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2024/07/12

マルーン5のおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!

【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】ダンサンブルでポップ・センス抜群のヒット曲を連発するバンド、マルーン5のスタジオ・アルバムをおすすめ順で5作品ご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

【第24回】おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ

ダンサンブルでポップ・センス抜群のヒット曲を連発するバンド、マルーン5のおすすめアルバムをご紹介!

【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】の第24回です。

 

今回は、米国L.A.にて結成されたロック・バンドのマルーン5のおすすめアルバムを5枚ご紹介します。

 

マルーン5とはどんなバンド?

マルーン5は、元は「カーラズ・フラワーズ(Kara’s Flowers)」という4人組のバンドでした。

 

カーラズ・フラワーズのメンバーは、ボーカルのアダム・レヴィーンとリズムギターのジェシー・カーマイケルとベースのミッキー・マデン、そしてドラムのライアン・デューシックの4人です。

 

1994年に結成されたカーラズ・フラワーズは、2枚のアルバムを残しています。

 

2001年になりギタリストのジェームズ・ヴァレンタインがバンドに加入し、新たにバンド名をマルーン5と改名することになります。

 

マルーン5になってからは、ジェシー・カーマイケルはキーボードに専念するようになります。

 

その後、2006年にライアン・デューシックが脱退して代わりにマット・フリンが加入します。

 

2014年にはキーボードにPJモートンが新たに加入します。

 

更に2016年にはキーボードにサム・ファーラーが加わります。

 

しかし2020年にはカーラズ・フラワーズ時代からバンドにいたベーシストのミッキー・マデンが脱退してしまいます。

 

現在はミッキー・マデンの代わりにサム・ファーラーがベースを弾いています。

 

長い活動期間においてバンドメンバーは色々と代わっていますが、それだけでなく音楽性も初期と今を比べるとかなり代わってしまっています。

 

とは言っても、ダンサンブルでキャッチーな楽曲が中心といった点では音楽性は一貫しています。

 

アルバムをリリースする毎にじょじょにアンビエントなキーボードが目立つサウンドに代わっており、その反面ギターの存在が薄くなっている印象です。

 

これを書いている僕自身は、自分もギターを弾くので、どうしてもギターが中心のバンド・サウンドが好きなのですが…しかし近年のマルーン5のアンビエント・ポップ路線も嫌いじゃないので少し複雑な気持ちではあります。

 

それではそういった僕の好みも踏まえて、マルーン5のおすすめアルバムを5枚選んでランキング形式でご紹介します。

 

ベスト盤とライヴ盤とコンピレーション・アルバムはランキングから省いています。(一部話の流れからご紹介はあります。)

 

それでは第5位からの発表です。

 

マルーン5のおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!

第5位:Maroon 5 – 『Songs About Jane』

第5位は、マルーン5と改名してから初めてリリースしたデビュー作の『Songs About Jane』です。

 

本作からリリースされた5枚のシングルのうち、”This Love”と”She Will Be Loved”と”Sunday Morning”の3曲がヒットしてマルーン5と言う名が世界中のロック・ファンの耳に届きました。

 

僕も本作を初めて聴いた時はギター・カッティングがファンキーな”This Love”と、どこかオシャレな”Sunday Morning”にはハマりました。

 

長年この2曲を好きだったのですが、自分自身では演奏する機会がなかったのですが、先日参加したジャム・セッションでついに”Sunday Morning”の演奏にギターで参加しました!

 

まさかリリースから22年経ってこの曲を自分でも演奏する故ことになるとは…感慨深いです。

 

自分でも演奏してみてよくわかったのですが、この曲がオシャレに聞こえる理由は…ジャズで頻繁に登場するツーファイヴワンというコード進行で構成されているからでした。(Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰというコードの流れのことです。)

 

ていうか、この曲はそのツーファイヴワンの単純な繰り返しです。

 

アダムのボーカル・メロディー作りが巧みなためツーファイヴワンの繰り返しでも名曲に仕上がっているんですね。

 

コード進行だけ見たらあまりにもありきたりなのですが、ボーカル・メロディの作り方次第でここまで表情豊かな楽曲に仕上げることが出来るという好例です。

 

音楽を学べば学ぶほど「難しいコード進行作ってる俺カッケー!」となりがちですが、必ずしもそうでないことが証明されています。

 

