
2024/12/13
イギー・ポップのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!

【第82回】おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ
「ゴッドファーザー・オブ・パンク」ことイギー・ポップ(Iggy Pop)のおすすめアルバムをご紹介!
【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】の第82回です。
今回は、「ゴッドファーザー・オブ・パンク」ことイギー・ポップ(Iggy Pop)のおすすめアルバムを5枚選んでご紹介します。
イギー・ポップについて
イギー・ポップは、アメリカのロック・シーンを代表する伝説的なボーカリストで、過激なステージ・パフォーマンスとエネルギッシュなライブで広く知られています。
イギーの名前を聞くと、狂気に満ちたパフォーマンスや破天荒なライフスタイルが思い浮かぶ人も多いでしょうが、その一方で、彼の音楽には豊かな表現力と深いメッセージ性が秘められています。
1947年にアメリカ・ミシガン州で生まれたイギー・ポップは、1960年代後半から音楽シーンで活動を開始し、やがてパンク・ロックの先駆者としての地位を確立しました。
イギーの名前を一躍有名にしたのは、ザ・ストゥージズ時代の活動ですが、ここでは特にイギー・ポップのソロ・キャリアに焦点を当ててご紹介します。
ソロ活動に転じたイギー・ポップは、1977年に盟友デヴィッド・ボウイのプロデュースによるアルバム『イディオット』をリリースし、大きな注目を集めました。
このアルバムには、今もなお愛され続ける名曲「ザ・パッセンジャー」が収録されており、彼の深みのあるボーカルと哀愁を帯びたメロディが印象的です。
同年には、もう一枚の名盤『ラスト・フォー・ライフ』をリリース。
このアルバムに収められたタイトル曲”ラスト・フォー・ライフ”は、疾走感あふれるビートと力強いボーカルが特徴で、彼の代表曲のひとつとして知られています。
イギー・ポップの音楽は、ただ激しさや破壊的なエネルギーを持つだけでなく、彼自身の孤独や内面の葛藤を表現している点でも多くのファンを惹きつけます。
『イディオット』や『ラスト・フォー・ライフ』などのアルバムには、イギーの荒々しいパンクスピリットと詩的な表現が融合しており、ソロアーティストとしての才能が如実に示されています。
また、イギー・ポップの音楽は多くの後進アーティストに影響を与え、今日に至るまで多くのジャンルでリスペクトされています。
イギー・ポップの独特のボーカルスタイルや、観客に対して容赦ない挑発的なパフォーマンスは、ロックの枠を超えてカルチャー全般に衝撃を与えました。
イギー・ポップの活動は50年以上にわたり続いており、今なお新しい音楽を発表し、世界中のファンを魅了し続けています。
それでは今回はイギー・ポップのオリジナル・アルバムから僕が好きな作品を5枚選んでランキング形式でご紹介します。
ベスト盤やコンピレーション・アルバムにライブ盤は除外しています。
ただし今回の選出はいつもと少し違いまして…先ほどイギーの紹介のところで取り上げていました『The Idiot』や『Lust for Life』は選んでいません。
その2作品に収録されている”Nightclubbing”や”Funtime”に”Lust for Life”、そして”The Passenger”といった曲は、確かにイギー・ポップを代表する名曲ではありますが…どうしても僕には「イギー・ポップ=激しいロックが一番合っている」というイメージが強いです。
やはりザ・ストゥージズ時代のプロト・パンクやガレージ・ロックのサウンドでイギーを知ってしまったためか、どうしてもイギーには激しく歪んだギターが暴れ回るロック・サウンドを求めてしまいます。
イギー・ポップには、アコースティックな『Avenue B』やジャジーな『Préliminaires』といった名作もあるのですが、今回はそれらのアルバムも省いて、激しいロックを歌っている5作品に絞って選んでいます。
そういったわけで、まずは第5位からどうぞ。
イギー・ポップのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!
