
2018/05/30
ブライアン・アダムスの珠玉のバラードソング6選(オマケ付き)
【Bryan Adams 6 Ballad Songs + α】
永遠のロック少年ブライアン・アダムスの珠玉のバラードソング6選(オマケ付き)
今回はブライアン・アダムスの珠玉のバラードソングを6曲選んでみました。
永遠のロック少年でもあるブライアン・アダムスのあえて感動できる名バラードばかり6曲選んでいます。
更に1曲ずつの解説も載せました。
一応順番にひとつのテーマとなるように選曲しましたのでぜひご覧ください。
ちなみに以前、このブログにエアロスミスの埋もれてしまった名バラード曲を6曲選んだちょっとマニアックな記事も書きました。
エアロスミスの埋もれてしまった!?名バラード【6曲】
アメリカどころか世界を代表するハードロックバンドのエアロスミスの、あえて激しいロックソングではなくってバラード曲を選びました。
しかも大ヒットしてたり、今もライヴでやっていたりするような曲ではなくって、本当にエアロスミスを好きで全アルバムを聴いていないとわからないような曲を中心に選びました。
そこで今回は、僕がエアロスミスと同じように高校生の頃から聴いていたカナダを代表する「永遠のロック少年」こと、ブライアン・アダムスのあえてバラード曲を6曲選んでみました。
ただし、今回はエアロスミスの時のような、マニアックな選曲ではなくってベタな選曲です。
ヒットした曲中心です。
むしろブライアン・アダムスのベタなバラード曲を聴いてもらって、これまでにブライアン・アダムスというミュージシャンを聴いたことがなかった!って人たちに感動してもらいたいな~と思い選んでいます。
なのでマニアックな選曲ではありませんが、6曲全て本当に名曲ですのでぜひ聴いてみて下さい。
どれも高校生の頃に僕が聴いて感動した曲ばかりです。
そして6曲の後に、《オマケ曲》もご用意しました!
そちらも名曲ですのでぜひ聴いてみて下さい。
それでは、1曲ずつ順にご紹介していきたいと思います。
1曲目 – “Straight From The Heart”
ブライアン・アダムス(以下:ブライアン)の1983年リリースの3作目のアルバム『Cuts Like a Knife』から初々しいバラード曲を…。
1980年にデビューアルバム『Bryan Adams(邦題:ギヴ・ミー・ユア・ラヴ)』を、翌年1981年に2ndアルバムの『You Want It, You Got It(邦題:ジェラシー)』を発表するも鳴かず飛ばずだったブライアンが初のベストテン・シングルヒットを手にしたのがこの曲です。
全米チャート10位に輝いた“Straight From The Heart”は、不器用だけれども誠実な愛情を歌った初期のバラードの傑作です。
誰しもが経験するような、10代の頃のプラトニックな恋愛を綴った歌詞は、甘酸っぱくて大人になると少し恥ずかしくも感じてしまいそうですが、しかしそれだけに自分自身がその年頃の頃に経験した恋愛における失敗なども思いださせてくれます。
どこまでも初々しい歌詞が好きです。
「心に正直な愛を与えておくれ。そしてもう一度やり直せると言っておくれ。いいかい、僕は君を諦めたりしないよ!だってそれが僕の心に正直な気持ちだってわかってるからだよ。」
…と、初々しくってなんだか読んでるこっちが恥ずかしくなりそうな歌詞ですが、名曲です。
この曲のどこか懐かしいメロディーとこのひたむき歌詞は、大人になったからこそより一層心に響くものなのかもしれませんね。
誰にだってこんな初々しい初恋の時期はあったでしょうから…。
しかし現実に戻って下さい!人生において一度きりで、二度とは帰ってこない時期なんです…。
と、締めはネガティヴにしておきます。
この曲だけでなくって『Cuts Like a Knife』からブライアンの曲作りはどんどんと成長していきます。
そしてブライアンの曲作りが全盛期を迎えるのはすぐでした。
それはこの次回作で実現することになります。
2曲目 – “Heaven”
PVのセンスはどうかと思いますが、ブライアンの一番の名曲だと思います。
ブライアンにとって4作目となる1984年の『Reckless』に収録されていた名曲”Heaven”です。
ブライアンの全楽曲の中で、僕の一番好きな曲です。
この曲が完成した当時、ブライアン自身もついに最高傑作が書けた!という自信に満ち溢れて(もちろん自身と自信をかけています。笑)音楽系の関係者や友人・知人などに自慢をしたほどらしいです。
そして彼にとっての初の全米ナンバーワン・ソングとなりました。
この曲も歌詞はどストレートで甘々なんですが……そこもまたブライアンの魅力でもあります。
「ベイビー、僕が欲しいのは君だけさ。君を抱いて横になっているとね、信じられないような気持になるんだよ。それはまるで天国にいるかのような気分さ。」
日本語にすると、とっても恥ずかしい歌詞なんです…名曲ですね。
この曲をリリースしてからすぐのブライアンのコンサートでは、会場に入りきれなかったお客さんが会場を取り巻いて、この曲が始まると会場の外で大合唱が始まった!なんていう伝説もあるようです。
確かに名曲です!
