2024/11/08
リズム感を鍛えたいギター初心者におすすめの教本7選
ギター初心者がリズム感を鍛えるためのおすすしたい7冊の教本をご紹介!
今回は、「最近ギターを始めた!」といったギター初心者さんにおすすめしたい「リズム感を鍛えるための教則本」を7冊ご紹介します。
ギターを弾き始めた頃は、「派手なギターソロを弾いて目立ちたい!」とか「テクニカルなギターソロを弾いてお客さんを驚かせたい!」とほとんどの人が思うことでしょう。
しかしベースやドラムだけでなく、ギタリストにとっても「リズム感」は非常に大事な要素です。
なぜ「リズム感」がギタリストにとっても大事なのか?説明します。
ギタリストにもリズム感が大事な理由
リズム感は、ギター初心者にとって音楽の土台を作る重要なスキルです。
特に初心者は、ギターのテクニックやコードの押さえ方に意識が集中しがちですが、リズム感を鍛えることが演奏の質を大きく向上させます。
まずは、ギター初心者がリズム感を鍛えるべき理由を詳しく解説します。
リズム感が音楽全体の基礎になる
リズム感とは、音楽における「拍」や「タイミング」を正確に把握し、それに合わせて演奏する力を指します。
ギターはメロディーやコードを奏でる楽器ですが、音楽全体の流れをスムーズに保つにはリズムに合った演奏が欠かせません。
どんなに美しい音色を出せても、リズムがずれると曲の構造が崩れ、聞き手に違和感を与えてしまいます。リズム感がしっかりしていることで、
ギターの演奏が安定し、他の演奏者ともスムーズに合奏できるようになります。
ギターのテクニック向上に役立つ
初心者にとってリズム感を鍛えることは、フィンガリングやピッキングなどの基本テクニックを習得する上で大きなメリットがあります。
リズム感を鍛える過程で、メトロノームやドラム・トラックに合わせて一定のテンポで練習することが増えますが、この繰り返し練習が、自然に手の動きを安定させ、ミスの少ない演奏につながります。
特に、テンポが速い曲やリズムの複雑な曲でも安定して演奏できるようになるため、ギターの上達を目指す初心者にとっては欠かせない要素です。
演奏がより「聴かせる」ものになる
リズム感を鍛えると、演奏がより聴き手にとって心地よいものになります。
テンポや拍のズレがなくなることで、自然に体が動くような演奏ができるようになり、他の人と一緒に演奏する際も一体感を生み出しやすくなります。
たとえば、ライブやジャムセッションで他の演奏者と一緒に演奏する際には、リズムが合っていることで自然に曲の盛り上がりや引き締めを表現できます。
リズム感はどんな曲でも活かされる
リズム感を鍛えることで、ロック、ポップス、ブルース、ジャズといった様々なジャンルに対応できるようになります。
各ジャンルには特有のリズムが存在し、リズム感があればそれぞれの曲の雰囲気を正確に表現することが可能です。
例えば、ロックの力強いビート感やジャズのスイング感など、ジャンルに応じたリズムの表現ができると演奏の幅が広がり、より多彩な表現力を身につけることができます。
リズム感を鍛えることで自信がつく
リズム感が身についてくると、演奏に安定感が生まれ、自信を持ってギターを弾けるようになります。
最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつリズムに合った演奏ができるようになると、ギターを弾く楽しさが増し、モチベーションも上がります。
以上が、ギタリストにとっても「リズム感」が大切な理由です。
ギタリストのリズム感は1人でも鍛えられる⁉
さて、「じゃーどうやってリズム感を鍛えたらいいの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
もちろんギター教室に通ってプロの先生に教わるのが一番確実で早い方法ですが…人によっては「通える距離にギター教室がない」だとか「対面で人から教わるのが苦手」だとか「だからといってオンラインでのレッスンも苦手」と様々な理由で自分で学ぶしかない方もいることでしょう。
僕もギターを始めた頃は通える距離にギター教室もなく、自分1人でリズム感をどうやって鍛えたらいいのか?全くわかりませんでした。
単にメトロノームを鳴らしてギターを弾いていたら自然とリズム感が良くなるといった単純なものでもないですからね。
僕自身はギターを始めた頃は、「なんとなく好きな曲に合わせてギターを弾く」練習ばかりしていたのですが、ある日ブルース・バンドに所属することになった時にメンバーから「君はもうちょっとしっかりリズムギターを学んだ方がいいよ!」と言われました。