第5位:Iggy Pop – 『Instinct』
第5位は、1988年にリリースされた8作目のアルバム『Instinct』です。
本作はイギー・ポップの力強いロック・サウンドが詰まった名盤であり、80年代のイギーを代表する作品のひとつです。
このアルバムは、イギーの野性的なボーカルと硬派なロック・サウンドが見事に融合しています。
ちなみに本作には、パンク・ロックを代表するバンドのセックス・ピストルズのギタリスト、スティーヴ・ジョーンズがギターで参加している点も注目のポイントです。
前作『Blah-Blah-Blah』ではゲスト扱いでしたが、本作ではスティーヴ・ジョーンズは全曲でギターを弾いています。
そのため本作ではシンプルながらもスティーヴ・ジョーンズのどこまでもロックするギターを楽し生むことが出来ます。
まずはアルバム1曲目の疾走感あふれる”Cold Metal”をはじめ、力強いリフが特徴のメロディアスな”High On You”や、スティーヴ・ジョーンズとイギーが共作したザ・ストゥージズ時代の雰囲気を持つ”Easy Rider”など、バラエティに富んだ楽曲が収録されています。
他にも”Strong Girl”ではイギーの荒々しいボーカルとスティーヴ・ジョーンズの荒々しいギターソロが際立ち、ギターリフがかっこいい”Squarehead”やワウギターが唸る”Tuff Baby”も、ロックのエッセンスが凝縮されています。
また、”Power & Freedom”や”Lowdown”といった曲も、シンプルながらにイギーのエネルギッシュな魅力が存分に発揮されており、アルバム全体を通じて一貫した力強いサウンドが楽しめます。
本作『Instinct』は、80年代イギー・ポップのロック魂が詰まった作品です。
ザ・ストゥージズから影響を受けたセックス・ピストルズのスティーヴ・ジョーンズが、その影響元でもある「ゴッドファーザー・オブ・パンク」ことイギー・ポップのアルバムに全面的に参加した感慨深い名作です。
第4位:Iggy Pop – 『Beat ‘Em Up』
第4位は、2001年リリースされた13作目のアルバム『Beat ‘Em Up』です。
邦題は『ブチノメセ!』でした。
本作はイギーの荒々しいロック魂が溢れるの作品で、迫力あるサウンドとエネルギッシュな楽曲が満載です。
ハードコア・パンクとハードロックの要素が融合したこのアルバムは、イギーの野性的な魅力が詰まっています。
本作には、ホワイティ・カーストとピート・マーシャルの2人のギタリストに、ドラムのアレックス・キルストとベースのムースマンことロバーツ・ロイド三世で組まれたバンド、トロールズ(The Trolls)がバックを務めています。
ちなみにムースマンは、本作のツアーでイギーに帯同していた2001年にロサンゼルスで銃撃を受けて亡くなっています。
さて、アルバムの中身なのですが、本作はイギー・ポップのアルバムの中で最もハードコアなアルバムです。
収録曲の中でもアルバム1曲目の”Mask”は、挑発的で力強い歌詞が印象的な一曲です。
また、グルーヴ・メタルとも言えそうなゴリゴリのギターリフが厳つい”L.O.S.T.”や、イギーが狼の遠吠えを模したようなシャウトをする”Howl”では、ワイルドなボーカルが炸裂し、激しいギターリフと共に強烈な印象を残します。
アルバム後半になっても激しさを失わない”Drink New Blood”や”Ugliness”では、彼の攻撃的な側面が前面に出ており、リスナーを圧倒するような迫力があります。
今回第4位に選んだ『Beat ‘Em Up』は、イギー・ポップのパワフルな一面が存分に楽しめるアルバムです。
おそらくほとんどのイギー・ポップのアルバム・ランキングでは、下の順位になるであろう作品なのですが…僕は本作がかなり好きです。
もともとハードコア・パンクやミクスチャー・ロックのような激しいロックが好きだというのもあるのですが、本作をリアルタイムで聴けたという思い入れもあります。
僕がイギー・ポップのソロ・アルバムをいリアルタイムで初めて聴いたのは、本作の前作にあたる『Avenue B』からだったのですが、既にザ・ストゥージズを聴いてイギー・ポップを知っていたので物足りなく感じてしまいました…。
その後、激しく歪んだギターが暴れ回るこの『Beat ‘Em Up』がリリースされて「これだよ!イギー・ポップのアルバムに求めていたものは!」と嬉しく思いました。
当時はまだ若かったのでこういった激しいロックが好きだというのもあるかも知れませんが…しかしあれから20年以上経った今でもこのアルバムの1曲目”Mask”を聴くと気持ちが熱くなります!
