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カテゴリー:5Albums

2024/06/28

オリジナル・アルバムを勝手にベスト5!MR. BIG編

【オリジナル・アルバムを勝手にベスト5シリーズ】技巧派メンバーが集まったスーパー・バンド、MR. BIGのスタジオ・アルバムをおすすめ順で5作品ご紹介したブログ記事のブログ記事です。

【第14回】オリジナル・アルバムを勝手にベスト5シリーズ

技巧派メンバーが集まったスーパー・バンド、メガデスのおすすめアルバムをご紹介!

【オリジナル・アルバムを勝手にベスト5シリーズ】の第14回です。

 

今回は日本でも大人気のバンド、MR. BIGのアルバムを5つ選んでご紹介します。

 

技巧派の実力者が集まったMR. BIGというバンド

MR. BIGは今も活動を続けているアメリカのバンドです。

 

1988年にデイヴィッド・リー・ロス・バンドや技巧派バンドのタラスに在籍していたべーイシスとのビリー・シーンが英国のブルース・ロック・バンド、フリーのようなバンドを結成しようとメンバーを集めたことから始まりました。

 

すでにヘヴィ・メタル・バンドのレーサーXでギタリストとして活躍していたポール・ギルバート、ソロ・シンガーとして活動していたエリック・マーティン、インペリテリのアルバムにも参加した経験のあるドラマーのパット・トーピーの4人で活動が始まりました。

 

4人全員が普通ではない超絶技巧派のメンバーばかりで、演奏力の高さに関してはケチを付ける隙間すらないバンドです。

 

しかし単なるテクニックを見せつけるだけのバンドではなく、ちゃんとキャッチーな曲を演奏しているので聴きやすさは抜群です。

 

パットの発案でバンド名はフリーの曲”Mr. big”から付けられています。

 

1stアルバムの頃はフリーのようなブルージーな要素のある曲が含まれていましたが、じょじょにポップな曲が増えていきました。

 

しかしそれと同時に、ここ日本で人気が爆発しました。

 

その辺はチープ・トリックやボン・ジョヴィと同じような経緯ですね。

 

ちなみにポールはチープ・トリックの大ファンです。

 

4thアルバムをリリースした後にポールが脱退をし、代わりにリッチー・コッツェンが加入します。

 

新たなメンバーで2枚のアルバムを制作した後に解散をしてしまいます。

 

それから7年近くの時が経ち、2009年にポールを含むオリジナル・メンバーでついに再結成が実現します。

 

その後、3枚のアルバムをコンスタンスにリリースしていたのですが、残念ながらパットが2018年に亡くなってしまいます。

 

現在は新ドラマーにニック・ディヴァージリオを加えてライヴ活動を行っています。

 

それでは今回はそんなMR. BIGのオリジナル・アルバムから僕の好きなアルバムを5枚をランキング形式でご紹介します。

 

ベスト盤やライヴ盤にコンピレーション・アルバムは選んでいません。

 

スタジオ録音で制作されたオリジナル・アルバムから選んでいます。

 

それでは第5位からご紹介します。

 

オリジナル・アルバムを勝手にベスト5:MR. BIG編

第5位:MR. BIG – 『Actual Size』

第5位はリッチー・コッツェンが参加していた時期のアルバム『Actual Size』です。

 

2001年にリリースされた通算6作目のスタジオ・アルバムです。

 

以前このブログでもリッチー・コッツェンのソロ・アルバムをまとめたブログ記事を書いていたのですが、僕はリッチー・コッツェンの大ファンです。

 

しかしリッチー・コッツェンが参加して最初に制作したアルバム『Get Over It』は期待していたほど勢いのある作品ではありませんでした。

 

特に先行シングルに選ばれた”Superfantastic”は、”To Be With You”の二番煎じに感じられあまり好きな曲ではありません。

 

『Get Over It』にはガッカリしていたのですが、本作『Actual Size』では1曲目”Lost in America”からリッチー・コッツェン参加で期待していたハード・ロックな曲から始まります。