僕は仕事でデザイン関連をやっているのですが、音楽もデザインと同じで「シンプルこそがベスト!」なんです。

 

不必要な要素を足せば足すほど、逆に素人っぽくなる…そういうもんなんです。

 

ちなみに同じようなツーファイヴワンだけで作られた名曲と言えば、ディアンジェロの”Brown Sugar”を思い起こします。

 

こちらも僕はセッションで演奏したことがあるのですが、コードが3つしか出てこないのに、ギターで弾けるアドリヴの可能性は無限大で…演奏していてとても楽しい曲でした。

 

ジョン・コルトレーンがアドリヴを追求するためにコード数の少ないモード・ジャズにのめり込んでいましたが、実はコードが少ない方がアドリヴの可能性は広がり、演奏者自身の腕やセンスが問われます。

 

そう考えると、この”Sunday Morning”も腕試しのセッションで演奏するには適した楽曲ですね。(高いキーで歌えるボーカルさんが必要になってきますが…。)

 

ちなみに”Sunday Morning”をヒップホップ・バンドの大御所ザ・ルーツのドラム、クエストラヴがリミックスしたバージョンも存在しています。

 

2008年にリリースされたリミックス・アルバム『Call And Response: The Remix Album』の3曲目に収録されています。

 

クエストラヴらしいブーンバップのリズムにリミックスされています。

 

もう1曲、先行シングルとしてもリリースされ、本作1曲目に収録されていた”Harder to Breathe”も僕はセッションで演奏したことがあります。

 

こちらはハードに歪んだギターのリフが目立つ楽曲です。

 

ギター・ロック好きとしてはかっこいい曲だと思いますが…これ以降のマルーン5の活動を考えると、実は異色の楽曲になってしまうんですね。

 

まさかのギターが目立たないバンドになってしまいますからね。

 

本作がリリースされた当時は僕の身近にいた音楽好きさん達の間でかなり話題になりました。

 

僕自身は自分からマルーン5を聞いたわけではなく、当時の知り合いから「おすすめのCD」として貸して貰いました。

 

最初は”Harder to Breathe”を聴いて、「よくあるポスト・オルタナ・ロック系のバンドかな?」ぐらいの印象しかありませんでした。

 

しかし次の”This Love”聴いて、ファンク好きの僕はこのバンドが気になり始めました。

 

そして”Sunday Morning”を聴いて、すっかりハマってしまいました!

 

この後、すぐに次のアルバムがリリースされるものだと思っていたのに、まさか5年も待たされるとはその時は思いませんでしたが…。

 

ちなみに2004年に初来日公演を行ってます。

 

僕はその時期はブルースにどっぷりハマっていたので観に行きませんでしたが、観に行った知り合いの話によると…「ボーカルとキーボード以外の演奏はイマイチだったな~」とのことでした。

 

ちょうどこの時期に2枚のライヴ盤がリリースされています。

 

1つはアコースティック・ライヴの様子を収めた『1.22.03.Acoustic』

 

もう1つは、1stアルバムからの楽曲をライヴで聴くことが出来る『Live – Friday the 13th』

 

この2作品です。

 

この2枚のライヴ盤を聴く限りはそこまで酷くないような気もしますが⁉…ね。

 

特にライヴ盤の”Sunday Morning”のしっとりアレンジは好きです♪

 

当時かなりの話題となり、僕自身も「新時代のロック・バンドがまた1つ出てきたな!」とハマったのですが、それでも今回のランキングでは5位となりました。

 

アルバムとしての出来やシングルのクオリティーは後のアルバムの方が高いですからね!

