2024/06/22
グー・グー・ドールズのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!
【第10回】おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ
パンク・ロック・バンドからキャッチーなロック・バンドになったグー・グー・ドールズのおすすめアルバムをご紹介!
【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】の第10回です。
今回は僕の好きなバンド、グー・グー・ドールズのおすすめアルバムを5枚、ランキング形式でご紹介します。
グー・グー・ドールズは、米国ニューヨーク州バッファローで結成されたバンドで、当初のメンバーはギター/ボーカルのジョン・レズニックとベース/ボーカルのロビー・テイキャック、そしてドラムのジョージ・トゥトゥスカというトリオ編成でした。
1987年にアルバム『Goo Goo Dolls』でデビューしています。
2作目『Jed』まではパンク・ロック・バンドとして活動を行っていましたが、3作目『Hold Me Up』辺りからキャッチーな歌メロを前面に出したロック・バンドへと変っていきました。
パンク・ロック時代は主にロビーがリード・ボーカルを務める曲が多かったのですが、3作目辺りからジョンが歌う曲が増えていきます。
そして4作目『Superstar Car Wash』からは毎回アルバムにバラードのヒット曲が収録されるようになりました。
しかし5作目『A Boy Named Goo』をリリースした後にドラムのジョージが脱退してしまいます。
それでもドラムのマイク・マリニン新加入させて6作目『Dizzy Up the Girl』を大ヒットさせます。
このアルバムに収録されていたバラード曲の”Iris”が全米No.1に輝き、世界的に大ヒットしてここ日本でもグー・グー・ドールズの人気が爆発します。
ちょうどこの時期にグー・グー・ドールズの来日公演を観に行きました。
当日ジョンが風邪気味だったものの、枯れかけた声を振り絞って歌ってくれていた姿を今も思い出します。
ちなみに当時のインタビューで「今後もグー・グー・ドールズでの活動を続けていくおつもりですか?」との質問にジョンは度々「40歳を超えてグー・グー・ドールズなんて名前のバンドはやってられないよ!」みたいなマイナス発言をしていました。
当時の僕は「そうか、グー・グー・ドールズも長くは活動してくれなさそうだな…残念だけど解散後にジョンがソロ活動を始めたらそちらを応援しよう!」と思いました。
しかしあれから20年以上が経ち58歳になったジョンは今もグー・グー・ドールズを続けてくれています。
しかも2022年にはアルバム『Chaos in Bloom』をリリースしたりと、今も精力的に活動を続けてくれています。
ただ、個人的には2010年代辺りからギターの存在が薄くなっていきあまりにもポップな楽曲が増えてきたことには少し不満があります。
長く活動を続けているバンドが音楽性を変えていくのは仕方のないことではありますが、どうしても僕には90年代にギターロックしていた頃のグー・グー・ドールズのイメージが頭から離れません…。
そういった古い世代の僕が選んだランキングなので、今回のランキングもギターが目立つアルバムを上位に選んでいることをご了承下さい。
一応僕はグー・グー・ドールズの全作品を所持し、聴いてはいますが、どうしても未だに90年代のアルバムを中心に聴くことが多いです。
そして今回もベスト盤やライヴ盤にコンピレーション・アルバムは省いたスタジオ盤のみを選んでいます。
それでは第5位から始めます。
グー・グー・ドールズのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!
第5位:Goo Goo Dolls – 『Dizzy Up the Girl』
第5位はグー・グー・ドールズの出世作となった6作目『Dizzy Up the Girl』です。
1998年にリリースされたアルバムで、先行シングルの”Iris”の大ヒット後にリリースされました。
“Iris”は、同年に公開されたニコラス・ケイジとメグ・ライアン主演の映画『シティ・オブ・エンジェル』に提供された楽曲です。
このバラード曲が全米No.1に輝きグー・グー・ドールズは一躍時の人となりました。
僕がリアルタイムで最初にグー・グー・ドールズに出会ったのもこのアルバムからでした。
当時ラジオで”Iris”を聴いてグー・グー・ドールズが気になった僕はアルバムが発売されたらすぐに購入しました。
アルバムは攻撃的なギターの音が印象的な”Dizzy”から始まります。
その後、ジャングル・ポップ風の”Slide”やパワー・ポップな”Broadway”と続きます。
この3曲も後にシングル・カットされています。
そして4曲目にロビーの歌うパンキッシュな”January Friend”と続き、シングル・カットされた”Black Balloon”と続きます。
アルバム前半の流れは完璧でした!
しかしどうも後半が”Iris”以外あまり印象に残らない気がします。
そういったわけで第5位となりました。
ちなみに本作はアヴリル・ラヴィーンが影響を受けた好きなアルバムとしてもちょっぴり知られています。
第4位:Goo Goo Dolls – 『Gutterflower』
第4位は『Dizzy Up the Girl』の次にリリースされた7作目のアルバム『Gutterflower』です。
2002年にリリースされたアルバムで、前作よりも楽曲面でもサウンド面でも大幅にパワーアップした作品です。
特に先行シングルの”Here Is Gone”のかっこよさはグー・グー・ドールズの全楽曲の中でも随一です!
