
2025/01/14
ブロンディのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!
【第113回】おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご介シリーズ
女性ボーカリストのデボラ・ハリーがフロントマンを務めるロック・バンド、ブロンディ(Blondie)のおすすめアルバムをご紹介!
【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】の第113回です。
さて今回は、女性ボーカリストのデボラ・ハリーがフロントマンを務めるロック・バンド、ブロンディ(Blondie)のおすすめアルバムを5枚選んでご紹介します。
ブロンディについて
ブロンディは、1974年にニューヨークで結成されたアメリカのロック・バンドで、リードボーカルのデボラ・ハリーを中心に多彩な音楽性で知られています。
ブロンディ以前のデボラ・ハリーは、ガールズ・バンド「スティレットーズ」に所属していました。
当初はニューヨーク・パンク・バンドの一つとされていましたが、次第にパンクに留まらず、ポップ、ディスコ、ラップ、レゲエといったジャンルを取り入れた革新的なサウンドを展開し、ニュー・ウェイヴのアイコンとして評価を受けるようになりました。
1978年にリリースされたアルバム『パラレル・ラインズ』からのシングル「ハート・オブ・グラス」は、ディスコサウンドを取り入れた斬新な楽曲として世界中で大ヒットを記録します。
この曲をきっかけに、ブロンディはポップミュージックの最前線で注目される存在となりました。
その後も、アルバム『オートアメリカン』からリリースされた「ラプチュアー」では、当時まだ新しかったラップを大胆に取り入れた楽曲を発表し、ジャンルの枠を超えたアーティストとしての地位を確立しました。
ブロンディの代表曲には「コール・ミー」や「夢みるNo.1(The Tide Is High)」、さらには「マリア」といったポップでキャッチーな楽曲が名を連ね、いずれも国際的な成功を収めています。
また、日本でも「恋の平行線」や「恋のハートビート」などのヒット曲で広く親しまれています。
デボラ・ハリーのカリスマ性と個性的なボーカルは、バンドのアイデンティティを形成し、今なお多くのアーティストに影響を与えています。
ブロンディの音楽は単なるヒット曲を超えて、多様なジャンルを融合した独自のスタイルが特徴です。
「ニュー・ウェイヴ」というジャンルに収まらないその実験的な精神は、現代のリスナーにも新鮮な響きをもたらしています。
特にアルバム『オートアメリカン』に収録された楽曲群は、バンドの幅広い音楽性を示す重要な作品群として位置付けられています。
結成から数十年を経てもなお、ブロンディはその革新性と洗練された音楽で多くのファンを魅了し続けています。
彼らの代表曲を聴くことで、ニュー・ウェイヴの時代を象徴する音楽の魅力を存分に味わうことができるでしょう。
それでは今回はブロンディのオリジナル・アルバムから僕が好きな作品を5枚選んでランキング形式でご紹介します。
ベスト盤やコンピレーション・アルバムにライブ盤は除外しています。
まずは第5位からどうぞ。
ブロンディのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!
第5位:Blondie – 『Blondie』
第5位は、1976年にリリースされたブロンディの原点ともいえるデビューアルバム『Blondie』です。
邦題は『妖女ブロンディ』でした。
リードボーカルのデボラ・ハリーを中心に、パンクロックとポップの要素が融合した独特のスタイルを持つこのアルバムは、バンドの魅力を存分に味わえる内容となっています。
アルバムの第一弾シングル曲”X Offender”は、軽快なギターワークとキャッチーなメロディーが印象的で、ブロンディの初期のエネルギーを感じさせる楽曲です。
当初”Sex Offender”というタイトルで制作されましたが、ラジオ放送の配慮から改名されました。
続く第二弾シングル曲”In the Flesh”は、ドリーミーなバラード調の楽曲で、デボラ・ハリーのソフトで甘いボーカルが際立っています。
この曲は、オーストラリアで特に高い人気を博しました。
第三弾シングル曲”Rip Her to Shreds”は、鋭い歌詞とパンクロックらしい攻撃的なサウンドが特徴で、ブロンディらしい毒気を感じる一曲です。
他にも『Blondie』には、レゲエの要素を取り入れた”Man Overboard”や、カントリーテイストの”Little Girl Lies”、ブルージーな”Look Good in Blue”など、バラエティ豊かな楽曲が収録されています。
また、”Kung Fu Girls”や”In the Sun”のような楽曲では、初期のニューヨーク・パンクシーンの雰囲気を感じることができます。
第5位に選んだこの『Blondie』は、後の『Parallel Lines』や『Autoamerican』での成功を予感させるだけでなく、初期のブロンディの持つ純粋なエネルギーと実験精神が詰まった貴重な作品です。
パンクロックとポップミュージックの融合を楽しみたい方には、ぜひ聴いてほしい一枚です。
