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カテゴリー:Music

2019/04/11

ジミー・スミスの代表曲のひとつとなった“The Cat”を含む1964年の大ヒット・アルバム!

ジミー・スミスの大ヒット・アルバム『The Cat』をご紹介します。

ビッグ・バンドと共演したヴァーヴ・レコード第5弾アルバム!

今回は、こちらのブログでも登場回数の多いジミー・スミスです。

 

基本的に僕は『ギターが参加したオルガン・ジャズ』が大好物です!

 

なので、今後も必然的にジミー・スミスの作品をご紹介する回数も増えていくと思います。

 

これまでにも6作品ほどこのブログでご紹介していましたが、そのどれもがブルーノート・レコード在籍時の作品ばかりでした。

 

しかし長い活動キャリアを誇るジミー・スミスが名作を残したのは、何もブルーノート・レコードに限ったことではありません。

 

60年代初期から70年代後半まではヴァーヴ・レコードに所属していました。

 

この時期にも数多くの名作を残しています。

 

それらの作品も今後一つ一つこのブログでご紹介していこうと思います。

 

そういったわけで、今回はそのヴァーヴ・レコード所属時の大ヒット・アルバムをご紹介します。

 

それは、1964年に制作された『The Cat』というアルバムです。

 

この作品はビルボードのトップ200のチャートに最高位で12位をマークしています。

 

歌なしインストのジャズの作品としたら大ヒットだと思います。

 

大ヒットの理由のひとつに、アラン・ドロンが主演した映画 『危険がいっぱい』のテーマ曲”The Cat”をカヴァーしていたからというのもあると思います。

 

 

ちなみにジミー・スミスの”The Cat”のシングル盤の”The Cat”は、67位を記録しています。

 

また本作は、ラロ・シフリンによるビッグ・バンドのアレンジも追加された豪華なサウンドを聴くことが出来ます。

 

ブルーノート時代は、どちらかというと少ない編成でシンプルな演奏をすることが多かったのですが、ヴァーヴ・レコードに移ってからはこういった派手なビッグ・バンド形式のアルバムも多く制作するようになりました。

 

そういった派手なサウンドも大ヒットの要因のひとつだったとも言えますね。

 

それではいつものようにご紹介したいと思います。

 

 

Jimmy Smith – 『The Cat』

01.Theme from Joy House
02.The Cat” (from Joy House)
03.Basin Street Blues
04.Main Title from The Carpetbaggers
05.Chicago Serenade
06.St. Louis Blues
07.Delon’s Blues
08.Blues in the Night

 

Personnel:
Jimmy Smith – Organ
Kenny Burrell – Guitar
George Duvivier – Bass
Grady Tate – Drums
Phil Kraus – Percussion
Lalo Schifrin – Arranged By, Conductor
Bernie Glow, Ernie Royal, Snooky Young, Jimmy Maxwell, Marky Markowitz, Thad Jones – Trumpet
Bill Correa, Earl Chapin, Jim Buffington, Ray Alonge – French Horn
Jimmy Cleveland, Urbie Green – Trombone
Tony Studd – Bass Trombone
Don Butterfield – Tuba

 

Recorded : April 1964 in Englewood Cliffs, New Jersey

 

アルバムの内容

1曲目から派手なビッグ・バンドが登場する映画『危険がいっぱい』のテーマで始まります。

 

曲名は、”Theme from Joy House”とありますが、映画の原題はフランス映画なので『Les félins』です。

 

この映画の原作は、作家デイ・キーンが1954年に発表した小説『喜びの家(原題:Joy House)』が基となっています。

 

ジミー・スミスのバージョンは、静かにオルガンのイントロで始まり……47秒辺りで勢いに乗ったビッグ・バンドが登場します!

 

ここから一気にビッグ・バンドによる派手な演奏が続きます。

 

そのビッグ・バンドの演奏に負けないぐらいジミー・スミスも、いつもの如くオルガンをアドリヴで弾きまくります!

 

そもそもの原曲が『007』のようなスパイ映画のテーマ曲のような渋い曲なので、こちらのカヴァー・バージョンもかっこよく仕上がっています!