パワーバラード調のオリジナル録音も素晴らしいですが、僕は1997年の『MTV Unplugged 』収録のしっとりとしたアコースティック・バージョンが更に好きです!
本当に美しい曲ですね。
アコースティック・アレンジだと更に綺麗なメロディーが切なく聴こえます。
彼の人生を代表する曲が遂に4作目にして完成したのですが、しかしブライアンの曲作りの才能はここで終わりではありませんでした!
こんなにも素晴らしい曲を書いた後に、一度のスランプを乗り越えて…
※スランプとは…『Reckless』の次に発表された1987年の作品『Into the Fire』のことです。ブライアン自身はお気に入りの作品だったようですが、それまでにない社会的でシリアスな作風からヒットに恵まれず、地味な作品になっています。
ブライアンのソングライティング能力は更なる高みへと到達します!
3曲目 – “(Everything I Do) I Do It For You”
ケビン・コスナー主演の1991年の映画『ロビン・フッド』のテーマ曲にして全米で7週、全英で16週連続でナンバーワンを記録した大ヒット曲の “(Everything I Do) I Do It For You”です!
この曲は、15ヵ国でナンバーワンを記録し、全世界で1,300万枚もシングルが売れたようです。
更には、当時のイギリスの結婚式では必ずの様に流され「90年代のウェディング・ソング」とまで言われています。
これまでの2曲、”Straight From The Heart”と”Heaven”の比じゃないぐらいに歌詞も大甘です!
特にサビがヤバいです。
「君のような愛はどこを探したってないんだよ。君の愛じゃなきゃダメなんだ!君がいなけりゃダメなんだ!いつも、ずっとそばにいてくれなきゃダメなんだ!」
そしてそこからの…「君のためなら戦うし、嘘だってつくよ!君を守るためなら死をも厭わないさ!」
※Walk the wireは、”fight on behalf of someone.”のような意味かな?「誰かに代わって戦う」のような意味。
これは大ヒットするでしょう!
歌詞はちょっと恥ずかしいんですが、メロディーの綺麗さは本当に素晴らしいと思います。
ライヴ映像では1996年のイギリスのウェンブリー・スタジアムでのコンサートの映像が特に素晴らしいです。
ブライアンのバンドでリードギターを担当しているキース・スコットが曲の終盤で赤いストラトを弾きまくるギターソロが大好きです!
結局、僕はギターが大好きなんです!
この曲は、先にも書きましたが映画『ロビン・フッド』の主題歌でした。
しかしその後、ブライアンの6作目のアルバムに収録されることになります。
4曲目 – “Do I Have To Say The Words?”
ブライアンの大ヒット曲“(Everything I Do) I Do It For You”も収録された1991年の6作目のアルバム『Waking Up the Neighbours』に収録されていた名バラードの“Do I Have To Say The Words?”です。
この曲のサビの部分のギターの弾き方がデフ・レパードの故スティーヴ・クラークの弾き方に似ているため、まるで「デフ・レパードの曲?」って感じなんですが…
それもそのはず(?)この曲をブライアンと共作したのはデフ・レパードの数々の大ヒットアルバムを手掛けた名プロデューサーのマット・ラングだからです。
そういったこととは関係なく、素晴らしい曲だと思います。
僕は女性に対して懇願するような甘すぎる“(Everything I Do) I Do It For You”よりも、「黙っていてもわかってくれ!」的な不器用な男らしいこの曲の歌詞の方が好きです。
「言葉にしなきゃダメなのかい?本音を言わなきゃダメなのかい?大声で言わなきゃダメなのかい?祈らなきゃダメなのかい?俺たち2人がどれだけお似合いなのか証明しなきゃダメなのかい?言葉にしなきゃダメなのかい?」
デフレパ風のメロディーですが、男の哀愁漂ってます。
残念ながら、今回ご紹介する6曲(+オマケ)の中では、一番地味な曲でもあります。
ブライアンのベスト盤が制作される場合、2枚組でもない限り省かれる曲でもあります。
ていうか、デフレパのジョー・エリオットに歌ってもらっても良かったんじゃない?って曲でもあります。
しかし、この哀愁ある曲調をブライアンのシャガレ声で歌うからこそ!…なんですよ!
ちなみにこの曲のPVは僕も大好きなんですが、それもそのはず(?)アート性の高いモノトーン作品を手掛けるアントン・コービンによって製作されています。
アントン・コービンと言えば、U2やメタリカが思いつきますね!
さて、初々しい初恋の”Straight From The Heart”に始まり、甘い”Heaven”で付きあいだし、大甘な”(Everything I Do) I Do It For You”と大恋愛を経て…“Do I Have To Say The Words?”でちょっとした倦怠期(?)を迎えます。
そんなまるで人生のような歩みをしてきた今回のブライアン・アダムスのバラード6選も佳境に入っていきます!
