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カテゴリー:5Albums

2024/06/19

オリジナル・アルバムを勝手にベスト5!U2編

【オリジナル・アルバムを勝手にベスト5シリーズ】アイルランドから世界へ飛び立ったスーパー・バンド、U2のスタジオ・アルバムをおすすめ順で5作品ご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

【第7回】オリジナル・アルバムを勝手にベスト5シリーズ

アイルランドから世界へ飛び立ったスーパー・バンド、U2のおすすめアルバムをご紹介!

【オリジナル・アルバムを勝手にベスト5シリーズ】の第7回です。

 

今回はアイルランドを代表する…いや、もはや世界を代表するスーパー・バンドのU2のアルバムを5作品ランキング形式でご紹介します。

 

U2は、ボーカルのボノ、ギターのジ・エッッジ、ベースのアダム・クレイトン、ドラムのラリー・マレンの4人によって1976年に結成されています。

 

前身バンドのフィードバック(Feedback)、ザ・ハイプ(The Hype)から始まりU2とバンド名を変えてから現在までオリジナル・メンバーは代わらず今も活動を続けています。

 

2023年には約2年ぶりとなる新曲”Atomic City”をリリースしており、今年2024年には久しぶりのニュー・アルバムが期待されている現役のバンドです。

 

 

これを書いている僕自身は子供の頃にU2を聴いて音楽にハマった経緯もあるため、このバンドへの思い入れは強いです。

 

今回は僕がおすすめしたいU2のオリジナル・アルバムを第5位から第1位までランキング形式でご紹介します。

 

ライヴ盤やコンピレーション・アルバムからは選んでいません。

 

スタジオ録音されたアルバムから5作品選んでいます。

 

それでは第5位からどうぞ。

 

 

オリジナル・アルバムを勝手にベスト5:U2編

第5位:U2 – 『How to Dismantle an Atomic Bomb』

『How to Dismantle an Atomic Bomb』は、2004年にリリースされたU2にとって11作目のアルバムです。

 

邦題は「原子爆弾解体新書」というなかなかインパクトの強い題名が付けられていました。

 

アルバムからの1stシングルに選ばれた”Vertigo”を筆頭に、4枚目のシングルに選ばれた”All Because of You”等、それまでのU2には失われかけていた「ロック魂」が蘇ったかのような歪んだギターがかっこいい曲が収録されています。

 

もちろんロックな曲だけでなく、2ndシングルに選ばれた”Sometimes You Can’t Make It on Your Own”はボノ亡き父を偲んで書いた美しいバラード曲です。

 

またライヴ映えする曲”City of Blinding Lights”も3枚目のシングルとしてカットされています。

 

本作の良さはこういったシングル曲だけでなくそれ以外にも、ブリッジ部分のエッジの印象的な歌からU2らいしディレイを効かせたギターフレーズが映える”Miracle Drug”や、社会派のメッセージ・ソング”Love and Peace or Else”や、アコースティックな”A Man and a Woman”にU2らいしディレイを効かせたギターが冴える曲”Crumbs from Your Table”等ハズレ曲がないのも特徴です。

 

ちなみに本作は僕が人生で初めてAmazonで購入した商品でした。

 

当時はDVD付の初回限定盤が20%OFFで販売されていて、その安さに驚いたものです!

 

 

第4位:U2 – 『The Unforgettable Fire』

第4位に選んだのは『焔(ほのお)という見慣れない感じの邦題が付けられていた1984年リリースの4作目『The Unforgettable Fire』です。

 

表題の「忘れられない炎」とは戦火を意味しており、広島の原爆ドームに展示されていた”The Unforgettable Fire”と題された作品からアルバム名が付けられています。

 

前作『WAR』から戦争反対をテーマに平和を訴えかけるメッセージ・ソングを歌いだしたU2ですが、本作にもその意志は受け継がれています。

 

