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カテゴリー:Music

2025/04/15

レインコーツのアルバム4作品を聴こう♪ | カート・コバーンも愛聴盤に選んだ独創的な音楽!

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ポストパンクの革新者、レインコーツの軌跡を辿る

レインコーツ(The Raincoats)は、1970年代後半から活動を開始し、ポストパンクというジャンルに新たな風を吹き込んだイギリスの実験的なバンドです。

 

彼女たちの音楽は、DIY精神を貫きつつも、ジャンルの枠に収まらない独自のサウンドで多くのリスナーを魅了してきました。

 

まだまだ女性アーティストが少なかった時代において、その存在感と革新性は特筆すべきものがあります。

 

今回は、彼女たちがリリースした4枚のスタジオ・アルバム『The Raincoats』『Odyshape』『Moving』『Looking in the Shadows』について、それぞれの魅力を振り返ります。

 

どの作品も、時代を超えて多くのファンに愛される理由が詰まった名盤です。

 

 

レインコーツの歴史

レインコーツは、1977年にロンドンで結成されたイギリスの実験的なポストパンク・バンドです。

 

彼女たちはDIY精神に溢れた音楽性と、独創的なアプローチで知られ、特に女性アーティストが少なかった当時の音楽シーンで際立つ存在となりました。

 

結成メンバーはアナ・ダ・シルバ、ジーナ・バーチ、ヴィッキー・アスピノール、そしてパーム・オリヴァーの4人で、彼女たちの活動はフェミニズムやアートシーンとも深く結びついていました。

 

レインコーツのデビューアルバム『The Raincoats』は、ポストパンクというジャンルの中で極めて独創的な作品として評価されました。

 

このアルバムには、メロディックでありながら予測不能な曲展開や、ヴァイオリンの実験的な使用が特徴的です。

 

特に、”Fairytale in the Supermarket”や”Lola”などの楽曲は、バンドのアイデンティティを象徴するものとなっています。

 

このアルバムは後に、ニルヴァーナのカート・コバーンが愛聴していたことで再び注目を集めました。

 

カート・コバーンはレインコーツの音楽に深い感銘を受け、自身の音楽や価値観に多大な影響を受けたと語っています。

 

カートがレインコーツについて触れたことで、1990年代に新たな世代のリスナーたちが彼女たちの音楽に興味を持つきっかけとなりました。

 

レインコーツはその後もアルバム『Odyshape』や『Moving』を発表し、彼女たちの革新的なスタイルを進化させました。

 

さらに、ライヴパフォーマンスにおいても観客を魅了し続け、DIY精神を軸にしたインディペンデントな活動を貫きました。

 

ポストパンクという枠を超え、実験音楽やフェミニズム、アートシーンにも影響を与えたレインコーツ。

 

その独創性とメッセージ性は、時代を超えて多くのリスナーに支持されています。

 

それでは今回はレインコーツの4枚のスタジオ・アルバムを順番にご紹介します。

 

レインコーツの4枚のスタジオ・アルバム

The Raincoats – 『The Raincoats』

レインコーツのデビューアルバム『The Raincoats』は、1979年にリリースされたポストパンクの名盤です。

 

このアルバムは、DIY精神にあふれる独創的な音楽性と、フェミニズムを内包したメッセージ性で多くの音楽ファンに影響を与えました。

 

特に、ニルヴァーナのカート・コバーンが愛聴盤として公言し、彼が手紙でレインコーツの再結成を求めたエピソードは有名です。

 

カートの熱烈な支持により、1990年代には再評価のきっかけともなりました。

 

『The Raincoats』には、メロディックでありながら予測不能な楽曲が揃っています。

 

オープニングトラックの”Fairytale in the Supermarket”は、キャッチーでありながらもひねりの効いたメロディと、DIY精神が詰まった歌詞が魅力的です。

 

また、2曲目の”No Side to Fall In”や3曲目の”Adventures Close to Home”といった楽曲では、パンクの荒々しさとポストパンク時代のバンド特有の実験性が融合しています。

 

さらに、”The Void”や”Life on the Line”では、ヴァイオリンを巧みに取り入れたサウンドが特徴で、他のバンドにはない独自性を感じられます。

 

また、アルバムの中でも特に注目されるのは、ザ・キンクスのカバー曲”Lola”です。

 

原曲の持つポップな魅力を引き継ぎつつも、レインコーツならではのひねりを加えたアレンジが新鮮さを与えています。

 

このように、全体を通して実験的で個性的な音楽性が際立っており、聞くたびに新たな発見がある作品です。

 

『The Raincoats』は、音楽の枠にとらわれない自由な表現と、女性アーティストならではの視点が融合したアルバムです。

 

楽器のノイズや不協和音ですら音楽の一部として取り入れ、調子外れのボーカルですらアートの一部に昇華するその実験性がカート・コバーンを始め、後続のオルタナティヴ・ロック勢に大きな影響を与えています。

 

「歌が上手い」とか「楽器が上手い」ことがイコール「良い音楽」といった単純な構図ではなく、良い音楽に計算式など必要ないことを本作で示しているかのようです。

 

The Raincoats – 『Odyshape』

レインコーツのセカンドアルバム『Odyshape』は、1981年にリリースされました。

 

