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カテゴリー:5Albums

2024/06/29

オリジナル・アルバムを勝手にベスト5!モトリー・クルー編

【オリジナル・アルバムを勝手にベスト5シリーズ】LAメタルを代表するバンドの1つ、モトリー・クルーのスタジオ・アルバムをおすすめ順で5作品ご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

【第15回】オリジナル・アルバムを勝手にベスト5シリーズ

LAメタルを代表するバンドの1つ、モトリー・クルーのおすすめアルバムをご紹介!

【オリジナル・アルバムを勝手にベスト5シリーズ】の第15回です。

 

今回はアメリカの西海岸ロサンゼルス(L.A.)にて結成されたLAメタルを代表するバンドの1つ、モトリー・クルーのアルバムを5つ選んでご紹介します。

 

過激なグラム・メタルからキャッチーなハード・ロックまで、モトリー・クルーというバンド

モトリー・クルーは、1981年にベーシストのニッキー・シックスが自らのバンドを組むためにドラムのトミー・リーを誘い結成されたバンドです。

 

その後、ギタリストのミック・マーズとトミーの高校時代の友人だったボーカルのヴィンス・ニールを加えて4人組で活動を始めたバンドです。

 

初期の頃は、派手なロン毛に悪魔的なメイクをし、レザーに身を包んだグラム・ロックを過激に進化させたグラム・メタルと呼ばれるスタイルのバンドでした。

 

それがじょじょにメイクも控えめになり、キャッチーな歌メロを含んだハード・ロック/ヘヴィ・メタルを演奏するバンドへと変化していきます。

 

その間に、ヴィンスが脱退して代わりにジョン・コラビがボーカルを担当していた時期があったり、トミーが突如ヒップホップを始めて脱退したり、結局後にオリジナル・メンバーが再度集うといった紆余曲折がありました。

 

今現在は、ミックが脱退して代わりにジョン5をギタリストに加えて活動を行っています。

 

これを書いている数日前に新曲をリリースしたばかりで、ニュー・アルバムのリリースが待たれているのが現在のモトリー・クルーの状況です。

 

それでは今回も、ベスト盤やライヴ盤にコンピレーション・アルバムを除いたスタジオ録音のオリジナル・アルバムから5枚を選んでランキング形式でご紹介していきます。

 

第5位からどうぞ。

 

 

オリジナル・アルバムを勝手にベスト5:モトリー・クルー編

第5位:Mötley Crüe – 『Too Fast for Love』

第5位は1981年にリリースされたデビュー・アルバムの『Too Fast for Love』です。

 

邦題は『華麗なる激情』でした。

 

デビュー曲”Stick to Your Guns”と、アルバム冒頭のファスト・ナンバー”Live Wire”の2曲がシングル・カットされました。

 

ニッキーはモトリー・クルー結成前はチープ・トリックのカバー・バンドもやっていたためか、どことなく歌いまわしがチープ・トリックのロビン・ザンダー風なところが見受けられます。

 

とは言ったものの、モトリー・クルーの曲作りのほとんどはニキー・シックスが担当しています。

 

そのためデビュー曲の”Stick to Your Guns”もベースが目立つ箇所がいくつかあります。

 

デビュー作のため、まだまだ粗削りで未熟な部分もありますが、”Live Wire”や”Piece of Your Action”といった曲はモトリー・クルーを代表する曲となりました。

 

またプロモ・オンリーでシングル・カットされたこともあるバラード曲の “Merry-Go-Round”や、チープ・トリック風のポップなタイトル曲”Too Fast for Love”と…粗削りながら良い曲はたくさんあります。

 

デビュー作なので仕方ないところはありますが、もう少ししっかりと録音されていたら楽曲の魅力も増していたことでしょう。

 

悪くない作品ですが、第5位となりました。

 

第4位:Mötley Crüe – 『Theatre of Pain』

第4位は1985年にリリースされた3作目のアルバム『Theatre of Pain』です。

 

今やモトリー・クルーの代表曲となったブラウンズヴィル・ステーションのカバー曲”Smokin’ in the Boys Room”とニッキーとトミーの共作”Home Sweet Home”が収録されたアルバムです。

