
2019/01/25
【AC BoosterにRC BoosterにXW-1】 Xoticお気に入りのエフェクター三種の神器⁉
僕のお気に入りのエフェクター三種の神器⁉
高品質で絶大な効果を得られるXotic社のギターエフェクター
僕はXotic(エキゾチック)社のエフェクターが好きで、ずっと長いこと使い続けています。
Xotic社とは、1996年に設立されたアメリカのエフェクターブランドで、主にLAの工房で制作されています。
ギターエフェクターだけでなく、ギターやベースにピックアップやプリアンプなど様々な製品を幅広く扱っています。
特徴としては、少し値段が高いのですが、どれも高品質で外れのないエフェクターを多く発売している信頼できるメーカーです。
特に1999年に発売された2種類のブースター、【AC Booster】と【RC Booster】の大ヒットによって世界的に有名なブランドになりました。
もちろん僕もその2種類のブースターが大好きで、10年近くずっと使い続けています。
エフェクターを使うことについて
僕が使うギターは、主にES-335とストラトキャスターとD’angelicoのNYS-2の3本です。
演奏する音楽性としては、ジャズやブルースにR&Bやファンクなんかが多いです。
なので、通常のジャズのみ演奏するギタリストと違ってエフェクターを使うことが多いです。
ストレート・アヘッドなジャズを演奏する場合は、エフェクターなしでD’angelicoのNYS-2のようなフルアコ・ギターを使ってクリーントーンの綺麗な音色で弾くのが最適だと思います。
しかし僕は、ジャズだけでなくファンクやR&Bなんかも大好きなので、そういった音楽性が混じったジャズファンクやネオソウルの方がより好きです。
そうなってくると、様々なエフェクターを使って色々な音色でギターを弾いた方が演奏も面白くなってきます。
そういったわけで、僕もエフェクターを何種類か所持しています。
ブースターやワウペダルだけでなく、フェイザーにリヴァーヴ、コーラスなんかの揺らぎ系もいくつか持っています。
そういった揺らぎ系のエフェクターは、昔から全てエレクトロハーモニクス社のもので揃えています。
Xoticとエレクトロハーモニクスのエフェクター
もともとNYに本拠を置くエレクトロハーモニクス社(以下:エレハモ)のエフェクターが好きでずっと使っていました。
Xoticよりも先にエレハモにハマりました。
僕は若い頃に、ダイナソーJr.やマッドハニーなんかのグランジ系のバンドが好きで、それがきっかけでエレハモのビッグマフを使っていたからです。
しかしブルースバンドをやっていた20代半ばの頃に、このXotic社のエフェクターの存在を知ってから、こちらのメーカーにハマるようになりました。
エレハモも、1960年代にブランドを立ち上げた最初の頃はブースターから作り始めていました。
そして最近では、【Soul Food】や【East River Drive】に【Crayon】なんかのブースターとしても使えるオーバードライヴが数多く生産されるようになってきています。
僕も【Crayon】や【East River Drive】は、見た目のデザインが好きで買いました。
特に【Crayon】の方は、お手軽価格なのにクォリティーも高くって、ここ数年は気に入って使っていました。
しかし最近また【AC Booster】を引っ張り出してきて【Crayon】と弾き比べてみたら……やはり違いますね!
【AC Booster】の方が、よりギターの原音を活かしたまま音圧を上げることが出来ます!
まぁ値段も倍近く違いますからね。当然と言えば当然です。(笑)
高品質なブースターユニット【AC Booster】と【RC Booster】
僕が【AC Booster】と【RC Booster】を買ったのか……ちょっと忘れてしまったのですが、10年近く前にほぼ同時に購入しています。
この2種類のブースターの好きなところは、ギターの原音を潰さずに音圧をプッシュしてくれるところです!
