
2022/07/25
ついに出た!? ネオ・ソウル・ギターのギター・ソロにスポットライトを当てたギター教則本『NeoSoul Jazz Guitar Soloing』をご紹介します。
海外のネオ・ソウル・ギターを扱った教則本『NeoSoul Jazz Guitar Soloing』をご紹介します。
近年流行りのネオ・ソウル・ギターのギター・ソロに特化したギター教則本がついに出た!
かれこれ3年近く前になるのですが、このブログで海外のネオ・ソウル・ギターの教則本をご紹介したことがありました。
それは『The Neo-Soul Guitar Book』という本で、2017年辺りからInstagramやYouTuber等で盛り上がりを見せているネオ・ソウル・ギターの基礎的な弾き方を載せた教則本でした。
ネオソウル・ギターおすすめの教則本『The Neo-Soul Guitar Book』をご紹介します。
『The Neo-Soul Guitar Book』では、デイヴィッド・T・ウォーカーやカーティス・メイフィールドが得意とするコードを弾きながらテンションノートを素早くハンマリング&プリングするハープ奏法や、ネオ・ソウル・ギターの一つの特徴でもあるブリッジ・ミュートしながらマイナー・ペンタトニック・スケールのダブルストップを弾く弾き方などの基礎が掲載されていました。
※ブリッジ・ミュートは英語では”Palm Mute(パーム・ミューと)“と記載されます。”palm”とは「手のひら」の意味です。
どちらかというとこの本は、「ネオ・ソウル・ギターってどういった弾き方なの?」という入門編でした。
しかしこれ以前にはネオ・ソウル・ギターに特化した教則本は出ていなかったと思います。
日本でもギター・マガジンが2019年になってようやく特集を組んだぐらいなので、その頃はまだ日本語の教則本も出ておらずこの『The Neo-Soul Guitar Book』が唯一のネオ・ソウル・ギターに特化した教則本でした。
その後、2021年辺りからようやく日本でもネオ・ソウル・ギターに特化した教則本が続々と出版されるようになりました。
どれも充実した内容でしたが、どちらかっていうとネオ・ソウル・ギターの基礎を扱った本や総合的にネオ・ソウル・ギターの弾き方を掲載した本が中心でした。
そろそろある程度ネオ・ソウル・ギターのバッキングやオブリガートフレーズを覚えた人も多いんじゃないかな?と思う今日この頃でした。
そういう僕も、ネオ・ソウルなバッキングやオブリガートはある程度は弾けるようになっていたのですが、ギター・ソロとなるといつものコテコテなジャズ・ファンク系のフレーズしか弾けないままでいました…。
多少はトム・ミッシュ風のニュアンスを活かした小刻みなスライドを用いた弾き方も出来るようにはなっていたものの、どうもフレーズにオシャレさが足りないと感じていた頃でした…。
そこでたまたま僕のAmazonアカウントにおすすめ本として表示されたのが今回ご紹介する『NeoSoul Jazz Guitar Soloing』という本です。
ネオ・ソウル・ギターのギター・ソロに特化したギター教則本『NeoSoul Jazz Guitar Soloing』
こちらが今回僕が購入した『NeoSoul Jazz Guitar Soloing』という本です。
表紙に写っているスムースジャズ系ギタリストのマーク・ホイットフィールドが書いた本になります。
収録されているギター・ソロのフレーズも全てマーク・ホイットフィールドが書いたもののようです。
デモ音源もマーク・ホイットフィールドが本人が弾いています。
表紙からもわかるるように以前ご紹介していた『The Neo-Soul Guitar Book』と同じく『Fundamental-Changes Books』から出版されている本です。
そのため本の中身は全て英文になります。
英語がわからなくっても大丈夫⁉ タブ譜と音源で補完しよう!
