まります!

 

ライブ開始

この日のラリー・カールトンのギターは自身が監修した”Sire H7″でした。

もちろんアイスティー・サンバーストです!

 

1曲目が始まり1音で「あぁ!ラリー・カールトンのあの音だ!」とすぐに感じました。

 

長年CDで聴いていたあのギターサウンドが、全く同じトーンで会場に響き渡ります。

 

これだけでも今日観に来た価値は十分にあったかな…と。

 

ちなみに曲順は忘れてしまったのですが…僕が特に印象に残った曲は”Nite Crawler”と”Smiles And Smiles To Go”と”10:00 P.M.”の3曲です。

 

序盤に演奏されていた”Nite Crawler”は、1978年の名盤『Larry Carlton(夜の彷徨)』に収録されていた爽やかなフュージョン曲です。

 

ただ年齢によるものなのか?それとも最終公演の2ndステージと言うことでお疲れだったのか?テーマ部分で何度かミスピッキングをしていました。

 

ラリー本人も笑って誤魔化していました。

 

それ以外にもちょくちょくミスが見られたライヴでした。

 

もう70代を超えていますからね…こればかりは仕方ないか。

 

しかし”Nite Crawler”でワウペダルをONにしてギターソロを弾いていたのですが、これが凄く良かったです!

 

部類のワウギター好きの僕の心に響きました♪

 

あまりにも素晴らしいワウ・サウンドだったので「一体どこのメーカーのワウを使ってるのだろう?」と気になって、ライヴ後に今回ラリー・カールトンが使っているペダルボードを見に行きました。

 

それがこちらです。

2022年6月14日(火)ビルボードライブ大阪でラリー・カールトンの来日公演で使っていたエフェクターボードの写真1枚目

普通にVOXワウを使っていました。

おそらく改造などはしているのでしょうが、しかし僕が同じVOXワウを使ってもあんなにクリアーな音は鳴らないことでしょう。

 

あのギターサウンドの要は「ワウの種類」じゃなくって「ラリーの弾き方」なのですね!

 

ラリー・カールトンはキャリアも長いのでこれまでに何度も仕様機材が変更されているのでしょうが、今現在はこの形みたいです。

2022年6月14日(火)ビルボードライブ大阪でラリー・カールトンの来日公演で使っていたエフェクターボードの写真2枚目

調べてみたら2019年からはそこまで変化のないペダルボードみたいですね。

 

2019年との違いは歪み系のペダルの種類のようです。

 

その頃はTonehunter の”BlueLine Overdrive”を使っていたみたいですが、今ではベムラムに変わっていました。

 

ちょうどこの機材写真を撮りに行った時に近くで同じように写真を撮っていた人らが「意外とシンプルなセッティングなんだな~!」とか「プロヴィデンスのあれをこうやってほにゃほにゃ…」等とギター談義に花を咲かせていました。

 

“Nite Crawler”もの次にちょっとしたブルース・コーナーもありました。

 

ギターのボリューム・コントロールを使わずにピッキングの強弱だけで音量を操るまさにラリー・カールトン印のあのトーンが最高でした!

 

いつもはYouTubeで観ていたあのギターのコントロールを生で観られるとは!

 

極上のトーンを奏でながらリーダーであるラリーがバンドに指示を送ります。

 

所々でラリーが頭に手を当てていたのは…頭がかゆいからではありません。

 

あれはセッションでも定番の「曲の頭に戻る」の合図です。

 

この曲の場合は、テーマ・メロディーに戻るの合図でした。

 

またトロンボーン奏者が1周目のソロを吹き終わった後、会場も乗っていたのでその雰囲気を察知したラリーが人差し指で「1」の形を作り”One more!”ともう一周ソロを弾くように指示していました。

 

ただギターが上手いだけでなくこうしたリーダーとしての役割もしっかりこなしていました。

 

さて、次に僕が良かったな~と感じた曲は”Smiles And Smiles To Go”です。

 

この曲のオリジナルは1986年のアルバム『Alone / But Never Alone』に収録されていました。

そのアルバムではアコースティック・ギターで演奏していたのですが、今回のライヴではエレキで演奏していました。

 

そしてデイヴィッド・T・ウォーカーとの共演盤でも名演を残していた”10:00 P.M.”も素晴らしかったです。

 

1981年の名作『Sleepwalk(夢飛行)』に収録されていた大人の色気のあるバラード曲です。

この曲でもラリー・カールトンのピッキングのニュアンスによる音量のコントロールが光っていました!

 

この3曲が特に良かったです♪

 

スティーリー・ダンのあの名曲もやっちゃう!?