しかしそのメンバーは単に僕を批判するだけでなく、ちゃんと「ギタリストがリズム感を鍛えるのに適した教則本」を貸してくれました。
僕はそれまでギタリストのリズム感に特化した教本があるなんて知らなかったのですが、貸してもらった本を自分なりに練習してみました。
すると、まだその本の3分の1しか練習していない時期でも「あれ?ちょっとリズム感良くなってきた?」と言ってもらえるようになりました。
こういった僕自身の実体験からも、ギタリストのリズム感は教本を練習することで1人で鍛えることも可能です。
今回は僕がおすすめしたい「ギタリストがリズム感を鍛えるための7冊の教本」をご紹介します。
ギタリストがリズム感を鍛えるための7冊の教本
①『ギタリストのための演奏能力開発エクササイズ 完全版 (CD&DVD付き) 』トモ藤田 (著)
この教本は、ギター演奏に欠かせない基礎力を鍛えられるエクササイズが豊富に収録されており、リズム感だけでなく指や耳のトレーニングもできる総合的な一冊です。
メトロノームやリズム・パターンに合わせてエクササイズを行い、安定したリズムで弾く感覚が身につきます。
初心者が基礎からステップアップできる内容です。
付属のCDやDVDで実演を確認しながら練習できるので、独学でも理解しやすい点が魅力です。
僕がバンドのメンバーに貸してもらって初めてリズム・トレーニングしたのがこのトモ藤田さんの教本でした。
確か当時は完全版ではなくDVDは別売りだったはずです。
かれこれもう20年近く前のことなので記憶が曖昧なのですが…。
当時の僕は下記のDVDも貸してもらって練習しました。
この教本がきっかけでトモ藤田さんのファンになり、その後ライブを観に行ったり、ギター・クリニックに何度か参加しました。
ここで基礎を学び、次にご紹介する教本でグルーヴ感を身につけると更にリズム感が良くなります。
②『生きたグルーヴでギターが弾ける本』トモ藤田 (著)
この教本は、「グルーヴ感を持って演奏したい」または「音楽の流れに自然に乗りたい」と考える初心者におすすめの一冊です。
トモ藤田さんが多彩なリズム・パターンの練習法を解説しており、ジャズやファンクなど多彩なリズム・パターンを学ぶことができるので、ジャンルの壁を超えて演奏に生かせるリズム感が身につきます。
グルーヴ感のある演奏を目指したい方にとって、楽曲やリズムの捉え方を学べる最適な教材です。
あえてDVDを付属しないことで「目ではなく耳で鍛える」というコンセプトが素晴らしいです。
これによって視覚的ではなく感覚的にギターの音に慣れていくことが出来ます。
③『ギター・マガジン DVD&CD付き 良いカッティング悪いカッティング 完全版』宮脇俊郎(著)
ここからはトモ藤田さん以外の教本になります。
宮脇俊郎さんのこちらの教本は、カッティングを通じてリズム感を磨きたい初心者にぴったりの教材です。
良いカッティングと悪いカッティングの違いを明確に示し、DVDやCDを使って実際の演奏と比較しながら学ぶことで、カッティングのリズム感を効果的に習得できます。
宮脇さんの分かりやすい解説も初心者にとって学びやすく、リズム感をしっかり身につけたい方におすすめです。
ちなみに僕が最初にこの本を購入した時はまだ完全版ではなく、CDのみが付属していた初期のバージョンでした。
DVDの付属は嬉しいオマケではありますが、先ほどのトモ藤田さんの『生きたグルーヴでギターが弾ける本』のようにCDだけで耳を鍛えるのも良い練習になります。
④『「ギターが下手」、原因の90%はリズム感』宮脇俊郎(著)
こちらも宮脇俊郎さんの教本になります。
リズム感の重要性を根本から見直し、初心者がリズム感を向上させるための具体的な練習法を提案する一冊です。
リズムのズレやミスの原因を丁寧に分析し、それを改善するためのシンプルで効果的なエクササイズが多数収録されています。
初心者が見落としがちな「リズム感が悪いと上達しない」原因と対策について丁寧に説明されており、演奏に自信が持てない方にも有効な内容となっています。
具体的な練習方法も豊富で、基礎からリズム感を鍛えたい方におすすめです。
⑤『ギター演奏の常識が覆る! 99%の人が身についていない「本当のリズム感」 フレーズのグルーヴをコントロールできる意識改革 (CD付)』竹内 一弘(著)
この本は竹内一弘さんによるリズム感に対する意識を根本から変える一冊です。
