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カテゴリー:Music

2019/04/18

70年代前半のB.B.キングのおすすめアルバム3選‼

70年代前半にリリースされたB.B.キングのスタジオ・アルバムの中から厳選して3作品のおすすめアルバムをご紹介します。

この時期が歌もギターも全盛期⁉

以前、【B.B.キングの絶対に聴くべきライヴ名盤3選!!】というブログ記事を書いていたのですが……

 

B.B.キングの絶対に聴くべきライヴ名盤3選!!

今回はB.B.キングのスタジオ・アルバムのおすすめ作品をご紹介したいと思います。

 

と言っても、B.B.にはライヴ盤を省いても約43作品ほどスタジオ盤が存在しています。

 

その全てを聴くのは大変ですし、ご紹介するのも大変です……。

 

それに、正直中には「これはちょっと……あまり聴かないな~」という作品もちらほらあります。

 

いくらB.B.と言えども、イマイチな作品がいくつか存在します。

 

しかも50年代の初期の作品と、2000年代の晩年の作品を同じように聴いたりすると、いくらいつも自然体のB.B.と言えどもサウンドの違いに違和感があったりします。

 

なので、今回は年代も70年代前半だけに絞って作品数も聴きやすい3作品にしました。

 

これなら一気に3作品を聴いてもサウンドに統一感があると思います。

 

そこで今回は1970年代前半の約4年間に絞っておすすめスタジオ盤を3作品を選んでみました。

 

70年代前半頃から、それまでのブルース色の強かった作風から、徐々にモダンなロックやポップスのような楽曲が増えてきました。

 

それはロック系のミュージシャンと共演する機会が多くなったのと、演奏のバックに参加しているメンバーが当時のロックやフュージョン系の一流セッションマンが多くなったからというのもあります。

 

なので、ロック好きの方で「ブルースを聴いてみたいんだけれども、いきなりドギツイのは聴きづらいかもな~……」と敬遠している方にもおすすめ出来ます。

 

聴きやすいキャッチーな楽曲が増えてはいますが、B.B.自体はいつものように自然体でゴスペル調の歌唱法とスクィーズするブルース・ギターを弾きまくっています。

 

バックのサウンドこそロック調ではありますが、しかしこれらのアルバムはやはり「B.B.キングのブルース」として扱うのが正しいと思います。

 

というわけで、この時期のB.B.の作品に絞りました。

 

それではさっそく順番にご紹介していきたいと思います。

 

 

B.B. King -『Indianola Mississippi Seeds』

01.Nobody Loves Me But My Mother
02.You’re Still My Woman
03.Ask Me No Questions
04.Until I’m Dead And Cold
05.King’s Special
06.Ain’t Gonna Worry My Life Anymore
07.Chains And Things
08.Go Underground
09.Hummingbird

 

アルバムの内容

1970年代の最初にリリースされたのがこの『Indianola Mississippi Seeds』です。

 

今回の3作品の中でも一番最初にご紹介するのがこの作品なのですが、僕の個人的意見ではB.B.のライヴ盤を省けばこの作品が最高傑作だと思っています。

 

さすがにライヴ盤を含んでしまうと……『Live at the Regal』に勝ってるとは言えませんのでね。(笑)

 

しかし本作はスタジオ盤では一番収録曲全てに統一感があると感じられます。

 

その理由のひとつに、2曲を除いて全てB.B.が作ったオリジナル曲だからです。

 

B.B.は、”Thrill Is Gone”にしても”Sweet Little Angel”にしても代表曲がほぼカヴァー曲ばかりです。

 

カヴァーの達人とも言えますが、しかしB.B.の書いた曲も聴いてみたいところですよね。

 

しかしB.B.のスタジオ盤はカヴァー曲か提供曲ばかりで構成されていることが多かったりします。

 

しかしこの『Indianola Mississippi Seeds』なら、デイブ・クラークとの共作曲が3曲と、レオン・ラッセルの曲が1曲と編曲が1曲のみなので、ほぼオリジナル曲で構成されたアルバムと言って良いでしょう。

 

しかもどの曲も、まるでコンセプト・アルバムのように作品を通してまとまりがあります。

 

1曲目”Nobody Loves Me But My Mother”は、ピアノの弾き方理による1分26秒程度の小唄です。

 

ギターは登場しませんが、なんとこのピアノを弾いているのはB.B.自身です。

 