第4位:Blondie – 『Eat to the Beat』
第4位は、1979年にリリースされた4作目のアルバム『Eat to the Beat』です。
邦題は『恋のハートビート』でした。
本作は、パンク、ニュー・ウェイヴ、ディスコ、そしてポップの要素を大胆に融合させた意欲作です。前作の前作の『Parallel Lines』の成功を受けて制作されたこのアルバムは、より実験的かつ幅広い音楽的アプローチを取り入れ、ブロンディの多彩な魅力を存分に楽しむことができます。
第一弾シングル曲”Dreaming”は、軽快なリズムとキャッチーなメロディーが特徴のポップロックナンバーで、デボラ・ハリーの伸びやかなボーカルが際立っています。
この曲はリリース当時、多くのファンに親しまれ、アルバムのスタートを華やかに飾りました。
続く第二弾シングル曲”Union City Blue”は、哀愁漂うメロディーと力強いサウンドが融合した名曲です。
歌詞はニュージャージー州の街並みに触発され、物語性のある仕上がりになっています。
第三弾シングル曲”The Hardest Part”は、ファンキーなベースラインとグルーヴ感あふれるアレンジが魅力で、ブロンディの新たな音楽的方向性を示す楽曲です。
そして第四弾シングル曲”Atomic”は、ディスコとニュー・ウェイヴを絶妙にミックスしたダンサブルな楽曲で、アルバムの中でも特に高い評価を受けています。
デボラ・ハリーの魅惑的なボーカルと壮大なサウンドが一体となり、今なおダンスフロアで愛される定番の一曲です。
アルバムには他にも、パンキッシュなエネルギーを感じる”Eat to the Beat”や、しっとりとしたバラード曲”Sound-A-Sleep”、ユーモアあふれる歌詞が特徴のレゲエ曲”Die Young Stay Pretty”、テンポの速い”Accidents Never Happen”など、個性豊かな楽曲が揃っています。
それぞれの曲が異なるスタイルを持ちながらも、ブロンディの洗練されたサウンドによって統一感が感じられるのも魅力です。
第4位に選んだ『Eat to the Beat』は、ブロンディが音楽的な実験を続けながらも、リスナーを楽しませるポップセンスを失わない姿勢を示すアルバムです。
その多彩な楽曲群は、今なお色褪せることなく、ニュー・ウェイヴやポップロックを愛するすべての人におすすめです。
第3位:Blondie – 『Autoamerican』
第3位は、1980年リリースされた5作目のアルバム『Autoamerican』です。
邦題は『オートアメリカン』でした。
本作は、ブロンディの音楽的実験精神が最高潮に達した作品です。
このアルバムでは、ニュー・ウェイヴに留まらず、レゲエ、ラップ、クラシック、ジャズなど、さまざまなジャンルを取り入れた意欲的な楽曲が収録されています。
ブロンディの多様な音楽性を堪能できるアルバムとして高く評価されています。
第一弾シングル曲”The Tide Is High”(邦題:「夢みるNo.1」)は、レゲエのリズムを取り入れたカバー曲で、リリースと同時に世界中でヒットしました。
デボラ・ハリーの柔らかなボーカルと心地よいアレンジが魅力の一曲で、ブロンディのジャンルを超えた音楽性を象徴する楽曲の一つです。
オリジナルは、レゲエ・シンガーのジョン・ホルトが書いた曲で、ホルトも所属していたグループ、パラゴンズ(The Paragons)が1967年にリリースした曲になります。
続く第二弾シングル曲”Rapture”は、アメリカのトップチャートで初めてラップをフィーチャーした曲として歴史的な意義を持ちます。
洗練されたディスコビートとジャジーな雰囲気が融合したサウンドは、当時の音楽シーンに大きな影響を与えました。
他の収録曲にも注目すべきものが多く、オープニングを飾る”Europa”はインストゥルメンタルで、壮大なクラシックの要素が取り入れられています。
“Go Through It”はパンクやニュー・ウェイヴのエネルギーが感じられる一曲で、”Here’s Looking at You”はジャズのムードを漂わせるスウィング感あふれる楽曲です。
また、”T-Birds”や”Follow Me”といった楽曲では、独特なアレンジとメロディーでブロンディならではの世界観を味わうことができます。
第3位に選んだ『Autoamerican』は、ブロンディの音楽的野心と革新性を存分に示したアルバムです。
その幅広い音楽性は、リスナーに新たな発見と楽しみを与え続けています。
ニュー・ウェイヴの枠を超えたアプローチを楽しみたい方には、ぜひおすすめしたい一枚です。
第2位:Blondie – 『No Exit』
第2位は、1999年にリリースされた7作目のアルバム『No Exit』です。
本作は、16年ぶりに発表された再結成後初のスタジオアルバムです。
彼らの音楽的な進化と復活を象徴するこの作品は、発売直後から話題を集め、ファンからも高い評価を受けました。
ジャンルを超えた多彩な楽曲が収録されており、ブロンディの音楽的な幅広さと個性が存分に発揮されています。
第一弾シングル曲”Maria”は、キャッチーなメロディーとエネルギッシュなアレンジが特徴のナンバーで、ブロンディの真骨頂ともいえるポップロックです。
この曲は全英チャートで1位を獲得し、彼らの健在ぶりを世界に示しました。