本作は、ポストパンクという枠を超えた実験的な音楽性で高い評価を得た作品です。

 

このアルバムでは、前作『The Raincoats』に比べてさらに自由度の高いサウンドが展開され、独創的な楽曲が揃っています。

 

オープニングトラックの”Shouting Out Loud”は、静と動を織り交ぜた独特な構成が印象的で、アルバムの幕開けを飾るにふさわしい楽曲です。

 

また、”Only Loved at Night”ではミニマルなリズムと幽玄な雰囲気が際立ち、聴く者を幻想的な世界へと誘います。

 

さらに、タイトル曲”Odyshape”は複雑なビートとメロディが絡み合い、まるで音楽で物語を描いているかのようです。

 

まるでヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代のルー・リードが弾いていそうなギターのコード弾きがサイケデリックな感じを醸し出しています。

 

その他にも、”Family Treet”やヴァイオリンの不協和音が過激な”Red Shoes”といった楽曲では、アコースティック楽器を大胆に取り入れたサウンドが新鮮で、レインコーツの音楽的冒険心を感じられます。

 

特に、”Dancing in My Head”はタイトル通り心地よいリズムが頭に残る一曲で、アルバム全体の中でも異彩を放っています。

 

『Odyshape』は、ポストパンクの概念をさらに拡張し、リスナーに新しい音楽の楽しみ方を提案するアルバムです。

 

ジャンルにとらわれない自由な発想と表現力が詰まった一枚を、ぜひ手に取ってみてください。

 

本作リリース後の1982年にニューヨークのザ・キッチン(
The Kitchen)で行われたパフォーマンスを収録したライブ盤『The Kitchen Tapes』もおすすめです。

 

オルタナティヴ・ロックやアヴァンギャルドなエクスペリメンタル・ミュージック(実験音楽)好きの方は必聴です!

 

The Raincoats – 『Moving』

レインコーツのアルバム『Moving』は、1984年にリリースされた3作目のアルバムです。

 

本作は、バンドの成長と進化が感じられる一枚です。

 

このアルバムでは、これまでのポストパンクのエッセンスを引き継ぎながらも、より多様な音楽性を追求している点が特徴です。

 

オープニングトラックの”No One’s Little Girl”は、ヴァイオリンの金切り音までもがメロディーを奏でる楽曲で、レインコーツの実験精神が失われていないことを示しています。

 

続く”Ooh Ooh La La La”は軽快なリズムと遊び心のあるアレンジが印象的で、聴く人を思わず笑顔にする魅力があります。

 

さらに、ピアノ曲の”The Body”では、ミニマルなビートとエモーショナルなヴォーカルが際立ち、アルバムの中でも特に感情的な深みを感じさせます。

 

“Animal Rhapsody”は、レインコーツらしい実験性が光る楽曲で、音楽の中に自然や動物の生命感を感じ取ることができます。

 

『Moving』は、彼女たちの音楽的冒険心とメッセージ性が融合したアルバムで、ポストパンクファンだけでなく幅広い音楽ファンにもおすすめできる作品です。

 

The Raincoats – 『Looking in the Shadows』

レインコーツのアルバム『Looking in the Shadows』は、1996年にリリースされた4作目になります。

 

前作から約12年ぶりの新作として注目を集めました。

 

このアルバムは、バンドの初期作品に見られるDIY精神を受け継ぎながらも、より洗練されたサウンドが特徴です。

 

1990年代という新たな時代の中で、レインコーツはその存在感を再び証明しました。

 

アルバムのオープニングを飾る”Only Tonight”は、リズミカルなドラムのビートをバックに歌い始め、徐々にファズギターやシンセサイザーが混じり合い盛り上がりを見せる楽曲です。

 

“Don’t Be Mean”は、語りのようなボーカルからは始まり、徐々に盛り上がっていく実験的な一曲となっています。

 

“Love a Loser”では、力強い歌詞とキャッチーなメロディが融合し、リスナーの心を深く揺さぶります。

 

また、”Pretty”や”You Ask Why”といった楽曲では、過去作以上にギターの音色が際立ち、新しく変わったレインコーツのロックなサウンドを堪能できます。

 

『Looking in the Shadows』は、ポストパンクを卒業して90年代という時代に合わせたオルタナティヴ・ロック系の音楽性に変わったアルバムです。

 

このアルバムで、新たなレインコーツの魅力をぜひ発見してみてください。

 

 

時代を超えて響く、レインコーツの音楽の魅力

レインコーツが残した4枚のアルバムは、それぞれが異なる個性と音楽的探求を持ちながら、バンドの一貫した精神を感じさせる作品ばかりです。

 

デビュー作『The Raincoats』ではDIY精神と実験性が見事に融合し、『Odyshape』ではさらなる音楽的冒険が広がりました。続く『Moving』では、多様な表現が試みられ、そして『Looking in the Shadows』では洗練されたサウンドと時代に適応した新たな魅力を披露しています。

 

レインコーツの音楽は、単なるポストパンクを超え、ジャンルの枠を飛び越える自由な発想と表現力に満ちています。

 

彼女たちの作品は、時代を超えて新たなリスナーに感動を与える普遍的な魅力を持っています。

 

ぜひ、4枚のアルバムを通して、レインコーツの音楽の旅に触れてみてください。

 

 

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