アルバムからの2ndシングルに選ばれた1曲目の”Big Machine”も爽快感のあるロック・チューンです。
ジョンお得意の変則チューニングされたギターで心地良いグルーヴに乗ったカッティングを弾いています。
本作でも相変わらずロビーのパンキッシュな4曲はアルバムの勢いを増してくれています。
この頃からジョンの書く曲は大味な大作志向になっていきました。
そんな中にあってロビーの書くシンプルでエネルギッシュな楽曲はアルバムに活気を与えてくれています。
ちなみにジョンがアコースティック・ギターを弾いて歌うポップ・チューンの”Sympathy”もシングル・カットされました。
アルバム・ジャケットのデザインも力が入っており、アートワークも含めてクオリティの高い作品です。
第3位:Goo Goo Dolls – 『Let Love In』
個人的に収録された楽曲のクオリティの高さという点では、本作『Let Love In』が最高傑作だと思います。
シングル化された 3曲”Stay with You”、”Let Love In”、 “Better Days”と”Feel the Silence”をあわせた4曲のクオリティは最高レベルです!
この4曲が含まれていることから『Dizzy Up the Girl』や『Gutterflower』よりも上の順位に選びました。
アルバム全体の流れでは『Gutterflower』の方が良いのですが、本作でジョンが書いたシングル曲のレベルの高さには敵いません。
特に大作志向の”Feel the Silence”と “Better Days”の2曲の素晴らしさは筆舌に尽くし難いです。
「これがあのハチャメチャなパンク・ロックをやっていたグー・グー・ドールズなの?」と疑ってしまいたくなります。
シングル3曲と”Feel the Silence”のレベルの高さから本作を第3位に選びました。
第2位:Goo Goo Dolls – 『Superstar Car Wash』
第2位は1993年にリリースされた4作目のアルバム『Superstar Car Wash』です。
3作目『Hold Me Up』まではラジオ・ヒットするようなバラード曲は収録されてなかったのですが、本作からは必ず1曲はヒットするバラード曲が収録されるようになります。
それが本作から唯一シングル・カットされた”We Are the Normal”です。
この曲はグー・グー・ドールズの初のシングルでもあります。
全米チャートにこそ圏外とはなりましたが、曲の出来は素晴らしいです。
またこの曲はジョンは尊敬するザ・リプレイスメンツのギター/ボーカル担当ポール・ウェスターバーグと共作しています。
初期のジョンの歌い方はモロにポール・ウェスターバーグを意識していましたからね。
この曲も良いのですが、僕が本作を好きな一番の理由は…ギターロックしているからです!
1曲目”Fallin’ Down”からかっこいいギターリフで幕を開けます。
ライヴでよく演奏されている初期の名曲”Cuz You’re Gone”やジョン流パワーポップの傑作”Girl Right Next to Me”に”On the Lie”も収録されています。
後のアルバムと比べるとまだまだ荒っぽさが目立ちますが、それも本作の魅力でもあります。
第1位:Goo Goo Dolls – 『A Boy Named Goo』
第1位は1995年にリリースされた5作目のアルバム『A Boy Named Goo』です。
ちなみに邦題は『ボーイ・ネームド・グー ~グーという名の少年 ~』という副題が付けられています。
本作からは先行シングルにグランジ・ロックっぽい”Only One”が選ばれ、2ndシングルにはキャッチーな”Flat Top”と続きました。
そして3rdシングルに選ばれた変則チューニングされたアコースティック・ギターの音色が美しい”Name”がリリースされたのですが、この曲は全米No.5を記録しました。
その後”Iris”が大ヒットするまではこのName”がグー・グー・ドールズにとって過去一のヒット作となりました。
もちろん今でもこの曲はグー・グー・ドールズの代表曲としてライヴで演奏されています。
4thシングルにはオルタナティヴ・ロック風の”Naked”が選ばれ、5thシングルにギターリフがかっこいい”Long Way Down”がカットされています。
当時日本でも放送されていた米人気ドラマ『ビバリーヒルズ青春白書』にグー・グー・ドールズが出演した回がありました。
そこでバンドは”Name”と”Long Way Down”を演奏しています。
シングル曲以外にもロビーの歌うパンキッシュな “Burnin’ Up”や”Somethin’ Bad”に、サビのメロディがクセになる”Eyes Wide Open”等、まだ荒々しかった前作『Superstar Car Wash』からの大きな進歩を感じます。
そしてグー・グー・ドールズがギターロックを演奏していたアルバムとしては本作が一番素晴らしいと思います。
ちなみに本作リリース後の1997年に日本限定でアコースティック・ライヴ4曲と”Long Way Down”の別バージョンの全5曲を収録したミニ・アルバム『Bang!』もリリースされました。
このミニ・アルバムに収録されている”Name”は必聴です!
他にもINXS(インエクセス)の”Don’t Change”のカバーも収録されています。
INXSの”Don’t Change”は、1982年の3作目『Shabooh Shoobah』に収録されています。
気になる方はこちらも要チェック!
以上、【グー・グー・ドールズのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!】でした。
最近ではグー・グー・ドールズの楽曲も時代と共に大ヒットを記録しないようにはなりましたが、それでも最新作『Chaos in Bloom』も悪くない作品でした。
近年のアルバムはポップになり過ぎているのはちょっと不満な部分ですが…。
ちなみにドラムのマイクは2013年に脱退しており、今はジョンとロビーの2人だけになってしまいました。
それでも今もグー・グー・ドールズとして活動を続けていてくれることは喜ばしいことです。
このブログ記事を読んでグー・グー・ドールズを聴いてみたいと思われた方はぜひこちらのランキングを参考にしてみて下さい。
このブログ記事を通してグー・グー・ドールズを聴く人が増えてくれたら本望です。
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