さて、この本は全て英文で解説が掛かれており、CDやDVDも付属していません。
しかしそれぞれのチャプター毎に紹介されているフレーズは全てタブ譜で書かれているのでギタリストにとってパッと見てわかりやすい譜面で載っています。
またCDは付属していませんが、マーク・ホイットフィールド本人がこの本に掲載されているフレーズをデモ演奏している音源もオンラインでダウンロードすることができます。
音源のダウンロード方法
CDこそ付属していませんが、デモ演奏の音源はネット環境さえあれば簡単にダウンロード出来ます。
本書にも掲載されているのですが、この本を発売している『Fundamental-Changes』の公式サイトからダウンロードすることが出来ます。
下記にそのサイトのURLを記載しておきますので、クリックでサイトにアクセスしてみて下さい。(別タブで開きます。)
https://www.fundamental-changes.com/download-audio-choose-instrument/→
まずはサイトにアクセスしてすぐ見つかるGuitar & Ukuleleの項目をクリックしてください。
クリックするとフォームが出てきますので、そのフォームの”Email Address”欄にあなたのメールアドレスを、”First Name”にお名前を(例:Tarou)……”Last Name”に姓名を(例:Yamada)入力しましょう。
そして”Which book did you buy?”の項目から『NeoSoul Jazz Guitar Soloing』を選択します。(頭文字のアルファベット順なので頭が”N”の文字を探しましょう。)
最後に”Get My Audio Files Now”というボタンをクリックすると音源をダウンロードできるページに移動するのでそこから『NeoSoul Jazz Guitar Soloing』を探して後は音源をダウンロードするだけです。
ちなみに僕はダウンロードした音源を自分のiTunesに入れてiPhoneやiPadでいつでも聴けるようにしています♪
『NeoSoul Jazz Guitar Soloing』の内容
本書の内容なのですが、チャプター1がCマイナーのフレーズ、チャプター2がAマイナーのフレーズ…といったようにそれぞれ楽曲のキー別にギター・ソロのフレーズが掲載されています。
デモ音源ではネオ・ソウル風のバッキングに合わせて、タブ譜通りにマーク・ホイットフィールドがソロのフレーズを弾いています。
なのでこの本の学び方としては、とにかくタブ譜を参考にしてデモ演奏に合わせてひたすら弾くことがおすすめだと思います。
もう自分の手癖フレーズになるまでひたすらに繰り返して弾きましょう!
ネオ・ソウルというよりもスムースジャズ⁉
ちなみに本書のタイトルには”NEOSOUL”と最初に書かれているのですが、その後に”JAZZ”と記載もあるようにジャズよりのフレーズが中心です。
それもマーク・ホイットフィールドが得意なベンソン風の連符を多用したフレーズ詰め込み式のソロが中心です。
チャプターが進むにつれ6連符や9連符を1小節に詰め込んだ難解な詰め込み式のフレーズが数多く登場します。
ネオ・ソウル・ギターと言ってもトム・ミッシュのようなニュアンスを大事にしたシンプルなギター・ソロとはまた違った弾き方ですね。
やはりマーク・ホイットフィールドが弾いているのでネオ・ソウルというよりもスムース・ジャズに近い演奏です。
トム・ミッシュのようにスペースを上手く取るのではなくひたすら間を埋めるようはフレーズが中心です。
この教則本ではオクターブ奏法よりもダブルストップを多用してるからネオ・ソウル扱いなのかな⁉︎
まぁスムースジャズやネオ・ソウルのジャンル分けってあいまいな部分もありますからね。
本書はほぼほぼスムース・ジャズなフレーズ集ですが、確かにネオ・ソウルやチル・ホップ系のバッキングとも相性が良いフレーズばかりなのでそういったオシャレ系のジャンルが好きなギタリストにおすすめの教則本です♪
その代わり難易度は少し高めですが…。
ちなみにAmazonでデジタル音源のみで発売されている『Chillhop Guitar』という作品集があるのですが、この作品集ではチル・ホップ系のバッキングにフュージョン/スムースジャズ系のギター・ソロが乗ったインスト曲を楽しむことが出来ます。
この教則本のようなオシャレなフレーズも合いそうな音源集なのでご興味がある方はいくつか検索してみて下さい。
以上、【ついに出た!? ネオ・ソウル・ギターのギター・ソロにスポットライトを当てたギター教則本『NeoSoul Jazz Guitar Soloing』をご紹介します。】でした。
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