デボラ・ハリーがスナイパーに狙われているMVも話題となりましたが、すっかり貫禄のある熟女へと成長したデボラ・ハリーなら本当に弾丸を指で掴めそうな勢いです。
僕は当時リアルタイムでこの曲を聴いてブロンディを知ったのですが、当時はラジオでよく流れていました。
町中のお店でこの曲を何度も何度も耳にした懐かし記憶です。
続く第二弾シングル曲”Nothing Is Real but the Girl”は、初期のブロンディを思い起こさせるロック・サウンドが印象的な仕上がりとなっています。
第三弾シングル曲”No Exit”は、メタリックに歪んだギターやラップの要素を取り入れた大胆なミクスチャー・ロック風の一曲で、再びジャンルの枠を超えたブロンディらしい実験精神が光ります。
他にも、ニュー・ウェイヴ時代を彷彿させる”Screaming Skin”や”Forgive and Forget”といったロックのエッジが効いた楽曲がアルバムを引き締める一方で、”Boom Boom in the Zoom Zoom Room”ではスウィングジャズの要素が取り入れられています。
また、”Night Wind Sent”はスローで感情豊かなバラードとして、デボラ・ハリーの歌声が一層引き立つ曲です。
“Under the Gun”や”Happy Dog (For Caggy)”などの楽曲も、それぞれ異なるスタイルで聴き手を楽しませてくれます。
第2位に選んだ『No Exit』は、ブロンディの過去のスタイルを踏襲しながらも、現代的なアプローチを取り入れた革新性が魅力のアルバムです。
ブロンディの音楽的な成長を感じられると同時に、再び音楽シーンの最前線に立つ姿を確認できる一枚として、多くのリスナーにおすすめです。
ちなみにギター好きの方には、本作のアートワークがプリントされたギターピックもおすすめです♪
第1位:Blondie – 『Parallel Lines』
第1位は、1978年にリリースされた3作目のアルバム『Parallel Lines』は、
邦題は『恋の平行線』でした。
本作は、ブロンディのキャリアを決定づけた大ヒット作です。
このアルバムは、ニュー・ウェイヴを代表する名作として評価されており、ポップス、ロック、ディスコの要素を融合させた完成度の高い楽曲が揃っています。
プロデューサーにはマイク・チャップマンを迎え、洗練されたサウンドが特徴的です。
第一弾シングル曲”Picture This”は、デボラ・ハリーの魅力的なボーカルが際立つエネルギッシュなポップロックで、アルバムの幕開けを華やかに飾ります。
続く第二弾シングル”I’m Gonna Love You Too”は、バディ・ホリーの楽曲をカバーしたもので、オリジナルのロカビリーテイストにブロンディならではのアレンジが加えられています。
第三弾シングル”Hanging on the Telephone”は、軽快なリズムと力強いサウンドが魅力のロックナンバーで、ブロンディの代表曲の一つとして知られています。
第四弾シングル”Heart of Glass”は、アルバムの中でも特に注目されるディスコ調の楽曲です。
この曲は当時のダンスミュージックシーンにも影響を与え、世界的なヒットとなりました。
デボラ・ハリーのクールな歌声と煌びやかなサウンドが完璧に融合しています。
UK盤の第五弾シングルには”Sunday Girl”が選ばれました。この曲は軽快でポップなメロディーが特徴で、デボラ・ハリーのチャーミングな歌声が印象的です。
一方、US盤の第五弾シングルは”One Way or Another”で、こちらは激しいエネルギーを放つロックナンバーです。
ストーカーをテーマにした歌詞と攻撃的なギターリフが曲の雰囲気を引き立てています。
他の収録曲も非常に充実しており、”Fade Away and Radiate”では幻想的な雰囲気を持つメロディーが展開されます。
“Will Anything Happen?”や”11:59″もアルバムの流れを盛り上げる楽曲として欠かせません。
第1位に選んだ『Parallel Lines』は、ブロンディがポップシーンで成功を収めるきっかけとなっただけでなく、ニュー・ウェイヴの可能性を広げた画期的な作品です。
その多彩な楽曲と革新性は、今なお多くのリスナーに愛されています。
ブロンディ初心者にもぜひおすすめしたい一枚です。
以上、【ブロンディのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!】でした。
今回おご紹介したブロンディのおすすめアルバム5作品を通じて、彼らの音楽的な進化と多様性を感じていただけたのではないでしょうか。
それぞれのアルバムには、その時代を象徴するサウンドや、ジャンルの枠を超えた実験的な要素、そして何よりもデボラ・ハリーを中心としたブロンディらしい魅力が詰まっています。
ニュー・ウェイヴの枠を超え、ポップ、ロック、ディスコ、ラップなど、多彩なジャンルを巧みに取り入れた彼らの音楽は、今なお色褪せることなく、多くのリスナーを魅了し続けています。
ブロンディのアルバムを聴くことで、新しい発見や感動がきっと見つかるはずです。
ぜひ、この機会に名作アルバムの数々を楽しんでみてください。
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