
2025/05/14
トム・ウェイツのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!

【第223回】おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご介シリーズ
孤独と狂騒が交差する、唯一無二の音楽世界!トム・ウェイツ(Tom Waits)のおすすめアルバムをご紹介!
【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】の第223回です。
さて今回は、孤独と狂騒が交差する、唯一無二の音楽世界!トム・ウェイツ(Tom Waits)のおすすめアルバムを5枚選んでご紹介します。
トム・ウェイツの魅力と経歴を紹介
トム・ウェイツは、アメリカ合衆国カリフォルニア州ポモナ出身のシンガーソングライターであり、独特なダミ声とロックにジャズ、ブルース、フォーク、更には実験音楽までもを融合させた音楽スタイルで知られるアーティストです。
1973年にデビューアルバム『Closing Time』をリリースし、叙情的なピアノバラードが高く評価されました。その後も『Small Change』『Rain Dogs』『Bone Machine』など、多くの名盤を発表し続けています。
ウェイツの音楽は、深い詩的表現とダークな世界観を特徴とし、”Tom Traubert’s Blues”や”Downtown Train”などの楽曲は、多くのファンに愛されています。
また、独特のグルーヴを持つ”Singapore”や”Clap Hands”などは、彼の前衛的なアプローチを象徴する楽曲として評価されています。
1980年代以降は、俳優としても活動し、『ダウン・バイ・ロー』『ブラム・ストーカーズ ドラキュラ』などの映画に出演。
独特の存在感を放つキャラクターとしても人気を博しました。
トム・ウェイツは、その唯一無二の音楽スタイルと詩的な歌詞で、世界中のアーティストに影響を与え続けています。
トム・ウェイツのアルバムや楽曲は、ジャズ、ブルース、ロック、フォーク、実験音楽など多ジャンルにまたがり、聴く者を魅了し続けるのです。
それでは今回はトム・ウェイツのオリジナル・アルバムから僕が好きな作品を5枚選んでランキング形式でご紹介します。
ベスト盤やコンピレーション・アルバムにライブ盤は除外しています。
トム・ウェイツといえば、1stアルバムの『Closing Time』に収録されたバラード曲”Ol’ ’55″や”Martha”に2ndアルバム『The Heart of Saturday Night』といった初期のフォーク色が濃いアルバムの評価も高く、日本でも人気の高いアルバムなのですが、今回のランキングではその2作品は選んでいません。
トム・ウェイツのその語のキャリアを見渡せば、どちらかというと実験音楽の要素を取り入れた独自性のあるアルバムの方が作品数としても多くあります。
むしろそういった実験音楽の要素を取り入れた作品こそ、トム・ウェイツの真の姿なのだと言えます。
そういった理由から、トム・ウェイツの作風が大きく変わった1983年のアルバム『Swordfishtrombones』以降の作品を中心に選んでいます。(1作品のみ70年代のアルバムです。)
まずは第5位からどうぞ。
トム・ウェイツのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!
第5位:Tom Waits – 『Bone Machine』
第5位は、1992年にリリースされた11作のアルバム『Bone Machine』です。
本作は、荒々しいパーカッションやダークな雰囲気が特徴的な一枚です。
トム・ウェイツのディスコグラフィーの中でも特に実験的でありながら、彼の音楽の本質を感じさせる作品として高く評価されています。
アルバムは、不穏なサウンドと骨太なリズムが印象的な”The Earth Died Screaming”で幕を開けます。
続く”Dirt in the Ground”は、もの悲しげなピアノやホーンが印象的なダークな曲調です。
そして”Such a Scream”や”Murder in the Red Barn”では、ウェイツ特有の語りとブルージーなサウンドが融合し、不気味な世界観を作り出しています。
“Goin’ Out West”は本作からのシングルカット曲で、粗削りなギターリフと迫力あるヴォーカルが特徴のロックナンバーです。
“Whistle Down the Wind”は切なく美しいバラードで、アルバム全体のダークな雰囲気に一筋の光を与えます。
“I Don’t Wanna Grow Up”はシンプルなメロディとユーモアのある歌詞が魅力で、後にラモーンズがカバーしたことでも知られています。
また、”Jesus Gonna Be Here”や”Black Wings”では、ウェイツの深みのある声とブルースの要素が際立ち、独特の宗教的・神話的な雰囲気を醸し出しています。
アルバム最後の”That Feel”は、ローリング・ストーンズのギタリストのキース・リチャーズとの共作で、キース本人もギターとバックヴォーカルで参加しています。
『Bone Machine』は、その独創的な音作りと圧倒的な表現力により、グラミー賞の最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム賞を受賞しました。
ウェイツの音楽の核心に迫る一枚として、ぜひチェックしてみてください。
第4位:Tom Waits – 『Small Change』
第4位は、、1976年にリリースされた4作目のアルバム『Small Change』です。
本作は、トム・ウェイツの初期のスタイルを象徴する一枚です。
こののアルバムのみ70年代の作品ですが例外で今回のランキングに選びました。
ピアノを主体としたジャズやブルースの要素が色濃く反映され、都会の夜の孤独や哀愁が詩的に表現されています。
ウェイツのしゃがれた歌声と、シネマティックな歌詞が際立ち、リスナーを独特の世界へと引き込みます。