 

どちらもシングル・カットされており、ライヴでも定番の人気曲です。

 

特にエアロスミスの”Home Tonight”から影響を受けたような名バラード曲”Home Sweet Home”は、本作のベスト・トラックです。

 

“Keep Your Eye on the Money”もシングル・カットされていますが、イマイチ印象に残らない曲です。

 

また前作収録の名曲”Shout At The Devil”にどことなく似た”Louder Than Hell”や1stアルバムの頃に戻ったかのようなグラマラスな”Use It or Lose It”等もありますが、”Smokin’ in the Boys Room”と”Home Sweet Home”2曲のシングルに比べるとパッとしない曲が多い印象もあります。

 

しかも本作からの1stシングルに選ばれた”Smokin’ in the Boys Room”はカバー曲ですからね。

 

まるで前回ご紹介していたMR. BIGの同じく3作目『Bump Ahead』からの1stシングルがカバー曲の”Wild World”だったように、バンドの3作目は迷いが生じるのでしょう。

 

以前何かの音楽雑誌で読んだ記憶があるのですが、「1作目、2作目はバンド結成当初のライヴのレパートリーを録音することで何とか乗り切れる。しかし3作目が上手く作れるのか?がその後のバンドにとっての正念場」だと…。

 

しかし”Smokin’ in the Boys Room”はモトリー・クルーのバッドー・ボーイなイメージにちょうどあった曲なので、こういったカバー曲もありですね。

 

“Smokin’ in the Boys Room”と”Home Sweet Home”の2曲が強力なため第4位に選びました。

 

第3位:Mötley Crüe – 『Girls, Girls, Girls』

『Girls, Girls, Girls』は、1987年にリリースされた4作目のアルバムです。

 

本作もシングル・カットされた冒頭の2曲、”Girls, Girls, Girls”と”Wild Side”が強力なアルバムです。

 

この2曲はモトリー・クルーらしいテーマを持った代表曲で、どちらもライヴで人気の曲です。

 

3rdシングルには、前作に収録されていた”Home Sweet Home”の焼き増しの様な大味なバラード曲”You’re All I Need”が選ばれています。

 

しかし二番煎じは上手くいかないのが世の常で、”Home Sweet Home”と比べるとヒットを狙いすぎたようなイマイチな曲です。

 

この時期のモトリー・クルーのバラード曲はどうもやり過ぎ感が否めませんが、 “Dancing on Glass”や”Bad Boy Boogie”にヴィンスのチープ・トリック風の歌い方が気になる “All in the Name Of…”といったバッド・ボーイ系のロックン・ロールは良い曲が多いです。

 

甘々なバラード曲を除けば悪くないアルバムです。

 

第2位:Mötley Crüe – 『Shout at the Devil』

第2位は1983年にリリースされた2ndアルバム『Shout at the Devil』を選びました。

 

本作のジャケット・デザインは、魔法陣のような赤い逆ペンタグラムが描かれているものがオリジナルだったのですが、「悪魔主義を彷彿させる」との批判を受け、CD化の際にメンバー4人の写真を使ったジャケットに変更されています。

 

この時期のグラム・メタル風の見た目はかなり派手ですね。

 

こういったLAメタル勢の派手な見た目は、後に日本のヴィジュアル系の誕生に大きな影響を与えています。

 

しかしいくらメディアが「悪魔主義者だ!」と騒ぎ立てようが、本作のアルバム・タイトルにも起用されたタイトル・トラックの”Shout at the Devil”がモトリー・クルーを代表する名曲であることに変わりはありません!

 

後に1997年発売の7作目『Generation Swine』に “Shout at the Devil ’97″という再録版でスピード・アップしたバージョンが収録されていましたが、本作に収録されているオリジナルのヘヴィなバージョンには及びません。

 

この「重さ」が重要なのであって、スピードは速すぎては良くありません!