 

さらに2曲目の”Wake Up”はノリの良い「いかにもアメリカン・ロック」な曲調が最高です♪

 

そして3曲目にはリッチー・コッツェン作のポップ・チューン “Shine”が収録されています。

 

この曲はアルバムからの先行シングルに選ばれた曲で、ライヴではリッチー・コッツェンのリード・ボーカルで歌われることもあります。

 

リッチー・コッツェンはテクニカルなギタリストというだけでなく、ソウルフルな歌唱にも定評のあるミュージシャンです。

 

エリック・マーティンに負けず劣らずの歌唱力の高さを誇ります。

 

ちなみに”Shine”はリッチーのソロ・アルバム『Change』にも収録されています。

 

そちらではアコースティック・バージョンでリッチー自身が歌っています。

 

この曲はリッチーとビリーの別プロジェクト、ワイナリー・ドッグスでもやっており、2013年に来日公演を観に行った際にもライヴの終盤にこの曲を披露してくれました。

 

リッチー加入時のMR. BIGの曲としてはこの曲が最高傑作です。

 

アルバムからの2ndシングルにはバラード曲の”Arrow”が選ばれました。

 

エリックのとろけるような甘い歌声が泣けますね…。

 

他にもリッチーのファンキーなカッティングがかっこいい”Suffocation”や、リッチーのテクニカルなギター演奏が光る”One World Away”に、カーテンコールにふさわしいアルバム最終曲 “Nothing Like It in the World”等があります。

 

本作を最後にリッチー・コッツェン時代のMR. BIGの幕は閉じます。

 

僕自身はリッチーのファンですが…やはりMR. BIGにはポール・ギルバートの方があっています!

 

第4位:MR. BIG – 『Bump Ahead』

第4位は1993年にリリースされた3rdアルバム『Bump Ahead』です。

 

第一期ポール・ギルバート時代のアルバムの冒頭はテクニカルなスピード・チューンで始まるのが定番なのですが、本作も”Colorado Bulldog”という激ムズ曲で幕を開けます。

 

全てのパートが超絶テクで、素人バンドが「もしかしたら俺たちなら出来るかも?」と勘違いしてカバーしたら痛い目にある難解曲です。

 

しかしこれだけ難しい楽曲なのにサビはキャッチーで、何度も繰り返し聞きたくなるような曲調なのがMR. BIGの凄いところですね。

 

本作からはキャット・スティーヴンスのカバー”Wild World”と、エリック作のバラード曲の”Ain’t Seen Love Like That”と、ポール作の名バラード曲”Nothing but Love”の3曲がシングル化されました。

 

“Wild World”のカバーは素晴らしいのですが、本作を僕が4位に選んだ理由は、シングル曲の弱さが一つの要因です。

 

オリジナル曲ではなくカバー曲を1stシングルに選んだのは、前作で大ヒットした”To Be With You”の次の大ヒット曲を作らないといけないというプレッシャーに耐えかねてなのかな?と邪推してしまいます。

 

もちろん本作にはビリー作のヘヴィなロック・チューン “Price You Gotta Pay”や、サビ部分のバックコーラスがにぎやかな”What’s It Gonna Be”と素晴らしい曲がたくさん収録されています。

 

しかしアルバムの最後にこのバンドのルーツでもあるフリーの”Mr. Big” のカバーを収録したのは悪くないのですが、カバー曲が2曲も収録されているのは少し余裕のなさを感じます。

 

ちなみに本作収録曲で僕が一番好きな曲は、3曲目の “Promise Her the Moon”です。

 

ポールがイントロで弾いているアルペジオがとても好きです♪

 

またエリックがこの曲では終始声を張り上げずにムーディーに歌うのもお気に入りの理由です。

 

エリックってシャウトだけでなくこういった大人な雰囲気の歌い方している時にこそ、彼の歌唱力の高さが存分に発揮されていると思います。

 

第3位:MR. BIG – 『Mr. Big』

第3位は1989年にリリースされたデビュー作の『Mr. Big』です。

 

技巧はバンドのMR. BIGはデビュー1曲目から実力を発揮しています!

