2024/09/01
ザ・ニュー・マスターサウンズの来日公演前に予習しておきたいライブ定番曲20選
ザ・ニュー・マスターサウンズの来日公演前に予習しておきたい20曲
今回は、今年の年末に(2024年12月)約2年振りとなる来日公演を控えたザ・ニュー・マスターサウンズ(以降:ニューマスター)のライブ定番曲を20曲ご紹介します。
ザ・ニュー・マスターサウンズがライブでよく演奏する定番曲を選んでご紹介
20曲の選出について
このブログでも過去に何度か書いていたことがあるのですが、これまでに僕は2005年の初来日から始まり8~9回ほどニューマスターの来日公演を観に行きました。
「8~9回ほど」と曖昧な数なのは、自分でも「これで何回目だっけ?」と途中からわからなくなってしまったからです。
チケットの半券もちゃんと取っていなかったし、このブログを始める前から観に行っていたので、初期の頃はウェブ上にも記録していなかったため、わからなくなってしまいました…。
そこは記憶も曖昧で申し訳ないのですが…フジロック以外の来日公演は毎回観に行っているはずです。
もちろん今年の年末の来日公演も観に行く予定なのですが、ここでせっかくなので、僕の主観にはなりますがニューマスターがライブでよく演奏する定番曲を20曲まとめてみたいと思いました。
20曲の選出に辺り、以下の内容を基準にしています。
●これまでに僕が観に行ったライブの記憶
●僕が所有しているライブ盤(大量のブートも含む)
●YouTubeで観ることが出来る公式のライブ映像
もちろんニューマスターの全てのライブを網羅しているわけでもなく、またそれらのデータを集計して回数が多い順番にソートしたわけではありません。
あくまでも僕の主観による選出であることはご理解下さい。
また必ずしも今回のライブで「ここで選んだ20曲は必ず演奏してくれる!」といった大胆な予想をするものでもありません。
あくまでも「今回選んだ20曲の中からいくつかは演奏されるであろう。」といった希望も含まれた予想です。
ライブ会場によってセットリストが変わる⁉
それと、実は海外でのライブと日本でのライブでは演奏される定番曲が違っていたりもします。
これは後の曲紹介の際に書きますが、ニューマスターは一応来日公演時には日本のファン向けに海外とはセットリストを代えてくれていたりもします。
それだけではなく東京公演と大阪公演ではセットリストが大幅に違ったりもします。
前回2023年の2月8日に行われた東京公演と2月9日に行われた大阪公演ではセットリストがかなり違っていました。
東京ではやるけど大阪ではやらない曲があったり、逆も然りです。
また前回のライブではアンコールも含めて約18曲が演奏されていました。
今回ご紹介するのは20曲なので、それだけでも1公演の曲数を超えています。
そこに新作『Old School』からの新曲も含まれるので、今回ご紹介する20曲全てが必ず演奏されるわけではありません。
その点はご了承の上で、「ニューマスターがライブで演奏する可能性が高い曲のリスト」としてご活用ください。
ご紹介する順番は、その曲が収録されているアルバムがリリースされた年代順です。
1stアルバムから順にご紹介する形です。
最新作に関しては、まだどの曲が演奏されているのか判断できないので除外しています。
また、中にはオリジナル・アルバム未収録の定番曲も選出しています。
その場合は、その曲が収録された現在入手可能なライブ盤、もしくはコンピレーション・アルバムでのご紹介となります。
それではここからニューマスターのライブ定番曲を20曲ご紹介します。
ザ・ニュー・マスターサウンズのライブ定番曲20選
01.Nervous
“Nervous”は、来日公演ではほぼ毎回演奏されている定番曲です。
元ネタは、アシッド・ジャズ系のユニット「ニューヨリカン・ソウル(Nuyorican Soul)」の曲です。
実はニューマスターのオリジナル曲ではありません。
ニューマスターのカヴァー・バージョンは2001年にリリースされたデビュー作『Keb Darge Presents: The New Mastersounds』の1曲目に収録されています。
スタジオ盤ではゲストで参加したホーン隊が活躍するブラス・ファンク風にアレンジされていました。
しかしライブでは毎回ゲストでホーン隊を呼ぶことが出来ないため、ニューマスターのメンバー自らが楽器を演奏しながらホーン部分を「パッパラッパラ~♪」と歌うバージョンがコミカルでファンの間では人気です。
このバージョンは2008年に日本限定でリリースされた公式ライブ盤『Live In San Francisco』にも収録されているので要チェックです!