まずは僕が今まで使ったエフェクターの中で、最も好きな【RC Booster】をご紹介します。
RC Booster
白い筐体のこのブースターは、”Real Clean Booster”の名前の通りにとっても綺麗な音のままギターの音をブーストしてくれます。
僕はギターを歪ませるのがあまり好きではありません。
特に「どのギターを使っても同じ」に聴こえるぐらいに音を歪ませるのが好みではありません。
ES-335ならセミアコの特徴を、ストラトならソリッドの特徴を、そのまま使いたいと思っています。
そういったわけで、オーバードライヴやディストーションなんかは使いません。
より音の歪みの少ないブースターが好きです。
もちろんブースターにも色々種類があって、中にはギターの音を必要以上に太くしすぎたりするものもあります……。
しかしこのRC Boosterの良いところは、高音の”Treble”と低音の”Bass”をそれぞれ独立して設定できることです。
例えば、もっと太い音でギターを弾きたいなら”Bass”を上げて、逆にキレのある音を出したいなら”Treble”を上げることが出来ます。
また”Treble”と”Bass”のツマミを同じ位置にすることで、中音を上げるミッドブースターとしても設定できます。
ミッドブースターとして使用すると、まるでグラント・グリーンのようなまろやかな音を出すことが出来ます。
また変わった使い方としては、ES-335などのセミアコでストラトのようなキレのあるカッティングなんかをしたい時に、”Bass”をゼロにして”Treble”を上げるといった使い方もできます。
セッションなんかでこういった使い方をするとセミアコでもキレッキレのバッキングが出来て便利です。
そういった様々な使い方も出来るのが魅力的なのですが、もしライヴ会場にあまり質の良くないアンプしかなかった場合などにこのブースターを挟むだけで、まるで高級なアンプでギターを鳴らしているようなリッチなトーンに変化させることも出来ます!
本当に便利なエフェクターです!
僕はブースターであっても、スイッチをONにした際に、劇的にギターの音が変わったり音量が上がるのが好きではありません。
理想としては、自分自身以外はONにしたことを気づかないぐらいがベストです。
一緒に演奏しているバンド仲間にも「今エフェクターONにしたな!」と気づかれないぐらいに。(笑)
もはやよっぽど耳のいいプロミュージシャンの人にしか気づかれないぐらいです!
ライヴ後に「もしかしてRC Boosterをあそこで使ってましたよね⁉」となんとなく気づいてもらえたら……ぐらいです。
そういったわけで、僕はこのRC Boosterをほとんど歪ませない設定で使っています。
ゼロにはしていませんが、歪みのツマミである”Gain”はほとんど上げません。
8~9時の位置で使うことが多いです。
逆に音量のツマミである”Volume”の方は、その時のライヴによって大きくしたり小さくしたりして変動します。
基本は、ちょうど半分の12時に設定していますが、店のアンプによっては2時ぐらいまで上げることもあります。
僕はES-335を使うことが多く、しかもRC Boosterは常時かけっぱなしのことが多いです。
なので、バッキングを弾くときもRC BoosterをONにしています。
335のバッキングでも使いたいので”Bass”よりも”Treble”のツマミを上げて使うことがほとんどです。
ストラトを使う際には、どちらのツマミも同じにしてミッドブースターとして使っています。
僕が今まで使ってきたエフェクターの中では、このRC Boosterが一番好きです。
多分、これまでの自分のバンド活動においても、このRC Boosterを使うことが一番多かったと思います。
その割に見た目が綺麗なのは、すごく大事に使っているからです。(笑)
僕は生まれつき物を大事に使う性格なのか?長いこと使っていても綺麗なままのものが多いんです。
しかしそれも今後は更にこのRC Boosterに関しては、大事に使うことになりそうなんです。
それは……残念ながらRC Boosterが生産終了となったからです。
まさか僕の一番好きなエフェクターが生産終了となるとは……。
ちなみに今は後継器としてRC Booster V2に変わったようです。
いずれ僕もこのV2を買うことになるかもしれません。
それまではこの手持ちのRC Boosterを大事に使いたいと思います。
AC Booster
こちらのAC Boosterの方は、”Almost Clean Booster”の略で、先ほどのRC Boosterよりも少し歪みが強かったりします。
なので、”Gain”を上げるとハードロックでも通用するようなオーバードライヴ・サウンドを作ることも出来ます。
ブースターとしてだけでなく、オーバードライヴとしても使える便利なエフェクターです。
もちろん僕は通常のブースターとして使っています。
使い方としては、ソロや目立たせたいテーマメロディーを弾く際にAC BoosterをONにしています。
そのため”Gain”は、RC Boosterと同じく限りなくゼロに近い形にセッティングしています。
“Bass”と”Treble”に関してもRC Boosterと同じ感覚で使用しています。
“Volume”に関しては、音量を上げるというか、「音圧を上げる!」と考えて使っています。
ギターソロ時に、派手に音量を上げて使うというよりも、ほとんど音に変化がないようにしつつもギターの音が抜けるような感覚を目指しています。
バッキングの音に負けないけれども、自分のリードギターの音だけが大きくなりすぎて、周りのアンサンブルを崩壊させるようなことはしたくないからです。
そういった意味では、以前使っていたCrayonよりも、やはりこのAC Boosterの方が上手くいきます。
AC Boosterは、今も変わらず販売中ですね。
以上が、僕の好きなXotic社の2種類のブースターでした。
今まで使った中で最高のワウペダル!