アルバムの冒頭を飾る”Tom Traubert’s Blues (Four Sheets to the Wind in Copenhagen)”は、哀愁漂うメロディと切ない歌詞が印象的な楽曲で、ウェイツの代表曲の一つとして知られています。
ちなみにボン・ジョヴィのライブで、ドラマーのティコ・トーレスが”Waltzing Matilda”の曲名でこの”Tom Traubert’s Blues”を歌っていたりもします。
そのライブ音源は、シングル盤”Dry County”に収録されています。
ティコだけでなくジョン・ボン・ジョヴィが歌うこともあるのですが、CD盤でリリースされているのはティコの歌うバージョンです。
“Step Right Up”は、ジャズの即興演奏を思わせるスピーディーな語り口が特徴で、アメリカン・ドリームの欺瞞を皮肉ったユーモラスな歌詞が魅力です。
“Jitterbug Boy (Sharing a Curbstone with Chuck E. Weiss, Robert Marchese, Paul Body and The Mug and Artie)”は、放浪者の視点から人生を語る楽曲で、ウェイツ特有のストーリーテリングが際立ちます。
“The Piano Has Been Drinking (Not Me) (An Evening with Pete King)”は、ユーモアと酩酊感に満ちた曲で、ウェイツのライブパフォーマンスでも人気があります。
タイトル曲”Small Change (Got Rained on with His Own .38)”は、ミステリアスな雰囲気を持つ語り調の曲で、犯罪の影がちらつくダークな物語が展開されます。
さらに、”I Wish I Was in New Orleans (In the Ninth Ward)”や”Invitation to the Blues”といった楽曲は、ジャズの要素を取り入れつつ、叙情的なメロディが印象に残ります。
『Small Change』は、トム・ウェイツの初期の作風を代表するアルバムで、彼の詩的な世界観や独自の音楽スタイルを堪能できる作品です。
第3位:Tom Waits – 『Mule Variations』
第3位は、1999年にリリースされた13作目のアルバム『Mule Variations』です。
本作は、トム・ウェイツのキャリアの中でも特に幅広い音楽性を持つアルバムです。
ブルース、フォーク、ゴスペル、インダストリアル・ロック、エクスペリメンタル・ロックなど、様々な要素が混ざり合い、トム・ウェイツならではの世界観を築いています。
このアルバムはグラミー賞の最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム賞を受賞し、商業的にも成功を収めました。
アルバムのハイライトの一つが”Hold On”です。この曲はシングルカットされ、メランコリックなメロディと詩的な歌詞が多くのリスナーの心を捉えました。
この曲はグラミー賞の「最優秀男性ロックボーカルパフォーマンス」にもノミネートされました。
また、”Big in Japan”は、歪んだギターと荒々しいリズムが印象的なオープニングトラックで、ユーモアと皮肉に満ちた歌詞が特徴です。
“Get Behind the Mule”は、リズミカルなグルーヴと繰り返されるフレーズが印象的で、アルバムのタイトルにも関連する楽曲です。
一方で、”House Where Nobody Lives”は、切なく美しいバラードで、ウェイツの感情表現が存分に発揮されています。
この曲でリードギターを弾いているのは、ラウンジ・リザーズの活動でも知られるマーク・リボーです。
“Cold Water”は、ウェイツ特有のしゃがれた声とブルースの要素が際立つ楽曲で、ダークな雰囲気を醸し出しています。
“What’s He Building?”は、不穏な語り口と環境音が交錯する異色のトラックで、聴く者の想像力を刺激します。
『Mule Variations』は、トム・ウェイツの多彩な音楽性とストーリーテリングが際立つ傑作です。
第2位:Tom Waits – 『Swordfishtrombones』
第2位は、1983年にリリースされた8作目のアルバム『Swordfishtrombones』です。
本作こそトム・ウェイツの音楽キャリアにおける大きな転換点となった一枚です。
それまでのジャズやピアノバラード中心のスタイルから脱却し、実験的なアプローチを取り入れた独創的なサウンドへと進化しました。
パーカッションの多用、不協和音的な楽器編成、独特なストーリーテリングが融合し、唯一無二の世界観を確立しています。
アルバムの冒頭を飾る”Underground”は、重厚な打楽器と不気味なメロディが印象的な楽曲で、タイトル通り地下世界へと誘うような雰囲気を持っています。
本作のほとんどの曲でギターを弾いているのは、リトルフィートの活動でも知られるマルチ奏者のフレッド・タケットです。
続く”Shore Leave”では、異国情緒あふれるパーカッションと語り調のヴォーカルが特徴的で、放浪する兵士の孤独を描いています。
“Johnsburg, Illinois”は、ウェイツの妻でありミューズでもあるキャスリーン・ブレナンに捧げられた短くも美しいバラードです。
シングルカットされた”In the Neighborhood”は、ブラスセクションを取り入れた独特の行進曲調の楽曲で、ノスタルジックな歌詞と相まってアルバムの中でも印象的な一曲となっています。
“16 Shells From a Thirty-Ought-Six”は、リズミカルなパーカッションとブルースの影響を感じさせるワイルドな楽曲で、ウェイツの新たな音楽スタイルを象徴するナンバーです。
“Town with No Cheer”や”Soldier’s Things”では、叙情的なメロディと詩的な歌詞が際立ち、アルバムの中に静かなコントラストを生み出しています。
『Swordfishtrombones』は、トム・ウェイツの音楽性が大きく進化した画期的なアルバムです。
トム・ウェイツのダークで奇妙な魅力を存分に楽しめる作品であり、彼の新境地を体験したい方にぜひおすすめします。
いや、むしろ本作からの音楽性こそ真のトム・ウェイツなのです!