そこにアレサ・フランクリンが歌いそうなR&B調の歌が入ります。

 

アルバムのイントロにピッタリで「これから始まるぞ!」といった感じがしますね。

 

2曲目”You’re Still My Woman”は、イントロからB.B.のブルージーなギター・ソロを聴くことが出来ます。

 

バックで美しい旋律のピアノを弾いているのはキャロル・キングです。

 

ストリングスのアレンジも楽曲を盛り上げてくれています。

 

壮大なマイナー調の曲が終わると、軽快な3曲目”Ask Me No Questions”で気分を明るくしましょう♪

 

この曲ではレオン・ラッセルがピアノを弾き、ジョー・ウォルシュがバッキングでギターを弾いています。

 

豪華なゲスト陣もB.B.だからこそですね!

 

4曲目”Until I’m Dead and Cold”も再びキャロル・キングの登場です。

 

この曲は、B.B.のいつものお得意のメジャー・ペンタトニックを使ったイントロで始まります。

 

“Sweet Little Angel”にも似たスローなブルース曲が終わると、5曲目のインスト曲”King’s Special” が始まります。

 

過去にも”King Of Guitar”というインスト曲がありましたが、こちらの曲の方が更に洗練されています。

 

間を活かしたシンプルなフレージングですが、B.B.にしか出しえないグルーヴを味わうことが出来ます。

 

5曲目””Ain’t Gonna Worry My Life Anymore” “は、前半は軽快なジャム・セッション風のギター・インストで始まりますが、途中からホーン隊も加わってB.B.が歌いだします。

 

途中から始まるこの曲は、戦前ブルース・ピアニストのビッグ・メイシオの楽曲”Worried Life Blues”です。

 

後にエリック・クラプトンとの共演作『Riding with the King』でも取り上げていたブルースのスタンダード曲でもあります。

 

本作では華やかなホーン隊やキャロル・キングのエレピ・ソロを聴くことが出来ます。

 

しかしこのブルース・スタンダードもキャロル・キングがソロを弾くと見事にポップス化しますね。

 

彼女の鍵盤の腕前は素晴らしいのですが、やはりブルースではないです。

 

6曲目はデイヴ・クラークとの共作で、本作一番の名曲の”Chains and Things”です。

 

『Live in Japan』でも披露されていた楽曲です。

 

このスタジオ盤の方が更に壮大なアレンジに仕上がっています。

 

B.B.の歌が終わって、3分36秒からストリングスが盛り上がる箇所が聴きどころです。

 

“Thrill Is Gone”とはまた違ったB.B.のマイナー調の名曲ですね♪

 

7曲目”Go Underground”は一転して軽快で明るい楽曲です。

 

ポール・マッカートニーなど多くのミュージシャンのアルバムでギターを弾いたセッション・ギタリストのヒュー・マクラッケンがワウギターをバックで弾いています。

 

しかもこの曲のみベースを弾いているのは、キング・カーティスのバンドでも活躍したモータウンの名ベーシストのジェリー・ジェモットです。

 

豪華なバックが参加していますが、先の”Chains and Things”と比べると……あまり印象に残らない様な凡曲です。

 

最後の9曲目は同じ1970年にリリースされたレオン・ラッセルの楽曲””Hummingbird”のカヴァーです。

 

この曲も『Live in Japan』で披露されていました。

 

このスタジオ版では、レオン・ラッセル本人がピアノを弾いています。

 

更に終盤でコーラス隊が登場するのですが、その指揮をとったのもレオン・ラッセル本人のようです。

 

“Chains and Things”の次に聴くべき名曲ですね♪

 

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おすすめ曲は、#2 #5 #6 #7 #9

 

B.B. King -『Guess Who』

01.Summer in the City
02.Just Can’t Please You
03.Any Other Way
04.You Don’t Know Nothin’ About Love
05.Found What I Need
06.Neighborhood Affair
07.It Takes a Young Girl
08.Better Lovin’ Man
09.Guess Who
10.Shouldn’t Have Left Me
11.Five Long Years

 

アルバムの内容

1972年にリリースされたアルバム『Guess Who』です。

 

どうしてもB.B.の生涯の愛奏曲となった”Guess Who”にばかり注目が集まるのですが……全体を通してもとても聴きやすい良作です。

 