ライヴ後半には予告にもあったようにスティーリー・ダンの曲をギターとサックスが中心のインスト・アレンジで披露してくれました。

 

この日は3曲演奏してくれました。

 

1曲目が始まる前にラリーが「今から私が2音を弾くから何の曲かわかるかな?」みたいに言っていたのですが…すぐにわかりました!(笑)

 

それはギターの1弦17フレットのA音(ラの音)から1弦20フレットのC音(ドの音)目がけて1回のピッキングでハンマリングするフレーズです。

 

スティーリー・ダンの1977年の傑作『Aja(彩[エイジャ])』に収録されていた”Black Cow”です。

シンプルなのにあまりに印象的過ぎるフレーズです!

 

ただこの「2音でわかるかな?」のMCは毎回やっている定番のようですね。

 

スティーリー・ダン・コーナーの2曲目はラリー・カールトンのキャリアに関わる重要曲の”Kid Charlemagne”でした。

 

「滅びゆく英雄(キッド・シャールメイン)」の邦題で知られるこの名曲は、1976年のアルバム『The Royal Scam(幻想の摩天楼)』に収録されていました。

この曲でラリー・カールトンが弾いているギターソロは神懸かっていて、ローリング・ストーン誌のベスト・ギター・ソロに関する投票で第3位に選ばれている程です!

 

そのことをネタにラリー・カールトンが「当時のレコーディングのまま弾いてみるよ!」とMCで語っていました。

 

もちろんこの日のライヴでも素晴らしい演奏ではありましたが、しかしあの当時の神懸かったプレイとは流石に違ってはいましたが…。

 

ライヴ演奏よりもスタジオ録音の方が良いという、アドリヴ演奏が得意なジャズ系のミュージシャンにしては珍しいパターンです。

 

しかしこの日のベスト・パフォーマンスとでも言える最高な演奏内容でした!

 

そして最後に『Aja』からもう1曲、印象的なギターリフの曲”Josie”を演奏していました。

 

ちなみにこの曲はラリー・カールトンの1990年のアルバム『On Solid Ground』の1曲目にも収録されています。

 

このスティーリー・ダン・コーナーは今回のライヴでも特に見所であり、客席も大いに盛り上がりました!

 

特に”Kid Charlemagne”が聴けたのは嬉しかったです!

 

最後の締めはあの曲!…なんだけれども…

目玉でもあるスティーリー・ダン・コーナーが終わる頃、「そろそろライヴも終わりかな?」と感じていたら、フュージョン界で最も有名なあのギターリフが登場しました!

 

そう、ラリー・カールトンの代表曲”Room 335″です!

 

しかしこれに関しては「お約束」のように流しで弾いている感じがしました。

 

会場は盛り上がってはいましたが、なんとなく本気で弾いていると言うよりも流し感が否めない予定調和な締めくくりでした。

 

少し残念に感じつつもアンコールには応えてくれました。

 

こないだ僕が同じビルボード大阪に観に行ったロバート・グラスパーやコリー・ヘンリーはアンコールの声には応えてくれませんでした。

 

近年はコロナ禍ということもあり仕方ないことではありますが、やはりアンコールがないのはどこか物足りない気分です。

 

アンコールの声に応えて登場したラリー・カールトンは”Sleepwalk”を演奏してくれました。

 

ライヴの締めくくりにはピッタリのうっとりする名曲ですね♪

 

以上、ラリー・カールトンの来日公演を観てきた感想でした。

 

“Kid Charlemagne”を演奏してくれたのはとても良かったのですが、同じ”kid”繋がりで1992年のアルバム『Kid Gloves』に収録されている”Kid Gloves”も演奏して欲しかったです。

“Kid Gloves”は、僕が一番好きなラリー・カールトンの曲なんです♪

 

また近いうちに来日して、今度こそ”Kid Gloves”と本気の”Room 335″を聴くことが出来たら最高です。

 

追記

ちょうどこの記事を書いている数時間前にミニマル・ファンクを代表するコリー・ウォンが面白い動画をYouTubeにアップしていました。

 

それが元スナナーキー・パピーのマーク・レッティエリとラリー・カールトンがゲストで登場したこちらの動画です。

この動画の最後に全員でジャム演奏をしているシーンがあるのですが、そこでラリーが弾いているあの極上のワウギターのトーン!

 

まさに昨夜僕が生で聴けたワウギターのソロ演奏と同じ音です。

 

ワウ好きとしては、もっとラリー・カールトンの素晴らしいワウギターをフィーチャーして欲しいところです。

 

 

 

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