ちなみにU2は3作品ごとにアルバムに含まれるテーマが代わっていくのですが、初期の3作は「アイルランドの伝統音楽+ロック」という音楽ジャンル的なテーマと「少年から大人へ」と変わる物語的なテーマを含んでいました。

 

本作『The Unforgettable Fire』から始まった音楽ジャンル的なテーマは「アメリカのルーツ・ミュージックの探求」で、「アイルランドから世界へ!(アメリカ進出)」というのが物語的なテーマだと言えます。

 

そういったテーマに沿った曲としてアルバムからの先行シングルに選ばれた”Pride (In the Name of Love)”は、マーティン・ルーサー・キング牧師に捧げられたメッセージ・ソングで、今もU2の代表曲としてライヴでも度々演奏されています。

 

タイトル・トラックの”The Unforgettable Fire”も2ndシングルとしてカットされました。

 

また本作から後にエッジの特徴となる付点8分に設定されたディレイを効かせたギターが活躍し始めます。

 

付点8分に設定して8ビートでギターをカッティングすると、16ビートで弾いているように聞こえるんです。

 

この手法はU2のデビュー時からエッジは使用していましたが、その手法が特に目立ってきたのは本作収録の”Pride (In the Name of Love)”や”Wire”といった曲からだと思います。

 

これにはプロデューサーのダニエル・ラノワの参加が大きかったのじゃないかな?と感じさせます。

 

ただしエッジ自身もこの時期に自分のギター・サウンドについてかなりの研究をしていたようで、それまで使っていなかったストラトキャスターのピックアップをミドル・ポジションにして弾くようになったのはこの頃だったとか?

 

それまでリアで弾いていたけれども、ある日ミドルで弾いてみたらダニエル・ラノワに「今日のライヴの音は最高だった!どうやったんだ?」と聞かれたのだとか。

 

自身がプロデュースしたアルバムよりもライヴの音が良かったのは少し癇に障ったんじゃないだろうか?とエッジがインタビューで面白おかしく答えていました。

 

また本作には隠れた名曲”A Sort of Homecoming”と”Bad”も収録されています。

 

“A Sort of Homecoming”の方はボノのボーカルが以前にもまして力強くなているのが感じられます。

 

そもそも「Bono」とはラテン語で「良い声」を意味するニックネームで、彼の本名はポール・ヒューソンといいます。

 

そして”Bad”の方は薬物中毒からの脱却を歌った名曲で、ライヴでもハイライトとなる曲として度々演奏されています。

 

この”Bad”と”A Sort of Homecoming”は1985年にリリースされたミニ・アルバム『Wide Awake in America』にライヴ・バージョンが収録されています。

 

どちらの曲もライヴ録音が早くから公式でリリースされているのを考えると、U2にとっても大事なレパートリーだったことが伺えますね。

 

初期のU2を代表するアルバムです。

 

第3位:U2 – 『All That You Can’t Leave Behind』

1997年にテクノ・サウンドと融合したアルバム『POP』がリリースされた時はショックでした…。

 

その2年前にU2を知り、初めて自分のお小遣いで音楽CDを買った僕はその時にはすでにU2の過去作をほとんど集めておりすっかりU2にハマっていました。

 

先に『Achtung Baby』は聴いていたものの、僕が好きなのは「ギター主体のロックを演奏するU2」でした。

 

1997年、まだ子供だった僕は近所のCD屋で流れていたラジオからU2の新曲”Discothèque”を聴いて残念に思いました…。

 

「U2はもはやロックを演奏しない終わったバンドなんだな…。」と子供ながらに思いました。

 

それから時が流れ1999年辺りから「U2が原点回帰したロック・アルバムをリリースするかも?」といった情報が各種音楽雑誌に掲載され始めました。

 

その情報を聞いて僕は嬉しくなり、来る新作を楽しみに待っていました。

 

2000年になり秋頃から新曲”Beautiful Day”がラジオで流れ始めました。

 

この曲を聴いてすぐに好きになりました!

