カテゴリー:Music

2019/06/02

ジム・ホールがジミー・ジュフリーのアルバムに参加したおすすめの異色作2選‼

 
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ジャズ・ギタリストのジム・ホールがクール・ジャズ界の名サックス奏者ジミー・ジュフリーのアルバムに参加したおすすめの異色作をご紹介!

今回は僕の好きなジャズ・ギタリストのジム・ホールが、クール・ジャズ界を代表するサックス及びクラリネット奏者のジミー・ジュフリーのアルバムに客演したおすすめの2作品をご紹介したいと思います。

 

ジム・ホールがジミー・ジュフリーの作品に参加しだしたのは、1957年の『The Jimmy Giuffre 3 』からになります。

 

その後も1958年の『Trav’lin’ Light』、1959年の『The Four Brothers Sound』と『Herb Ellis Meets Jimmy Giuffre』と『7 Pieces』と『The Easy Way』、1960年の『Western Suite』と『The Jimmy Giuffre Quartet in Person』など数多くの作品に参加しています。

 

その全てを取り上げるのは大変ですので、今回は僕が特に好きな2作品に絞ってご紹介してみたいと思います。

 

 

ジム・ホールが参加したおすすめのジミー・ジュフリー作品『The Jimmy Giuffre 3 』と『Western Suite』

今回は写真左から1956年の『The Jimmy Giuffre 3 』と1960年の『Western Suite』をご紹介したいと思います。

 

『Western Suite』の方はリリースされた年が1960年なのですが、実際の録音は1958年の12月3日に行われています。

 

どちらもドラム抜きのトリオ編成で録音された異色の作品です。

 

さて、この2作品ともどちらも『クール・ジャズ』というジャンルに属した作品です。

 

マイルス・デイヴィスも取り上げたことのある『クール・ジャズ』とは、黒人音楽だったジャズを代表するジャンル『ビ・バップ』に対抗するかのように生まれた白人主導のジャズになります。

 

激しいグルーヴ感と熱い即興演奏が特徴的な『ビ・バップ』と比べると、『クール・ジャズ』はよりリラックスした軽いサウンドが特徴的です。

 

BGM感覚で落ち着いて聴ける分、各楽器陣の白熱のアドリヴ合戦が聴けないため緊張感に欠けるという性質も持ち合わせています。

 

これに関してはもう好みの問題としか言いようがないのですが……熱い『ビ・バップ』と冷めた『クール・ジャズ』のどちらを好きになるのかは本当に「あなた次第」です。

 

僕はどちらかっていうと激しめの『ビ・バップ』の方が好きなのですが、しかしたまには落ち着いて『クール・ジャズ』を聴きたくなることだってあります。

 

「どちらの方が音楽的に上なのか?」と決めつけて聴くよりも、もっとオープン・マインドで時と状況に合わせて聴くのが一番良いかと思います。

 

アドリヴ性の高い激しい音楽を聴きたいときは『ビ・バップ』で!

 

落ち着いて優雅なジャズを聴きたいときは『クール・ジャズ』で!

 

といった聴き方が良いのではないでしょうか?

 

それでは今回は僕の尊敬するジャズ・ギタリストのジム・ホールが参加したおすすめ作品『The Jimmy Giuffre 3 』と『Western Suite』をご紹介します。

 

 

 

Jimmy Giuffre – 『The Jimmy Giuffre 3』

01.Gotta Dance
02.Two Kinds of Blues
03.The Song Is You
04.Crazy She Calls Me
05.Voodoo
06.My All
07.That’s the Way It Is
08.Crawdad Suite”
09.The Train and the River

 

Personnel:
Jimmy Giuffre – Clarinet, Tenor Saxophone, Baritone Saxophone
Jim Hall – Guitar
Ralph Peña – Bass

 

アルバムの内容

ジミー・ジュフリーのアルバムにジム・ホールが初参加した1957年の名作『The Jimmy Giuffre 3』です。

 

本作にはベースにラルフ・ペーニャが参加したトリオ編成で録音されています。

 

ドラムの激しいアタック音がない分、アルバム全体に落ち着いた雰囲気が醸し出されています。

 

収録曲の方も、ジェローム・カーンが作曲した”The Song Is You”とボブ・ラッセル&カール・シグマンのペンによる”Crazy She Calls Me”以外は全てジミー・ジュフリーの自作曲になります。

 

1曲目の”Gotta Dance”やチャーリー・パーカーの名演で有名な3曲目”The Song Is You”に5曲目の”Voodoo”7曲目”That’s The Way It Is”そして9曲目の”The Train And The River”とアルバムの半数以上の曲は軽快な曲調なのですが、しかし本作の聴きどころはどちらかっていうとバラード・ナンバーの美しさだと思います。

