カテゴリー:Music

2019/02/08

4弦ギターでスウィングする!タイニー・グライムス1962年のオルガン・トリオ作品!

4弦ギターでスウィングする♪タイニー・グライムスのオルガン・トリオ作品をご紹介します!

1962年にオルガン・トリオで吹き込んだ名作『Big Time Guitar With Organ And Rhythm』

今回ご紹介するのは、4弦ギターの使い手、タイニー・グライムスです。

 

使い手……というよりも、5~6弦が必要なかっただけ?なのかも知れませんが、本人曰く「6弦分のお金がなかったので4弦にしたんだ」そうです。

 

まぁこれは冗談を言っただけなのかも知れませんが、「6弦ギターを弾くギタリストも、その中の4弦ぐらいしか使わないだろ?」というのが実際のところかもしれませんね。

 

例えば、8弦ギターの使い手であるチャーリー・ハンターも低音弦3本でベース部分を弾き、高音弦5本でギター部分を弾いています。

 

でも、実際にはギター部分はほぼ4本で弾いている感じです。

 

僕も自分がギターを弾く際に、ギターソロで弾く時は、主に1~4弦で弾くことが多いです。

 

だからって5~6弦が必要ないか?と言われると……そうでもないのですが。(笑)

 

「一応なくってもなんとかなる!」といった感じでしょうか。

 

ちなみにタイニー・グライムスの演奏を聴く限り、4弦でもちゃんと弾けているので「なんとかなる!」もんです。

 

ただ、ファンクとかを弾くのだったら、リフを弾く際のベース音を鳴らすためにやはり5~6弦は必要です。

 

ジャンルによりますよね。

 

タイニー・グライムスは、あのT-ボーン・ウォーカーとも親交があったらしく、多少似たようなプレイ・スタイルです。

 

T-ボーンよりも更にジャジーではあります。

 

さて、そんなタイニー・グライムスは、僕の好きなグラント・グリーンやケニー・バレルにも似たような「ブルージーなジャズ・ギター」を演奏する名手です。

 

なので、もちろん僕が好きなタイプのギタリストになります。

 

今回は、そんな「ブルージーなジャズ・ギタリスト」であるタイニー・グライムスのオルガン・トリオ作品をご紹介したいと思います。

 

やはりこういったタイプのギタリストが一番活きるフォーマットは、オルガン・トリオだと思います。

 

僕もシンプルなオルガン・トリオのアルバムが大好きなので、本作はとても好きな作品になります。

 

それでは、タイニー・グライムスが1962年に吹き込んだ名作『Big Time Guitar With Organ And Rhythm』のご紹介です。

 

 

Tiny Grimes – 『Big Time Guitar With Organ And Rhythm』

01.Do It Yourself Blues
02.Happiness Is Just A Thing Called Joe
03.Work Song
04.Lullaby Of The Leaves
05.I’m Beginning To See The Light
06.Blue Morocco
07.I’m Getting Sentimental Over You
08.Satin Doll
09.Dreamy
10.Red Rooster Ruckus
11.Coffee Break

 

 

アルバムの内容

1曲目”Do It Yourself Blues”は、タイニーのオリジナル曲です。

 

どことなくチャック・ベリーぽいイントロから始まり、勢いよくスウィングする曲です♪

 

クリーントーンだけれども、大きな音でバリバリと派手目にギターを弾く感じは「ブルース的」です。

 

しかしコードソロの弾き方なんかは「ジャズ的」です。

 

それに歌いこそしませんが、ギタープレイの感触はT-ボーン・ウォーカーとも似ています。

 

同時代のジャズギタリストの多くがチャーリー・クリスチャンの強い影響が感じられるのに対して、タイニー・グライムスのギターからはT-ボーン・ウォーカーの影響の方が強く感じられます。

 

特に2分30秒辺りで聴けるダブルストップのトリル奏法は、ジャズというよりもブルースですね。

 

まぁしかしジャズもブルースもどちらも素晴らしい音楽ですので、「これはブルースっぽいから」とか「これはジャズっぽいから」と毛嫌いするよりも……

 

「ブルースもジャズもどちらも混ざったハイブリッドな音楽!」という風にポジティヴに捉えて聴いた方が、より音楽を楽しめると思います♪

 

次の2曲目”Happiness Is Just A Thing Called Joe”は、「幸福なジョー」の邦題で知られる1943年に書かれた古い曲です。

 

歌ものでは、ペギー・リーやエラ・フィッツジェラルドが歌っています。

 