 

1stシングルとしてもカットされた名曲”Addicted to That Rush”でアルバムは始まります。

 

いきなりのテクニカルなスピード・チューンで並みいるハード・ロック・バンドのほとんどに演奏面で差を見せつけてくれています!

 

デビュー曲から素人はおろか、中途半端なプロ・ミュージシャンでは到底カバーできない超絶テクニカルな楽曲です!

 

本作からはこの1曲しかシングルはカットされていませんが、その分後のポップ路線では聴くことが出来ないようなルーツ・ロックな楽曲が並んでいるのは魅力的です。

 

正直言ってこの後のMR. BIGは、ポップになり過ぎてしまいます。

 

それでもテクニカルな演奏を忘れていないのはさすがですが、本作に収録されている “Wind Me Up”や”Merciless”のようなブルージーさも感じられる渋いハード・ロック曲がどんどんなくなっていきます。

 

本来のMR. BIGは、超絶技術を披露しながらも本作収録曲の様な硬派なハード・ロックをやるためのバンドだったんじゃないのかな?と思います。

 

しかしバンドを存続させるにはヒット曲が必要です。

 

そういった大人の事情もあってか?これ以降どんどんポップ化していったのはある程度仕方のないことなのでしょう。

 

そう考えると本作の様な硬派なハード・ロック・アルバムは実は貴重だったりします。

 

僕個人としてはこの路線の方がかっこいいので好きなのですが、しかしこの路線だと世界的ヒットもなかっただろうし、日本でも今のような絶大な人気も出なかったと思います。

 

ポップ化は仕方ないことですが、ふとした時にこのアルバムを聴くと…「MR. BIGは本来はハード・ロック・バンドなんだよな!」と安心させてくれます。

 

第2位:MR. BIG – 『Hey Man』

「硬派なMR. BIGが好き!」だとか言っといて、それより上位に本作を持ってきているんですが…理由があるんです。

 

僕がMR. BIGを初めて聴いたのは、当時の同級生から借りた『Lean into It』からでした。

 

もちろん『Lean into It』を聴いて一発でこのバンドを好きになったのですが、その後自分でもMR. BIGのアルバムが欲しい!と思い近所のCD屋に行きました。

 

その際に当時の新作だったこの『Hey Man』が置いてありました。

 

『Lean into It』はすごく好きなアルバムでしたが、借りている『Lean into It』を買うよりもせっかくなので新作を買ってみよう!と思い、まずはこの『Hey Man』をレジに持って行きました。

 

というわけで僕がリアルタイムでMR. BIGのCDを買って聴いたのは、この『Hey Man』からでした。

 

その後自分のものになったこの『Hey Man』を聴きまくりました!

 

そういった思い入れもあって第2位に選びました。

 

もちろんシングル化された”Take Cover”のかっこよさにも痺れました!

 

当時この曲のやたらとかっこいいMVを観て以来、僕の中では一番好きなMR. BIGの曲となりました。

ポール・ギルバート自らがイラストを描いたシングル盤もアルバムとあわせて買ったのを思い出します。

 

ちなみにこの曲の印象的なドラム・パターンはポールが作ったらしいです。

 

ポール本人が当時の音楽雑誌のインタビューでそう答えていました。

 

もちろんレコーディングではパットがドラムを叩いています。

 

“Take Cover”のシングルは両A面シングルで、もう1曲はアコースティック・ギターの音色が美しいフォーク・バラード”Goin’ Where the Wind Blows”がシングルとして収録されています。

 

しかしこの曲の録音はビリー抜きで行われており、そのことが後にビリーと他のメンバーとの間で人間関係が悪化する原因となります。

 

確か当時の音楽雑誌でもビリーがこの件に関してかなりご立腹だったと記憶しています。

 

そりゃ怒りますよね!ビリーの気持ちが痛いほどわかります。

 

これに関してはビリー抜きで録音した他のメンバーが悪かったと僕は思います。

 