第3位:Iggy Pop – 『Naughty Little Doggie』
第3位は、1996年にリリースされた11作目のアルバム『Naughty Little Doggie』です。
このアルバムは、イギーの攻撃的なサウンドとエネルギッシュなボーカルが存分に楽しめる内容です。
90年代に入ってからイギーは、自分でもギターを弾けるように練習しています。
1990年の『Brick by Brick』からイギー自らギターを弾くようになり、本作『Naughty Little Doggie』はイギーが自らギターも弾いている3作目のアルバムということになります。
とは言っても、イギーのギターはあくまでサウンドに厚みを持たせるリズムギター止まりで、リードギターは前作『American Caesar』から参加しているエリック・シャーメルホーンが弾いています。
なぜか本作では変名のエリック・メスメリーゼと記載されていますが、これはエリック・シャーメルホーンのことです。
アルバムの冒頭を飾る”I Wanna Live”は、そのエリック・シャーメルホーンが弾くキレの良いギターリフが疾走感あふれるロック・ナンバーです
イギーの独特のボーカルも特徴的です。
また、”Pussy Walk”や”Knucklehead”といった曲では、挑発的で力強い歌詞が印象的な楽曲で、イギーのロック魂が炸裂しています。
今回第4位に選んだこの『Naughty Little Doggie』は、イギー・ポップの勢いとパンク精神が凝縮されたアルバムであり、彼の持つ独特のエネルギーが詰まっています。
エリック・シャーメルホーンが弾くハードなロックギター好きにもおすすめのアルバムです♪
第2位:Iggy Pop – 『American Caesar』
第2位は、1993年にリリースされた10作目のアルバム『American Caesar』です。
本作はダークで重厚なロック・サウンドが際立つ作品です。
このアルバムは、社会への怒りや個人の葛藤が強く反映されており、リリース当時から多くのファンに衝撃を与えました。
冒頭の”Character”は、イギー自ら弾いたアコースティック・ギターで静かに始まる曲です。
次の2曲目”Wild America”では、アメリカに対するイギーの鋭い視点が歌われており、彼の独自の世界観を感じさせます。
この曲には、元ブラック・フラッグで当時はロリンズ・バンドを率いていたヘンリー・ロリンズがコーラスで参加しています。
エリック・シャーメルホーンのギターリフがクセになるロック・ナンバーです。
また、アコースティックな”Jealousy”は、激しい嫉妬心を表現したエネルギッシュな一曲で、彼の荒々しい一面が際立っています。
もう1曲アコースティックな”Fuckin’ Alone”では、孤独をテーマにし、イギーの内面が垣間見える歌詞が印象的です。
そういった曲とは対照的に”Sickness”や”Boogie Boy”では、エリック・シャーメルホーンのロックギターが暴れ回ります。
さらに、スティーヴ・ジョーンズとの共作曲”Beside You”や、ザ・キングスメンのカバー曲”Louie Louie”もアルバムを彩る楽曲で、それぞれ異なる雰囲気のサウンドが楽しめます。
今回第2位に選んだこの『American Caesar』は、イギー・ポップの多面的な表現とロックへの情熱が詰まったアルバムです。
90年代のエリック・シャーメルホーンがギターを弾いていた頃のイギー・ポップが一番ロックしていた時期ですね!
第1位:Iggy Pop – 『Skull Ring』
第1位は、2003年にリリースされた14作目のアルバム『Skull Ring』です。
本作は力強いロックアルバムで、多彩なゲストミュージシャンが参加している点が魅力です。
このアルバムでは、イギーのかつてのバンドであるザ・ストゥージズとの再共演を果たしており、ロンとスコットのアシュトン兄弟が参加した曲が収録されています。
さらに、グリーン・デイやSum 41といった人気バンドも参加しており、異なる世代のアーティストとのコラボレーションが新たな風を吹き込んでいます。
前作『Beat ‘Em Up』で起用したザ・トロールズ名義でも7曲収録されており、そのどれもが前作以上に躍動しています。
アルバムのオープニングを飾る”Little Electric Chair”はザ・ストゥージズとの共作で、1970年代のパンクスピリットを感じさせる力強いナンバーです。
同じくザ・ストゥージズと共演したタイトル・トラックの”Skull Ring”も、荒々しいサウンドとダイナミックな演奏が特徴で、パンク・ロックやガレージ・ロックの好き必聴の一曲です。
グリーン・デイが参加した”Private Hell”と”Supermarket”では、グリーン・デイならではのパンキッシュなサウンドとイギーのボーカルが融合し、エネルギッシュなロックが生まれています。
意外とこういったポップ・パンク曲にもイギーのボーカルは合っています。
欲を言えば、グリーン・デイとアルバム1枚分を制作して欲しかったですね。
Sum 41とのコラボレーションによる”Little Know It All”は、彼らの若さ溢れるパワーが加わり、ストレートでキャッチーなパンク・ロック・チューンとして楽しめます。
さらに、”Perverts in the Sun”や”Superbabe”に”Here Comes the Summer”といった楽曲でも、ザ・トロールズとの前作以上の化学反応が聴きどころです。
今回第1位に選んだこの『Skull Ring』は、イギー・ポップの新旧の仲間たちが集結したコラボレーション豊かなアルバムです。
イギー・ポップのソロ・キャリアの中で、最もイギーが自然にロックを楽しんで歌っている感じがする作品です。
ちなみに本作の国内盤は、PCでのコピーが流行った当時のCD販売における著作権の問題で、CCCD(コピー・コントロールCD)仕様になっているのが要注意です!
あの忌々しいCCCD仕様のせいで多くの名作がPCに取り込むことが出来なかった、当時のイライラを思い起こさせますね…。
僕はCCCD仕様ではない輸入盤で購入しました。
国内盤をお買い求めの方は、要注意です!
以上、【イギー・ポップのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!】でした。
今回は、イギー・ポップのソロ・キャリアから特にロックでかっこいいおすすめアルバム5作品をご紹介しました
今回選んだイギー・ポップの5作品は、激しいパンク・スピリットと深い内面性が絶妙に融合した唯一無二の魅力があります。
まだ聴いたことがない作品があれば、ぜひチェックしてみてください。
イギー・ポップのパワフルなサウンドとカリスマ性に、きっと心を奪われることでしょう。
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