タイニーは、ギター・インストでこのバラード曲を感情を込めて弾いています。

 

ギターソロも、アドリヴでバリバリ弾くというよりも、ほぼ歌部分のメロディーを発展させて弾いた感じです。

 

3曲目”Work Song”は、キャノンボール・アダレーの弟でコルネット奏者のナット・アダレーが書いたジャズ・ブルースの定番曲です。

 

後に歌詞が付けられ、1960年にオスカー・ブラウン・ジュニアが歌ってもいます。

 

そのせいか本作のクレジットには”Oscar Brown Jr.”と記載されていますね……。

 

この曲はジャズ・ギタリストにも定番の曲で、グラント・グリーンも1972年の『Iron City』で取り上げています。

 

ちなみにナット・アダレーの原曲には、サイドギターでウェス・モンゴメリーが参加していたりもします。

 

そんな名曲”Work Song”を、タイニーは抜群のスウィング感で溌剌としたギターソロを弾いています♪

 

ギターソロの後には、イナタいオルガンソロもあります。

 

4曲目”Lullaby Of The Leaves”は、グラント・グリーンもデビュー作の『Grant’s First Stand』で取り上げていたジョー・ヤングとバーニス・ペトケレが1932年に書いた曲です。

 

邦題は「木の葉の子守唄」です。

 

6弦あってもシングル・トーンで弾ききるグラントと違い、タイニーは4弦ギターでもコード弾きをよく使います。

 

結局は、その人その人のプレイスタイルによるものなので、弦の数は関係ありませんね。

 

5曲目”I’m Beginning To See The Light”は、デューク・エリントンとジョニー・ホッジスが1944年に書いたスタンダード・ナンバーです。

 

コード音を挟みながらギターソロを弾くスタイルは、バーニー・ケッセルを彷彿させますね。

 

6曲目”Blue Morocco”は、タイニーのオリジナル曲です。

 

これまたチャック・ベリーぽいイントロから勢いよく始まる曲です♪

 

実は僕が初めて聴いたタイニー・グライムスの曲は、これでした。

 

どういった経緯でこの曲を聴いたのか……というのは、今となっては思い出せませんが、この曲が初めて聴いたタイニーの曲だということだけが記憶に残っています。

 

そのため僕にとってのタイニー・グライムスのイメージは、初めて聴いたこの曲のようなジャンプ・ナンバーをバリバリ弾きこなすギタリストというものです。

 

次の7曲目”I’m Getting Sentimental Over You”のようなバラード演奏を初めて聴いた時は、違和感を覚えました。

 

“I’m Getting Sentimental Over You”は、ジョージ・バッスマンが作曲してトロンボーン奏者のトミー・ドーシーが1932年に吹き込んだ古い曲です。

 

次の8曲目”Satin Doll”は、デューク・エリントンのスタンダード・ナンバーです。

 

ウェス・モンゴメリーやバーニー・ケッセルの名演でも有名な曲ですね。

 

タイニー・グライムスのこういう曲の演奏を聴くと、T-ボーン・ウォーカーよりも「ジャジーなギタリストだなぁ~」と感じます。

 

9曲目”Dreamy”は、ジャズ・ピアニストのエロル・ガーナーのバラード曲です。

 

なんだかんだでバラード曲も聴かせる演奏です♪

 

10曲目”Red Rooster Ruckus”と11曲目”Coffee Break”は、どちらもタイニー・グライムスのオリジナル曲です。

 

自作曲だと、ジャンプ系のスウィング・ナンバーが多くなります。

 

おそらくこういった曲調を演奏するのが一番好きだったんでしょうね。

 

確かにタイニー・グライムスのイメージと言えば、こういった楽曲なんだと感じます。

 

同じ「ブルージーなジャズ・ギタリスト」と言ってもグラント・グリーンやケニー・バレルとは感触が違いますし、だからと言ってT-ボーン・ウォーカーに似てはいるものの別物です。

 

タイニー・グライムスは、「タイニー・グライムス以外の何物でもない」唯一無二のギタリストだと思います。

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#1 #3 #6 #10 #11

 

 

以上、【4弦ギターでスウィングする!タイニー・グライムス1962年のオルガン・トリオ作品!】のご紹介でした。

 

「ちょっとジャズぽいのがね……。」とか「ちょっとブルースぽいのがね……。」と言った偏見をなくして、どちらも楽しめるハイブリッドな良作として本作を聴いてみてください♪

 

 

 

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