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カテゴリー:guitar

2018/07/04

アドリブでギターソロを弾くために……初めて買ったブルース・ギターの教則本

アドリブでギターソロを弾くために……

ブルースバンドで初めてアドリブでギターソロを弾く!

今回は僕が人生で初めて買ったブルース専門のギター教則本についてのご紹介です。

 

僕がギターを始めたのは高校生の頃で、その当時はグランジ系の音楽が好きでそういったジャンルの演奏をしていました。

 

なのでその頃は、単純なオープンコードやパワーコードぐらいしか弾けませんでした……。

 

しかし高校生の頃からすでにジャズもブルースも聴いていました。

 

ジャズだとジョン・コルトレーン、ブルースだとエルモア・ジェイムスを聴いたことがきっかけでそういったジャンルに目覚めていました。

 

そしていつか自分もジャズやブルースの曲を演奏して、アドリブ演奏が出来るようになりたい!……とは思っていました。

 

その後、20代半ばの頃に運良くブルースバンドでギターを弾くチャンスに巡り合いました!

 

この頃は、ハウリン・ウルフが大好きで、そのウルフのバンドでギターを弾いていたヒューバート・サムリンに憧れていました。

 

バンドの選曲も、ウルフの『リアル・フォーク・ブルース』から”Killing Floor”や”Louise”に”Poor Boy”、”Sitting On Top Of The World”なんかを取り上げていました。

 

 

 

ガチンコのシカゴ・ブルースです!

 

ちなみに僕が初めてアドリブでギターソロを弾いたのが、ウルフの”Louise”でした。

 

しかし何もいきなりアドリブでギターソロを弾けるようになったほど、僕には特別なギターの才能はありませんでした……。

 

前もって練習していたからこそ!でした。

 

初めてこのバンドでスタジオに入った際に、”Louise”を演奏する前に、ボーカル/リードギターのメンバーに「お前この曲でギターソロ弾いてみるか?」といきなり言われたんです。

 

一瞬、焦りました!(笑)

 

しかしここで「いや、弾きたくないです。」と答えれば、いつまで経っても僕はこのバンドでギターソロを弾くことは出来なくなりそうだな……と一瞬のうちに考えて「はい、弾きます!」と言いました。

 

今もしその時の練習風景を聴くことが出来たならば……おそらく酷いギターソロだったな~と自分で感じることでしょうが、でもその時点で自分の持っている知識や僅かな技術を駆使して一生懸命に弾きました。

 

アイデアは少なかったかもしれませんが、前もって教則本で学んでいたからこそ、ギターソロで大幅に音を外すことはなかったと思います。

 

そのおかげで、ヘタながらもこのバンドでギターソロをちょくちょく弾く機会にも恵まれました。

 

やはり事前に個人練習はしておくべきですよね。

 

それに最初はヘタで恥をかいたとしても、そこで恥ずかしがって諦めていては一生弾けるようになりませんからね……。

 

挑戦しないくせに口だけデカい、いもひき野郎にはなりたくないもんです。

 

なんでも挑戦して恥をかいて、そして成長していくものです。

 

グランジバンドをやっている頃から、すでにブルースは聴いていたので、こっそりとブルースのアドリブギターソロを弾く練習は始めていました。(笑)

 

いつの日にか、ブルースバンドでアドリブソロをガンガン弾きたいな!……とは、10代の頃から思っていました。

 

そしてそのチャンスは、20代になってから訪れました。

 

 

さて、そんなわけで僕が初めてバンドでアドリヴソロを弾いた際に参考にしていた教則本を今回はご紹介します。

 

 

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人生で初めて買ったブルース専門のギター教則本

初版の発売は1996年と……もう20年以上も前の本になります。

 

シンコーミュージックから出版されている『アドリブ入門 ブルースギター 』という教則本です。

 

 

僕が買ったのは、2000年代に入ってからでしたので、すでに発売から5年以上経った頃でした。

 

それまでにギター系の月刊誌などの特集でブルースギターの記事を目にすることはあったのですが、本格的なブルースに特化した教則本を買ったのはこの本が初めてです。

 

この本を買った理由は、値段が安かったのと、表紙のポップなイラストが気に入ったのと、ページ数が少なく小型で薄い本だからでした。

 

やはりいきなり分厚い本は、やる気が失せます。(笑)

 

最初は全部こなせそうな、わかりやすくって薄い本がお勧めです。

 

途中で止めてしまっては意味がないですからね……。

それに値段の安い本の方が買いやすいので、とっつきやすいと思います。

 

確かこの本は、1,000円ぐらいで買いました!