後に解散すころとになった1つの要因がこの件です。

 

ただしこの曲はとても素晴らしい名曲です。

 

解散の原因の1つとはなりましたが、僕はこの曲自体は大好きです♪

 

また本作は他のアルバムにはないサイケデリック曲調の”Trapped in Toyland”でアルバムが始まります。

 

ファンキーな “Jane Doe”やグルーヴィーな “Where Do I Fit In?”、ギターリフがかっこいい”Mama D.”等、他の曲も素晴らしいです。

 

ちなみに1995年にリリースされたボン・ジョヴィのアルバム『These Days』にも本作7曲目と同じタイトルの “If That’s What It Takes”という曲が収録されていました。

 

当時はまだ子供で、音楽を聴き始めたばかりの僕は同じ曲名だったので困惑しました…。

 

もちろん同名なだけで全く別の曲です。

 

リアルタイムで初めて買ったMR. BIGのアルバムだったので思い入れもあり、今回のランキングの第2位は『Hey Man』となりました。

 

第1位:MR. BIG – 『Lean into It』

第1位はやはり最高傑作の『Lean into It』です。

 

ニルヴァーナの『Nevermind』やパールジャムの『Ten』にレッチリの『Blood Sugar Sex Magik』、そしてメタリカの『Metallica』といったロック史に残る歴史的名盤が数多くリリースされた1991年にMR. BIGも名盤『Lean into It』を残しています。

 

2作目にして世界的に大ヒットした名作です。

 

もちろん全米No.1シングルとなった”To Be with You”の存在が大きいですね。

 

テクニカルなハード・ロックばかりではなく、こういったしっとりとしたアコースティックなバラード曲が作れるのもMR. BIGの魅力です。

 

この曲は大ヒットしたため日本でも当時は大人気の曲でしたね。

 

当時僕の通っていた学校でも文化祭で先輩バンドがこの曲をカバーしていたのを思い出します。

 

ミスター・チルドレンをカバーしているバンドなのになぜかこの”To Be with You”もセットリストに入っていたのですが、ミスター繋がりなのかな?と…。

 

アコギを弾きながら歌っていた先輩はその学際ライヴで女性人気を獲得したようで、その後モテモテでした。

 

まぁ”To Be with You”のカバーは英語の発音が酷くって、洋楽好きが傍から聴いているとかなりヘタだったんですがね…。

 

どうせみんな英語なんてわかんねーんだからモテれば関係ない!って感じですかね。

 

さて、この曲以外にもお馴染みアルバム1曲目のテクニカルなスピード・チューン”Daddy, Brother, Lover, Little Boy (The Electric Drill Song)”や、歌詞にジャニス・ジョプリンが登場するポップ・チューン”Green-Tinted Sixties Mind”や、パワー・バラード”Just Take My Heart”の3曲もシングル・カットされています。

 

他にもブルージーな “Alive and Kickin'”もライヴでよく演奏される名曲です。

 

この曲の歌詞にはスティーヴィー・レイ・ヴォーンが登場してます。

 

その歌詞の部分でレイ・ヴォーン風のチョーキングをかますポールの「ギターのことならなんでもできます!」感はさすがですね。

 

また本作からポップ路線が始まっており、ジェフ・パリスから提供された曲”CDFF-Lucky This Time”や “Never Say Never”は前作からは考えられないほどにポップな曲です。

 

ちなみに本作のアルバム・ジャケットは、1895年10月22日にフランスの首都パリにあるモンパルナス駅で起こった脱線事故『モンパルナス駅脱線事故』(Montparnasse derailment)の写真が使われています。

 

ベタな選出ではありますが、やはりMR. BIGのランキングで第1位には『Lean into It』以上に相応しいアルバムはありません。

 

 

以上、【オリジナル・アルバムを勝手にベスト5!MR. BIG編】でした。

 

MR. BIGをこれから聴いてみようと考えている初心者の方は、ぜひこランキングを参考に各アルバムを聴いてみて下さい。

 

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