 

そして次の2曲目”The Cat”も同映画からの曲ですが、こちらの方は後にジミー・スミスの代表曲のひとつにまでなりました。

 

その後のライヴでも定番で演奏される人気曲です。

 

この曲からジャズ・ギタリストのケニー・バレルが登場します。

 

ジミー・スミスは、ケニー・バレルとはブルーノート時代からの盟友です。

 

この曲ではケニー・バレルはバッキングのみですが、しかしキレのあるスウィング感は抜群です!

 

もはやこの曲はジミー・スミスに演奏されるために作られた楽曲なのでは?と思うぐらいオルガン演奏にピッタリの楽曲です♪

 

言うまでもなく、本作のハイライトはこの曲です!

 

しかし他の収録曲も質が低いわけではありません!

 

この”The Cat”が飛びぬけてるだけなので、残りの6曲もぜひ最後まで通して聴きましょう。

 

3曲目”Basin Street Blues”は、1889年生まれの古い時代のピアニスト兼作曲家だったスペンサー・ウィリアムズによる楽曲です。

 

ルイ・アームストロングが演奏したことで有名な曲ですね♪

 

このダウンホームな雰囲気の楽曲を、本作ではビッグ・バンドも交えて派手目に演奏しています。

 

続く4曲目”Main Title From The Carpetbaggers”は、エルマー・バーンスタインが書いた曲です。

 

曲名通りに本作と同じ1964年に制作された映画『大いなる野望(原題 : The Carpetbaggers)』のテーマ曲です。

 

 

本作ではビッグ・バンドも交えて、派手にカヴァーしています。

 

5曲目”Chicago Serenade”は、サックス奏者のエディ・ハリスの楽曲です。

 

ビッグ・バンドによる派手なイントロの後に、ケニー・バレルの弾く渋いテーマで始まる曲です。

 

アドリヴ・ソロを弾くのは本作のリーダーであるジミー・スミスのみですが、後半のテーマを弾くのはケニー・バレルです。

 

6曲目”St. Louis Blues”は、伝説のトランぺッターのW.C.ハンディが書いた楽曲です。

 

1903年に『人類史上初めて録音されたブルース進行の楽曲』と言われている楽曲です。

 

2003年には、その録音から100周年ということで『ブルース生誕100周年』が盛り上がりましたよね。

 

当時まだ大学生だった僕には記憶に新しい出来事です。

 

しかし正確には『おそらくブルース進行の楽曲が録音されてから100周年!(でももしかしたら他にもっと古い録音が残っているかもね?)』なのですが、細かいことは気にしてはいけません。(笑)

 

さて、本作収録バージョンは、イントロから火を噴く様なジミー・スミスのアドリヴが展開されていきます!

 

その熱いソロを煽るかのようにビッグ・バンドが後ろから攻め立ててきます!

 

ビッグ・バンドの荒波に飲まれることがないよう、盟友のドラマーのグラディ・テイトがしっかりとバンドの骨子を固めてくれています!

 

本作の中でも、この曲のジミー・スミスのソロとビッグ・バンドのスリリングな掛け合いが最高なのでぜひとも聴いて欲しい楽曲です♪

 

7曲目”Delon’s Blues”は、ジミー・スミスの自作ジャズ・ブルースです。

 

こういったブルージーな曲こそ、ケニー・バレルの腕の見せ所なのですが……ソロを弾くにはジミー・スミスのみです。

 

これはジャズ・ギター好きとしては、ちょっと残念な気分です。

 

ぜひともケニー・バレルに渋いギター・ソロを弾いてもらいたかったところです。

 

最後の8曲目”Blues In The Night”は、ハロルド・アーレンが書いた楽曲です。

 

ペギー・リーやジュリー・ロンドンにローズマリー・クルーニーなど女性ジャズ・ボーカリストが妖艶に歌った曲でもあります。

 

インストでは、ジャズ・ピアニストのソニー・クラークなんかも演奏していました。

 

少し控えめのビッグ・バンドが参加した、アルバムの締めにぴったりの曲調ですね。

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#1 #2 #4 #5 #6

 


 

 

以上、【ジミー・スミスの代表曲のひとつとなった“The Cat”を含む1964年の大ヒット・アルバム!】のご紹介でした。

 

ケニー・バレルの参加は、バッキングのみなのですが……しかしジミー・スミスの絶頂期の作品ですので、ぜひともジャズ・ギター好きの人にも聴いてもらいたい作品でもあります。

 

もちろんビッグ・バンド好きやオルガン・ジャズ好きの人は、文句なしにおすすめの作品ですよ♪

 

 

 

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