このライブ盤が日本限定でリリースされたので、特に日本でこの「パッパラッパラ~♪」バージョンの人気が高く、来日公演では必ずのように演奏される定番曲となりました。
「パッパラッパラ~♪」バージョンの”Nervous”は、アンコールで演奏されることが定番です。
そして「パッパラッパラ~♪」と歌う部分は、来日公演ではお客さんも一緒になって歌うのが定番です。
もし今回初めてニューマスターの来日公演を観に行く方は、会場でニューマスターや他のお客さんと一緒に「パッパラッパラ~♪」と歌いましょう♪
と、こんな楽しい曲なのですが…実は海外ではこの曲はそこまで毎回のようには演奏されていません。(2024年の現在はまた海外でもよく演奏されるようになってはいますが…。)
むしろ過去のブートなんかを聴いてみると、この曲は演奏されないことが多いです。
実は日本のお客さんの方が「パッパラッパラ~♪」と一緒になって歌ってくれることが多くって、ニューマスターは来日公演では日本用にこの曲を演奏してくれています。
海外のオーディエンスよりも日本のオーディエンスの方がそういったノリが良いのは少し意外な気もしますね。
ちなみに2023年の東京公演と大阪公演では、共にライブ終盤で演奏されていました。
特に大阪ではアンコールの最後の曲となりました。
あれは大いに盛り上がりましたね…。
といったわけで、1つめは日本でのライブでは必ずのように演奏されている定番曲”Nervous”でした。
02.One Note Brown
先ほどの”Nervous”とは逆で、こちらの”One Note Brown”は海外ではよく演奏されているけれども、過去には日本では演奏されないこともあった曲です。
“Nervous”と同じくデビュー作『Keb Darge Presents: The New Mastersounds』に収録されていた実質デビュー曲になります。
この曲がDJ 兼音楽プロデューサーのケブ・ダージに気に入られてニューマスターは1stアルバムのリリースするチャンスを掴んでいます。
まさにニューマスターを代表するような曲なのですが、過去の来日公演ではこの曲が演奏されないことが何度かありました。
逆に海外ではこの曲がアンコールに演奏されており、”Nervous”はあまり演奏されていない印象です。
前回の来日公演では、東京公演と大阪公演のどちらでも演奏されていたので、もしかしたら今回の来日公演でも演奏される可能性は高いです。
ちなみにこの曲を演奏する前に、イントロ部分をレゲエ調に変えてスローなテンポで長めに演奏するのが定番だたりもします。
残念ながらこのレゲエのイントロ・バージョンでのライブ音源は公式には一度もリリースされておらず、ブートでしか聴くことが出来ません。
YouTubeでは観ることが出来ますので、気になる方はそちらでご覧になってください。
公式では、レゲエ・バージョンではないものの海外盤のライブ・アルバム『Live at La Cova』に”One Note Brown”のライブ・バージョンが収録されています。
なぜか日本盤の『Live at La Cova』ではこの”One Note Brown”とミーターズの”Funky Miracle”とファビュラス・カウンツの”Jan Jan”(正確にはグラント・グリーンのバージョンでカヴァー)の3曲が収録されていないのでご注意ください。
ニューマスター初期の頃の『Live at La Cova』のバージョンでは、中間にギター・ソロが含まれていますが、一時期はこの曲ではエディー・ロバーツはギター・ソロを弾かないことが多々ありました。
それが近年ではまたギター・ソロを弾くようになっています。
前回の来日公演時も”One Note Brown”でギター・ソロを弾いてくれていました。
個人的にはデビュー曲を大切にするバンドが好きなので、”One Note Brown”はこれからも来日公演では必ず演奏し続けて欲しいのと、この曲でギター・ソロを弾くときのエディーは過激なワウギターを弾いてくれるので「ギター・ソロあり」のバージョンを期待しています。