 

ギター系の教則本は大体が2,000円以上はすると思うので、買いやすい値段だと思います。

 

そして中身の方も、アドリブギター初心者にもわかりやすく書かれています。

 

まずは表紙をめくって1ページ目に「アドリブとは?」と説明があり、この本の特長が簡単に書かれています。

 

引用してみますと……

 


 

この本は、はじめてブルースのアドリブを弾く人にもすでにアオリブが弾ける人にも、わかりやすく役立つ内容となっています。ブルースのコード進行でアドリブを演ることは、ブルース・ギタリストはもちろん、ロックやジャズ等のあらゆるジャンルの音楽を演奏する人にとって一度は通らなければならない道です。これまでのアドリブ本のように理屈ばかり先走って実戦に役立てにくいといった内容をいっさい排除し、実際に弾いてみて理解できる内容となっています。これから本格的にブルース・ギターを弾こうと思っている人もロック一辺倒な人も、この本を役立てブルース・ギターのアドリブを楽しんでください。

 


 

とのことです。

 

実際に、ブルースのアドリブソロをギターで弾けるようになることは、とても重要であると僕も思います。

 

ジャズを弾きこなせるようになるには、さすがにこの本の内容だけでは浅すぎますが……しかし先にこの本で基礎を学んでおくと難解なジャズギターにも挑戦しやすくなります。

 

何事もまずは基礎が一番大事ですからね!

 

またブルースばかりではなく、ポップスやロックの演奏にも必ず役立ちます!

 

そもそも音楽の歴史をひも解くと、ブルースと言う音楽をルーツにしてロックやポップスが生まれています。

 

このブログでも何度か書いていますが、僕の好きな言葉を再度書かせて頂きます。

 

ハウリン・ウルフにも楽曲を提供していたブルースベーシストのウィリー・ディクソンの言葉です。

 

“The blues is the roots; everything else is the fruits.”

 

です。

 

「ブルースは全ての根っこであって、それ以外の音楽は全てその木からなる実」ということです。

 

「根っこにブルース魂!」を持っているギタリストは、ロックやポップスを弾いても上手く行くことが多いと思います。

 

なのでブルースのアドリブソロを練習するということは、様々なジャンルの基礎を学ぶということにもなると思います。

 

ちなみに僕もこの教則本から学んだ知識でブルースだけでなく、ロックやポップス、更にはジャズの演奏にも未だに役立てています。

 

このように、ブルースのアドリブソロを学ぶことは、ブルースというジャンルだけにとらわれず、ロックやポップスの演奏にも必ず役に立ちます。

 

さて、本の中身をもう少し見ていきましょう。

 

まず最初の方で、アドリブ練習をする際の方法や必要な機材の紹介がされています。

 

基礎的なことではありますが、大事なことです。

 

そして次に「アドリブ上達への道」というコラムもあります。

 

様々なミュージシャンの音楽を聴くことで自分の中でイメージを作ることの重要性が書かれています。

 

基本的には、短く簡潔な文章で説明が書かれていて、使えるフレーズがタブ譜で書かれています。

 

いきなり難解なことを書かれていても、やる気がなくなってしまい続かなくなりますからね……。

 

最初は、わかりやすくって簡単なことから始めましょう!

 

また本の大きさは薄くて小さめですが、字は大きめなので読みやすいです。

 

当時はまだ模範演奏を収録したCDやDVDが付属した教則本はなかったのですが……逆にこのタブ譜とリズム譜を読むことでイメージトレーニングが出来たので、そっちの方がむしろ耳や音感が鍛えられて良かったと僕は思います。

 

しかしこの本は、単に初心者向けってだけでなくって、中級者に向けた内容も少し書かれてはいます。

 

例えば、スライドギターについてです。

 

スライドギターという奏法

 

ブルースロック好きの人でしたら、オールマン・ブラザーズ・バンドのデュアン・オールマンの”Statesboro Blues”を聴いてスライドギターに目覚める方も多いんじゃないかな?と思います。

 

 

 

 

ちなみにこの曲のオリジナルは、カントリーブルースマンのブラインド・ウィリー・マクテル によって1928年に書かれています。

 

しかし僕は、ブルースに目覚めたきっかけがいきなりエルモア・ジェイムスだったので、スライドギターは”The Sky Is Crying”で目覚めました!

 

この曲は、エリック・クラプトンやスティーヴィー・レイ・ヴォーンなんかがカヴァーしているのでブルースロック好きの人にも有名ですね。

 

エルモア好きの僕も、この本のスライドギターの弾き方を読んで真似して弾いてみました!