 

特に2曲目”Two Kinds Of Blues”や4曲目”Crazy She Calls Me”におけるジョニー・スミスのようなジム・ホールの感情込めたギター・ソロは必聴です♪

 

本作の主役のジミー・ジュフリーのポール・デズモンド風のサックスも悪くはないのですが……しかし本作の聴きどころはやはりジム・ホールだと思います。

 

むしろジム・ホールが参加していなければ僕はこの作品を聴いていなかっただろうな~とまで思います。

 

ジム・ホールがお好きな方で、しかしこの作品は聴いたことがないな~という方におすすめです。

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#2 #3 #4 #6

 

 

Jimmy Giuffre – 『Western Suite』

01.Western Suite: (1st) Pony Express (2nd)Apaches (3rd) Saturday Night Dance (4th) Big Pow Wow
02.Topsy
03.Blue Monk

 

Personnel:
Jimmy Giuffre – Clarinet, Tenor Saxophone, Baritone Saxophone
Jim Hall – Guitar
Bob Brookmeyer – Valve Trombone

 

アルバムの内容

1958年に制作された『Western Suite』は、1曲目に17分40秒にも及ぶ長尺の組曲が収録された意欲作です。

 

本作ではベーシストの代わりにボブ・ブルックマイヤーによるヴァルヴ・トロンボーンが参加しています。

 

1曲目の組曲のみジミー・ジュフリーの自作曲で、残りの2曲はそれぞれエドガー・バトルとエディ・ダラムの共作”Topsy”とセロニアス・モンク作の”Blue Monk”です。

 

“Topsy”の方はジャズ・ギターの始祖チャーリー・クリスチャンの名演で有名な曲です。

 

スウィングしまくるチャーリー・クリスチャンの演奏とは違ってゆったりと演奏されています。

 

ただギター演奏の方は、この時点でもチャーリー・クリスチャンの時代から遥かに進化していてジム・ホールの不世出の才能が溢れ出ています!

 

リーダーのジミー・ジュフリーの古き良きディキシーランド風のメロディー・ラインと比べると、派手なギター・ソロこそないもののジム・ホールの革新的なコンピングは既にコンテンポラリー・ジャズの産声をあげているかのようです!

 

その後、ビル・エヴァンスとのデュオで聴かせる『ハーモナイズド・ベースライン』の片鱗を聴くことが出来ます!

 

本来であればジミー・ジュフリー渾身の組曲”Western Suite”をおすすめすべきなのですが……しかしそれよりもジャズ・ギター好きならジム・ホールの革新的なギター伴奏が聴ける”Topsy”こそ聴くべき作品だと思います。

 

ジム・ホールの凄さってギター・ソロだけでなく、一番の他のジャズ・ギタリストとの違いはやはりその『独特のハーモニック・センス』だと僕は思います。

 

今でこそコンテンポラリー・ジャズ・ギターの世界では「プロなら出来て当たり前」のことで驚くべきことではないのかもしれませんが……しかし1950年代の頃から既にこういった『独特のハーモニック・センス』で他にはないギター伴奏をやっていたのはジム・ホールだけ!なんです。

 

なんならパット・メセニーを始め、カート・ローゼンウィンケルやマイク・モレノにジョナサン・クライスバーグなど……彼らの『ハーモニック・センス』もジム・ホールからの影響です。

 

1950年代というこの時代の他のジャズ・ギタリストを聴いてみて、本作の”Topsy”におけるジム・ホールのような『独特のハーモニック・センス』で伴奏を弾いていたジャズ・ギタリストなんて他にはいません!

 

こういった後続のミュージシャンの大きな影響を与えた偉大なる存在なのがジム・ホールという天才ギタリストの凄さだと思います。

 

本作『Western Suite』も、リーダーこそジミー・ジュフリーなのですが……聴くべきはジム・ホールの唯一無二の伴奏センスだと言えます。

 

ぜひともジャズ・ギター好きに聴いてもらいたい作品のひとつです。

 

 

Ryo@Dixiefunk Lab.の白アイコン
Ryo
おすすめ曲は、#2

 

 

以上、【ジム・ホールがジミー・ジュフリーのアルバムに参加したおすすめの異色作2選‼】でした。

 

結局のところ……ジミー・ジュフリーのリーダー作をご紹介するふりして僕の尊敬するジム・ホールの演奏をご紹介するブログ記事でした。(笑)

 

ジミー・ジュフリーも素晴らしいミュージシャンなんだとは思うのですが……しかしながらジム・ホールの才能の方が更に突出していると僕は思います。

 

ジム・ホール好きの方でリーダー作ばかり追っていてこれらの作品を知らなかったという方におすすめしたい2作品です。

 

 

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