03.Six Underground
前回の来日公演では東京でも大阪でも演奏されていなかったのですが、サイケデリックなこの曲”Six Underground”もライブで演奏される可能性が高い曲です。
2003年にリリースされた2ndアルバム『Be Yourself』に収録されていました。
『Be Yourself』は、タイトル曲の”Be Yourself”やコリーヌ・ベイリー・レイがゲスト・ボーカルで参加した”Your Love Is Mine”が人気のアルバムですが、どちらもライブ定番曲ではありません。
特に歌もの曲の”Your Love Is Mine”は、ボーカルが必要なのでほぼ演奏されていません。
“Be Yourself”は稀に演奏されることもあります。
一時期は”Coming Up Roses”や”Can’t Hold Me Down”もよく演奏されていましたが、近年は”Six Underground”の方がセットリスト入りすることが多いようです。
特に”Can’t Hold Me Down”の方は、ニューマスターの活動初期にはよく演奏されていましたが、じょじょにセットリストから姿を消していきました。
ニューマスターにはいくつかサイケデリックな曲が存在しているのですが、中でもこの”Six Underground”はお気に入りのようで今でも演奏される機会が多々あります。
04.You Got It All
『Live at La Cova』にも収録されていたファンク曲”You Got It All”も演奏さることが多い曲です。
オリジナルは、2005年にリリースされたアルバム『This Is What We Do』に収録されています。
エディー・ロバーツのカッティングがキレッキレの純粋なファンク曲で、ライブでも盛り上がる曲です。
スタジオ・バージョンではサックス・ソロがフィーチャーされていましたが、ライブでは中間部分で、グレイトフル・デッドヤフィッシュ(Phish)のようなジャム・バンド風のサイケデリックなアレンジに変わり、キーボード・ソロとギター・ソロが挟まれます。
05.The Vandenburg Suite
こちらも『This Is What We Do』に収録されていた曲で、2010年にリリースされたベスト盤にも選曲されていたニューマスターのお気に入り曲のようです。
前回の来日公演でも東京公演で取り上げられていました。
ライブ・バージョンでは、スタジオ録音よりもサイモンのドラムをフィーチャーしたアレンジで演奏されています。
06.3 On The B
オリジナル・アルバム未収録なのによく演奏されるのがこの”3 On The B”です。
『Live at La Cova』に収録されていた楽曲です。
確かスタジオ録音バージョンはリリースされていなかったはずなのですが⁉ライブではよく演奏しているようです。
前回の来日公演でも大阪公演で演奏していました。
エディー・ロバーツがギター・ソロを思う存分弾きまくるソウル・ジャズ曲です。
07.102%
日本でも人気の高い2006年リリースのアルバム『102%』のタイトル曲です。
この曲は、必ず毎回演奏されるというわけではないのですが、人気の曲なので聴いておきたい曲です。
残念ながら前回の来日公演ではどちらでも演奏はされていませんでしたが…今年に入ってからの海外でのライブではまたセットリストに復活していました。
もしかしたら今回の来日公演では演奏されるかもしれませんね。
個人的にもこの曲は大好きなので、ぜひまた来日公演でやって欲しい曲でもあります。
08.Carrot Juice
こちらもニューマスターを代表する人気曲の1つ”Carrot Juice”です。
エディー・ロバーツがギター・ソロを弾きまくるのがお馴染みのジャズ・ファンク曲で、この曲の演奏中にギターの弦が切れてしまうことも度々起こります。
前回の来日公演でもどちらでも演奏してくれていた人気曲です。
毎回エディーのギター・ソロで盛り上がりが最高潮に達します!