最後の2曲は、酸いも甘いも知った「大人なバラード」曲です。
大人になったブライアンのバラードを聴いてみましょう!
5曲目 – “Please Forgive Me”
ブライアン初のベストアルバムである1993年の作品『So Far So Good』に唯一の新曲として発表されたラブソングです。
※このベスト盤は色違いジャケが数種類あります。
この曲もマット・ラングとの共作なので多少デフレパってます。
しかし歌詞が大人の恋愛になっています。
「今もまだ僕たち2人の初めての夜みたいな気がするよ…まるで初めてのキスをした時の様で、どんどん良くなっていくんだ。これ以上のことが出来る人は君以外にはいないよ。僕の君への想いは今も変わらない!君は今でも特別な人。初めて2人の目が会った時と同じ気分だよ。ただその時よりもさらに想いが強まっただけだよ。君をずっと愛し続けたい。君は今でも僕の心に炎を焚きつけてくれる。」
今までにない「大人」な感じのラブソングですね。
一度別れて、距離を置いて、再会して、更にお互いの大切さに気が付いて寄りを戻したカップルのようでもあり…
結婚して、楽しい時も苦しい時も共に歩んで、そして子供たちも巣立っていき、また夫婦2人だけになった熟年夫婦のようでもあり…
聴く人の年齢や立場によって意味合いは変わっていきそうですが、その根底にあるものは共通していると感じます。
こういったラブソングはいつの時代にも不変であると言えますね。
不変なテーマだからこそ、この曲の歌詞は基本的に「現在形」で書かれているのでしょうかね!?
とにかく、しっとりとしていて切なくも美しいラブソングです。
そして今回最後にご紹介する6曲目は、ブライアンの曲の中でも特に艶やかなこの曲を…
6曲目 – “Let’s Make A Night To Remember”
それまで男らしい短髪だったブライアンが、男の色気全開でセクシー路線(?)の前髪ビヨ~~ンな髪型に変化した1996年の7作目『18 til I Die』収録の曲”Let’s Make A Night To Remember”です。
「忘れられないような夜にしよう」なんていう、「大人」な恋愛を歌った曲です。
「今夜の君の動き方は素敵だよ。汗の粒が君の肌からしたたり落ちている…ここに横たわってる僕と、そこに横たわっている君、壁に映る2人の影…あちこち動き回る2人の手…」
そして、サビに行く手前のブリッジの部分の歌詞が更に艶めかしいです。
「だってこんなやり方で誰かに触れたことってないから…もう君の体を絶対に放したくないんだよ…」
もはや1曲目にご紹介していた“Straight From The Heart”のような初々しいプラトニックな恋は終わりました…。
ここからはR指定です!
これにてブライアンのバラード曲で巡る人の一生における恋愛の課程は完結です!うまく締めれたかな!?
以上が、ブライアン・アダムスの珠玉のバラードソング6選でした。
ロックな曲だけでなく、今宵はブライアン・アダムスの甘いバラードをあなたの大切な人と共に聴いてみてはいかがでしょうか?
オマケ
さて、今回の6曲は一応、人生における恋愛の課程を表すかのような順にしました。
しかしそれ以外にもブライアンの素晴らしいバラード曲はありますのでここで簡単にご紹介しておきます。
オマケ1曲目 – “All For Love”
1993年の映画『三銃士』のテーマ曲になったのは、ブライアン・アダムスとロッド・スチュワートとスティングが組んでロック界の「三銃士」として発表したこの曲”All For Love”です。
一番先輩格のロッド・スチュワートが気合入ってたのか(?)ちょっと力み過ぎです。
スティングは、ベースも弾けるので1人2役で便利です。
そしてブライアンは、相変わらずの自然体ですね!
オマケ2曲目 – “Have You Ever Really Loved A Woman?”
1995年の映画『ドンファン』の主題歌として発表され、後に1996年のブライアンのアルバム『18 til I Die』にも収録された全米ナンバーワンソングの”Have You Ever Really Loved A Woman?”です。
スパニッシュな雰囲気で「大人な魅力」溢れるバラード曲です。
オマケ3曲目 – “I Finally Found Someone”
バーブラ・ストライサンドとの1996年のデュエット曲”I Finally Found Someone”です。
ブライアンの7作目『18 til I Die』の色違いジャケに追加曲として収録されていました。
1996年の映画『マンハッタン・ラプソディ(The Mirror Has Two Faces)』の挿入歌でもあります。
こういったメロドラマ系の映画にありがちな曲調ではありますが、好きか嫌いかで言われれば、素直に「好きな曲」です!
オシャレなジャズが好きだから!渋いブルースが好きだから!…とかっこつける必要性って全くないと思います。
くだらないことにこだわって「かっこつけてる」ことの方が、僕にとってはよっぽど「かっこ悪い」ことです。
僕はこういった曲も好きです。
自分の気持ちに素直になりましょう!
良い曲はジャンルに関係なく良い曲なんですよ。
以上、ブライアン・アダムスの素晴らしいバラード曲をご紹介でした。
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