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カテゴリー:Music

2019/11/05

クリスマスにもぴったり⁉ジミー・スミスとケニー・バレルが大阪で行ったライヴ盤『The Master』のおすすめ♪

クリスマスに聴きたい⁉ジミー・スミスが1993年のクリスマスに大阪で行ったライヴを収録したアルバム『The Master』をご紹介します。

ジャズ・ギタリストのケニー・バレルも参加した純粋なオルガン・トリオ作品です。

今年もクリスマスの時期が近づいて来ました。

 

今回ご紹介するジャズ・オルガン奏者のジミー・スミスもクリスマス企画盤を制作しているのですが……今回はその作品ではなくライヴ盤をご紹介したいと思います。

 

それはジミー・スミスが盟友でもあるジャズ・ギタリストのケニー・バレルと一緒に1993年12月24日と25日に行った来日公演の模様を収めたライヴ盤『The Master』です。

 

今は亡きKPOキリンプラザ大阪で行われたクリスマス・ライヴの本作は、オルガン+ギター+ドラムだけの純粋なオルガン・トリオによるシンプルなジャズ演奏が魅力の作品です。

 

またジミー・スミスのキャリアを総括するようなベストな選曲も魅力のアルバムです。

 

それではさっそくご紹介したいと思います。

 

 

Jimmy Smith with Kenny Burrell – 『The Master』

 

01.Chittlins Con Carne
02.It’s Alright With Me
03.The Organ Grinder’s Swing
04.The Preacher
05.All Day Long
06.I Got My Mojo Workin’
07.When Johnny Comes Marching Home
08.Back At The Chicken Shack
08.The Cat

 

Personnel:
Jimmy Smith – Organ
Kenny Burrell – Guitar
Jimmie Smith – Drums

 

アルバムの内容

本作はジミー・スミスと最も相性の良いギタリスト、ケニー・バレルが参加していることが魅力の作品です。

 

少しややこしいのですが、ドラムにはスペル違いの「ジミー・スミス」が参加しています。

 

カタカナで書くと同じなのですが、ローマ字では”y”と”ie”の違いがあります。

 

ちなみにオルガン奏者のジミー・スミスの本名は”James Oscar Smith”で、ドラム奏者の方は”James Howard Smith”です。

 

実はミドルネーム以外は同姓同名なんですよね。

 

混同しないように芸名を”Jimmy”と”Jimmie”に分けたのでしょう。

 

さて、この3人による純粋なオルガン・トリオ演奏が魅力的な本作は、ケニー・バレルの代表曲から始まります。

 

ブルーノート時代の名盤『Midnight Blue』に収録されていた、ブルースマンにも人気のジャズ・ブルース曲”Chittlins Con Carne”です。

 

バディ・ガイを始め、オーティス・ラッシュやスティーヴィー・レイ・ヴォーンもカヴァーした名曲です。

 

原曲では渋めの演奏をしていたバレルでしたが、本作ではジミー・スミスのファンキーなオルガンをバックに軽やかなテンポで演奏しています。

 

テーマから最初のソロをケニー・バレルがメインで演奏します。

 

アドリヴソロの終わりには、ウェス・モンゴメリー風のオクターヴ奏法のフレーズを合図にジミー・スミスと交代します。

 

ジミー・スミスは、オルガンソロを弾きながら「ア~~!ウ~~!」と唸っています。

 

こういったソロを弾きながら唸るミュージシャンといえば、真っ先にキース・ジャレットが頭に浮かびますが、こちらの方が先です。

 

続く2曲目”It’s Alright With Me”は、コール・ポーターのカヴァーです。

 

ジミー・スミスが「ン~~!ン~~!」と唸りつつイントロを弾き始め、そのままテーマが始まります。

 

スウィング時代の名曲を、小粋に演じます♪

 

ケニー・バレルも、フレディ・グリーンのような4つ切りスウィングのコンピングでリズムをキープします。

 