 

第4位:Maroon 5 – 『Jordi』

「最近のマルーン5はギターが目立たなくなった!」とか言いつつも…実は僕はここ2作のマルーン5のドリーム・ポップ的というかアンビエントなサウンドが混じったソフト・ロック路線の曲が好きです。

 

おそらくトム・ミッシュやFKJが好きなので、こういった近年のドリーミーなサウンドが好きなのかもしれません⁉

 

シングル・カットもされた”Beautiful Mistakes”には、曲間にメーガン・ザ・スタリオンのラップが挿入されているのですが、そもそもヒップホップ好きの僕からしたらこの変化は大歓迎でした。

 

最近のマルーン5の路線変更にあまり好意的ではない意見も見かけたり、身近に関わりのある人達から聞いたりもしますが…僕は「今どきなサウンド」へと進化したと感じています。

 

今聴くと、『Songs About Jane』は20年以上前のアルバムとはいえ、すごく古く感じますからね。

 

『Songs About Jane』をリアルタイムで聴いた時は「新しいバンド・サウンドの時代が到来した!」と驚いたものですが、その感覚は『Jordi』でも感じました。

 

『Jordi』は、2021年にリリースされた7作目のアルバムで、今のところ最新作です。

 

先行シングルとして”Memories”と”Nobody’s Love”がアルバムに先駆けてリリースされていました。

 

バロック期に活躍したドイツの作曲家ヨハン・パッヘルベルの代表曲「パッヘルベルのカノン(Canon in D)」 をサンプリングした親しみやすいメロディーに歌詞を乗せ、レゲェ・ポップ風のリズムにアレンジした”Memories”は、2019年にリリースされており、当時は約1年半ぶりのシングルということでかなり話題になりました。

 

誰しもが人生で一度は耳にしたことがあるであろう「パッヘルベルのカノン」のメロディーラインは耳馴染みがあり、”Memories”を初めて聴いた人でも「あれ?この曲どこかで聴いたことがあるような懐かしい感じだな~⁉」と思うことでしょう。

 

もちろん僕も、当時の勤め先で流れているラジオでよくこの曲を聴いていました。

 

一日に3~4回この曲を聴くのが日課になっており、いつも「早く”Memories”流れないかな~?」と楽しみにしていました。

 

“Nobody’s Love”は2020年にリリースされており、「マルーン5の次のアルバムはこの路線で行くのかな⁉」と期待させてくれた名曲です。

 

ギターの存在が薄くなってしまった曲ではありますが…曲のクオリティーは高く、僕もかなり好きな曲です。

 

20年以上の時が経っているので当たり前と言えば当たり前なのですが…この曲を聴くと『Songs About Jane』の頃と比べてアダムのボーカルの技術は驚く程に向上していますね!

 

この曲はまさに「歌の力」を感じさせる名曲です♪

 

他にもアンビエントな”Echo”や、前作のヒット曲”Girls Like You”っぽい”One Light”に、話題の女性シンガーH.E.R.を起用した感動的な”Convince Me Otherwise”と…良い曲が並びます。

 

さすがに今の時代に『Songs About Jane』の路線のままでは「旧世代の古いロック・バンド」になっていたかもしれません⁉

 

『Songs About Jane』は、当時だからこそ良かったアルバムということで思い出に閉まっておきましょう。

 

『Jordi』への変化…いや、進化はマルーン5が「現役」のバンドであるためには必然だったんです!

 

第3位:Maroon 5 – 『Red Pill Blues』

先ほど4位でご紹介していた『Jordi』よりも先にこの『Red Pill Blues』辺りから「マルーン5はもうダメだ。ロックしてないから聴くのやめた!」っていう人がいたのではないでしょうか?

 

もしかしたら僕も「ロック・バンドしか聴かない」のであれば、この作品を聴いた瞬間に「これはダメだ!」と思ったことでしょう。

 

しかし当時の僕はトム・ミッシュやFKJといった新世代のネオ・ソウル系ミュージシャンやローファイ・ヒップホップにハマりだした時だったので、マルーン5のこの変化もすんなり受け入れられました。

 

むしろ「あれ?マルーン5も今流行りのドリーミーなサウンドに変化したんだな!」と良い意味で驚きました。

 

本作『Red Pill Blues』は、2017年にリリースされた6作目のアルバムです。

 

本作リリース前の2016年から2017年にかけて、当時「時の人」だったケンドリック・ラマーをフィーチャーした”Don’t Wanna Know”と”Cold”と、これまた「時の人」だったSZA(シザ)をフィーチャーした”What Lovers Do”の3曲が先にシングル・リリースされています。

 

そのうち”What Lovers Do”のみアルバムに収録されました。

 

“Don’t Wanna Know”と”Cold”は、デラックス・エディション及び日本盤のボーナス・トラックとして追加収録されています。

 

