
2024/07/16
リッチー・ブラックモアズ・レインボーのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!

【第26回】おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ
ディープ・パープル脱退後リッチー・ブラックモアが結成したスーパー・バンド、レインボーのおすすめアルバムをご紹介!
【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】の第26回です。
今回は、英国ハード・ロックを代表するバンド、レインボー(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)のおすすめアルバムを5枚ご紹介します。
レインボーとはどんなバンド?
レインボー(リッチー・ブラックモアズ・レインボー)は、1975年にディープ・パープルを脱退したギタリストのリッチー・ブラックモアが自らが中心になって結成したロック・バンドです。
元はソロ・アルバムの制作を予定していたため、1作目のみ「リッチー・ブラックモアズ・レインボー」名義でアルバムをリリースしていたのですが、2作目以降はシンプルに「レインボー」とバンド名を統一しています。
そういったわけで「リッチー・ブラックモアズ・レインボー」と「レインボー」は、一応同じリッチー・ブラックモアのバンドなのですが…
今回のブログ記事のタイトルでは、「リッチー・ブラックモアズ・レインボー」と付けています。
それには理由があって…本ブログでは過去にコーネル・デュプリーやマイケル・ブレッカーがセッション・ユニットとして『Crystal Green』というアルバムをリリースした際に、同じく「Rainbow」という名義を使っていました。
Stuffのメンバーとマイケル・ブレッカーが参加したRainbowの『Crystal Green』
そことの混合を避けるためにこのブログ記事のタイトルでは、「リッチー・ブラックモアズ・レインボー」と表記しています。
このバンド内での混同を避けるためという理由ですので、これ以降の記事内では「レインボー」と記載します。
リッチー・ブラックモアがディープ・パープルを脱退した理由
ちなみにブラックモアがディープ・パープルを脱退した理由なのですが、当時のディープ・パープルはデイヴィッド・カヴァデールとグレン・ヒューズが仕切るソウル・ミュージックの要素を前面に押し出した路線へと進んでいる時期でした。
バッハをフェイバリットに挙げるリッチー・ブラックモアにとっては、これは相当な不満だったと考えられます。
またその時期にブラックモアは、ディープ・パープルの次回作でお気に入りのバンドだったクォーターマスの曲”Black Sheep Of The Family”(黒い羊)をカバーすることを提案します。
しかしブラックモア以外のメンバーが、次回作はオリジナル曲で固めるべきだと意見が分かれ、この事が決定打となってブラックモアは脱退を考えるようになります。
どうしても”Black Sheep Of The Family”の録音を諦めきれなかったブラックモアは、ソロ・シングルとして制作するために自ら他のメンバーを探すこととなります。
レインボー結成へ
ブラックモアが探し当てたメンバーは、ディープ・パープルのアメリカ・ツアーで前座を務めた天才シンガーのロニー・ジェイムス・ディオ要するエルフというバンドでした。
過去にディープ・パープルのベーシストのロジャー・グローヴァーとドラムのイアン・ペイスがエルフのアルバムをプロデュースしていたこともあり、この2つのバンドは何かと繋がりがありました。
エルフを従えたブラックモアは、1stアルバム『Ritchie Blackmore’s Rainbow(邦題:『銀嶺の覇者』)』を1975年に「リッチー・ブラックモアズ・レインボー」名義でリリースします。
ここでブラックモアは、ディオと自身の音楽的嗜好<(クラシカルで叙情的な曲が好きという共通点)が共通していると感じます。
しかし圧倒的な歌唱力を誇るディオに対して、エルフの他のメンバーの演奏力の低さに不満を持っていたブラックモアは、ディオを残して他のメンバーを解雇してしまいます。
その後、2ndアルバム制作に辺り新たなメンバーを加えることになります。
ここで名ドラマーのコージー・パウエルが加入して、ブラックモア+ディオ+パウエルの三頭政治時代が始まります。
また、これ以降バンド名もシンプルに「レインボー」に統一しています。
しかしブラックモアは、徐々にアメリカでヒット曲を出すことに固執するようになり、それが原因でディオやパウエルがバンドを去って行くことになります。
あれだけクラシカルな曲調にこだわっていたブラックモアが、1978年頃にはディオに「ファンタジーではなくラヴ・ソングを作れ!」と言い出す始末です。
ディオとパウエルが去ったレインボーは、グレアム・ボネット→ジョン・リー・ターナーとボーカルを代えてヒット狙いのキャッチーな曲を作るようになります。
ポップで聴きやすくなったジョン・リー・ターナー時代は、日本でも人気があり、僕も嫌いではないのですが…しかしディオがいた頃の初期の「中世様式美」を取り入れたハード・ロックを演奏しているレインボーの方が他のバンドにはないような「唯一無二の個性」があったと思います。