 

中間部分ではエッジの付点8分ディレイ・ギターが蘇ってる!

 

嬉しくなりアルバム『All That You Can’t Leave Behind』の発売を「まだか?まだか?」と待ちました。

 

そして念願の発売日になり『All That You Can’t Leave Behind』を通して聴いてみたら…予想以上の出来に感動しました!

 

今でもライヴで演奏されている”Beautiful Day”や、アルバムからの2ndシングルでソウルフルな新機軸”Stuck in a Moment You Can’t Get Out Of”、エッジのファズ・ギターがかっこいい3rdシングルのロック・チューン”Elevation”、力強いメッセージ・ソングで4thシングルに選ばれた”Walk On”と、シングルがキラー・チューンばかりです。

 

他にもボノが父について歌った”Kite”や、生前のジョーイ・ラモーンが最後に聴いた曲とされている”In a Little While”に平和を願った優しい曲 “Peace on Earth”、そしてニューヨークへの憧れを歌った実験的な曲”New York”等、名曲ばかりが収録されています。

 

当時の思い出も合わさって本作『All That You Can’t Leave Behind』は、今でもよく聴く作品です。

 

僕がリアルタイムで一番最初に聴いたU2のアルバムは『POP』だったのですが、もしそれが『All That You Can’t Leave Behind』だったらどう感じていたんだろう?と思います。

 

しかし先に『POP』でがっかりしていたからこそ、その反動で『All That You Can’t Leave Behind』に感動したってのも少なからずありそうですね。

 

第2位:U2 – 『Achtung Baby』

僕が音楽を聴くようになったきっかけは、アメコミのX-メンで主人公格のサイクロップスの結婚式の話がきっかけでした。

 

そこにはX-メンの元メンバーでミュージシャンのライラ・チェイニーが自身のバンドを引き連れて参席していました。

 

ライラが結婚式に相応しい曲として「U2の”One”を捧げるわ!」と演奏するシーンが描かれていました。

 

子供ながらに「結婚式で演奏する曲なら良い曲に間違いない!」と思い、さっそく近所のCD屋にありったけのお小遣いを集めて向かいました。

 

しかしそれまでにCDを自分で買ったことがなかったので、どうやってその曲が収録されているアルバムを探すのか?すら知りませんでした。

 

U2というバンド名だけわかっていたので「U」の棚を探したらU2のアルバムが4枚ほど置いてありました。

 

今にして思うとそこに『Achtung Baby』は置いてあったのですが、当時の僕はまだ子供だったのでわけもわからずメンバー4人の顔がジャケットに写っている『The Joshua Tree』を買って帰りました。

 

そして帰ってから日本語のブックレットを読んでみると…「あれ?これって”One”が入っていない?」と困惑しました。

 

そんな失敗はあったものの、それから2~3ヶ月後にはこの『Achtung Baby』を買いました。

 

そして実際に聴いてみた”One”は確かに名曲でした。

 

ただ他の曲”The Fly”や”Even Better Than the Real Thing”といったエレクトリックでダンサンブルな楽曲には少々驚かされました。

 

当時の僕にはこれらの楽曲はまだ早かったです。

 

むしろ”Who’s Gonna Ride Your Wild Horses”や”Tryin’ to Throw Your Arms Around the World”といったゆったりした曲の方が当初は好きでした。

 

しかし何度も聴いていると過激な”The Fly”も好きになっていくものです。

 

ここでエッジが弾いているワウギターの音を聴いて、その後僕自身が大のワウギター好きになるきっかけだったのかも?と思い出します。

 

本作には他にもライヴで定番の “Until the End of the World”や”Mysterious Ways”といった名曲も収録されています。

 

幅広い音楽を収録した作品としてはこのアルバムがU2の中では最高傑作なのではないかな?と思います。

 

ちなみに僕が今まで聴いてきた数多くの楽曲の中で一番好きな曲は結局”One”でした。

 