他にも1曲目の”Best 4 U”や、4枚目のシングル”Wait”と5枚目のシングル”Girls Like You”なんかもおすすめです。

 

個人的なベスト・トラックは、”Girls Like You”です。

 

バッキング・トラックが静かな曲でもアダムは魅力たっぷりな「聴かせるボーカル」で歌うことが出来るようになりましたね。

 

この曲を聴くとそう感じます。

 

ギターはほとんど目立たないアルバムですが…マルーン5が新時代のサウンドを取り入れた記念碑的作品だと言えます。

 

普通に名作なので、「マルーン5は終わった!」という人にも、もっと素直な気持ちで聞き返して欲しいと感じます。

 

第2位:Maroon 5 – 『V』

“Sugar”がね…収録されているんですよ。

 

今のところ僕が一番好きなマルーン5の曲です♪

 

あの結婚式場にサプライズでバンドが登場する演出が「やらせくさい!」とかいう批判が相次いだ問題のMVでしたが、僕にしたら「曲が良ければやらせでもどっちでもいいです。」と思います。

 

あれが「やらせ」だったとしても、「誰に何の迷惑が掛かるんですか?」ですよね。

 

曲が良いんだから本当にどうでもいい批判です。

 

本作からすでにギターの存在感が薄くなって来ていますが…まだ1曲目の”Maps”でのネオ・ソウルっぽい弾き方や”Coming Back for You”のギター・カッティングがあります。

 

その代わりに壮大なキーボードが目立つ”Unkiss Me”や”Leaving California”といった楽曲も収録されています。

 

カーラズ・フラワーズ時代はヒット曲に恵まれず鳴かず飛ばずなバンドでしたが、マルーン5になってからは毎回毎回「これはヒットするだろうな!」と感じさせてくれる楽曲が2~3曲存在しているのはさすがです。

 

本作からは”Maps”、 “Animals”、”Sugar”の3曲がそれです。

 

第1位:Maroon 5 – 『It Won’t Be Soon Before Long』

「最近のマルーン5の音楽性も好き!」だと散々書きましたが…第1位は結局ギターが目立っていた頃のアルバムです。

 

『It Won’t Be Soon Before Long』は、2007年にリリースされた2ndアルバムです。

 

デビュー作『Songs About Jane』から5年も経ってようやくリリースされました。

 

待ちに待った2ndアルバムは、前作を遙かに上回る期待以上の出来でした!

 

先行シングルに選ばれた”Makes Me Wonder”は、初登場時こそ全米チャートの84位と下位でしたが、その後4週間近くが経って全米No.1に輝いた曲です。

 

マルーン5にとって初の全米No.1ソングにして今や代表曲となった名曲です。

 

続くアルバムからの2ndシングルの”Wake Up Call”も、チャートこそ19位止まりでしたが、こちらもマルーン5を代表する名曲です。

 

日本では発泡酒のCMにも起用された3rdシングルの”Won’t Go Home Without You”の人気が高いですね。

 

後にリリースされたシングル曲を集めたベスト盤『Singles』でも日本盤のみ限定でこの曲が追加収録されていました。

 

他にも、ギターのカッティングやキーボードのアレンジがプリンスっぽい”If I Never See Your Face Again”や、バラード曲の”Goodnight Goodnight”もシングル・カットされています。

 

個人的には爽やかなギターが印象的な”Nothing Lasts Forever”が本作におけるベスト・トラックです。

 

というのもこの曲のサビ部分の歌詞は、2005年にアダム・レヴィーンがゲスト・ボーカルで参加していたカニエ・ウェストの名盤『Late Registration』収録曲”Heard ‘Em Say”からの引用だからです。

 

当時この曲を聴いた時に「おお!どこかで聴いたことがあると思ったらあの歌詞だ!」と驚きました。

 

マルーン5のバンド・サウンドが一番かっこよかった時期の名盤です!

 

以上、【マルーン5のおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!】でした。

 

最終的にはこのランキングの1位は、バンド・サウンドが一番かっこよかった時期のマルーン5の作品を選びました。

 

しかし僕は今後のマルーン5の作品にも期待しています。

 

『Red Pill Blues』や『Jordi』の路線は、今後も継続して欲しいと思います。

 

 

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