そう考えるとディオやパウエルの考え通りにバンドの音楽性を貫き通すことがレインボーというバンドに取っては良かったのかも知れません。
しかしそれはあくまでもファンや在籍メンバーの考えであって、アルバムを売らないといけないレコード会社やプロデューサー、そしてリーダーのブラックモアにとってはアメリカでのヒットは達成しなければいけない目標だったことでしょう。
ロックと言っても「ビジネス」であることには違いありませんからね。
アートだってそうです。
作品が売れないのであれば、続けていくことは難しいでしょう。
そういった意味ではコマーシャル化は仕方ないことだったのでしょうが、この後レインボーはあっけなく幕を引くこととなります。
レインボーの解散とその後の活動
まずは1983年の7作目『Bent Out of Shape』リリース後に、ディープ・パープルの再結成に伴いブラックモアがレインボーを解散させてしまいます。
その後、10年以上が経ち1995年に久しぶりに「リッチー・ブラックモアズ・レインボー」名義で『Stranger in Us All』をリリースするのですが、「これってレインボー?ブラックモアのソロ・アルバム?」とよくわからない状況です。
実はこのアルバムは、もともとはブラックモアのソロ・アルバムとして予定されていたからです。
それが周囲の要請でレインボーの名を冠した方が良いと判断され、1stアルバムの時と同じように「リッチー・ブラックモアズ・レインボー」名義にしたようです。
個人的にはこのアルバムの収録曲は悪くはないと思うのですが…しかしレインボーとして考えると疑問は残ります。
ハード・ロックを演奏するブラックモアを聴けるという喜びはあるのですがね。
これ以降ブラックモアは、パートナーのキャンディス・ナイトと共にブラックモアズ・ナイトを結成することになります。
このブラックモアズ・ナイトではブラックモアは基本的にアコースティックなフォーク・ロックを演奏しており、歪ませたストラトキャスターをゴリゴリ弾きまくるブラックモアのかつての姿はここにはありませんでした。
と、書くと否定的な意見に取られそうなのですが…実は僕はブラックモアズ・ナイトの曲が結構好きなので、こういったブラックモアの余生も良いんじゃないかな?って思います。
さて、前置きが長くなりましたが、ここからは僕が選ぶレインボーのアルバムを5枚ランキング形式でご紹介します。
今回もベスト盤やライヴ盤にコンピレーション・アルバムを除いたスタジオ・アルバムから5枚を選んでいます。
それでは第5位からどうぞ。
リッチー・ブラックモアズ・レインボーのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!
第5位:Rainbow – 『Difficult to Cure』
第5位に選んだ『Difficult to Cure』は、1981年にリリースされた5作目のアルバムです。
邦題は収録曲の”I Surrender”からあやかって『アイ・サレンダー』と付けられました。
本作制作時にはとっくにディオはバンドを去っており、その後加入したグレアム・ボネットも抜け、それに伴い名ドラマーのコージー・パウエルまでバンドを抜けています。
新ボーカルにジョン・リー・ターナーを加え、新ドラムにボブ・ロンディネリを加えて制作されています。
かつての魔法は消えたものの、1stシングルに選ばれ日本盤のアルバム・タイトルにもなった”I Surrender”は、普通にかっこいいハード・ロック・ソングです。
残念ながらアルバムでのチャート・アクションこそ105位と低かったのですが、全英チャートでは3位を記録しています。
本国では圧倒的な人気を誇っており、ここ日本でもこういった泣きのハード・ロックは大いに受け入れられました。
どことなく演歌の泣きと似たこの曲が日本でも人気だったのは納得できます。
ただ僕が一番好きな収録曲は、ギターリフがかっこいい”Spotlight Kid”なのですが…。
かつてのレインボーを知ってから聴くと、もはやここにファンタジーの欠片は残されていませんが、過去作がなく「これがレインボーのデビュー作品!」だったら普通に良質なハード・ロック・アルバムだと感じます。
第4位:Rainbow – 『Down to Earth』
第4位は、先ほどの『Difficult to Cure』の前作に当たる1979年の4作目『Down to Earth』です。
まだコージー・パウエルが在籍していた時期で、グレアム・ボネットがボーカルを担当しています。
しかしこのアルバムからすでにアメリカ市場を意識したポップ路線は始まっており、キャッチーな歌メロを前面に押し出した現代風のハード・ロック・バンドへと変化しています。
1曲目の”All Night Long”を聴いていると、なんだかヴァン・ヘイレンが演奏していてもおかしくないかな?とも感じます。
この曲はシングル化もされたキャッチーなハード・ロックです。
もう1曲、シングル化された”Since You Been Gone”も、まるでキングスメンのバージョンで有名なロックンロール曲”Louie Louie”のようなキャッチーなギターリフから始まり、分厚いコーラスを持ったハード・ロックが展開される曲です。
過去3作品と比べるとあまりにもポップすぎるのですが、ベスト5となるとこのアルバムがこの順位なのは順当なのではないかと?