 

……しかしこれが難しいったらありゃしない!!!!(笑)

 

ノイズなしで綺麗な音でスライドギターを弾けるようになるには、相当なセンスと努力が必要ですね……。

 

B.B.キングやバディ・ガイのように諦めました……。

 

僕にはスクィーズ・ギターの方があっています。

 

 

スライドギターからブルースの面白エピソード話⁉

 

ちなみにB.B.キングは、従兄にスライドギターの名手ブッカ・ホワイトがいました。

 

B.B.キングは、従兄のブッカにスライドギターの演奏法を学んだらしいのですが、どうしても上手く弾けませんでした……。

 

そこでスライドバーなしのギター演奏で感情表現をするために、チョーキング後にビブラートをかけてギター演奏の感情表現を与える「スクィーズ・ギター」という奏法を開発したのがB.B.キングでした。

 

この奏法は、ブルースではアルバート・キングやフレディ・キングにバディ・ガイ、オーティス・ラッシュ、マジック・サムなど様々なギタリストに影響を与えました。

 

それだけでなく、ロックギタリストにも多大なる影響を今でも与え続けています。

 

B.B.キングがギタリストにとって、いかに素晴らしいミュージシャンなのか?は、この奏法を生み出した!ということでわかると思います。

 

またバディ・ガイも若い頃はスライドギターの演奏に憧れていたようです。

 

若き日のバディが「今日こそはセッションでスライドギターを弾くぞ!」と決心してポケットにスライドバーを忍ばせてバレルハウス(今で言うライヴハウスのようなものです。)に向かいました。

 

しかし店の前に到着すると、何やらもの凄いスライドギターの演奏が聴こえてきたらしいです!

 

「誰だ?このスライドギターを弾いているのは?」……とバディが店内の奥を眺めてみると、そこにはアール・フッカーがいました。

 

アール・フッカーはスライドギターの名手です。

 

その日のバレルハウスでの演奏を目の前で見て、自分にはこれ以上のスライドギターは弾けないと悟ったバディ・ガイは、ポケットに忍ばせたスライドバーをそのままにして、それ以降二度とスライドギターに挑戦することはなくなりました……。

 

彼もB.B.キングと同じように「スクィーズ・ギター」系のブルースギタリストを目指します。

 

スライドギターは、人によって「合う」「合わない」があるんじゃないかな?と感じます。

 

すぐに弾けるようになる人もいれば、B.B.キングやバディ・ガイのように弾けないままの人もいます。

 

僕も後者と同じで結局スライドギターは諦めました……。

 

この本には、スライドギターの基礎的な奏法が載っています。

 

しかしどうしても弾けない人は、何も無理に続ける必要はないかと僕は思います。

 

これはひとつの奏法であって、自分のスタイルと違うなと感じれば飛ばしてもいいんじゃないかな?……と。

 

ちなみにアール・フッカーは、新しいもの好きで様々な機材を取り入れて後輩ミュージシャンに多大なる影響を与えています。

 

当時、最新のギターであったフェンダーのストラトキャスターをブルース・ギタリストで初めて使ったのがアール・フッカーでした。

 

アール・フッカーがストラトキャスターを使っているのを見て、それに憧れたバディ・ガイやオーティス・ラッシュなどがストラトキャスターを使い始めました。

 

またワウペダルをブルースに持ち込んだのもアール・フッカーです。

 

その名も”Wah Wah Blues”なる曲もあるぐらいです。

 

この曲は『グランド・マスター・オブ・ザ・ブルース・ギター』に収録されています。

 

 

他にも、上記のアルバムジャケットでアールが手にしているダブルネックのギターなんかもレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジに影響を与えています。

 

ギターもめちゃくちゃ上手い人ですが、機材なんかでも後のミュージシャンに多大なる影響を与えているのが、このアール・フッカーです。

 

そしてバディ・ガイにスライドギターを間接的に諦めさせたのが、このアール・フッカーですもあります。

 

……閑話休題

 

相変わらず話が脱線して、教則本の話から僕のブルースオタクの話になってしまいましたね。(笑)

 

それぐらいブルースが好きだってことです!(笑)

 

「アドリブに役立つ参考レパートリー集」

最後になりますが、この本には「アドリブに役立つ参考レパートリー集」として有名曲のギターソロを抜粋したタブ譜が巻末にオマケで付いています。

 

スティーヴィー・レイ・ヴォーンの”Scuttle Buttin'”に、エリック・クラプトンが在籍していたロックバンドのクリームの”Crossroads”に、B.B.キングの名演”Everyday I Have The Blues”に、スティーヴ・モーズ版の”Travis Walk”です。

 

どれもかっこいい曲ですが、僕が特に練習したのがローウェル・フルソンがオリジナルの曲”Everyday I Have The Blues”です。

 

このB.B.キングの『Live At The Regal』の1曲目に収録されている”Everyday I Have The Blues”のギターソロから学べることは非常に多いと思います。

 

今でも僕は、この曲のギターソロをコピーした時に学んだフレーズを使うことが多くあります。

 

やはりB.B.キングは偉大ですね!(笑)

 

最後は、B.B.キングは偉大ってことで締めますが、この教則本で学んだことは今でも役に立っています!

 

以上、僕が人生で初めて買ったブルースギターの教則本についてのご紹介でした。

 

 

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