実はオリジナルのスタジオ・バージョンは大人し目の演奏でした。
この曲を聴くなら勢いのあるライブ・バージョンが収録された『Live In San Francisco』の方をおすすめします。
やはりニューマスターは「ライブ・バンド」なので、ライブ演奏にこそこのバンドの本来の姿があります。
09.Thirty Three
『102%』は人気のアルバムなので、このアルバムからライブのセットリストに選ばれる曲は多いです。
こちらの”Thirty Three”も『102%』収録曲で、ライブでよく演奏される曲です。
前回の来日公演でも大阪では演奏されていました。
10.Give Me A Minute (Part. 2)
こちらの”Give Me A Minute (Part. 2)”も『102%』収録曲で、ライブでもよく演奏されています。
残念ながら前回の来日公演ではどちらでも演奏されていませんでしたが、今年に入ってからの海外でのライブではまたセットリスト入りしていた曲です。
陶酔感のあるピートのベースのリフトエディーが弾くワウギターのリフが印書に残るがニューマスターのサイケデリックな楽曲の1つです。
ライブでは中間部分のサイモンのドラムがもっと長くフィーチャーされることが定番です。
11.Hole In The Bag
ニューマスターのルーツでもあるミーターズからの影響が最も良い形で反映されたオリジナル曲の”Hole In The Bag”も人気の曲です。
2008年にリリースされたアルバム『Plug & Play』に収録されていました。
前回の来日公演では、大阪公演でこの曲を聴けたのは嬉しかったです。
シンプルなギター・リフで構成された曲ですが、親しみやすさはニューマスターの全楽曲の中でもNo.1だといえます。
12.Thermal Bad
“Thermal Bad”もどことなくミーターズ風のギター・リフを持った曲です。
“Hole In The Bag”と同じく『Plug & Play』に収録されていました。
ライブではスタジオ・バージョンよりも更に長めにワウギターのソロがフィーチャーされています。
その辺りは、先にご紹介していた”Carrot Juice”と同じような形です。
ちなみに『Plug & Play』収録曲では、他に”Altitude”や”Idris”も過去にはよく演奏されていました。
“Altitude”の方は今ではほぼ演奏されなくなりましたが、”Idris”はたまにセットリストに加えられることがあります。
13.San Frantico
ニューマスターの結成10周年の年にリリースされた記念すべきアルバム『Ten Years On』の1曲目に収録されていたテンポの速いファスト・チューンの人気曲です。
毎回ではありませんが、ライブでもよく演奏されている曲の1つです。
ライブではピートのベース・ソロがフィーチャーされています。
個人的にはニューマスターの曲の中で5本の指に入るぐらい好きな曲なので、出来れば毎回ライブで演奏して欲しいところです。
14.MRG
『Ten Years On』もアルバム『102%』と同じく人気の作品で、今でもこのアルバムからセットリストに選ばれる曲が多くあります。
ミーターズ風のこの”MRG”もよく演奏されている曲です。
前回の来日公演でも大阪ではこの曲を演奏していました。
個人的には”Soulshine”をやって欲しいのですが…こちらの”MRG”の方がよく演奏されている確率が高いように思えます。
15.Dusty Groove
こちらの”Dusty Groove”も『Ten Years On』収録曲で、今でもセットリスト入りすることがある曲です。
エディーのワウギターが特徴的でグルーヴィーな曲です。
日本では、初のフジロック出演の思い出を曲にした”The Road To Fuji Rock”を演奏することがどうしても多くなるのですが、やはり海外ではあまりその曲はやっていないようです。
その代わりではないのでしょうが、こちらの”Dusty Groove”はよく演奏されている印象です。
いつだったかのアメリカでのライブを収録したブート音源で”The Road To Fuji Rock”を演奏する前にサイモンがMCで「この曲は日本の音楽フェスに出演した時の思い出を綴った曲なんだ。」と語ってくれていたのですが、そもそもフジロックを知らないオーディエンスからは何の反応もなく「シーン」として盛り上がっていなかったのが印象に残っています。
16.Make Me Proud!
