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カテゴリー:5Albums

2024/07/10

フー・ファイターズのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!

【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】ニルヴァーナの元ドラマーだったデイヴ・グロールを中心に結成されたバンド、フー・ファイターズのスタジオ・アルバムをおすすめ順で5作品ご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

【第23回】おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ

ニルヴァーナの元ドラマーだったデイヴ・グロールを中心に結成されたフー・ファイターズのおすすめアルバムをご紹介!

【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】の第23回です。

 

今回は、ニルヴァーナの元ドラマーだったデイヴ・グロールを中心に結成されたロック・バンドのフー・ファイターズのおすすめアルバムを5枚ご紹介します。

 

フー・ファイターズとはどんなバンド?

フー・ファイターズは、1994年に元ニルヴァーナのメンバーだったデイヴ・グロールを中心に米国のシアトルで結成されたロック・バンドです。

 

デイヴ・グロールは、ニルヴァーナではドラムを担当していましたが、ボーカルやギターにベース等、マルチに演奏できるミュージシャンでした。

 

ニルヴァーナ時代にもデイヴ・グロール自ら作詞作曲とリードボーカルを担当した”Marigold”という曲を録音しています。

 

この曲はシングル盤”Heart-Shaped Box”に収録されています。

 

しかし1994年春にニルヴァーナの中心人物だったカート・コバーンが自ら命を絶ったことでニルヴァーナは解散してしまいます。

 

予てから自作の曲を書いていたデイヴ・グロールは、ほとんどの録音を独力で録音したアルバム『Foo Fighters』をフー・ファイターズ名義でリリースします。

 

そのままフー・ファイターズは、デイヴ・グロールを中心としたバンドへと発展し、そこにニルヴァーナ時代にバンドメイトだったギタリストのパット・スメア(元伝説のパンク・バンドのジャームスに在籍)とベースのネイト・メンデル、そしてドラムのウィリアム・ゴールドスミスをメンバーに加えます。

 

デイヴ・グロール自身は、スティックを置いてボーカル/ギターに専念する予定でしたが…2ndアルバムの録音時にほぼ全てのドラム・トラックを自ら録音したことでウィリアム・ゴールドスミスとの間に軋轢が生じ、彼がバンドを脱退してしまう事へと繋がります。

 

さらにツアー生活に疲れたパット・スメアも脱退して、バンドは新たなメンバーを探すことを余儀なくされてしまいます。

 

しかしここでその後のフォー・ファイターズにとって大きなプラスとなる新ドラマーのテイラー・ホーキンスが加入することになります。

 

更にオーディションの末、ギタリストのクリス・シフレットも加入することとなり、バンドの結束は寄り強くなります。

 

2006年には長らくバンドを離れていたらパット・スメアが復帰します。

 

フー・ファイターズのアルバムもリリースする毎にスケール・アップしており、今や押しも押されぬ世界的人気バンドへと成長を遂げました。

 

しかしここでバンドにとって不幸な出来事が起こってしまいます。

 

2022年にテイラー・ホーキンスが亡くなってしまいました。

 

現在は新たにジョシュ・フリーズをドラムとして迎え、バンド活動は今も続いています。

 

それでは今回もベスト盤とライヴ盤(話の流れから1枚のみご紹介しています。)とコンピレーション・アルバムを省いたスタジオ録音オリジナル・アルバムから僕が好きなアルバムを5枚選んでランキング形式でご紹介します。

 

それでは第5位からご紹介します。

 

フー・ファイターズのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!

第5位:Foo Fighters – 『There Is Nothing Left to Lose』

第5位は、1999年にリリースされた3作目のアルバム『There Is Nothing Left to Lose』です。

 

このアルバムからテイラー・ホーキンスが参加しています。

 

しかしその代わりにパット・スメアが脱退した後なので、本作はデイヴ・グロール、ネイト・メンデル、テイラー・ホーキンスの3名で録音されています。

 

僕がリアルタイムでフー・ファイターズを聴き始めたのも本作からでした。

 

当時は先行シングルに選ばれた”Learn to Fly”がラジオやTVの音楽番組等で頻繁に掛かっていました。

 

日本ではこの曲をあるCMにも起用していましたからね。

 

当時の僕はフー・ファイターズについて、なんとなく「ニルヴァーナの元ドラムの人が始めたバンド」というイメージだけは持っていましたが、”Learn to Fly”で初めてその音楽を聴きました。

 

かなりポップな楽曲ですが、フー・ファイターズの第一印象は悪くなかったです。

 

それで本作を購入しました。

 

ニルヴァーナ信者に近かった当時の僕は、フー・ファイターズのことをちゃんと聴く前は軽く見ていたのですが…本作に収録された他の曲を聴いてみると、どれも質が高くって一気にファンになりました。

 

特に本作は”Learn to Fly”だけでなく”Generator”や”Breakout”に”Next Year”といった他のシングル曲もどれもキャッチーなメロディーラインを持った曲です。

 

シングル曲以外にも、幻想的なギターの音色がまさしくオーロラをイメージさせる”Aurora”や、同じような路線の”Headwires”といったゆったりとしてポップ・チューンが多く収録されています。

 

当時の僕は「ニルヴァーナから離れたデイヴ・グロールは、こういったポップ路線で進んで行くんだな!」と感じ取ったのですが…果たしてフー・ファイターズは、その路線で突き進んでいくのでしょうか!?

