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カテゴリー:Music

2019/08/26

ブルージーなギタリスト、シャギー・オーティスをフィーチャーしたプレストン・ラブのレア・グルーヴ作品『Omaha Bar-B-Q』を聴こう♪

サックス奏者のプレストン・ラブがシャギー・オーティスをフィーチャーして制作した1969年のインスト・ソウル作品『Omaha Bar-B-Q』をご紹介します。

レア・グルーヴ盤としても必聴のイナタくファンキーな演奏が聴ける良作!

今回ご紹介するのは、アルト・サックス奏者プレストン・ラブがジョニー・オーティスと組んで1969年に制作したアルバム『Omaha Bar-B-Q』です。

 

ジョニー・オーティスは、アメリカのR&Bの草分け的存在として知られる歌手で、ロックン・ロール誕生にも大きく貢献した人物です。

 

エルヴィス・プレスリーのカヴァーで知られるロックン・ロールの名曲”Hound Dog”や”Willy And The Hand Jive”の作者としても有名です。

 

またボーカルのみならず、ピアノやヴィブラフォンにドラムなど様々な楽器を操るプレイヤーでもあります。

 

本作のプロデュースもこなしています。

 

そのジョニー・オーティスには、シャギー・オーティスという息子がいました。

 

シャギー・オーティスの方も様々な楽器を操るマルチ・プレイヤーなのですが、基本はブルースに根差したギターを弾いています。

 

本作でも父のジョニー・オーティスがピアノとヴィブラフォンを担当し、息子のシャギー・オーティスがギターとベースを弾いています。

 

彼ら親子の助けを借りて、主役のプレストン・ラブが思う存分サックスを奏でています。

 

歌モノ作品ではありませんし、目立ったヒット曲が収録されているわけではありません。

 

更に言えば、テクニカルなプレイを聴くこともできませんが、しかしこのアルバムには熱いソウルと聴く者の気分が高揚するような楽しい雰囲気が漂っています。

 

知名度の低いアルバムではありますが、僕のブログに掲載されている他のジャズファンク作品とかがお好きな方でしたら、きっと気に入っていただけるのでは?と思い今回はこの作品をご紹介したいと思います。

 

ちなみにシャギー・オーティスは、本作の録音時点ではまだ16歳だったようです。

 

前年の1968年にアル・クーパーの『Kooper Session』に参加していたりもします。

 

 

 

そして本作も上記のアル・クーパーのアルバムと同じく父親の紹介で参加しているようです。

 

 

Preston Love Featuring Shuggie Otis – “Johnny Otis Presents: Preston Love’s Omaha Bar-B-Q”

01.Chicken Gumbo
02.Chili Mac
03.Cream Dream
04.Neck Bones
05.Cool Ade
06.Omaha Bar-B-Que
07.Hoe Cakes and Sorghum
08.Shuggie’s Chittlin’ Blues
09.Pot Likker

 

Personnel:
Preston Love – Alto Sax & Flute
Johnny Otis – Piano, Vibraphone
Shuggie Otis – Guitar, Bass
Clifford Solomon – Tenor Sax

 

アルバムの内容

本作収録の全楽曲は、主にジョニー・オーティスが中心となって作曲されています。

 

そこに曲によって、プレストン・ラヴや息子のシャギーに、カンザス州出身のサックス奏者マックスウェル・デイヴィス なんかが共作しています。

 

ボ・ディドリー風のジャングルビートの様なリズムに乗って1曲目”Chicken Gumbo”が始まります。

 

「チキン・ガンボ」とこれまたコテコテな曲名ですが、演奏の方もコッテコテです!

 

ギターは2本鳴っています。

 

ひとつはイントロからすぐに聴けるクリーントーンによるキレの良いギターカッティングと、もうひとつはワウギターによるうねる様なメロディーラインを弾くギターです。

 

ワウギターの方がシャギーでしょう。

 

おそらく多重録音ではないと思うので、もう1人ギタリストが参加していると思うのですが、クレジットがないのでわかりません。

 

シャギーの弾くブルージーなフレージングは、とても16歳の少年が弾いているとは思えないようなソウルフルな演奏です。

 

そこに主役のプレストン・ラヴが登場して、キング・カーティスやアーネット・コブ、ジーン・アモンズを思わせるようなホンカーっぷりを披露しています

 

2分程度の短い楽曲ですが、勢いがありアルバムの最初を飾るのにピッタリの楽曲です♪

 

2曲目”Chili Mac”は、ロックバンドのようなギターのリフを中心とした楽曲です。

 

テナー・サックスのクリフォード・ソロモンも参加してアンサンブルを盛り上げています。

 

この曲ではジョニー・オーティスがヴィブラフォンでソロ演奏を披露しています。

 

その次にプレストン・ラヴもフルート・ソロで華を添えています。

 

まるでロイ・エアーズとボビー・ハンフリーのようですが、オシャレでフュージョン的なその2人と違って、プレストンとジョニー・オーティスの方がよりソウルフルな演奏です。

 

3曲目”Cream Dream”は、前2曲と打って変わってスロー・バラード曲です。

 

まるで洗濯機の水が泡を立ててブクブクと鳴っているような音から曲が始まります。

 

曲調は、どことなく昭和の刑事ものの昼ドラのBGMに使われていそうな渋い楽曲です。

 

プレストンのアルト・サックスが、夜霧の中を孤独と共に闊歩しているような雰囲気を醸し出しています。

 

少しトエモロがギターのサウンドも効果的です。

 

エフェクターではなくおそらくアンプに内蔵されているトレモロを使っていると思います。

 

4曲目”Neck Bones”は、一転して明るい雰囲気の楽曲です。

 

シャギーの弾くブルージーなギターがここでも大活躍しています!

 

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特にブルースに根差したギター・ソロは必聴です!

 

5曲目”Cool Ade”はギターが中心となったファンキー・ブルース曲です。

 

どことなくフレディ・キングが演奏していそうな曲調です。

 

途中、アルト・サックスのソロの合間にMCのような語りが入っています。

 

タイトル曲の6曲目”Omaha Bar-B-Que”は、再びワウギターが登場するロック調インスト曲です。

 

7曲目”Hoe Cakes and Sorghum”は、ジョニー・オーティスのピアノを活かしたブルースの曲です。

 

そして8曲目”Shuggie’s Chittlin’ Blues”は、曲名通りにシャギーのブルースギターが大活躍するフレディ・キング風の楽曲です。

 

本作の主役が誰だったか忘れてしまいそうになるぐらいシャギーのギターが目立っています!(笑)

 

最後の9曲目”Pot Likker”は、ギターのリフが印象的なロック調の楽曲です。

 

2分ちょっとで曲の終わりがフェイドアウトするのが少しもったいない気もします。

 

 

 

 

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おすすめ曲は、#1 #4 #6 #7 #8

 

 

以上、【ブルージーなギタリスト、シャギー・オーティスをフィーチャーしたプレストン・ラブのレア・グルーヴ作品『Omaha Bar-B-Q』を聴こう♪】でした。

 

シャギー・オーティスを大きくフィーチャーしているだけあって、ブルージーなギターが活躍している楽曲の出来が特に良いです♪

 

ファンキーでブルージーなインスト・アルバムをお探しの方にお勧めです。

 

 

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