実は”Nervous”や”One Note Brown”と並んでライブの締めに演奏されることもあるのがこの”Make Me Proud!”です。
この曲も『Ten Years On』に収録されていました。
前回の来日公演では、東京ではこの曲がアンコールの最後に演奏されていました。
大阪ではアンコール前に演奏されていました。
どうやらニューマスターのお気に入りの曲のようで、海外のライブでも締めに演奏されていることが多々あります。
ちなみにライブではニューマスターのメンバーが「ウウ~~~バンッ!」と観客を煽ってお決まりのアクションをすることがあります。
この「ウウ~~~」の時に観客はその場にしゃがみ込み、「バンッ!」に合せてその場で飛び上がるのが定番です。
とは言っても、「パッパラッパラ~♪」みたいに毎回やるわけではないのですが…その時の会場の盛り上がりに合せてやっているようです。
来日公演でこのアクションを求められたら…取りあえず周りに合せてやっておきましょう。
この場合は、やらない方が恥ずかしいことになっちゃいますので…。
17.Take What You Need
ニューマスターのメンバーが歌う曲で最も人気なのがこの”Take What You Need”です。
この曲はゲスト・ボーカルも必要ないので、ライブでも頻繁に演奏されている人気曲の1つです。
2011年にリリースされたアルバム『Breaks From The Border』に収録されていました。
『Breaks From The Border』からは、以前まではジャム・バンドっぽい”Run The Gauntlet”や”Freckles”なんかも良く演奏されていたのですが…今ではほとんど演奏されていないようです。
この”Take What You Need”だけはよく演奏されています。
前回の来日公演でも、東京と大阪どちらでも演奏されていました。
18.Cigar Time
意外な曲の生き残りです。
と言っては失礼かも知れませんが、2015年にリリースされたアルバム『Made For Pleasure』からは、ミーターズ風のタイトル曲”Made For Pleasure”が生き残るとばかり思っていました。
しかしニューマスターには他にもミーターズ風の人気曲”102%”や”Hole In The Bag”もあり、また毎回新作の1曲目がミーターズ風の曲だったりするので、前作では”Watchu Want”という曲もあったので、いつの間にか”Made For Pleasure”も演奏されなくなりました。
しかしこの”Cigar Time”は、今でもよく演奏されています。
残念ながら前回の来日公演では取り上げられていませんでしたが、今年に入ってから海外でのライブではまたこの曲が演奏されるようになりました。
19.Burnt Back
ここでレア曲の登場です!
この”Burnt Back”は、”3 On The B”と同じくオリジナル・アルバム未収録の曲です。
しかし実際には2000年代初頭からニューマスターのライヴではよく登場していた楽曲です。
確かレコードのEPでリリースされていた曲なのですが、アルバムには未収録で、その後なぜかベスト盤にも収録されていないレア曲の1つです。
なのにライブではよく演奏されているといったもどかしい曲でもあります。
前回の来日公演では、東京公演でのみ演奏されていました。
この曲のオリジナルのスタジオ・バージョンは今のところ入手困難ですが、2016年にリリースされたスタジオ・セッションを収録したアルバム『The Nashville Session』には、セッション録音バージョンが収録されています。
今のところ公式盤のアルバムで聴くことが出来るのは、このセッション・アルバムしかありません。
このセッション・アルバムがリリースされた時にもしかしたらこの”Burnt Back”を新曲だと思った方もいらっしゃるかも知れませんが、それは違います。
いつの日にか、新たなるベスト盤がリリースされる際にオリジナルのスタジオ・テイクが収録されていることを願いましょう。
ライブではよく演奏されるレア曲です。
20.Yokacoka
個人的にはグラント・グリーンの影響を良い形でオリジナル曲に昇華した”Green Was Beautiful”が生き残るかと思っていたのですが…似た曲調の別の曲”Yokacoka”の方が生き残りました。
この曲は、2018年にリリースされたアルバム『Renewable Energy』に収録されていたジャズ・ファンク曲です。
“Green Was Beautiful”も”Yokacoka”もどちらもエディー・ロバーツが思う存分グラント・グリーン風のギターを弾きまくる曲なのですが、今では”Green Was Beautiful”はあまり演奏されていないようです。
その代わり”Yokacoka”の方は今年に入ってからも海外のライブでセットリスト入りしており、前回の来日公演では大阪で演奏されていました。