洋楽を聴くきっかけになった曲が、あれから四半世紀以上経っても一番好きな曲だというのは変わりありません。

 

人間にとって第一印象はとても大きなものなんですね…。

 

第1位:U2 – 『The Joshua Tree』

U2を代表する…いや、人類史を代表するロック・アルバム『The Joshua Tree』が今回の第1位です。

 

1987年にリリースされた5作目のアルバムで、世界中でU2が大ヒットするきっかけとなった歴史的名盤です。

 

そして僕が勘違いから人生で初めて自分で購入したCDがこの『The Joshua Tree』でした。

 

それまで碌に音楽を聴いたこともなく、何なら音痴だったので学校の授業で「音楽」が一番嫌いでもありました。

 

それがアメコミをきっかけに間違って購入した『The Joshua Tree』を聴いた時に、1曲目”Where the Streets Have No Name”を聴いた瞬間、僕の目の前に広大な景色が浮かび上がりました。

 

当時はまだ海外旅行に行ったこともなく、映画でしか観たことがなかったアメリカの広大な景色がなぜか頭に思い浮かびました。

 

映画のサントラのようなSEで始まり、エッジの弾く付点8分設定のディレイを上手く活用したギターのカッティング…それまで聴いたことのあった日本の音楽にはない「奥行き」をなぜか感じたんです。

 

誤解を恐れず正直な気持ちを話しますと、僕に取っては邦楽って「奥行きのないのっぺりしたサウンド」に感じられます。

 

それがU2の曲を聴いて「海外の音楽には音の広がりを感じる!」と思いました。

 

これはおそらくスタジオの録音環境などもあるかもしれませんが、ひとつの理由として海外のギタリストはディレイやリバーブといった空間系のエフェクターを日本のギタリストよりも上手く使っていることだと思います。

 

また海外のギタリストは、コーラスやトレモロといった「揺らぎ系」のエフェクターを隠し味のように薄らかけてギターサウンドに奥行きを演出しています。

 

日本のギタリストはどちらかっていうと「ほなトレモロで揺らしまっせー!」といった様にその効果がわかりやすい状態で使っていることが多いかと思います。

 

しかし海外のギタリストは、「あれ?これってもしかして薄らトレモロで揺れてる?」とよく耳を澄ませて聴いてみなければわからないほど薄ら使っていることがあります。

 

まぁここでのエッジのディレイの音はわかりやすすぎますが…しかしそれまで日本の音楽では聴いたことがなかった奥行きを感じられる音楽でした。

 

この”Where the Streets Have No Name”のイントロの特徴的な付点8分ディレイのサウンドは今やエッジのギターサウンドとして定着していますが、そもそもエッジより先にこういったディレイ・サウンドを使っているギタリストはいました。

 

その代表がザ・ポリスのアンディ・サマーズです。

 

エッジ自身はパブリック・イメージ・リミテッド (Public Image Ltd)のキース・レヴィンから影響を受けてディレイを使い始めたと何かのインタビューに答えていましたが、付点8分の手法はおそらくアンディ・サマーズからの影響だと感じます。

 

そんなギターサウンドも印象的なのですが、本作にはU2にとって初の全米No.1シングルが2曲も収録されています。

 

それは今でもライヴで重要なレパートリーでもある”I Still Haven’t Found What I’m Looking For”と”With or Without You”です。

 

勘違いから購入したアルバムでしたが、それがたまたま人類史を代表するようなロックの名盤だったことは、その後僕が洋楽にどっぷりとハマってしまうきっかけとして最高だったのでしょう。

 

U2に興味がないって言う人も「音楽好き」を自称するなら必ず聴いておいた方が良い名盤です!

 

 

以上、【U2のオリジナル・アルバムを勝手にベスト5!】でした。

 

これからU2を聴いてみたい!と考えている初心者さんは、ぜひこのブログ記事を参考にして順番に聴いてみて下さい。

 

U2を選んだあなたのセンスは「間違っていません!」

 

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