ところで、僕はワウペダルが大好きで、ワウギターもそこそこ得意でもあります。
理想としては、ジミヘンやスティーヴィー・レイ・ヴォーンのような派手な使い方よりも、デイヴィッド・T・ウォーカーやカーティス・メイフィールドのような使い方を目指しています。
またザ・ニュー・マスターサウンズのエディー・ロバーツのようなジャズファンク系の使い方もします。
これまでにVoxのワウペダルも何種類か使ったことがありました。
それにエレハモのWailer Wahやクライベイビーのミニも使ってみました。
しかしどれも僕にはイマイチ合っていませんでした……。
そんな時にXoticがXW-1という本格的なワウペダルを発売してくれました。
値段こそ高いのですが、信頼のXotic社からの発売ということもあってずっと気になっていました。
その時点で既にRC BoosterもAC Boosterも5年以上は使っていたので、Xoticのワウペダルはすごく気になっていました。
そして発売から半年が過ぎた頃に楽器屋さんで試してみました。
まずはネットで見ていたよりも実物は小さめで、しかも軽かったのに驚きました。
スイッチをONにして弾いてみると……はっきりとワウが掛かっているのに、ギターの良さを損なっていません!
ワウペダルによっては、ギターの音に変化が出て音質が悪くなるものもあります……。
しかしこのXW-1は、ギターの原音を潰さずにそのままの音質で「ワカチョコ♪」鳴ってくれます!
「ずっと求めていたのはこれなんだよ!」と思い(笑)、さっそく購入しました。
それ以来、僕の中での最高のワウペダルとして今も使い続けています。
XW-1
Voxのワウやクライベイビーよりも少し小さめの筐体ですが、踏み心地はむしろその2種類よりも良かったりします!
踏みやすいだけでなく、反応も良く自分の思った通りにワウが鳴ります。
もちろん見た目通りの軽量なので、エフェクターボードに入れても重たくなりすぎません!
ペダルをON時にギターの音質が劣化することもありません。
しかもペダルの側面にディップスイッチという4種類のツマミがついていて、細かい音質の調整が出来ます。
左から順に”BIAS”、”WAH Q”、”TREBLE”、”BASS”の4つのツマミが付いています。
“BIAS”のツマミは、時計回りにノブを回すと低音域のワウエフェクトが強調され、逆に回すとスムースでクリアーな音が得られます。
“WAH Q”のツマミは、Q(フィルターピーク)をコントロール出来て、フィルタの効果のかかり具合を調節できます。
“TREBLE”と”BASS”は、それぞれ高音部と低音部を調整できます。
特に”WAH Q”のツマミは非情にレンジも広くって、ジミヘン風の音を作ったりすることも出来ます!
ちなみにXW-1を購入すると付属の説明書にサンプルセッティングの例が掲載されています。
僕はこのサンプルセッティングの右下の図のセッティングをそのまま使っています。
ES-335を使ってギターソロ時にもワウをONにすることが多いので、ハムバッカーに最適な”Hot Rod Wah for Humbucker Pickups”のセッティングで使っています。
Voxワウやクライベイビーと比べると、倍ぐらいの値段がしますが……しかしその価値は十分すぎるほどあると思います!
僕もXW-1を買う際は、値段の高さに少し躊躇はしましたが……(笑)
しかし本当に質の良いワウペダルを使いたいのなら買って間違いはないと思います!
ワウギターを弾く機会が多い方でまだXW-1を使ったことがないという方におすすめしたいです!
僕は今までのワウペダルの中でこのXW-1が一番気に入っています♪
以上が、【僕のお気に入りのエフェクター三種の神器⁉】のご紹介でした。
最近ではあまり空間系や揺らぎ系のエフェクターを使うことは減りましたが……ブースターとワウペダルは変わらず使い続けています。
特に今回ご紹介した3種類のエフェクターについては、今後も自分の音楽活動にとってなくてはならないものだと思っています。
Xoticのエフェクターは値段が少し高めではありますが、品質の良さは信頼できますので買って損はないと僕は思っています。
最近では僕のブースターの好みは、結局安くで購入出来て気に入っていたCrayonよりも、以前から使っていたAC Boosterの方にまた戻ってしまいました。
色んなメーカーのエフェクターを試して一時的には気に入ることがありますが……結局このカリフォルニア産のXoticの2種類のブースターと最高品質のワウペダルに戻ってしまいます。(笑)
僕のお気に入りのエフェクターのご紹介でした。
Xotic社の製品を使う人が増えて、RC Boosterがまた復活してくれたら嬉しいな~と思います♪

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