第3位:Ritchie Blackmore’s Rainbow – 『Ritchie Blackmore’s Rainbow』
レインボーは初期の3作品以外は、「キャッチーなハード・ロック・バンド」のイメージがあります。
やはりこのバンドの本当の姿は初期のファンタジー路線の3作品にあると思います。
リッチー・ブラックモアズ・レインボー名義でリリースされた『Ritchie Blackmore’s Rainbow』は、1975年にリリースされた1stアルバムです。
クラシックの要素を取り入れたロック・ミュージックこそがブラックモアに最も合っているんだとよくわかる名作です。
またロニー・ジェイムス・ディオの圧倒的な歌唱力の高さは魅力的です!
その後、ブラック・サバスや自身のバンド、ディオにオジー・オズボーン以外のメンバーで組まれたサバスの変名バンド、ヘヴン&ヘル等でも活躍するディオですが、レインボー時代の初期のディオも素晴らしい歌声です!
本作にはブラックモアがディープ・パープルを脱退する原因となった”Black Sheep of the Family”も収録されています。
この曲のシングル化の際にB面として収録された”Sixteenth Century Greensleeves”を制作した際に、ブラックモアはディオとの活動に手ごたえを感じレインボー結成に至ります。
確かにこの曲の出来は素晴らしいです!
また本作リリース後にシングル・カットされた”Man on the Silver Mountain”(邦題「銀嶺の覇者」)の出来も素晴らしく、この曲こそ「レインボーらしい」楽曲だと言えます。
収録曲は全てが素晴らしく、ブラックモアとディオの相性の良さも感じられるのですが…今回第3位に選んだ理由は、ブラックモアの不満と同じ理由です。
この後加入するコージー・パウエルと比べると、ドラムがね…。
まぁ唯一無二の存在感を持った名ドラマーのパウエルと比べると、世の中のほとんどのドラマーが霞んでしまいますが、本作はドラムが物足りないです。
やはり三頭政治時代のレインバーが至高です!
ちなみに最後に収録されている曲”Still I’m Sad”は、ヤードバーズの曲のインスト・カバーです。
後に『Stranger in Us All』でも再演されています。
それとジョジョの奇妙な冒険第7部に登場した敵キャラ、ブラックモアのスタンド「キャッチ・ザ・レインボー」は、本作収録曲”Catch The Rainbow”から付けられています。
第2位:Rainbow – 『Long Live Rock ‘n’ Roll』
第2位に選んだのは、1978年にリリースされた3作目のアルバム『Long Live Rock ‘n’ Roll』です。
邦題は『バビロンの城門』でした。
本作はディオとパウエルが同時に在籍していた最後のアルバムとなります。
1曲目の”Long Live Rock ‘n’ Roll”はシングル化もされており、レインボーの代表曲の1つです。
ディオのボーカルとパウエルのドラムの技術の高さがよくわかる曲です。
アルバムからの2ndシングルには、アメリカ市場を意識したようなシンプルなハード・ロック”L.A. Connection”が選ばれていますが、この曲よりも他にもっと素晴らしい曲があります。
それは6分を超す大作の”Gates of Babylon”と、クラシカルなギターリフが素晴らしい”Kill the King”の2曲です。
どちらもレインボーを語る上で外せない名曲です。
この2曲の路線で活動を続けていたらディオやパウエルも抜けることはなかったのかもしれませんね。
第1位:Rainbow – 『Rising』
今回第1位となったのは、1976年にリリースされた2ndアルバム『Rising』です。
邦題は『虹を翔る覇者』でした。
本作からコージー・パウエルが加入しており、ブラックモアとディオの三頭政治が一番上手くいっていた時期の作品です。
なので、悪くなりようがないんです!
収録曲のクオリティーの高さも、演奏力の高さも本作が最高峰です!
特に収録曲は捨て曲が無く全6曲を通して聴いてもダレることは一切なく、夢中になって聴くことが出来る名盤です。
シングル・カットされた”Starstruck”も良いのですが、ベスト・トラックはパウエルのドラムが凄まじい”Stargazer”でしょう!
レインボーの古典主義ここに極まれり!な8分を超す大作で、レッド・ツェッペリンの”Kashmir”と比較される名曲です。
ちなみに”Run with the Wolf”や”Starstruck”では、ブラックモアのスライドギターのソロを聴くことが出来ます。
ただしブラックモアは、通常だと中指や小指にボトルネックを装着するブルース的なスライドギターを弾くのではなく、かなり特殊で3本の指で掴んでバイオリンのように弾きます。
クラシックから大きな影響を受けたブラックモアらしい奏法です。
レインボーを聴くならまずはこの『Rising』から聴き始めることをおすすめします!
以上、【リッチー・ブラックモアズ・レインボーのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!】でした。
今後のレインボーでの活動が再開される可能性は低そうなのですが…もしこのブログ記事で初めてレインボーを知ったという方も、レインボーをこれから聴き始めたいという方も、ぜひこのブログ記事を参考にこれから聴き始めてみて下さい。
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