グルーヴを感じながら演奏することで、音楽の流れやノリを自然に表現する方法が解説されています
フレーズ単位でのリズム練習の重要性を強調しており、付属のCDを使って実践的なトレーニングが可能です。
この本を練習することでリズム感を音楽の一部として表現できるようになるため、演奏の質が大きく向上します。
⑥『ギター演奏の常識が覆る! 99%の人が弾けていない「本当のグルーヴ・カッティング」(DVD付)』竹内 一弘(著)
竹内さんの教本の中でも、特にカッティングに焦点を当てた内容で、初心者がグルーヴのあるリズム感を体得するのに役立ちます。
グルーヴ感を持ったカッティングを習得したい初心者にとって、具体的な指導や練習例が豊富で、すぐに実践に移せる内容です。
DVDで映像を確認しながら演奏のタイミングやリズムのズレを修正し、感覚を身につけられるのが魅力です。
カッティングを通してリズム感を深く学びたい初心者に最適な一冊です。
⑦『16ビートが身につく! ファンクで覚える大人のカッティング 【新装版】(CD付き:収録内容はダウンロード対応) 』山口 和也(著)
こちらの教本は、山口 和也さんが書いたファンクのリズムを通じて16ビートのリズム感を養える一冊です。
ファンク特有の16ビートは、リズム感を鍛える上で非常に効果的な練習になります。
本書には、ファンク特有のノリやリズムパターンを通して、リズム感を強化するための内容が詰まっています。
カッティングのリズム・パターンやグルーヴ感を実践的に学びたい初心者におすすめです。
リズムのキレと安定を重視した練習が含まれており、初心者でも16ビートをしっかり身につけることが可能です。
CD音源付きなので、聴きながら正しいリズムで練習を進められる点も便利です。
ちなみにこちらの教本も僕は新装版ではない古い方で持っています。
巻頭に付録で付いている「カッティングに役立つ!1弦トップ・ボイシング一覧表」がとても便利です。
このコード表はかなり実用的で、僕もジャズ・ファンク系のジャム・セッションに参加する際にこの内容が役に立ちました。
セッションでは自分以外にもギタリストが参加することがあります。
場合によってはギタリストが3人でファンクの曲を演奏することもあります。
実際に僕もそういった状況でハービー・ハンコックの”Chameleon”やジャームス・ブラウンの”The Chicken”を演奏することが何度もありました。
その時に他のギタリスト2人が5弦ルートの7thコードをチャカチャカ弾いており、音が被っていました。
これはかなりかっこ悪いです…。
ギターは1つのコードでも、アイデア次第で様々な弾き方が出来ます。
ギタリストが3人いる場合は、それぞれが別の弾き方をするべきです。
誰かが5弦ルートの7thコードを弾いていたら、もう1人は単音ミュート・カッティングを弾くべきです。
ジェームス・ブラウンのファンク曲を聴いているとこのパターンが多いですね。
しかし上記のようにギタリスト3人でファンク曲を弾く場合、残りの1人はどう弾けば他のギタリストと被らないでかっこよく弾けるのでしょうか?
その答えが本書の付録「カッティングに役立つ!1弦トップ・ボイシング一覧表」に掲載されている1弦ルートの7thコードや2弦ルートの7thコードを弾くと解決します。
この弾き方だと誰よりも高音でリズムを弾くことになるので、一番目立つことが出来ます!
しかも1弦ルートや2弦ルートのコード音は、鍵盤楽器とも被らないのです!
この付録の内容は覚えておいて損はないです。
以上、【リズム感を鍛えたいギター初心者におすすめの教本7選】でした。
リズム感は、ギター初心者にとって演奏スキルを支える重要な要素です。
リズム感があると演奏に安定感が生まれ、聴き手や共演者にとっても心地よい演奏ができます。
今回は、リズム感を鍛えたいギター初心者に向けておすすめの教本を7冊厳選し、それぞれの内容や特徴についてご紹介しますした。
これらの教本は、リズム感の基本から実践的な応用までカバーしており、初心者が無理なくリズム感を身につけるために最適です。
これらの教本は、初心者が楽しみながらリズム感を鍛えられる内容で、各著者の視点からリズム感を多角的に学べます。
リズム感の向上はギターの上達に直結するため、自分に合った教本で効果的に練習していきましょう。
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