セッション・アルバムの第2弾『The Nashville Session: The Next Move』にも収録されていたので、おそらくこれからもこの曲は生き残るような気がします。
ニューマスターのメンバーお気に入り曲なのでしょう。
以上、【ザ・ニュー・マスターサウンズの来日公演前に予習しておきたいライブ定番曲20選】でした。
ちなみに前作の『The Deplar Effect』からは今のところ”Could’ve Been So Good”と”Northern Lights”が生き残っているようです。
しかしニューマスターのアルバムも既に14作品を超えるので、セットリストの入れ替わりは楽曲数の増加と共に激しくなってきています。
過去の定番曲もいつの間にかやらなくなっていたり、1つ前のアルバムからの曲も一切やらなくなったり…と日々セットリストが替わっていたりします。
曲数が少なかった頃はある程度、固定のセットリストだったのですがね。
さすがにバンド結成25年が越えると人気曲の数も増えてくるので仕方のないことです。
しかし中には、長らくやっていなかったのに最近になって急に復活した曲なんかもあったりします。
『102%』収録の”Hey Fela!”や、2012年のアルバム『Out On The Faultline』に収録されていたミーターズ風のYou Mess Me Upに同アルバム収録の”Summercamp”といった忘れられていたサイケデリックな曲が復活していたりもします。
また数多くあるミーターズ・リスペクトな曲の中から、2014年のアルバム『Therapy』から”Monday Meters”が復活していたりと…。
実は”Made For Pleasure”も2024年のライブで1度復活していたりします。
もしかしたら今後はミーターズ・リスペクトな曲中心のライブまで出来るようになったりして!?
他には過去によく演奏されていたのに、ある時から急にセットリストから外れて、その後現在に至るまでほぼ演奏されることがなくなった『This Is What We Do』収録の”The Minx”といった曲もあります。
この曲は公式にリリースされた2枚のライブ・アルバムのどちらにも収録されていたのに、最近では全くライブで演奏されなくなりました。
逆に長らく演奏されていなかった同じアルバム『This Is What We Do』収録の”Land Of Nod”は、今年のライブで久びりにセットリスト入りしていました。
また新作『Old School』からの新曲もどれくらいの数がライブでやってもらえるのだろうか?
それもわかりませんよね。
今のところシングル曲になった”Do the Sausage Roll”と”Smoothie”の2曲に、”Down on the Farm”、”Boogaloo Is Dead”、”Two Fat Ladies”、”In Da Club”、”Buggin'”、”Till the Cows Come Home”といった曲を演奏しているようです。
新作からの曲をほとんどライブで演奏済みのようですが、これは全て1回のライブでの選出ではありません。
いくつかのライブをチェックして数えました。
1回のライブで新曲は4~5曲演奏してくれているようなので、来日公演でもおそらく5曲ぐらいは演奏してくれるのではないだろうか?と予想します。
さすがに今回の来日公演のセットリストがどうなるのか完璧な予想までは出来ませんが、ぜひこのブログ記事を参考に他の曲も予習してもらえたら…と思います。
ニューマスターのライブは、日本では毎回のように演奏してくれる定番曲の”Nervous”が、海外ではあまり演奏されていなかったり…逆に海外ではライブの締めで”One Note Brown”が演奏されることが多いのに、一時期日本ではこの曲は演奏荒れていなかったり…といった面白い現象が起こります。
ちなみに今年2024年の海外のライブをチェックしていると、今では海外でも”Nervous”を毎回のように演奏しており、その次に締めで”One Note Brown”を演奏してライブを終わるパターンが多いようです。
その際に”Nervous”の中間部分でテクノ・アレンジのパートを挟んで遊びを入れたりもしています。
このようにニューマスターのライブも色々と変化を加えて進化していっているのですね。
今年の来日公演がどのようなセットリストになるのか今から楽しみです♪
それではぜひこのブログのザ・ニュー・マスターサウンズの他の記事をも参考に、このバンドの魅力にもっとハマってもらえたら幸いです。
他に関連するお勧め記事
ザ・ニュー・マスターサウンズのアルバムをご紹介したブログ記事シリーズのまとめ
【2023年2月9日】コロナ禍以来3年振りとなるザ・ニュー・マスターサウンズの来日公演を観てきました。
ディープ・ファンク入門に最適!初心者におすすめの名盤10選
※このブログに掲載しているイラストや写真、テキスト等の無断引用・無断借用・無断転載・無断使用は固くお断りしております。ご利用はご遠慮ください。