 

実は”Shout at the Devil”はMVこそ制作されていますが、シングル・カットはされていません。

 

代わりにアルバムからの先行シングルには”Looks That Kill”が選ばれています。

 

この曲もモトリー・クルーを代表する人気曲です。

 

またビートルズのカバー”Helter Skelter”とヘヴィなギターリフがかっこいい”Too Young to Fall in Love”の2曲もシングル・カットされました。

 

また日本の某漫画のタイトルにも使われた”Bastard”や、ヘヴィ・メタル風のギターリフを持つ “Knock ‘Em Dead, Kid”と”Ten Seconds to Love”等、ロックしている曲が多いのが好印象のアルバムです。

 

次回作『Theatre of Pain』や、その次の『Girls, Girls, Girls』のような甘すぎるバラード曲が多いのはちょっとね…。

 

他には、ミック作のギター・インスト曲 “God Bless the Children of the Beast”は珍しい曲で、まるでメタリカの『Master of Puppets』に収録されていそうな楽曲です。

 

「モトリー・クルーらしさ」という点では本作が一番適しているアルバムだと言えるのですが、しかし第1位にはどうしても外せないアルバムがあります。

 

おそらくモトリー・クルーがお好きな方であれば、「あぁ、まだ出てきていないアレね。」とベタな選出かもしれませんが…アレを第1位に選ばない理由はありません!

 

第1位:Mötley Crüe – 『Dr. Feelgood』

もうこれは仕方ないです。

 

いくらキャッチーすぎるシングル曲が多すぎる!と言っても、本作『Dr. Feelgood』が最高傑作であることは変わりありません。

 

『Dr. Feelgood』は1989年にリリースされた5作目のスタジオ・アルバムで、世界中で大ヒットした名盤です。

 

シングル曲も、”Dr. Feelgood”、”Kickstart My Heart”、”Without You”、”Don’t Go Away Mad (Just Go Away)”、”Same Ol’ Situation (S.O.S.)”と…5曲もカットされました。

 

しかもどの曲もクオリティが高く、今でもライヴで必ずのように演奏される名曲ばかりです。

 

“Dr. Feelgood”と”Kickstart My Heart”は、モトリー・クルーのロック・ソングの代表で、”Without You”と”Don’t Go Away Mad (Just Go Away)”は、バラード・ソングの代表です。

 

ちなみに僕が一番好きなモトリー・ソングは、実は”Same Ol’ Situation (S.O.S.)”です。

 

この曲のポジティヴな感じがとても好きです♪

 

全体的に本作はスタジアム・ロックや産業ロックと揶揄される大げさな売れ線サウンドではありますが、収録曲の質の高さは否定できないと思います。

 

シングル曲以外でも、これまたチープ・トリック風の “Slice of Your Pie”や、いかにもなアメリカン・ロック”Rattlesnake Shake”や、エアロスミスっぽい”Sticky Sweet”等、どれも質の高い曲ばかりです。

 

どう考えてもモトリー・クルーの全作品の中でこの『Dr. Feelgood』は飛びぬけてクオリティが高いです!

 

むしろ他のアルバムにはイマイチな曲が収録されていたことで、「不完全な良さ」があり気軽に聴きやすいところがありましたが、「完璧すぎる」本作は息つく暇もないため逆に聴くのがしんどくなることもあったり…。

 

最高傑作にして、ある意味では異色なこの『Dr. Feelgood』は、モトリー・クルーを知る上で必ず聴いておきたい名盤です!

 

といったわけで、第1位は『Dr. Feelgood』でした。

 

 

以上、【オリジナル・アルバムを勝手にベスト5!モトリー・クルー編】でした。

 

モトリー・クルーは、ギタリストのミック・マーズが脱退したものの、今も現役で活動を続けているバンドです。

 

昨年2023年にはデフ・レパードとのタッグを組んだワールド・ツアーで日本でも来日公演を行っています。

 

今年は久しぶりの新曲”Dogs of War”もリリースしたことで、再びモトリー・クルーへの注目が集まっています。

 

2008年の『Saints of Los Angeles』以来のニュー・アルバムのリリースが待たれる中、これからモトリー・クルーを聴いてみたいといった初心者の方はぜひこのブログ記事を参考にしてみて下さい。

 

 

 

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