 

第4位:Foo Fighters – 『One by One』

前作『There Is Nothing Left to Lose』で初めてフー・ファイターズを聞いた僕は「このバンドはポップ路線なんだな!悪くはないけど、元ニルヴァーナのメンバーが組んだバンドにしてはちょっと物足りなさを感じるバンドだな…。」と勘違いしていたのですが、本作を聴いてその考えを改めました。

 

『One by One』は、2002年にリリースされた4作目のアルバムです。

 

本作がリリースされる少し前に先行シングルの”All My Life”がリリースされました。

 

当時の僕はフー・ファイターズの新作が気になって、このシングル盤もアルバムに先駆けて購入したのですが…そのヘヴィさにビックリしました!

 

前作『There Is Nothing Left to Lose』では聴かれなかったような激しめに歪んだギターのリフが堪りません!

 

デイヴ・グロールが大きな影響を受けたブラック・サバスを彷彿させるようなギターリフに、ニルヴァーナから引き継いだサビ部分の爆発力、そして前作よりも更に成長したデイヴ・グロールのシャウト…文句なしにかっこいい楽曲です。

 

僕はポップすぎる”Learn to Fly”よりも、こちらの”All My Life”の方に「フー・ファイターズらしさ」を感じました。

 

デイヴ・グロールが本当にやりたい音楽はこういったハードな楽曲なんだと思います。

 

そしてアルバムからの3rdシングルにも選ばれた2曲目の”Low”や、かなりハードな楽曲です。

 

2ndシングルの”Times Like These”や4thシングルの”Have It All”は、前作から引き継いだポップな面が見え隠れする楽曲ですが、前作以上にぎたーの歪みはハードです。

 

その理由として、本作からリードギターにクリス・シフレットが参加しているからです。

 

歌いながらギターも弾くデイヴ・グロールだけでなく、ギターの演奏に専念できるクリス・シフレットが加入したのは、バンドのサウンドの幅を広げるのにピッタリだったと言えます。

 

本作からフー・ファイターズのギター・サウンドはパワーアップしていきます!

 

『There Is Nothing Left to Lose』でポップな路線に流れていくのかと思いきや、本作『One by One』でハードな路線に舵を切ったのは良い決断だったと感じます。

 

僕はこの『One by One』のようなアルバムの方がフー・ファイターズらしいと感じます。

 

第3位:Foo Fighters – 『The Colour and the Shape』

バンドとしてより結束を固めた『One by One』も素晴らしいのですが…しかしこのアルバムを忘れることは出来ません。

 

第3位は1997年にリリースされた2ndアルバムの『The Colour and the Shape』です。

 

本作はデイヴ・グロールがほぼ単独で作った1stアルバムの延長線上にあるアルバムですが、本作にはギターにパット・スメアとベースにネイト・メンデルが参加しています。

 

デイヴ・グロールは、ボーカルにギターにドラムと1人3役をこなしています。

 

しかし1stアルバムとの違いとして最も大きいのは、デイヴ・グロールの歌唱力が飛躍的に向上している点です。

 

前作ではシャウト部分が弱かったのですが、本作ではカート・コバーンや影響を受けたであろうハードコア・パンクを意識したようなしっかりとしたシャウトを聴くことが出来ます。

 

本作制作前にかなりボーカルを鍛えたのでしょう。

 

僕がフー・ファイターズを意識して初めて聴いたのは”Learn to Fly”からだったのですが、遡って本作を聴いた際に「すでにフー・ファイターズの曲を聴いたことがあった」んだと気づきました。

 

それは本作からの先行シングルに選ばれた”Monkey Wrench”でした。

 

このアルバムを初めて聴いた時に「あれ?この曲、聴いたことあるな…⁉」と気づきました。

 

当時、街に買い物に出かけた際にCD屋やアパレル店のラジオでこの”Monkey Wrench”がよく流れていたんです。

 

そうとは知らず、誰の曲か知らないまま記憶には残っていました。

 

「なんとなくグリーン・デイぽいポップ・パンクで良い曲だな♪」ってのだけは感じていました。

 

そしてその後『There Is Nothing Left to Lose』を聴いた後に『The Colour and the Shape』を聴いてアッと思いました。

 

それだけでなく本作には、デイヴ・グロールのボーカルの成長を感じられるエモーショナルな歌声が聴ける”Hey, Johnny Park!”や、パット・スメアお得意のトレモロ・ピッキングがいい味出している”Wind Up”に、”Monkey Wrench”と並ぶ名曲”My Hero”等、良い曲満載です♪

 

“Monkey Wrench”のイントロにいきなり登場するブレイク部分は、さすが元ドラム奏者が書いた曲だなって感じさせます。

 

グリーン・デイがお好きな方にもおすすめのアルバムです。

 