3曲目”The Organ Grinder’s Swing”は、1965年の大ヒット・アルバム『Organ Grinder Swing』に収録されていたジミー・スミスの代表曲のひとつです。

 

オリジナルは、作曲家のウィル・ハドソンが1936年に書いたとても古い曲です。

 

『Organ Grinder Swing』でもケニー・バレルは参加していたので、ライヴでも慣れた曲でしょう。

 

56秒のバレルのギターソロでは「赤鼻のトナカイ」のメロディーまで登場する余裕っぷりです。

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
クリスマスにぴったりですね♪

 

4曲目”The Preacher”は、ジャズピアニストのホレス・シルヴァーの曲で、こちらもジミー・スミスの代表曲のひとつです。

 

ブルーノート時代のライヴ盤でも何度か取り上げていた定番曲です。

 

今回はソーネル・シュワルツではなく、ケニー・バレルがギターを弾きます。

 

5曲目”All Day Long”は、バレルが1957年に録音したアルバム『All Day Long』に収録されていた曲です。

 

渋めのジャズ・ブルース曲で少しクールダウンといったところでしょうか。

 

6曲目”I Got My Mojo Workin'”は、伝説のブルースマン、マディ・ウォーターズの代表曲です。

 

ジミー・スミスはこの曲を1965年のアルバム『Got My Mojo Workin’』で取り上げていました。

 

そのときもケニー・バレルが参加していたので、この曲も慣れたものでしょう。

 

スタジオ盤と同じようにここでもジミー・スミスがオルガンを弾きながら歌っています。

 

7曲目”When Johnny Comes Marching Home”は、「ジョニーが凱旋するとき」の邦題で有名な古いアメリカ民謡の曲です。

 

ジミー・スミスは、この曲をブルーノート時代の1960年にアルバム『Crazy! Baby』で取り上げていました。

 

その時はクゥエンティン・・ウォーレンがギターを弾いていたのですが、今回はケニー・バレルが更にブルージーなギターソロを披露しています。

 

アルバムも佳境に入り、残る2曲はジミー・スミスを代表する人気の曲ばかりです!

 

8曲目”Back At The Chicken Shack”は、「ジミー・スミスといえばこの曲!」と言いたくなるトレードマークのような曲です。

 

もはやオルガン・ジャズを代表する名曲だと言えますね♪

 

ブルーノート時代の1963年のアルバム『Back At The Chicken Shack』で初登場したジミー・スミスのオリジナル曲です。

 

本作ではジミー・スミスのオルガンソロの2分21秒から「サンタが街にやってくる」のメロディーが登場したりと、クリスマス・ライヴならではのサービスをしています。

 

そしてアルバム最後の9曲目は”The Cat”で締めくくられています。

 

1964年の大ヒット・アルバム『The Cat』に収録されていた映画 『危険がいっぱい』のテーマ曲”The Cat”です。

 

ズラッと並べられたジミー・スミスの代表曲ばかりのセットリストは、まさにライヴ盤のベスト選曲と言える内容です。

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#1 #3 #4 #7 #8 #9

 

 

以上、【クリスマスにもぴったり⁉ジミー・スミスとケニー・バレルが大阪で行ったライヴ盤『The Master』のおすすめ♪】でした。

 

本作の収録曲を見てみると、”The Organ Grinder’s Swing”や”I Got My Mojo Workin'”に”Back At The Chicken Shack”と”The Cat”など、ジミー・スミスの数多くの代表曲のスタジオ・レコーディングにケニー・バレルが参加していたことに気づきます。

 

そういった代表曲満載のライヴを楽しめるのが本作の魅力です。

 

26年前の大阪で行われた素敵なクリスマス・ライヴをぜひ聴いてみてください♪

 

クリスマス曲をそのまま取り上げてはいませんが、上記でもご紹介したようにソロの途中で、クリスマス曲のメロディーを挟んでいるので「おっ!」となりますよ。

 

 

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