B.B.作の曲は、ホーン隊が華やかなバラード曲の6曲目”Neighborhood Affair”と、いつものお得意のギター・イントロで始まる10曲目の小粋なブルース曲”Shouldn’t Have Left Me”のみです。

 

他は1曲目のラヴィン・スプーンフルの曲”Summer in the City”や、ブルース・ピアニストのエディ・ボイドの曲”Five Long Years”など、残りはカヴァー曲や提供曲ばかりです。

 

しかしどの曲もホーン隊や曲構成がしっかりと練られていて、目立った駄曲がありません。

 

またバックを支えるミュージシャンも、コーネル・デュプリーにジェリー・ジェモットとバーナード・パーディというキング・カーティス組なのが最高です♪

 

個人的にはピアノにロン・レビーが参加しているのもポイントだと思ってます。

 

ロン・レビーは自身の作品では、オルガン系ジャズ・ファンクの作品を多く残しています。

 

ちなみに今となっては、もはやB.B.のオリジナル曲のような錯覚に陥ってしまいそうですが”Guess Who”はジェシー・ベルビンが1959年に歌った曲のカヴァーです。

 

“Thrill Is Gone”や”Night Life”と同じく、B.B.がライヴで愛奏したバラード曲は、実はカヴァー曲ばかりなんですよね。

 

ちなみに”Thrill Is Gone”は1951年にR&B歌手のロイ・ホーキンスが歌った曲で、”Night Life”はカントリー歌手のウィリー・ネルソンが1965年に歌った曲です。

 

こういった楽曲をB.B.は自分色に染めてブルージーにカヴァーするのが得意でした。

 

本作はどうしても”Guess Who”の名演に注目がいきますが、元はアップ・テンポのビート・ロック系だった”Summer in the City”を渋くブルースで歌ったり、カール・ホールの”You Don’t Know Nothin’ About Love”をゴスペル調で歌ったりと他のカヴァー曲のアレンジも聴きどころです。

 

 

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おすすめ曲は、#1 #2 #4 #9 #11

B.B. King -『To Know You Is to Love You』

01.I Like To Live the Love
02.Respect Yourself
03.Who Are You
04.Love
05.I Can’t Leave
06.To Know You Is to Love You
07.Oh To Me
08.Thank You For Loving The Blues

 

アルバムの内容

1973年にリリースされたアルバム『To Know You Is to Love You』です。

 

本作は何と言ってもスティーヴィー・ワンダーが提供したタイトル曲の”To Know You Is to Love You”が一番の名曲です。

 

しかし先の『Guess Who』と同じで他にも素晴らしい曲はあります。

 

本作をプロデュースしたデイブ・クローフォードが書いた1曲目”I Like To Live the Love”は、B.B.のギター・ソロこそないもののライヴでよく演奏された楽曲です。

 

バックでギターを弾いているのはノーマン・ハリスとボビー・イーライとローランド・チェンバーズの3人です。

 

他にもデイブ・クローフォードは、”Who Are You” と”I Can’t Leave” と”Oh To Me”の合計4曲を提供しています。

 

また2曲目の”Respect Yourself”は、ザ・ステイプル・シンガーズが歌った曲です。

 

残りの4曲目”Love”と8曲目”Thank You for Loving the Blues”がB.B.のオリジナル曲になります。

 

“Love”の方はイントロからB.B.お得意のチョップ奏法を聴けます。

 

しかしどうしてもスティーヴィー・ワンダーの”To Know You Is to Love You”が目立つのは仕方ないと言ったところでしょうか……。(笑)

 

まぁこの時期のスティーヴィーの作曲は神懸っていましたからね。

 

しかしアルバム全体をとして目立った駄曲のない良作に仕上がっています♪

 

 

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おすすめ曲は、#1 #2 #4

 

 

 

以上、【70年代前半のB.B.キングのおすすめアルバム3選‼】でした。

 

ライヴ盤以外のスタジオ・アルバムでB.B.キングを聴くのでしたら、まずはこの3作品を聴いてみて下さい♪

 

聴きやすい楽曲が多く収録されているのと、”Chains and Things”に”Hummingbird”、”Guess Who?”や”I Like to Live the Love”に”To Know You Is to Love You”など、代表曲もいくつか収録されています。

 

特にアルバムのクォリティーで言えば『Indianola Mississippi Seeds』は、ずば抜けて素晴らしい作品ですので、B.B.好きなら必聴アルバムですよ♪

 

 

 

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