第1位:Tom Waits – 『Rain Dogs』
第1位は、1985年にリリースされた9作目のアルバム『Rain Dogs』です。
本作は、トム・ウェイツの音楽キャリアにおいて最も評価の高いアルバムの一つです。
前作『Swordfishtrombones』で確立した実験的なサウンドをさらに発展させ、アメリカン・フォーク、ブルース、カリブ音楽、シャンソンなど多彩な音楽要素を取り入れた独創的な作品となっています。
都会の片隅に生きるアウトサイダーたちを描いた歌詞と、独特のリズムやサウンドが融合し、唯一無二の世界観を生み出しています。
アルバムの第一弾シングルとしてリリースされた”Jockey Full of Bourbon”は、不穏なギターのリフとラテンのリズムが特徴的な楽曲で、ジム・ジャームッシュ監督の映画『ダウン・バイ・ロー』にも使用されました。
第二弾シングルの”Hang Down Your Head”は、ウェイツ作品の中では比較的シンプルでメロディアスな楽曲で、哀愁漂うギターのフレーズが印象的です。
ギターを弾いているのはマーク・リボーです。
第三弾シングルの”Downtown Train”は、ロッド・スチュワートによるカバーでも有名な楽曲で、アルバムの中でもひときわポップな雰囲気を持っています。
アルバムのオープニングを飾る”Singapore”は、異国情緒あふれるリズムと不気味な雰囲気が特徴で、一気に『Rain Dogs』の世界へと引き込みます。
“Clap Hands”は、ミニマルなパーカッションと独特のメロディが印象的な楽曲です。
“Cemetery Polka”では、ウィリアム・シンメルが奏でるアコーディオンを活かしたユーモラスでダークなサウンドが展開されます。
“Tango Till They’re Sore”は、ピアノを基調としたジャズの要素を持つ楽曲で、ウェイツの語り口調のヴォーカルが際立っています。
アルバムタイトルにもなっている”Rain Dogs”は、哀愁漂うギターとウェイツのしゃがれた声が印象的な楽曲で、孤独や放浪をテーマにした歌詞が胸に響きます。
“Gun Street Girl”は、バンジョーを使ったシンプルな楽曲ながら、強いリズムとストーリーテリングが際立つ一曲です。
“Blind Love”は、キース・リチャーズがギターで参加した楽曲で、カントリーの要素が色濃く出ています。
『Rain Dogs』は、トム・ウェイツの音楽的探求が結実した傑作であり、彼の作品の中でも特に多彩なサウンドが楽しめるアルバムです。
独特のストーリーテリングと多様な音楽スタイルが融合したこの一枚は、ウェイツの魅力を存分に味わえる名盤として、ぜひチェックしてみてください。
以上、【トム・ウェイツのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!】でした。
トム・ウェイツの音楽は、ジャズ、ブルース、フォーク、前衛的なサウンドを自在に行き来しながら、唯一無二の世界観を築き上げてきました。
『Small Change』の哀愁漂うバラード、『Swordfishtrombones』の実験的なアプローチ、『Rain Dogs』の多彩な音楽性、『Bone Machine』の荒涼としたサウンド、そして『Mule Variations』の深みのあるストーリーテリング…それぞれのアルバムには、ウェイツならではの個性が息づいています。
トム・ウェイツの音楽は決して一筋縄ではいきませんが、その奥深さに魅了されると、もう抜け出せなくなるほどの中毒性を持っています。
奇妙でありながら心に響くメロディ、ダークでありながらユーモアを感じる歌詞、そして唯一無二のしゃがれた歌声…どのアルバムも、聴くたびに新たな発見があるでしょう。
もしまだトム・ウェイツの音楽に触れたことがないなら、今回紹介したアルバムを入り口に、ぜひその世界へ足を踏み入れてみてください。
トム・ウェイツの楽曲が描く物語に耳を傾ければ、あなたもきっとウェイツの魔法にかかるはずです。
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