第2位:Foo Fighters – 『Echoes, Silence, Patience & Grace』

第2位に選んだ『Echoes, Silence, Patience & Grace』は、2007年にリリースされた6作目のアルバムです。

 

『One by One』以降のアルバムはどれも質が高いのですが、本作『Echoes, Silence, Patience & Grace』は、フー・ファイターズが目指していたであろう1つの到達点に達したような名盤です。

 

特にシングル・カットされた3曲”The Pretender”と”Long Road to Ruin”と”Let It Die”が素晴らしいです。

 

クリーントーンの静かなギターのアルペジオから始まる先行シングルの”The Pretender”は、「今回のフー・ファイターズは静かなアルバムなのかな?」と思わせた途端に、歪んだギターが登場!そしてデイヴ・グロールのシャウトが始まります!

 

“All My Life”と並ぶフー・ファイターズのハードな名曲です。

 

“Long Road to Ruin”は、キャッチーなメロディーラインがどことなくグー・グー・ドールズやライフハウスを彷彿させる「現代風アメリカン・ロック」です。

 

“Let It Die”は、前作『In Your Honor』で目覚めたアコースティック・サイドのフー・ファイターズの一面を覗かせる楽曲です。

 

アコギの弾き語りでしっとりと始まり、ドラムがインして最後は歪んだギターと共にデイヴ・グロールのシャウトが響き渡る…王道のグランジ・スタイルです。

 

また本作には全編アコースティック・ギターで弾き語った”Stranger Things Have Happened”や、アコギ・インスト曲”Ballad of the Beaconsfield Miners”といった前作『In Your Honor』から始まったフー・ファイターズの新たな一面が見られる楽曲も収録されています。

 

フー・ファイターズのアコースティック・ギター曲は、名曲が多いんです♪

 

「次回作はアコースティック・ギターをメインにしたアルバムを作りたい。」とカート・コバーンは晩年に語っていましたが、MTVアンプラグド以外では叶うことなくニルヴァーナはその歴史に終止符を打つこととなりました。

 

しかしカート・コバーンが叶えられなかったその思いをデイヴ・グロールが引き継いでいます。

 

それは今回のランキングで1位に選んだアルバムで存分に聴くことが出来ます。

 

第1位:Foo Fighters – 『In Your Honor』

僕が最も好きなフー・ファイターズのアルバムは、2005年にリリースされた5作目のアルバム『In Your Honor』です。

 

本作はCD2枚組でリリースされており、1枚目にはハードに歪んだギターが中心のロック・ソングを、2枚目にはアコースティック・ギターを中心としたメロウな楽曲が収録されています。

 

この時期のデイヴ・グロールの作曲能力は恐ろしく、確実に全盛期にあったと言えます。

 

CD1の1曲目 “In Your Honor”から3曲目”Best of You”までの流れは恐ろしいほどのクオリティーの高さです。

 

その中でもアルバムからのシングルに選ばれた”Best of You”と、4枚目のシングルに選ばれた疾走感ある”No Way Back”は、フー・ファイターズの全楽曲の中でもどちらも5本の指に入る名曲です。

 

CD2の方は、アコギの弾き語りでしっとり歌ったバラード曲が並んでいます。

 

しかしこれがどれも素晴らしく、フー・ファイターズの、いやデイヴ・グロールの新たな一面を見られる作品に仕上がっています。

 

これ以降、今のところアコースティック・アルバムのリリースはないのですが、この続編を作って欲しいほどフー・ファイターズのアコギ路線は素晴らしい出来なんです。

 

どれも良い曲ばかりなのですが、僕の中でのベスト・トラックは “Miracle”です。

 

フー・ファイターズのメロウ路線がこんなにも良いなんて…。

 

CD1は、晴れた日のドライヴのお共に…
CD2は、雨がシトシト降る休みの日に…

 

シーンによって聴き方を分けたい2枚組の傑作です!

 

ちなみにスタジオ盤ではアコギ路線の続編は出ていませんが、実は2006年に全編アコースティック・ライヴが収録された名作ライヴ盤『Skin and Bones』もリリースされています。

 

こちらのアルバムでは”My Hero”や”Times Like These”に”Best Of You”といったロック・チューンのアコギ・バージョンも収録されています。

 

他にも1stアルバムに収録されていた”Big Me”や、ニルヴァーナ時代の”Marigold”も収録されています。

 

フー・ファイターズのおすすめアルバムのランキング1位は、CD2枚組の『In Your Honor』でした。

 

 

 

以上、【フー・ファイターズのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!】でした。

 

フー・ファイターズは、名物ドラマーのテイラー・ホーキンスを失いましたが、今も順調に活動を続けています。

 

2023年には11作目となる新作『But Here We Are』をリリースしました。

 

今後も活躍を期待できるバンドの1つです。

 

近年は、フー・ファイターズのことを「ダサイバンド」扱いする人もいるようなのですが…そんなことはないと思いますよ。

 

今回初めてフー・ファイターズを知ったという方も、これからフー・ファイターズを聴き始めたいという方も、ぜひこのブログ記事を参考にしてみて下さい。

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